留学を考えているものの、「円安で費用はいくら増える?」「今申し込むと損する?」「学費はいつ支払えばいい?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
同じ10,000ドルの費用でも、1ドル140円なら140万円、160円なら160万円となり、為替レートだけで20万円の差が生まれます。
そのため、円安の時期に留学するなら、現在の為替レートだけでなく、さらに円安になった場合まで想定して予算を立てることが大切です。
この記事では、円安による留学費用への影響をはじめ、為替レート別の費用差、学費の支払い時期、為替手数料、円安でも費用を抑える方法まで詳しく解説します。
最後まで読めば、自分の予算でどのような留学ができるのか判断しやすくなり、円安でも無理のない留学計画を立てられるようになります。
円安になると留学費用はどれくらい高くなる?
円安になると、海外の学校へ支払う学費や現地で使う生活費を日本円に換算したときの負担が大きくなります。
特に学費・滞在費・生活費など外貨で支払う金額が大きいほど、為替レートの変化による影響も大きくなります。
まずは、為替レートが変わると留学費用が具体的にどれくらい変わるのか確認してみましょう。
1ドル130円・140円・150円・160円で留学費用を比較
円安による影響を理解するには、外貨で必要な金額を異なる為替レートで日本円に換算してみると分かりやすいです。
たとえば、アメリカドルで10,000ドルの費用が必要な場合、1ドル130円なら130万円ですが、1ドル160円なら160万円になります。
学校や留学期間がまったく同じでも、為替レートだけで30万円の差が生まれる計算です。
以下は、10,000ドル・20,000ドル・30,000ドルを日本円へ換算した場合の一例です。
| 為替レート | 10,000ドル | 20,000ドル | 30,000ドル |
|---|---|---|---|
| 1ドル130円 | 130万円 | 260万円 | 390万円 |
| 1ドル140円 | 140万円 | 280万円 | 420万円 |
| 1ドル150円 | 150万円 | 300万円 | 450万円 |
| 1ドル160円 | 160万円 | 320万円 | 480万円 |
10,000ドルなら、為替レートが10円変わるだけで日本円の負担は10万円変わります。
30,000ドルなら10円の変動で30万円となるため、長期留学や大学留学ほど無視できない金額になります。
ただし、上記は円安による影響を理解するための単純な計算例です。
実際にはアメリカドルだけでなく、オーストラリアドル、カナダドル、英ポンドなど留学先によって通貨が異なります。
さらに、銀行やクレジットカード、海外送金サービスを利用すると、実際の適用レートや手数料が異なる場合があります。
そのため、留学費用を計算するときは検索画面に表示される為替レートだけではなく、実際の支払い方法まで確認しましょう。
参考資料:Reserve Bank of Australia「Exchange Rates」
- 10,000ドルなら10円の変動で10万円の差になる
- 20,000ドルなら10円の変動で20万円の差になる
- 30,000ドルなら10円の変動で30万円の差になる
- 実際の支払額は利用する決済方法や手数料でも変わる
円安の影響は留学期間が長いほど大きくなる
円安の影響は、基本的に留学期間が長くなるほど大きくなります。
短期留学であれば数週間から数ヶ月分の学費や生活費で済みますが、半年や1年間の留学では、家賃・食費・交通費・通信費などを長期間にわたって現地通貨で支払う必要があるからです。
たとえば、現地で毎月2,000ドル必要だと仮定すると、1年間では24,000ドルになります。
為替レートが1ドル140円なら336万円ですが、150円なら360万円となり、日本円では24万円の差です。
さらに学費や航空券などが加わるため、長期留学では為替変動を考慮して余裕を持った資金計画を立てることが大切です。
一方で、円安だから必ず短期留学を選ぶべきというわけではありません。
留学の目的を達成するために必要な期間を考え、そのうえで国・都市・学校・滞在方法を調整しましょう。
私がオーストラリアへ短期留学したときも、学校の授業料だけではなく、滞在費や食費など現地生活に必要なお金を合わせて考える必要があると感じました。
留学期間ごとの費用を知りたい方は、オーストラリア留学半年の費用と必要な貯金額も参考にしてください。
円安で特に高くなりやすい留学費用
円安だからといって、留学に必要なすべての費用が同じ割合で高くなるわけではありません。
特に影響を受けやすいのは、現地通貨や外貨で金額が決められている学費・滞在費・生活費です。
一方で、日本円で契約する海外保険などは為替の影響を直接受けない場合もあります。ここでは、留学費用を項目ごとに分けて確認していきます。
語学学校・大学の学費
円安の影響が大きくなりやすい費用のひとつが、語学学校や大学へ支払う学費です。
留学先の教育機関が現地通貨で授業料を設定している場合、日本円で用意する金額は支払い時の為替レートによって変わります。
たとえば、授業料が20,000ドルなら、1ドル140円では280万円ですが、1ドル150円では300万円です。
学費だけで20万円の差が出るため、留学費用全体への影響も大きくなります。
また、注意したいのが「いつの為替レートで日本円の支払額が決まるのか」です。
学校へ直接外貨で送金するケースだけでなく、日本の大学や留学プログラムが日本円で代理徴収するケースもあります。
たとえば近畿大学国際学部では、留学費用の外貨項目について一定期間の平均為替レートを使って算出し、後から差額を精算する仕組みが案内されています。
これは一例であり、実際の支払い方法やレートの決まり方は学校・大学・プログラムによって異なります。
出願前には、授業料の金額だけでなく、支払通貨・支払期限・適用される為替レートも確認しておきましょう。
参考資料:近畿大学 国際学部「留学について | FAQ(よくある質問)」
- 学費はいくらか
- どの通貨で支払うのか
- いつまでに支払うのか
- どの時点の為替レートが適用されるのか
- 分割払いができるのか
ホームステイ・寮・シェアハウスなどの滞在費
ホームステイや学生寮、シェアハウスなどの滞在費も、円安の影響を受けやすい費用です。
特に半年や1年間の留学では、滞在費を毎週または毎月支払うことになるため、少しの為替変動でも長期間積み重なると負担が大きくなります。
JASSOも、生活費は留学する国や地域だけではなく、都市部か地方か、ホームステイ・寮・アパートのどれを選ぶかによって異なると案内しています。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「留学に必要な条件」
たとえば、中心部の個室は便利な反面、家賃が高くなりやすい傾向があります。
一方で、郊外のシェアハウスなら家賃を抑えられる可能性がありますが、学校までの交通費が増えることもあります。
そのため、「一番家賃が安い部屋」を探すだけではなく、交通費や光熱費などを含めた総額で比較することが大切です。
オーストラリアへの留学を検討している方は、オーストラリア留学の生活費と滞在方法もあわせて確認してみてください。
食費・交通費・通信費などの生活費
留学中の食費・交通費・通信費・日用品費なども、円安になると日本円で見た負担が増えます。
1回の買い物では数百円程度の差に感じても、毎日の支払いが数ヶ月から1年間続けば大きな金額になります。
そのため、留学予算を作るときは学費と家賃だけではなく、毎月発生する生活費まで計算することが重要です。
特に見落としやすいのが、カフェ、外食、週末の旅行、日用品などの細かな出費です。
留学前には「月の生活費」をひとまとめにするのではなく、項目を分けて予算を作ってみましょう。
- 食費
- 交通費
- スマートフォン・SIMなどの通信費
- 日用品費
- 交際費・娯楽費
- 教材費
- 旅行・アクティビティ費
私自身、海外では現地のカフェやレストランへ行くことも留学の楽しみのひとつだと感じます。
すべてを我慢するのではなく、普段は自炊して週末は外食を楽しむなど、メリハリをつけると費用を管理しやすくなります。
生活費を詳しく知りたい方は、オーストラリア留学の生活費と節約方法も参考にしてください。
航空券・海外保険・ビザなどの渡航費
航空券・海外保険・ビザなどの渡航準備費も忘れずに計算しましょう。
ただし、これらは学費や現地生活費とは異なり、すべてが為替レートと同じように値上がりするわけではありません。
航空券は為替だけでなく、渡航時期、需要、航空会社、路線、予約するタイミングなど複数の要因で料金が変わります。
日本の保険会社で日本円建ての海外留学保険へ加入する場合も、目の前の為替レートがそのまま保険料へ反映されるとは限りません。
一方で、留学先の政府へ現地通貨で支払うビザ申請料などは、日本円換算したときに為替の影響を受けます。
たとえばオーストラリア政府は、ビザ申請料を豪ドルで設定しており、料金は変更される場合があるため、申請時点の公式情報を確認する必要があります。
参考資料:Australian Government Department of Home Affairs「Fees and charges for visa」
留学予算を考えるときは、「円安だから全部○%高くなる」と単純計算するのではなく、費用を項目ごとに分けるのがおすすめです。
海外保険について詳しく確認したい方は、オーストラリア留学で必要な保険と選び方も参考にしてください。
留学費用を計算するときは3つの為替レートを想定する
円安が不安な場合は、ひとつの為替レートだけで留学費用を計算しないことが大切です。
おすすめなのは、「円高寄り」「基準」「さらに円安」の3パターンで予算を作る方法です。
為替相場を当てるのではなく、相場が動いた場合に自分の予算で対応できるかを事前に確認しておきましょう。
現在の為替レートだけで予算を決めない
留学費用を計算するときにありがちな失敗が、その日の為替レートだけを使って必要資金を決めてしまうことです。
たとえば現在の想定レートを1ドル150円として300万円の予算を組んでも、実際に学費を支払う時期や渡航後にレートが変われば、日本円で必要な金額も変わります。
そのため、現在の為替レートは「確定した留学費用」ではなく、予算を作るための基準のひとつとして考えましょう。
たとえば米ドル建ての費用を計算するなら、140円・150円・160円のように複数パターンを作っておく方法があります。
| 想定 | 為替レート例 | 20,000ドルの場合 |
|---|---|---|
| 円高寄り | 1ドル140円 | 280万円 |
| 基準 | 1ドル150円 | 300万円 |
| さらに円安 | 1ドル160円 | 320万円 |
この場合、基準の300万円だけを用意するのではなく、「320万円になっても対応できるか」を確認できます。
もちろん140円・150円・160円は計算方法を示す例であり、実際に利用する通貨やその時点の相場に合わせて設定してください。
また、留学先の学校が提示する費用や支払い条件は、必ず最新の公式情報で確認しましょう。
JASSOも、学校のプログラム内容・入学条件・費用については、留学希望先校の公式ウェブサイトや最新の要項を情報源として確認するよう案内しています。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「留学までのタイムスケジュール」
さらに円安になった場合も想定して予算を組む
留学費用では、予定より円安になったときでも生活を続けられるように余裕を持たせておくことが大切です。
たとえば30,000ドル必要な留学なら、為替レートが1ドル150円から160円へ10円動くだけで、日本円換算では450万円から480万円となり30万円の差が生まれます。
「現在いくら必要か」だけではなく、「さらに10円程度円安になったらいくら必要になるか」まで計算しておくと、為替変動への備えを作りやすくなります。
ただし、「必ず10円円安になる」という意味ではありません。
必要なのは予想することではなく、自分がどこまでの変動なら対応できるのかを把握することです。
- 学費を外貨で確認する
- 滞在費と生活費を追加する
- 現在の為替レートで日本円へ換算する
- さらに円安になったケースも計算する
- 予備費を残せるか確認する
JASSOも、留学に必要な資金については現地での収入を安易にあてにせず、必要な資金を渡航前に確保するよう案内しています。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「留学に必要な条件」
予算が厳しい場合は無理に資金を増やすだけではなく、学校、都市、留学期間、滞在方法を見直すことも選択肢です。
見積もりに含まれる費用を確認したい方は、留学エージェントの手数料と追加費用も確認してみてください。
為替レートを正確に予測しようとしない
円安が続いていると、「もう少し待てば円高になるのでは?」「今すぐ学費を払った方がいいのでは?」と考えてしまうことがあります。
しかし、為替レートが将来どの方向へ動くかを正確に予測することは困難です。
そのため、留学のタイミングを為替予想だけで決めるのではなく、目的・進学・就職・年齢・準備期間なども含めて判断することが大切です。
特に大学留学や長期留学では、出願、語学試験、ビザ、滞在先などの準備に時間がかかります。
JASSOでは、留学準備の目安として、高等教育機関への留学は約1年半前、語学留学でも約半年前から準備を始めることを案内しています。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「留学までのタイムスケジュール」
たとえば、「円高になるまで待つ」と決めて準備そのものを止めてしまうと、希望する学校の出願期限や奨学金の申請時期を逃す可能性があります。
まずは学校選びや英語学習、費用の見積もりなど、自分で進められる準備を始めておきましょう。
円安が心配な場合も、「行くか諦めるか」の二択ではありません。
留学期間を短くする、都市を変更する、滞在方法を見直すなど、条件を調整することで実現できるケースがあります。
複数の選択肢から費用を比較したい方は、大学生向け留学エージェントの選び方と費用も参考にしてください。
円安のときこそ、為替相場を当てることよりも、複数の為替レートでも無理なく支払える留学プランを作ることを優先しましょう。
留学の学費はいつ支払う?支払い時期と円安の関係
留学の学費は、申し込みをした日にすべて支払うとは限りません。学校や留学プログラムによって、申込金だけ先に払う場合や、入学前までに授業料をまとめて支払う場合などがあります。円安が気になる場合は、学費の金額だけでなく「いつ・何通貨で・どの為替レートで支払うのか」まで確認することが大切です。
留学先によって学費の支払い時期は異なる
留学の学費を支払う時期は、語学学校・大学・留学プログラムによって異なります。
たとえば、申し込み時に登録料やデポジットを支払い、その後に残りの授業料を支払うケースがあります。大学などでは、学期ごとに授業料を支払う場合もあります。
そのため、「留学するのは半年後だから、そのときの為替レートで計算すればいい」と考えるのはおすすめできません。
実際に日本円でいくら必要になるかを考えるには、学校から請求される金額・通貨・支払期限をセットで確認する必要があります。
- 申込金・登録料をいつ支払うか
- 授業料をいつ支払うか
- 一括払いか分割払いか
- 日本円と現地通貨のどちらで支払うか
- 支払期限までに着金する必要があるか
特に海外送金を利用する場合は、手続きした日と学校側へ着金する日が同じとは限りません。支払期限直前ではなく、余裕を持って準備しておきましょう。
留学準備全体のスケジュールを整理したい方は、留学エージェントへ相談する時期と準備の流れも参考にしてください。
円安になる前に学費を払った方がいいとは限らない
「これ以上円安になる前に学費を払った方が得なのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、将来の為替レートを正確に予測することはできないため、円安になると決めつけて支払いを急ぐのはおすすめできません。
早く支払ったあとに円高へ動けば、「もう少し待てば日本円の負担を抑えられた」という結果になる可能性もあります。
一方で、支払いを待ち続けてさらに円安になれば、必要な日本円は増えます。
重要なのは為替相場を当てることではありません。
学校が指定する支払期限を守りながら、現在より円安になった場合でも支払える資金を準備しておくことです。
学費を早めに支払えるか学校や留学エージェントへ確認する
学費の支払い期限まで時間があっても、希望すれば早めに支払える場合があります。
ただし、すべての学校で自由に支払い時期を選べるとは限りません。そのため、円安による影響を小さくしたい場合は、学校や留学エージェントへ事前に確認しましょう。
確認するときは「今支払うといくらになるか」だけでなく、見積もりの有効期限や為替変動による追加請求の有無まで聞くことがポイントです。
学費について確認しておきたいこと
- 学費はいつから支払えるか
- 最終的な支払期限はいつか
- 見積もりはいつまで有効か
- 適用される為替レートはいつ決まるか
- 早く支払った場合に返金条件が変わらないか
また、学校を変更した場合や留学自体をキャンセルした場合の返金条件も重要です。
円安だけを見て支払いを急ぎ、あとから留学プランを変更したくなって困らないようにしましょう。
留学エージェントを利用する予定の方は、留学エージェントの手数料・追加費用・見積もりの確認ポイントも参考にしてください。
日本円で料金が確定する留学プランも確認する
為替変動が不安な方は、日本円で見積もりや料金が提示される留学プランがあるか確認する方法もあります。
日本円で支払額が確定すれば、申し込み後に円安が進んでも、予定していた留学費用を管理しやすくなる場合があります。
ただし、「日本円表示だから必ず安い」というわけではありません。
日本円で提示された金額に、為替変動リスクや手配費用などがどのように反映されているかはサービスによって異なります。
そのため、比較するときは表示されている金額だけを見るのではなく、同じ学校・期間・滞在方法で総額を比べましょう。
たとえば、A社が150万円、B社が145万円でも、B社には海外保険や空港送迎などが含まれていなければ、最終的にはA社の方が安くなる可能性があります。
複数社へ同じ条件で見積もりを依頼すると、料金体系や為替の扱いの違いも見つけやすくなります。
留学費用では為替レートだけでなく為替手数料にも注意
留学費用を計算するときは、ニュースや検索サイトに表示される為替レートだけを見ないようにしましょう。実際に日本円を外貨へ交換したり海外へ送金したりすると、手数料などが加わることがあります。大切なのは表示されたレートではなく、最終的にいくら支払い、相手へいくら届くのかを見ることです。
為替手数料とは日本円を外貨へ交換するときにかかるコスト
日本円から米ドルや豪ドルなどへ交換するときは、基準となる為替レートとは別にコストが発生する場合があります。
そのため、検索画面で「1ドル150円」と表示されていても、必ず150円で外貨を購入できるとは限りません。
銀行、クレジットカード、海外送金サービスなどによって、適用される為替レートや手数料の仕組みが異なるからです。
留学費用のように数十万円から数百万円を扱う場合は、小さなレート差でも最終的な支払額に影響します。
たとえば100万円を外貨へ交換するとき、実質的なコストが1%違えば、日本円では1万円の差になります。
そのため、「手数料無料」という表示だけで決めるのではなく、実際に支払う日本円と相手が受け取る外貨の両方を確認しましょう。
海外送金の具体的な選び方は、留学におすすめの海外送金サービスと手数料の比較で詳しく解説しています。
海外送金は送金手数料と為替レートの両方を確認する
海外の語学学校や大学へ学費を送るときは、送金手数料だけで比較しないことが大切です。
一見すると「送金手数料500円」のサービスが安く見えても、別のサービスより適用される為替レートが不利であれば、最終的な負担が大きくなる場合があります。
反対に、手数料が少し高くても、相手側へ届く外貨が多ければ結果的に有利なこともあります。
そのため、「日本円でいくら支払うと、学校へ何ドル届くのか」を基準に比較しましょう。
- 送金手数料
- 適用される為替レート
- 中継銀行などで費用が発生しないか
- 相手側が受け取る金額
- 着金までにかかる日数
学費は支払期限が決められているため、安さだけでなく送金スピードも重要です。
初回は本人確認などに時間がかかる場合もあるため、留学直前ではなく早めに送金方法を比較しておきましょう。
クレジットカードは海外事務手数料を確認する
留学中にクレジットカードを使う場合は、海外利用時の手数料も確認しましょう。
外貨建ての買い物では、国際ブランドやカード会社が定める換算方法に加えて、カード会社所定の海外事務手数料などが加算されることがあります。
手数料率や計算方法はカードによって異なり、変更される場合もあります。
そのため、年会費やポイント還元率だけでなく、海外利用時にどのようなコストがかかるのかを確認することが大切です。
留学では、スーパー、レストラン、交通機関、教材、ホテル、オンラインサービスなど、カードを使う機会が増えます。
1回ごとの差は小さくても、半年や1年間使い続ければ負担が積み重なります。
出発前にはカード会社の公式サイトで最新の海外利用条件を確認しておきましょう。
留学用カードをまだ準備していない方は、留学におすすめのクレジットカードと選び方も参考にしてください。
海外では日本円ではなく現地通貨で決済する
海外のお店やATMでは、「JPY」と「AUD」「USD」など、日本円と現地通貨のどちらで支払うか選択を求められる場合があります。
このときは、基本的にその国の現地通貨で決済し、適用されるレートや手数料を確認する方法が分かりやすいです。
日本円を選ぶと、店舗側などが設定した換算レートを利用する仕組みになる場合があり、表示された日本円の金額だけではコストを判断しにくいことがあります。
ただし、支払い方法や利用するカードによって条件は異なります。
決済画面では通貨をよく確認し、分からないままボタンを押さないことが大切です。
円安でも留学費用を抑える9つの対策
円安でも、留学そのものを諦める必要はありません。為替レートは自分ではコントロールできませんが、留学する国・期間・学校・滞在方法・支払い方法は比較できます。円安対策では「為替が戻るのを待つ」より、自分で変更できる費用から一つずつ見直すことが重要です。
円安を想定して余裕を持った予算を立てる
最初に取り組みたい円安対策は、現在の為替レートぎりぎりで予算を立てないことです。
たとえば、留学に20,000ドル必要な場合、1ドル150円なら300万円ですが、160円なら320万円になります。
現在のレートだけを見て300万円ぴったり用意していると、円安が進んだときに資金不足になる可能性があります。
そのため、現在・少し円高・さらに円安の3パターンで必要額を計算し、円安ケースでも対応できるか確認しましょう。
また、留学中には予定していなかった教材購入や交通費、病院への移動などが発生する場合もあります。
学費と生活費をすべて使い切る予算ではなく、予備費も残しておくことが大切です。
JASSOも、海外留学に必要な資金について、現地での収入を安易にあてにせず、渡航前に準備することを案内しています。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「留学に必要な条件」
複数の留学エージェントから見積もりを取る
留学費用を抑えたい場合は、最初に相談した1社だけで決めず、複数の留学エージェントから見積もりを取る方法があります。
同じ国・都市・学校・期間でも、エージェントによってサポート費用や滞在先の手配内容、見積もりに含まれる項目が異なる場合があるからです。
ただし、単純に合計金額が一番安い会社を選べばよいわけではありません。
| 比較項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 学費 | 入学金・教材費を含むか |
| 滞在費 | 何週間分が含まれるか |
| 手数料 | 手配料・サポート料の有無 |
| 為替 | 通貨・レート・見積期限 |
A社は航空券込み、B社は航空券別という状態では正しく比較できません。
同じ条件で2〜3社ほど見積もりを取り、「何が含まれているか」まで比較すると判断しやすくなります。
詳しくは、留学エージェントの手数料と追加費用も確認してみてください。
学費・生活費が安い国や都市を選ぶ
円安で予算が厳しい場合は、留学する国や都市を変更する方法もあります。
留学費用は為替レートだけで決まるわけではありません。語学学校の授業料、家賃、交通費、食費などの物価も国や都市によって異なるためです。
たとえば同じ国でも、大都市中心部と地方都市では滞在費や交通費の負担が変わる場合があります。
そのため、「どの通貨が安いか」だけではなく、学費と現地生活費を合わせた総額で比較しましょう。
ただし、費用だけで留学先を決めるのもおすすめできません。
学びたい内容、学校のコース、英語環境、生活のしやすさ、ワーホリ制度の有無なども確認する必要があります。
「オーストラリアに行きたいけれどシドニーは予算を超える」という場合は、別の都市を比較するなど、目的を変えずに費用を調整できないか考えてみましょう。
留学期間を短くする
留学期間を短くすることも、円安による費用負担を抑える方法のひとつです。
1年間を半年、半年を3ヶ月にすれば、学費だけでなく家賃・食費・交通費・通信費など、現地で継続的に発生する費用も抑えやすくなります。
ただし、「安くするためだけに短くする」のではなく、留学の目的を達成できる期間かどうかを考えることが大切です。
初めての留学であれば、まず1ヶ月程度の短期留学を経験し、その後に長期留学やワーホリを検討する方法もあります。
オーストラリアを検討している方は、社会人のオーストラリア短期留学にかかる費用とプランも参考にしてください。
給付型奨学金や留学支援制度を利用する
学生の場合は、奨学金や留学支援制度を利用できないか必ず確認しましょう。
奨学金には返済が必要な貸与型だけでなく、条件を満たせば返済不要の給付型もあります。
JASSOでは、海外留学のための給付奨学金として「海外留学支援制度(協定派遣)」「学部学位取得型」「大学院学位取得型」「トビタテ!留学JAPAN」などを案内しています。
利用できれば自己負担を減らせるため、円安時の留学費用対策として大きな助けになります。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「海外留学のための給付奨学金(返済不要)」
ただし、対象者、留学期間、成績、家計基準、応募方法などは制度ごとに異なります。
また、募集締切が渡航時期よりかなり前に設定される制度もあります。
「学校が決まってから探そう」と後回しにせず、留学を考え始めた段階で利用できる制度を調べておきましょう。
ホームステイ・寮・シェアハウスを比較する
長期留学では滞在費が毎月発生するため、住む場所を見直すと留学費用を大きく調整できる場合があります。
代表的な滞在方法には、ホームステイ、学生寮、シェアハウスなどがありますが、どれが一番安いかは国・都市・立地・契約条件によって異なります。
家賃だけではなく、食事・光熱費・インターネット・交通費を含めて比較することが大切です。
| 滞在方法 | 確認したい費用 |
|---|---|
| ホームステイ | 食事・交通費・手配料 |
| 学生寮 | 光熱費・食事・設備 |
| シェアハウス | 家賃・デポジット・光熱費 |
私もオーストラリアに留学した経験がありますが、滞在先は単に安さだけでなく、学校への通いやすさや英語を使える環境も重要だと感じました。
オーストラリアの生活費を詳しく確認したい方は、オーストラリア留学の生活費と節約方法も参考にしてください。
外食を減らして自炊できる滞在先を選ぶ
留学中の生活費を抑えたい場合は、自炊できる環境を確保することも重要です。
海外生活では、最初は現地のレストランやカフェへ行くこと自体が楽しく、つい外食が増えてしまうことがあります。
しかし、1回ごとの差は小さくても、毎日外食を続けると1ヶ月の食費は大きくなります。
そのため、普段はスーパーで食材を買って自炊し、週末だけ外食するなどルールを決めると、楽しみを残しながら節約しやすくなります。
ただし、食費を削りすぎて無理な生活をする必要はありません。
留学では友人との食事やカフェでの会話も、現地文化を知ったり英語を使ったりする貴重な機会になります。
「外食を完全にやめる」のではなく、月に使える食費と交際費をあらかじめ分けておくと管理しやすいです。
為替手数料の安い支払い方法を選ぶ
円安のときは、為替レートそのものだけでなく支払い時の手数料も見直しましょう。
学費の海外送金、現地ATMからの引き出し、クレジットカード決済など、留学では複数の方法で日本円を外貨として使います。
それぞれ手数料や換算方法が異なるため、「手数料」という名前の金額だけではなく、最終的な支払額を比較することが大切です。
たとえば学費を海外送金する場合は、同じ外貨額を学校へ届けるために何円必要なのかを比較します。
現地生活では、クレジットカードの海外利用手数料やATM手数料も確認しましょう。
また、支払い方法を1つに固定しすぎる必要はありません。
学費は海外送金、日常の買い物はクレジットカード、緊急時に少額の現金を使うなど、用途によって分ける方法もあります。
送金方法を比較したい方は、留学向け海外送金サービスの選び方も確認してみてください。
留学前から英語力を高めておく
留学費用を無駄にしないためには、日本にいる間から英語を勉強しておくことも大切です。
せっかく高い学費と渡航費を払って海外へ行っても、最初の数週間を「先生の説明がほとんど分からない」「買い物で話すだけで精一杯」という状態で過ごすのはもったいないからです。
留学前に基礎的な単語・文法・リスニング・日常英会話を身につけておけば、現地では英語を実際に使うことへ時間を使いやすくなります。
留学前は難しい教材を大量にこなす必要はありません。
毎日英単語を覚える、英語音声を聞く、オンライン英会話で自己紹介を練習するなど、現地で必要になる英語から始めてみましょう。
特に、学校初日の自己紹介、ホームステイ先での会話、買い物やレストランで使う表現を声に出して練習しておくと実践につなげやすいです。
円安で留学費用が高くなっているからこそ、渡航前から準備を進め、現地で過ごす時間を最大限活用しましょう。
円安だから留学を延期した方がいい?
円安で留学費用が高くなっていると、「今は留学しない方がいいのでは?」と迷う方もいるでしょう。しかし、為替レートだけを理由に留学を延期する必要はありません。留学する目的や進学・転職のタイミング、準備できる予算を整理したうえで、今行くメリットと延期するメリットを比較することが大切です。
為替レートだけで留学時期を決めるのはおすすめしない
円安が進んでいると、「円高になるまで留学を待とう」と考えたくなります。しかし、将来の為替レートがいつ、どの程度動くのかを正確に予測することは困難です。
円高になるまで待った結果、さらに円安が進む可能性もあれば、留学したい学校の入学時期や自分の予定と合わなくなる可能性もあります。
そのため、「1ドル○円になったら留学する」と為替だけで判断するのではなく、自分の目的や予算も含めて考えることが重要です。
JASSOでは、大学など高等教育機関への留学は約1年半前から、語学留学でも約半年前から準備を始めることをすすめています。為替を見ながら待つ間にも、学校選びや英語学習、奨学金探しなど進められる準備はあります。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「留学までのタイムスケジュール」
留学準備をいつから始めるか迷っている方は、留学エージェントへ相談する時期と準備の流れも参考にしてください。
進学や転職など期限がある場合は留学時期を優先する
大学への進学や休学、転職、退職などと留学時期が関係している場合は、為替よりも自分のキャリアや生活のタイミングを優先した方がよいケースがあります。
たとえば大学生の場合、「3年生のうちに留学して帰国後に就職活動をしたい」など、留学できる期間が限られていることがあります。社会人でも、退職後の数ヶ月を利用して留学したいなど、自由に時期をずらせるとは限りません。
為替が有利になるのを待った結果、自分にとって最適な留学時期を逃してしまっては本末転倒です。
JASSOも、留学計画を立てる際には、いつ留学するのが効果的か、必要な資金はいくらか、将来どのような職業に就きたいかなどを整理することを案内しています。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「留学までのタイムスケジュール」
もちろん、現在の予算では生活が成り立たないほど費用が不足している場合は、無理に渡航する必要はありません。
「今しか行けない事情があるのか」「半年や1年延期しても目的を達成できるのか」を整理し、費用だけでなく時間の価値も含めて判断しましょう。
大学生で留学を検討している方は、大学生向け留学エージェントの選び方と費用も参考にしてください。
予算オーバーなら留学先・期間・プランを見直す
現在の円安によって予定していた留学費用が予算を超えてしまった場合でも、「留学を延期する」「留学を諦める」の二択で考える必要はありません。
国・都市・学校・留学期間・滞在方法などを変更すれば、留学の目的を残しながら費用を調整できる可能性があります。
たとえば1年間の語学留学が予算を超えるなら6ヶ月へ変更する、大都市中心部ではなく比較的生活費を抑えやすい都市を検討する、ホームステイと学生寮の費用を比較するといった方法があります。
予算オーバーしたときに見直したい項目
- 留学する国・都市
- 語学学校やコース
- 留学期間
- ホームステイ・寮・シェアハウスなどの滞在方法
- 航空券を購入する時期
- 利用できる奨学金や留学支援制度
ただし、安さだけを優先して本来の目的から離れたプランを選ぶのはおすすめできません。
「英語力を伸ばしたい」「海外生活を経験したい」「大学へ進学したい」など、最初に決めた目的を基準に残し、その目的を達成できる範囲で費用を削りましょう。
複数のプランを比較したい場合は、留学エージェントの手数料・追加費用・見積もりの確認ポイントも参考にしてください。
円安での留学でよくある失敗例と注意点
円安のときに留学費用で失敗しやすい原因は、為替そのものよりも「予算の立て方」にあります。過去の費用をそのまま参考にしたり、学費だけで必要資金を考えたりすると、渡航後に予算不足になる可能性があります。円安時は少し余裕を持ち、留学費用を項目ごとに確認することが重要です。
数年前の留学費用をそのまま参考にする
留学費用を調べるときに注意したいのが、数年前に公開されたブログやSNSの金額をそのまま自分の予算へ当てはめることです。
たとえば「1年間の留学に250万円かかった」という体験談を見つけても、その当時と現在では為替レートだけでなく、学校の授業料、家賃、食費、交通費などが変わっている可能性があります。
過去の体験談は費用の項目を知る参考にはなりますが、現在必要な金額を決める根拠としてそのまま使わないことが大切です。
学校の授業料は公式サイトで最新料金を確認し、滞在費や生活費も現在の相場で計算しましょう。
また、SNSで「○○万円で留学できた」という投稿を見る場合は、航空券・海外保険・ビザ・娯楽費などが含まれているのかも確認する必要があります。
現在の為替レートだけで予算を組む
もうひとつの失敗例が、見積もりを作った日の為替レートだけを使い、留学期間全体の予算を決めることです。
たとえば20,000ドル必要な留学を1ドル150円で計算すると300万円ですが、実際に支払う時点で160円になれば320万円になります。
為替レートが10円変わるだけでも、20,000ドルなら日本円では20万円の差になります。
特に学費を数ヶ月後に支払う場合や、1年間の生活費を現地で少しずつ使う場合は、出発時のレートだけで計算することはできません。
前述したように、「円高寄り」「現在の基準」「さらに円安」の3パターンを作っておくと、自分がどこまで為替変動に対応できるか判断しやすくなります。
予算ギリギリのプランになった場合は、渡航前に留学期間や滞在方法などを調整しましょう。
学費だけを見て生活費を計算しない
留学費用を考えるときは、語学学校や大学の授業料だけを見て「これなら払える」と判断しないようにしましょう。
留学では学費以外にも、滞在費、食費、交通費、通信費、教材費、航空券、海外保険など、さまざまな費用が必要になります。
特に長期留学では、毎月発生する家賃や食費などの生活費が留学総額に大きく影響します。
- 学費・入学金・教材費
- ホームステイ・寮・シェアハウスなどの滞在費
- 食費・交通費・通信費
- 航空券・ビザ・海外保険
- 交際費・旅行費・予備費
学費が安い学校を選んでも、家賃の高い都市で生活すれば総額が高くなる可能性があります。
留学費用は一つの項目ではなく、「渡航前・学費・滞在・生活・予備費」に分けて計算すると見落としを防ぎやすくなります。
為替手数料や海外送金手数料を確認しない
留学費用を日本円から外貨へ換える場合は、為替レートだけを見て支払額を計算しないようにしましょう。
海外の学校へ学費を送金するときは、利用する銀行やサービスによって送金手数料や適用される為替レートなどが異なります。
そのため、「手数料1,000円」といった表示だけで支払い方法を決めるのではなく、最終的に自分が何円支払い、学校側へいくら届くのかまで確認することが大切です。
特に学費のように大きな金額を送る場合は、小さなコスト差でも日本円では無視できない金額になる場合があります。
また、学校側で受取手数料などが発生する可能性がある場合は、指定された金額を下回らないよう支払方法を確認しましょう。
海外送金だけでなく、現地で使うクレジットカードの海外利用条件やATM手数料なども出発前に確認しておくと安心です。
「為替レートが一番良い方法」だけを探すのではなく、手数料・安全性・着金までの日数を含めて比較しましょう。
現地アルバイトですべての費用を補えると考える
ワーホリや留学生として働ける国へ行く場合でも、「現地でアルバイトをすれば生活費はすべて払える」と考えて資金を少なくするのは避けましょう。
仕事が見つかるまでの期間や働ける条件は人によって異なり、渡航後すぐに希望する収入を得られるとは限らないからです。
また、留学生の就労は国によって制限または禁止されている場合があるため、留学先の制度確認も必要です。
また、アルバイトを優先しすぎて授業への参加や英語学習の時間が減ってしまえば、本来の留学目的から離れてしまいます。
留学前には、少なくとも学費、当面の生活費、帰国に必要な費用、緊急時の予備費を確保したうえで渡航を検討しましょう。
円安でも失敗しない留学費用の準備手順
円安の時期に留学するなら、最初から正確な金額を当てようとするのではなく、為替が動いても対応できる資金計画を作ることが大切です。国・期間を決めてから外貨で総額を確認し、複数の為替レートで日本円へ換算すると、予算不足を防ぎやすくなります。ここでは7つのSTEPに分けて準備方法を解説します。
STEP1 留学する国・期間を決める
最初に、留学する国と期間をある程度決めましょう。留学費用は国だけでなく、都市・学校・期間・滞在方法によって大きく変わるため、「海外留学にいくら必要?」という状態では正確な予算を作れません。
たとえば同じオーストラリア留学でも、2週間と半年では学費や滞在費、生活費が大きく異なります。
最初から1つのプランに絞る必要はなく、「第一希望」と「予算を抑えたプラン」の2パターンを考えておくのもおすすめです。
- 留学する国
- 都市
- 留学期間
- 語学学校や大学
- ホームステイ・寮などの滞在方法
オーストラリアへの短期留学を検討している方は、社会人のオーストラリア短期留学にかかる費用とプランも参考にしてください。
STEP2 学費・滞在費・生活費を外貨で確認する
国と期間を決めたら、必要な費用をまず現地通貨で整理します。日本円だけを見ていると、為替が動いたときに本来の費用が分かりにくくなるためです。
たとえば、学費10,000豪ドル、滞在費8,000豪ドル、生活費6,000豪ドルのように現地通貨で費用を項目ごとに分けておくと、あとから好きな為替レートで日本円へ換算できます。
外貨で確認したい主な留学費用
- 授業料・入学金・教材費
- ホームステイ・学生寮などの滞在費
- 食費・交通費・通信費
- ビザ申請料
- 現地で必要になるその他の費用
一方、航空券や日本で契約する海外保険など、日本円で支払う費用は別に整理すると分かりやすくなります。
最終的に「外貨で必要な費用」と「日本円で必要な費用」を合計すれば、留学総額を把握しやすくなります。
半年程度の費用感を確認したい方は、オーストラリア留学半年の費用と必要な貯金額も参考にしてください。
STEP3 複数の為替レートで日本円へ換算する
外貨で必要な総額を把握したら、1つではなく複数の為替レートで日本円へ換算しましょう。
たとえば米ドルで20,000ドル必要なら、1ドル140円では280万円、150円では300万円、160円では320万円です。
このように「円高寄り・基準・さらに円安」の3パターンを作っておくと、為替が動いた場合の影響を具体的に把握できます。
| 想定 | 為替レート | 20,000ドル |
|---|---|---|
| 円高寄り | 140円 | 280万円 |
| 基準 | 150円 | 300万円 |
| さらに円安 | 160円 | 320万円 |
140円・150円・160円は計算方法を分かりやすくするための例です。実際には留学先の通貨と現在の為替相場を確認して設定しましょう。
「一番安いケースなら払える」ではなく、「円安ケースでも払えるか」を見るのがポイントです。
STEP4 為替手数料・送金手数料を追加する
為替レートで日本円へ換算したら、実際の支払いで発生する手数料も確認します。
留学では、学校への海外送金、クレジットカード決済、現地ATMでの引き出しなどを利用することがあります。それぞれ適用される為替レートや手数料の仕組みが異なるためです。
「1ドル150円だから10,000ドル=150万円」と計算した金額が、そのまま実際の支払額になるとは限りません。
確認するときは、送金手数料だけではなく、「何円支払えば学校へ必要な外貨が届くのか」という最終金額で比較しましょう。
クレジットカードを現地で利用する予定なら、海外利用時の事務手数料やATM利用条件も出発前に確認しておくと安心です。
留学用のカード選びについては、留学におすすめのクレジットカードと選び方で詳しく解説しています。
STEP5 奨学金や節約方法を反映する
留学総額が分かったら、次に利用できる奨学金や節約方法を反映します。
特に学生の場合は、返済不要の給付型奨学金を利用できる可能性があります。JASSOでは、給付型と貸与型の海外留学向け奨学金を案内しており、条件に合う制度を検索することもできます。
ただし、奨学金は申し込めば必ず受給できるものではないため、採用される前から受給額を前提に予算を組まないことが大切です。
JASSOの奨学金検索でも、申し込みから結果が決まるまで数ヶ月以上かかる場合があり、留学開始後に申し込める制度は少ないと案内されています。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「海外留学奨学金検索」
奨学金以外にも、滞在方法の変更、自炊、留学期間の調整など、自分で実行できる節約方法を組み合わせましょう。
STEP6 複数の留学プランを比較する
必要な費用を計算したら、1つの学校や留学プランだけで決めずに複数案を比較しましょう。
たとえば「第一希望の都市で6ヶ月」「同じ国の別都市で6ヶ月」「第一希望の都市で3ヶ月」のように条件を変えると、どこを調整すれば予算内に収まるのか分かりやすくなります。
留学エージェントを利用する場合も、同じ国・学校・期間・滞在方法で見積もりを依頼して総額を比較することがポイントです。
| 比較項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 学校 | 学費・教材費・入学金 |
| 滞在 | 期間・食事・手配費 |
| サポート | 無料・有料の範囲 |
| 総額 | 追加費用まで含める |
単純な最安値ではなく、「自分の留学目的を達成できる範囲で最も納得できるプラン」を選びましょう。
詳しくは、留学エージェントの手数料・追加費用・見積もりの確認ポイントも参考にしてください。
STEP7 さらに円安になっても払えるか最終確認する
最後に、申し込みを考えている留学プランが、さらに円安になった場合でも支払えるか確認します。
ここで重要なのは、「学費を払えるか」だけではありません。渡航後の家賃や食費、交通費、緊急時の予備費まで含めて確認しましょう。
円安ケースで計算して貯金がほとんど残らないのであれば、留学プランを少し見直した方が安心です。
最終的に円安ケースでも生活できると判断できれば、為替の動きを毎日気にしすぎず留学準備を進めやすくなります。
円安と留学費用についてよくある質問
円安時の留学では、「今行っても大丈夫?」「学費はいつ払う?」「一度に両替するべき?」など、為替に関する疑問が次々に出てきます。ここでは、留学費用を準備するときに特に迷いやすいポイントをQ&A形式でまとめます。最終判断に迷っている方は参考にしてください。
円安になると留学費用はいくら増える?
円安でいくら留学費用が増えるかは、必要な外貨の金額によって決まります。
たとえば10,000ドルを支払う場合、1ドル140円なら140万円、150円なら150万円です。つまり、為替レートが10円円安になると、10,000ドルにつき日本円の負担が10万円増える計算になります。
20,000ドルなら20万円、30,000ドルなら30万円の差です。
ただし、実際の留学費用には学費だけでなく、滞在費や生活費、航空券、保険なども含まれます。また、海外送金やカード決済では各サービス所定のレートや手数料が適用される場合があります。
そのため、「為替が10円動いたら自分の場合はいくら変わるのか」を外貨総額から計算するのがおすすめです。
円安が落ち着くまで留学を待った方がいい?
円安だけを理由に、必ず留学を延期した方がよいとはいえません。
為替レートがいつ円高へ動くかを正確に予測することは難しく、待っている間に希望する学校の入学時期や大学の休学期間、転職のタイミングなどを逃す可能性があるためです。
「円高になるか」ではなく、「現在より円安になっても無理なく留学できるか」で判断する方が現実的です。
一方、円安ケースで計算すると貯金がほとんど残らない場合や、帰国費用まで不足する場合は無理に渡航する必要はありません。
期間を短くする、都市を変更する、奨学金を探すなど、まずはプランを調整してみましょう。
円安でも留学しやすい国はどこ?
円安でも留学しやすい国を考えるときは、為替レートだけで国を選ばないことが大切です。
1通貨あたりの日本円が安く見えても、現地の学費や家賃が高ければ総額は高くなるためです。反対に、為替だけを見ると割高でも、授業料や生活費を含めた総額では予算内に収まることがあります。
「どの通貨が安いか」ではなく、「学費+滞在費+生活費+渡航費」で比較しましょう。
希望する国が予算を超える場合は、すぐ別の国へ変更するのではなく、同じ国の地方都市や短い留学期間も比較してみるのがおすすめです。
留学の学費はいつ支払うのがおすすめ?
留学の学費は、「円高になった日に払う」のではなく、学校が指定する支払期限や契約条件を基準に考えましょう。
学校によって、申し込み時にデポジットを支払うケース、入学前に全額を支払うケース、学期ごとに支払うケースなどがあります。
為替だけを見て支払いを急ぐと、その後に学校や留学期間を変更したくなった場合に返金条件が問題になる可能性があります。
まず学校や留学エージェントへ、支払期限、支払通貨、適用レート、分割払いの可否、キャンセル時の返金条件を確認してください。
そのうえで早期支払いが可能で、自分の留学計画も確定している場合に、支払い時期を検討するとよいでしょう。
外貨は一度にまとめて両替した方がいい?
外貨を一度にすべて両替した方が得とは限りません。
まとめて両替した直後に円高になれば不利になりますし、反対に少しずつ両替している途中で円安が進めば必要な日本円が増えます。そのため、将来の為替レートを予測して「一番安いタイミング」を狙うのは簡単ではありません。
学費など支払期限が決まっているお金と、渡航後に少しずつ使う生活費を分けて考えると管理しやすくなります。
たとえば学費は学校の期限に合わせて準備し、生活費は必要な時期に分けて外貨へ換える方法があります。
ただし、複数回に分けると送金や両替の固定手数料がその都度発生する場合もあります。回数だけでなく、最終的なコストまで比較しましょう。
留学費用の為替手数料を安くする方法は?
為替にかかるコストを抑えるには、銀行、海外送金サービス、クレジットカードなどを「手数料」の表示だけで比較しないことが重要です。
同じ10,000ドルを学校へ支払う場合でも、適用される為替レートや送金手数料などによって必要な日本円が変わる可能性があります。
「手数料0円」という表示ではなく、必要な外貨を相手へ届けるために最終的に何円必要なのかを比較しましょう。
現地生活では、クレジットカードの海外利用条件やATM手数料なども確認します。
また、学費と生活費で同じ方法を使う必要はありません。学費は海外送金、日常の買い物はクレジットカードなど、用途に合わせて使い分ける方法もあります。
クレジットカードについては、留学におすすめのクレジットカードと選び方も参考にしてください。
円安でもワーホリなら費用を抑えられる?
ワーホリは現地で働けるため、語学留学だけの場合と比べて、現地収入によって生活費の一部を補える可能性があります。
たとえばオーストラリアのWorking Holiday visaでは、滞在中に短期就労が認められています。ただし、ビザには就労に関する条件があるため、渡航前に最新情報を確認する必要があります。
参考資料:Australian Government Department of Home Affairs「Working Holiday visa (subclass 417)」
ただし、「現地で働けば貯金が少なくても大丈夫」と考えるのはおすすめできません。
仕事が決まるまでに時間がかかったり、希望する労働時間を確保できなかったりする可能性があるからです。
渡航直後の滞在費や生活費、帰国費用などは事前に準備し、収入は留学・海外生活の負担を軽くするものとして考えましょう。
まとめ|円安でも留学費用を計算して現実的なプランを立てよう
円安になると、外貨で支払う学費・滞在費・生活費を日本円へ換算したときの負担は大きくなります。しかし、円安だからという理由だけで留学を諦めたり、円高になるまで無期限に待ったりする必要はありません。
大切なのは、現在の為替レートだけで判断せず、さらに円安になったケースまで想定して資金計画を立てることです。
- 留学する国・期間を決める
- 学費・滞在費・生活費を外貨で確認する
- 複数の為替レートで日本円へ換算する
- 為替手数料や送金手数料を追加する
- 奨学金や節約方法を調べる
- 複数の留学プランを同じ条件で比較する
- さらに円安になっても生活できるか確認する
予算を超えた場合も、「行く・諦める」の二択ではありません。都市を変更する、期間を短くする、滞在方法を見直すなど、留学の目的を残したまま調整できる方法があります。
複数の留学プランを比較するときは、学費だけでなく滞在費やサポート費まで含めた総額を見ることが重要です。留学エージェントの手数料と追加費用も確認しながら、自分の予算と目的に合った留学計画を立ててみてください。