留学すれば、毎日英語を聞くうちに自然と理解できるようになると思っていたものの、先生の説明やネイティブの会話がほとんど聞き取れず、不安を感じていませんか。
教材の英語は聞き取れても、留学先では話すスピードやアクセント、音のつながりが異なるため、同じように理解できないことがあります。しかし、英語が聞き取れない原因は、単純なリスニング力不足だけではありません。
単語や文法の知識、音声変化への慣れ、英語を処理するスピード、会話の背景知識など、原因によって必要な対策は異なります。
この記事では、留学中に英語が聞き取れない原因の診断方法から、先生やネイティブへの対処法、聞き返しフレーズ、毎日続けやすい勉強法まで詳しく解説します。
自分が聞き取れない原因を明確にし、授業や日常会話で少しずつ理解できる英語を増やしていきましょう。
留学で英語が聞き取れないのは珍しいことではない
留学先で先生やネイティブの英語を聞き取れなくても、必要以上に落ち込むことはありません。日本で使っていた教材の音声と、現地で交わされる自然な会話には大きな違いがあるからです。まずは「自分には英語の才能がない」と考えず、どのような場面で何が聞き取れないのかを整理しましょう。
英語力への不安が大きい方は、留学に必要な英語力の目安と初心者向けの勉強法もあわせて確認してみてください。
教材の英語と留学先で聞く英語には違いがある
教材の英語を聞き取れていても、留学先の英語を同じように理解できるとは限りません。英語学習者向けの教材では、レベルに合った単語や文法が使われ、音声も比較的聞き取りやすく収録されていることが多いからです。スクリプトや設問が用意されているため、何について話すのかを予測した状態で聞ける場合もあります。
一方、留学先の会話では、相手が自分の英語レベルに合わせて話してくれるとは限りません。話すスピードが速いだけでなく、単語同士の音がつながったり、一部の音が弱くなったりします。教室の雑音、複数人の会話、表情の見えにくさなども理解を難しくする要因です。
例えば、「What are you going to do?」を単語ごとに覚えていても、実際の会話では「Whaddaya gonna do?」に近い音で聞こえる場合があります。文字で見れば簡単な英文でも、自然な音声になると別の表現のように感じるのです。
British Councilでは、英語の自然な会話では音の連結や脱落などが起こることを紹介しています。教材が聞き取れるのに現地の英語が難しい場合は、知識不足ではなく、自然な英語の音に慣れていない可能性も考えましょう。
参考資料:British Council「Use pop songs to learn connected speech and sound more fluent in English」
留学直後からすべての英語を理解する必要はない
留学直後は、相手が話す英語を一語残らず理解しようとしなくても大丈夫です。すべての単語を拾おうとすると、聞き取れなかった一語に意識が止まり、その後の内容まで聞き逃しやすくなります。まずは会話のテーマや重要な情報をつかむことを優先しましょう。
授業であれば、課題の内容、提出期限、ページ番号、テスト範囲などを聞き取ることが重要です。日常会話であれば、誰が、いつ、どこで、何をするのかが分かれば、細かな表現を聞き逃しても会話を続けられます。分からない部分は、相手に聞き返したり、授業後に確認したりすれば問題ありません。
「全部聞き取れなかった」と考えるのではなく、「話題は分かった」「集合時間は聞き取れた」のように、理解できた内容にも目を向けてください。少しずつ聞き取れる情報を増やすことで、自然な会話への抵抗感が薄れていきます。
メモ
留学中のリスニングでは、100%の理解を最初の目標にする必要はありません。必要な情報をつかみ、分からない部分を確認できる状態を目指しましょう。
大切なのは聞き取れない原因を分けて考えること
英語が聞き取れないときに、「自分はリスニングが苦手だから」とまとめて考えるのはおすすめできません。同じ「聞き取れない」という悩みでも、原因によって必要な勉強法が異なるからです。まずは、英語の音が聞こえていないのか、音は聞こえているものの意味を理解できないのかを区別しましょう。
例えば、スクリプトを読んでも意味が分からない場合は、単語や文法の知識が不足している可能性があります。スクリプトを読めば簡単に理解できる場合は、発音や音声変化への慣れが不足していると考えられます。ゆっくり再生すると分かる場合は、英語を処理するスピードが追いついていない可能性が高いでしょう。
また、先生の説明だけ聞き取れない場合は専門用語や授業表現、特定の国の人だけ聞き取れない場合はアクセントへの慣れが関係していることもあります。原因を特定できれば、「とにかく英語を聞き続ける」という曖昧な勉強から抜け出せます。
留学先の授業や会話についていけず悩んでいる方は、留学で英語についていけない原因と具体的な対策も参考にしてください。
留学で英語が聞き取れない7つの原因
留学先の英語が聞き取れない原因は、単純なリスニング力不足だけではありません。単語や文法の知識、自然な発音への慣れ、処理速度、アクセント、背景知識などが複雑に関係しています。ここでは、留学中によく起こる7つの原因を分解し、それぞれの見分け方と改善の入口を解説します。
| 原因 | よくある状態 | 最初に取り組むこと |
|---|---|---|
| 単語・表現 | スクリプトを読んでも意味が分からない | 頻出語を例文と音声で覚える |
| 英文法 | 文末まで聞かないと意味を理解できない | 英文を前から理解する練習をする |
| 音声変化 | 文字を見れば簡単なのに音では分からない | 聞こえなかった部分の音を確認する |
| 処理速度 | ゆっくりなら分かるが通常速度では難しい | 短い英文を意味のまとまりで聞く |
| アクセント | 特定の国や人の英語だけ難しい | 複数の話者の音声に触れる |
| 背景知識 | 知らないテーマの授業で理解できない | 授業前に概要と重要語を確認する |
| 緊張・疲労 | 知っている英語も会話中に出てこない | 休息を取り、短い会話から慣れる |
自分に当てはまる原因は一つとは限りません。複数の原因が重なっている場合は、日常生活で困っているものから順番に対策しましょう。
単語や英語表現を知らない
相手が話した単語や表現を知らなければ、音を正確に聞き取れても意味は理解できません。特に留学先では、日本の英語教材ではあまり見かけない生活表現、スラング、授業の指示、現地特有の言い回しが使われます。単語帳で学んだ語彙だけでは対応しにくい場面もあるでしょう。
例えば、先生が「Pair up and discuss it with the person next to you.」と言った場合、「pair up」や「next to you」を知らなければ、何をすればよいか迷います。「hand in」「fill out」「look over」などの句動詞も、単語を個別に知っているだけでは意味を判断しにくい表現です。
聞き取れなかった英語は、単語だけをメモするのではなく、相手が使った文章ごと記録しましょう。意味、発音、使われた場面をセットで覚えると、次に同じ表現を聞いたときに反応しやすくなります。毎日大量に覚える必要はなく、その日に困った表現を3個から5個復習するだけでも十分です。
語彙知識と英語のリスニング理解には関連があることが、英語学習者を対象とした研究でも示されています。まずは留学生活や授業で繰り返し使われる単語から優先して覚えましょう。
英文法を瞬時に処理できていない
英文法の問題を解ける人でも、会話中の英文をすぐに理解できるとは限りません。文法問題では時間をかけて語順を確認できますが、会話では相手の発言が次々と続きます。英文を最後まで聞いてから日本語の語順に並べ替えていると、意味を考えている間に次の文章が始まってしまいます。
例えば、「The assignment that I mentioned yesterday is due next Friday.」という英文を聞いたとします。「昨日話した課題は、来週の金曜日が締め切りです」と後ろから訳そうとすると、処理に時間がかかります。「The assignment/that I mentioned yesterday/is due next Friday」のように、意味のまとまりごとに前から理解することが大切です。
改善するには、短い英文の音声を聞きながら、区切りごとの意味をすぐにイメージする練習が役立ちます。最初から長いニュースや講義を使う必要はありません。中学英文法で理解できる短い会話を使い、英語の語順のまま内容をつかむ練習を繰り返しましょう。
基礎から学習手順を見直したい方は、留学前の英語勉強法ロードマップも参考にしてください。
英語の音声変化に慣れていない
スクリプトを見れば分かる英文が音声では聞き取れない場合は、英語の音声変化に慣れていない可能性があります。自然な英会話では、単語が一つずつはっきり発音されるとは限りません。前後の音がつながる連結、一部の音が聞こえにくくなる脱落、弱く短く発音される弱形などが起こります。
例えば、「Did you」は「ディド・ユー」ではなく「ディジュ」に近く聞こえる場合があります。「Want to」は「ワナ」、「Let me」は「レミ」に近い音になることもあります。単語のスペルから想像した音だけを覚えていると、知っている表現でも気づけません。
対策では、聞き取れなかった数秒だけを繰り返し、スクリプトと実際の音を比べます。その後、自分でも音声をまねて発音しましょう。自分で再現できる音は聞き取りやすくなるため、聞くだけで終わらせないことがポイントです。
Cambridge Englishでは、短い英文を書き取るマイクロディクテーションが、学習者が連結した音声に気づく方法として紹介されています。
英語を処理するスピードが追いついていない
英語の音は聞こえているのに会話の内容を理解できない場合は、処理するスピードが追いついていない可能性があります。「もう一度聞けば分かる」「再生速度を落とせば理解できる」という人は、この原因に当てはまりやすいでしょう。
留学先の会話では、聞こえた英語を頭の中で日本語に訳し、返答を考えている間にも相手は話し続けます。分からない単語を一つ思い出そうとした結果、その後の重要な説明をすべて聞き逃すこともあります。特に複数人の会話では話者が次々と変わるため、さらに負担が大きくなります。
改善するには、英語を一語ずつ処理するのではなく、意味のまとまりで受け取る練習が必要です。まずは30秒程度の短い音声を0.75倍や0.8倍で聞き、内容を理解できたら少しずつ通常速度へ戻します。ただし、遅い速度だけに慣れないよう、最後は必ず通常速度でも確認してください。
また、全文を日本語へ訳すのではなく、人物、場所、行動、結論などを頭の中でイメージしましょう。短い英文を繰り返し処理することで、英語の語順のまま理解しやすくなります。
ネイティブや留学生のアクセントに慣れていない
留学先では、教科書で慣れたアメリカ英語だけが使われるわけではありません。イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなど、地域によって母音やイントネーションが異なります。語学学校では、英語を母語としない留学生と話す機会も多く、それぞれの母語の特徴が発音に表れることがあります。
そのため、「先生の英語は分かるけれど、クラスメイトの英語は難しい」「アメリカ英語は聞けるけれど、オーストラリア英語は聞き取れない」という状態が起こります。これはリスニング力がゼロなのではなく、特定のアクセントに触れた経験が少ないことが原因かもしれません。
アクセントに慣れるには、一人の話者だけでなく、さまざまな国や地域の人が話す音声を聞きましょう。留学先のニュース、学校の紹介動画、現地YouTuberの動画などを使うと、渡航先でよく聞く発音や表現を事前に確認できます。
英語のアクセントに絶対的な「正解」が一つだけあるわけではありません。留学中は発音の優劣を判断するのではなく、相手の話し方の特徴を少しずつ学ぶ姿勢が大切です。研究でも、話者のアクセントと聞き手の英語習熟度によって、理解しやすさが異なることが報告されています。
会話や授業のテーマに関する知識が不足している
単語や文法を理解できても、話題に関する知識がなければ英語を聞き取るのは難しくなります。これは日本語でも同じです。法律、医療、経済など、知識のない分野の説明を突然聞くと、母語であっても内容を理解するまでに時間がかかります。
留学先の授業では、専門用語だけでなく、その国の歴史、文化、社会制度などを知っている前提で話が進むことがあります。また、ネイティブ同士の日常会話では、現地のテレビ番組、スポーツ、芸能人、流行している言葉などが話題になることもあります。音は聞こえていても、何について話しているのか分からなければ内容を予測できません。
授業が難しい場合は、事前に教科書の見出しや配布資料を確認しましょう。最初に日本語でテーマの概要を調べ、その後で重要な英単語を確認すると、先生の説明を予測しやすくなります。すべてを予習する必要はなく、人名、専門用語、重要な出来事などを押さえるだけでも効果的です。
会話では、分からない話題を無理に理解したふりをせず、「I’m not familiar with that. What is it?」と質問してみましょう。質問をきっかけに、英語だけでなく現地文化への理解も深められます。
緊張や疲れで集中力が下がっている
留学中は、緊張や疲れによって普段なら分かる英語を聞き取れなくなることがあります。慣れない環境では、授業だけでなく、買い物、移動、食事、友人との会話まで英語で対応しなければなりません。英語を長時間処理し続けるため、夕方になると集中できなくなる人もいます。
また、「聞き返したら嫌われるかもしれない」「間違えたら恥ずかしい」と考えるほど、相手の英語よりも自分の失敗に意識が向いてしまいます。聞き取れなかった瞬間に焦るあまり、その後の発言が頭に入らなくなることもあります。
第二言語の不安は、学習やコミュニケーションに影響を与える要因として研究されています。聞き取れない日があっても、英語力が急に下がったと決めつける必要はありません。
参考資料:Cambridge University Press「Second Language Anxiety and Achievement」
疲れている日は、長時間の学習よりも、その日に聞き取れなかった表現を一つだけ確認して休みましょう。会話では、事前に使う質問や聞き返しフレーズを準備しておくと安心できます。英語力の問題と心身の状態を分けて考えることが、留学中に学習を続けるポイントです。
聞き取れない原因を確認するポイント
スクリプトを読んでも分からない場合は、単語や文法を復習します。読めば分かる場合は、音声変化やアクセントを確認しましょう。ゆっくりなら分かる場合は、短い英文を使って処理速度を上げる練習が必要です。特定の授業だけ難しい場合は、背景知識や専門用語を予習してください。
英語を聞き取れない原因が分かったら、自分に必要な学習へ絞り込むことが大切です。短い音声や字幕を使って練習したい方は、留学前におすすめの英語学習アプリも確認してみてください。
留学で英語が聞き取れない原因を診断する方法
留学中に英語が聞き取れないときは、同じ音声を何度も聞く前に原因を診断しましょう。スクリプトの理解度、再生速度、話者、会話人数を変えて確認すると、自分がどこでつまずいているのか見つけやすくなります。原因によって必要な勉強法は異なるため、まずは次の方法で切り分けてみてください。
| 確認した結果 | 考えられる原因 | 優先する対策 |
|---|---|---|
| スクリプトを読んでも分からない | 単語・文法・背景知識 | 意味を理解してから音声を聞く |
| スクリプトを読めば分かる | 発音・音声変化 | 文字と実際の音を比べる |
| ゆっくりなら分かる | 英語の処理速度 | 短い音声から通常速度に戻す |
| 特定の先生だけ難しい | アクセント・声質・専門用語 | 先生の話し方を重点的に復習する |
| グループ会話だけ難しい | 話者の切り替わり・話題の変化 | 1対1から段階的に慣れる |
一つだけでなく、複数の原因が重なっていることもあります。すべてを一度に直そうとせず、留学生活で最も困っている部分から取り組みましょう。
スクリプトを読んでも理解できない場合
音声のスクリプトを読んでも内容を理解できない場合は、リスニング以前に単語や文法の知識が不足している可能性があります。文字で意味を理解できない英文は、何度聞いても内容を正確につかむのが難しいからです。知らない単語、熟語、文法表現を先に確認しましょう。
例えば、先生が「Your assignment is due by the end of the week.」と言ったとします。「assignment」や「be due」を知らなければ、音が聞こえていても提出期限の説明だと判断できません。この場合は、音声を繰り返すよりも、文章の意味と使われている表現を確認する方が効果的です。
ただし、スクリプト内の単語をすべて暗記する必要はありません。授業、学校生活、ホームステイなどで今後も使いそうな表現を3個から5個に絞り、例文と音声をセットで覚えましょう。基礎から学び直したい方は、留学前の英語勉強法ロードマップも参考にしてください。
スクリプトを読めば理解できる場合
スクリプトを見ればすぐに理解できるのに、音声だけでは分からない場合は、英語の発音や音声変化に慣れていない可能性があります。単語の意味は知っているため、単語帳を増やすよりも、文字と実際の音の違いを確認する練習が必要です。
まず、聞き取れなかった部分を5秒から10秒程度に区切ります。音声を聞きながらスクリプトを確認し、単語同士がつながっている場所、弱く発音されている部分、消えているように聞こえる音に印を付けましょう。その後、音声と同じリズムで何度か声に出します。
例えば、「Did you finish it?」は、自然な会話では「ディド・ユー」と明確に区切られず、「ディジュ」に近い音で聞こえることがあります。スペルから想像した音だけを覚えていると、知っている英文でも認識できません。短いディクテーションやオーバーラッピングを取り入れ、聞こえた音を自分でも再現してみましょう。
再生速度を落とすと理解できる場合
通常速度では分からないものの、再生速度を0.75倍や0.8倍にすると理解できる場合は、英語を処理するスピードが追いついていない可能性があります。音や単語の知識はあっても、日本語に訳している間に次の英文が流れ、内容を見失っている状態です。
対策として、最初は30秒程度の短い音声を使います。遅い速度で意味を確認したら、0.9倍、1倍と少しずつ速度を上げましょう。遅い音声だけで学習を終えると、留学先の自然な会話に対応しにくいため、最後は必ず通常速度で聞き直してください。
また、一語ずつ日本語へ訳すのではなく、「誰が」「何をした」「いつまで」のように情報のまとまりで理解します。聞き取れなかった単語があっても、そこで考え続けず、次の重要語へ意識を移すことが大切です。同じ短い音声を数日繰り返すと、以前より速く意味を処理できる感覚をつかみやすくなります。
特定の先生の英語だけ聞き取れない場合
ほかの先生や教材の英語は分かるのに、特定の先生だけ聞き取れない場合は、英語力全体が不足しているとは限りません。その先生のアクセント、声の高さ、話す速さ、口癖、専門用語などに慣れていない可能性があります。
まずは、何が難しいのかを具体的に確認しましょう。「話す速度が速い」「語尾が聞こえない」「専門用語が多い」「板書中は声が小さい」など、原因が分かれば対策しやすくなります。授業前に扱うテーマと重要単語を予習し、授業中は提出期限やページ番号などの重要情報を優先して聞いてください。
授業音声や録画が提供されている場合は、先生が繰り返し使う表現を確認するのも有効です。録音したい場合は、学校や先生のルールを確認し、必ず許可を取りましょう。予習や復習を続けても授業の大部分を理解できない場合は、クラスのレベルが合っているか学校スタッフへ相談することも選択肢です。
メモ
特定の先生だけ聞き取れない場合は、「自分の英語力が低い」と決めつけないことが大切です。アクセントや授業の進め方に慣れることで、少しずつ理解しやすくなる場合があります。
グループ会話だけ聞き取れない場合
1対1では話せるのに、グループ会話になると聞き取れない人は少なくありません。複数人の会話では、話者が急に変わる、発言が重なる、話題が省略される、冗談やスラングが増えるなど、1対1にはない難しさが加わるからです。
最初からすべての発言を理解しようとせず、話題と重要な単語を追いましょう。分からなくなった場合は、「Are you talking about the class tomorrow?」のように、現在の話題を確認します。発言したいときは、長い英文を考えるよりも、「I agree.」「That happened to me too.」など、短い反応から会話に入るのがおすすめです。
また、いきなり大人数の会話へ挑戦する必要はありません。まずは1対1、次に3人程度の少人数、慣れてから大人数へ進みましょう。よく話すクラスメイトと授業前後に会話しておくと、その人の発音や口癖に慣れ、グループ内でも発言を追いやすくなります。
留学中に英語が聞き取れないときの対処法
留学中に英語を聞き取れなかったときは、黙ったり分かったふりをしたりせず、その場で確認することが大切です。英語力が伸びるまで待たなくても、聞き返し方を覚えれば会話を続けられます。ここでは、授業や日常生活で今日から実践できる対処法を紹介します。
分かったふりをせず聞き返す
相手の英語を理解できなかったときは、笑顔でうなずいたり、反射的に「Yes」と答えたりせず、早めに聞き返しましょう。分かったふりをすると、その場の気まずさは避けられても、集合時間、提出期限、ホームステイのルールなどを間違える可能性があります。
聞き取れなかったときは、「Sorry, I didn’t catch that.」や「Could you say that again?」と伝えれば問題ありません。質問することは、英語ができないことを示す行動ではなく、相手の話を正しく理解しようとする行動です。
何度も聞き返すのが不安な場合は、同じ表現だけを繰り返さないようにしましょう。もう一度言ってもらう、ゆっくり話してもらう、言い換えてもらう、書いてもらうなど、確認方法を変えると理解しやすくなります。留学先で使える表現を増やしたい方は、留学で使える英語フレーズ100選も参考にしてください。
もう一度ゆっくり話してもらう
相手の話すスピードが速くて聞き取れない場合は、同じ速さでもう一度繰り返してもらうだけでは理解できないことがあります。そのため、「もう一度」に加えて、「少しゆっくり話してほしい」と具体的にお願いしましょう。
幅広い場面で使いやすい表現は、「Could you speak a little more slowly?」です。「Slowly, please.」でも意味は伝わりますが、「Could you」を使うと、学校の先生や初対面の相手にも使いやすい丁寧なお願いになります。
ただし、一語ずつ極端にゆっくり話してもらうと、かえって英語のまとまりが分かりにくくなる場合があります。必要であれば、「Could you say it again, a little more slowly?」と伝え、自然なリズムを保ったまま少し速度を落としてもらいましょう。
使いやすい英語
Could you speak a little more slowly?
もう少しゆっくり話してもらえますか?
別の表現で説明してもらう
同じ英文を何度繰り返してもらっても理解できない場合は、別の言葉で説明してもらいましょう。聞き取れない原因が話す速度ではなく、知らない単語や表現である場合、同じ文章を繰り返されても理解するのは難しいからです。
「Could you explain it another way?」や「Could you rephrase that?」と伝えると、相手に言い換えをお願いできます。知らない単語が一つだけの場合は、「What does “mandatory” mean?」のように、単語を指定して意味を質問するのもおすすめです。
例えば、先生の「Attendance is mandatory.」が分からなくても、「You have to attend the class.」と言い換えてもらえば理解できるかもしれません。同じ音を繰り返し聞くことだけが聞き返しではありません。説明方法を変えてもらうことも、留学先で重要なコミュニケーション方法です。
聞き取れなかった部分を具体的に伝える
相手の発言をすべて聞き返すのではなく、分からなかった部分を具体的に伝えると、短時間で確認できます。前半は理解できたものの、日付、場所、名前など一部だけ聞き取れなかった場合に特に有効です。
例えば、提出することは分かったものの期限を聞き逃した場合は、「When is the assignment due?」と質問します。相手の名前だけ分からなかった場合は、「Sorry, what was your name again?」と確認しましょう。「I caught the first part, but I missed the last part.」と伝えれば、最後の部分だけ繰り返してもらえます。
「もう一度お願いします」だけでは、相手はどこを繰り返せばよいか分かりません。自分が理解できた範囲を示すと、相手も答えやすくなります。聞こえた候補がある場合は、「Did you say fifteen or fifty?」のように、二つの選択肢を示して確認する方法も便利です。
自分の理解が合っているか確認する
相手の英語を大まかに理解できたものの、自信がない場合は、自分の理解を言い直して確認しましょう。特に、授業の提出期限、待ち合わせ、家賃、仕事のシフトなど、間違えると困る情報は曖昧なままにしないことが大切です。
例えば、「So, I need to submit it by Friday, right?」と言えば、「金曜日までに提出するということですよね」と確認できます。待ち合わせなら、「Just to confirm, we’re meeting at three in front of the station, right?」のように、時間と場所をまとめて確認しましょう。
この方法は、すべてを聞き直すより自然で、自分がどこまで理解できているかも相手に伝えられます。相手から「Yes, that’s right.」と言われれば安心でき、間違っていればその場で修正してもらえます。仕事や契約に関する重要事項は、口頭だけでなくメールや書面でも確認してください。
重要なキーワードだけをメモする
授業や説明を聞きながら、相手の発言を一語ずつ書き取ろうとする必要はありません。文章をすべて書こうとすると、書いている間に次の説明が進み、かえって重要な部分を聞き逃しやすくなります。
メモするときは、日付、時間、場所、人名、金額、ページ番号、課題名など、後から確認するために必要なキーワードを優先しましょう。例えば、授業であれば「assignment・Friday・email」の3語だけでも、「課題を金曜日までにメールで提出する」という内容を思い出しやすくなります。
- 日付・曜日・時間
- 場所・教室番号
- 人名・担当者名
- 課題名・提出方法
- 金額・数量・電話番号
- 分からなかった単語
メモした内容は、授業後や会話後に文章へ戻して確認します。聞き取れなかった単語をその日のうちに調べておくと、次に同じ表現が出たときに気づきやすくなります。
参考資料:British Council「Five essential listening skills for English learners」
その場で解決できない内容は後から確認する
授業や会話の流れを止めたくない場合や、何度聞いても理解できない場合は、無理にその場ですべて解決しなくても構いません。重要なキーワードをメモし、授業後に先生やクラスメイトへ確認しましょう。
先生に確認するときは、「Could I ask you about today’s assignment?」と話しかけ、分からなかった部分を具体的に質問します。クラスメイトには、「Did you understand what we need to do for homework?」と聞けば、課題の内容を確認できます。学校の手続きや生活上の重要事項は、受付スタッフや留学エージェントへ相談する方法もあります。
口頭での説明が難しい場合は、「Could you write it down for me?」とお願いするのも効果的です。メールや学校のポータルサイトに説明が掲載されている場合は、文字で確認してから音声内容と照らし合わせましょう。
ただし、分からない内容を毎回放置すると、同じ場面で繰り返し困ることになります。その日のうちに確認し、単語や表現を記録するところまでを一つの流れにしてください。聞き返しを実際の会話で練習したい方は、留学前におすすめのオンライン英会話も参考になります。
留学先の先生の英語が聞き取れないときの対策
留学先の先生の英語が聞き取れないときは、授業中に集中するだけでなく、予習・座る場所・質問方法・復習まで見直すことが大切です。先生の話し方に少しずつ慣れながら、授業で本当に必要な情報を優先して理解することから始めましょう。
授業前に扱うテーマと重要単語を確認する
先生の英語を聞き取りやすくするには、授業前に扱うテーマを確認しておくことが効果的です。話題を知らない状態で授業を聞くよりも、内容をある程度予測できる状態で聞く方が、重要な単語に気づきやすくなります。
まずは教科書の見出し、配布資料、学校の学習ページなどを確認しましょう。すべての英文を細かく訳す必要はありません。授業のテーマ、登場する人物、専門用語、重要な出来事などを把握するだけでも、先生の説明を追いやすくなります。
例えば、次の授業が「環境問題」に関する内容なら、「climate change」「renewable energy」「recycle」などの頻出語を先に確認します。発音も一緒に聞いておけば、授業中に同じ単語が出てきたときに認識しやすくなるでしょう。
予習に時間をかけすぎると続かないため、授業前の10分から15分で構いません。テーマの概要と重要単語を先に知ることが、先生の説明を理解するための土台になります。
英文法用語と授業の指示表現を覚える
語学学校の授業では、英文法そのものだけでなく、先生が使う文法用語や指示表現を理解する必要があります。問題の英文は分かっていても、先生の指示が聞き取れなければ、何をすればよいのか判断できません。
例えば、「Underline the verbs.」は「動詞に下線を引いてください」、「Discuss it with your partner.」は「パートナーと話し合ってください」という意味です。授業で繰り返し使われる表現は限られているため、最初にまとめて覚えておくと負担を減らせます。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| noun | 名詞 |
| verb | 動詞 |
| adjective | 形容詞 |
| subject | 主語 |
| pair up | ペアになる |
| fill in the blanks | 空欄を埋める |
| hand in | 提出する |
| look over | 目を通す |
授業で分からなかった指示は、その日のうちに例文と一緒に記録しましょう。単語だけではなく、先生が実際に使った文章で覚えると、次の授業で聞き取りやすくなります。
先生の口元や板書が見える席に座る
先生の英語を聞き取りやすくするためには、教室の前方や中央付近に座るのがおすすめです。後方の席では、先生の声が小さく聞こえたり、周囲の話し声や物音に遮られたりすることがあります。
前方に座れば、先生の口の動き、表情、身ぶり、指している場所なども確認できます。英語を音だけで理解するのではなく、板書やスライドなどの視覚情報も利用できるため、話の流れを予測しやすくなるでしょう。
特に、日付、数字、人名、専門用語などは、板書を見ることで聞き間違いを防げます。先生が黒板の方向を向いて話すと声が聞こえにくくなる場合もあるため、重要な内容を聞き逃したときは、遠慮せず確認してください。
前方の席に座ることには勇気が必要かもしれません。しかし、分からないまま後方で過ごすよりも、先生の情報を受け取りやすい環境を自分で作る方が、授業への不安を減らせます。
授業中は重要な情報を優先して聞く
授業中は、先生が話す英語を一語ずつ書き取ろうとせず、重要な情報を優先して聞きましょう。すべてを理解しようとすると、一つの分からない単語に意識を取られ、その後の説明まで聞き逃しやすくなります。
特に優先したいのは、授業のテーマ、課題内容、提出期限、テスト範囲、ページ番号、グループ活動の指示です。細かな例や雑談を理解できなくても、学習を進めるために必要な情報をつかめていれば、授業についていけます。
- 今日の授業で学ぶテーマ
- 使用する教科書のページ
- 課題の内容と提出方法
- 提出期限やテストの日程
- ペアワークやグループ活動の指示
- 先生が繰り返している重要な単語
メモは文章ではなく、単語や短いフレーズで残しましょう。授業の要点をつかむことを最初の目標にすると、先生の英語を聞く負担を減らせます。
授業後に先生へ質問する
授業中に質問するタイミングを逃した場合は、授業後に先生へ確認しましょう。授業を止めることに抵抗がある人でも、授業後であれば落ち着いて分からなかった部分を伝えられます。
質問するときは、「授業が全部分かりませんでした」と伝えるのではなく、確認したい部分を具体的にします。例えば、「Could I ask you about today’s assignment?」と話しかけたうえで、提出期限や課題内容を質問しましょう。
先生の説明を途中まで理解できた場合は、「I understood the first part, but I’m not sure what we need to submit.」のように、分からなかった範囲を伝えます。教科書や自分のノートを見せながら質問すると、先生にも状況が伝わりやすくなります。
授業後に毎回長時間質問する必要はありません。その日に最も重要な疑問を一つか二つに絞り、残りはクラスメイトや学校の学習ページで確認する方法もあります。
授業後に使える英語
Could I ask you about today’s assignment?
今日の課題について質問してもよいですか?
When is it due?
提出期限はいつですか?
Could you explain this part again?
この部分をもう一度説明してもらえますか?
許可を取って授業を録音・録画する
授業中にすべてを理解できない場合は、先生や学校から許可を得たうえで録音・録画し、後から復習する方法があります。授業内容を再確認できれば、聞き取れなかった専門用語や先生の口癖を落ち着いて確認できます。
ただし、無断で録音・録画してはいけません。学校の規則、先生の方針、ほかの生徒のプライバシーが関係するため、必ず事前に確認しましょう。「Would it be okay if I recorded the lesson for review?」と聞けば、復習目的で録音したいことを伝えられます。
録音できた場合も、授業全体を何度も聞き直す必要はありません。分からなかった説明や課題の指示など、重要な部分を1分から3分程度に絞って確認します。スクリプトを作ることが目的ではなく、聞き取れなかった原因を見つけることが目的です。
録音が認められない場合は、授業後に先生へ質問する、板書を撮影してよいか確認する、クラスメイトのノートを見せてもらうなど、別の方法を利用しましょう。
クラスのレベルが合っているか学校に相談する
予習や復習を続けても授業の大部分を理解できない場合は、クラスのレベルが自分に合っていない可能性があります。難しいクラスに在籍し続けることが、必ずしも英語力を早く伸ばすことにつながるとは限りません。
一つ上のレベルへ挑戦した直後であれば、慣れるまで様子を見ることも大切です。しかし、数週間たっても先生の説明、教科書、課題のほとんどを理解できず、授業に参加できない場合は、学校スタッフへ相談してみましょう。
相談するときは、「The class is too difficult.」だけでなく、「I can understand the textbook, but I can’t follow the teacher’s explanations.」のように、困っている場面を具体的に伝えます。再度レベルチェックを受けたり、別の先生の授業を体験したりできる場合もあります。
クラスを変更することは失敗ではありません。自分が理解できる内容の授業で発言や質問を増やした方が、学習効率が上がることもあります。留学前から英語力を準備したい方は、留学前にやるべき英語の勉強法も参考にしてください。
留学先でネイティブの英語が聞き取れないときの対策
ネイティブの英語が聞き取れないときは、単純に話すスピードだけを問題にするのではなく、音のつながり、会話の省略、アクセント、文化的な話題にも目を向けましょう。最初からネイティブ同士の会話を完璧に理解しようとせず、1対1の短い会話から段階的に慣れることが大切です。
ネイティブの英語を一語ずつ聞こうとしない
ネイティブの英語を聞くときは、すべての単語を一語ずつ聞き取ろうとしないことが大切です。自然な会話では、重要な単語が比較的強く発音される一方で、前置詞や冠詞などは弱く短く発音されることがあります。
例えば、「I’ll meet you at the station around five.」という英文なら、「meet」「station」「five」などを聞き取れれば、待ち合わせに関する大まかな内容を予測できます。「at」や「the」を聞き逃しただけで、会話全体を諦める必要はありません。
まずは、人名、場所、数字、動作を表す単語など、意味の中心になる情報を拾いましょう。分からない単語が出てきても、そこで考え続けず、次の重要語へ意識を移します。
慣れてきたら、単語ではなく「meet you at the station」「around five」のような意味のまとまりで聞いてみてください。細部よりも全体の意味を追うことで、会話を見失いにくくなります。
ネイティブ同士の会話は難易度が高いと理解する
ネイティブ同士の会話を聞き取れなくても、自分の英語力がまったく足りないと決めつける必要はありません。ネイティブ同士は、お互いが共有している文化、人物、出来事を前提に話すため、説明が省略されることが多いからです。
また、会話の途中で話題が変わる、複数人が同時に発言する、冗談やスラングが使われるなど、英語学習者との1対1の会話よりも難しい条件が重なります。英語の音を聞き取れていても、話題の背景を知らなければ意味を理解できない場合があります。
分からなくなったときは、「What are you talking about?」や「Who is that?」と質問して、話題の背景を教えてもらいましょう。すべてを理解するよりも、会話のテーマへ戻ることを優先してください。
最初は1対1の会話から練習する
ネイティブの英語に慣れるには、大人数の会話へ無理に参加するより、1対1の短い会話を増やす方が取り組みやすいです。1対1であれば、自分が理解できているかを相手が確認しやすく、聞き返したときにも説明してもらいやすくなります。
最初は、学校、趣味、食事、週末の予定など、自分が話しやすいテーマを選びましょう。話題に関する単語や質問を事前に用意しておけば、相手の答えも予測しやすくなります。
例えば、「What did you do on the weekend?」と質問するなら、「restaurant」「movie」「friends」「shopping」などの答えを想定できます。予測した単語を意識しながら聞くことで、自然な発音でも気づきやすくなるでしょう。
慣れてきたら、1対1から3人程度の会話へ進みます。最初から長時間話そうとせず、毎日5分から10分でも実際の会話を続けることが重要です。留学前に会話量を増やしたい方は、留学前におすすめのオンライン英会話も確認してみてください。
よく話す相手の口癖や表現をメモする
ホストファミリー、友人、先生など、よく話す相手が使う表現をメモしておくと、その人の英語を聞き取りやすくなります。同じ人は似た言い回しや口癖を繰り返し使うことが多いため、一度覚えれば次の会話でも役立ちます。
例えば、「Do you want to」をよく使う人もいれば、「Would you like to」を使う人もいます。「You know」「I mean」「Actually」など、会話をつなぐ表現が頻繁に登場することもあります。最初は意味が分からなくても、使われる場面を記録すると役割が見えてきます。
メモするときは、単語だけでなく、聞こえた音と使われた状況も残しましょう。「文字ではこの表現だったが、自分にはこのように聞こえた」と記録すると、音声変化にも気づきやすくなります。
タカリンの体験
私も英語学習では、スクリプトを見ると知っている表現なのに、音声では別の英語のように感じることがありました。聞き取れなかった部分を確認し、音のつながりや脱落を声に出して復習すると、同じ表現に気づきやすくなりました。
一度で完璧に覚える必要はありません。実際の会話で繰り返し登場した表現を優先することで、留学生活に直結するリスニング力を身につけられます。
留学先のアクセントを音声で予習する
留学先が決まっている場合は、その国や地域で話される英語のアクセントを事前に聞いておきましょう。同じ英語でも、母音の発音、イントネーション、話すリズム、よく使われる表現などが地域によって異なります。
オーストラリアへ留学するなら、現地のニュース、大学や語学学校の紹介動画、オーストラリア人が出演する動画などを活用できます。アメリカ英語に慣れている人は、最初にすべてを聞き取れなくても問題ありません。毎日短時間でも同じ地域の英語を聞くことで、少しずつ音の特徴を認識しやすくなります。
ただし、アクセントを大げさにまねる必要はありません。目的は、特定の話し方を評価することではなく、相手の英語を理解できる範囲を広げることです。留学先にはさまざまな国の人がいるため、現地アクセントだけでなく、複数の話者の英語にも触れましょう。
British Councilの学習用コンテンツには、世界各地の話者による音声を聞ける教材があります。スクリプトや学習問題がある音声から始めると、聞き取れなかった部分を確認しやすくなります。
参考資料:British Council LearnEnglish「Audio zone」
さまざまな音声を使って練習したい方は、留学前におすすめの英語学習アプリも参考にしてください。
英語が聞き取れないときに使える聞き返しフレーズ
留学中に英語が聞き取れないときは、黙ったり分かったふりをしたりせず、状況に合ったフレーズで確認しましょう。聞き返し方は「もう一度」「ゆっくり」「言い換え」などに分けて覚えると、会話中でも使いやすくなります。ここでは、授業や日常会話でそのまま使える表現を紹介します。
もう一度言ってもらう英語フレーズ
相手の発言をほとんど聞き取れなかったときは、まず「もう一度お願いします」と伝えましょう。日常会話から学校の授業まで幅広く使いやすいのは、「Could you say that again?」です。丁寧で分かりやすいため、初対面の人や先生にも使えます。
| 英語フレーズ | 日本語の意味 |
|---|---|
| Could you say that again? | もう一度言ってもらえますか? |
| Could you repeat that, please? | もう一度繰り返してもらえますか? |
| Sorry, I didn’t catch that. | すみません、聞き取れませんでした |
| Pardon? | もう一度お願いできますか? |
「Sorry?」だけでも聞き返せますが、何が分からなかったのかは伝わりません。最初は短い表現でも構いませんが、慣れてきたら「I didn’t catch that.」のように、聞き取れなかったことを文章で伝える練習をしましょう。
相手が繰り返しても聞き取れない場合は、同じフレーズを何度も使うのではなく、話す速度を落としてもらったり、別の表現へ言い換えてもらったりしてください。
ゆっくり話してもらう英語フレーズ
相手が話している内容は何となく分かるものの、スピードについていけないときは、少しゆっくり話してもらいましょう。同じ速度で何度も繰り返してもらうよりも、話す速度を具体的にお願いした方が理解しやすくなります。
| 英語フレーズ | 日本語の意味 |
|---|---|
| Could you speak a little more slowly? | もう少しゆっくり話してもらえますか? |
| Could you say that again more slowly? | もう一度ゆっくり言ってもらえますか? |
| Would you mind speaking a little more slowly? | もう少しゆっくり話していただけますか? |
| Sorry, that was a little fast for me. | すみません、私には少し速かったです |
「Slowly, please.」でも意味は伝わりますが、先生や初対面の相手には「Could you」を使った表現の方が丁寧です。「a little」を加えると、「極端に遅く」ではなく「少しゆっくり」という柔らかいお願いになります。
使いやすい基本フレーズ
Could you say that again more slowly?
もう一度ゆっくり言ってもらえますか?
「もう一度」と「ゆっくり」を一つの文章で伝えられるため、留学先で使いやすい表現です。
別の言葉で説明してもらう英語フレーズ
同じ英文を繰り返してもらっても理解できない場合は、話すスピードではなく、知らない単語や表現が原因かもしれません。そのようなときは、同じ文章をもう一度聞くのではなく、別の言葉で説明してもらいましょう。
| 英語フレーズ | 日本語の意味 |
|---|---|
| Could you explain that in another way? | 別の言い方で説明してもらえますか? |
| Could you rephrase that? | 別の言葉で言い換えてもらえますか? |
| What do you mean by that? | それはどういう意味ですか? |
| Could you give me an example? | 例を挙げてもらえますか? |
例えば、「Attendance is mandatory.」という説明が分からなくても、「You have to attend the class.」と言い換えてもらえば理解できる場合があります。また、抽象的な説明が難しいときは、具体例をお願いすると内容をイメージしやすくなります。
「聞き取れなかった」と思っていても、実際には音ではなく意味を理解できていないことがあります。何度聞いても分からないときは、言い換えや具体例をお願いする方法へ切り替えましょう。
聞き取れなかった部分を伝える英語フレーズ
相手の発言をすべて聞き直す必要がない場合は、聞き取れなかった部分だけを伝えましょう。前半は理解できたものの、最後の単語、数字、日付、場所などを聞き逃したときに役立ちます。
| 英語フレーズ | 日本語の意味 |
|---|---|
| I caught the first part, but not the last part. | 最初の部分は分かりましたが、最後の部分が分かりませんでした |
| What was the last word? | 最後の単語は何でしたか? |
| I didn’t catch what you said after “Friday.” | 「Friday」の後に言ったことを聞き取れませんでした |
| Did you say fifteen or fifty? | 15と言いましたか、それとも50と言いましたか? |
数字や固有名詞は、聞き間違えると待ち合わせや課題の提出に影響する可能性があります。候補が二つまで絞れている場合は、「A or B?」の形で確認すると、短い会話で解決できます。
また、聞こえた部分を伝えることで、相手もどこから説明し直せばよいか判断しやすくなります。「もう一度お願いします」だけでなく、理解できた範囲も示すことが円滑なコミュニケーションにつながります。
理解が合っているか確認する英語フレーズ
相手の英語を大まかに理解できても、内容に自信がない場合は、自分の理解が合っているか確認しましょう。授業の提出期限、待ち合わせ場所、家賃、仕事のシフトなど、間違えると困る情報は曖昧なままにしないことが大切です。
| 英語フレーズ | 日本語の意味 |
|---|---|
| So, I need to submit it by Friday, right? | つまり、金曜日までに提出するということですよね? |
| Do you mean we’re meeting at three? | 3時に会うという意味ですか? |
| Let me make sure I understood correctly. | 正しく理解できているか確認させてください |
| Just to confirm, the class starts at nine, right? | 確認ですが、授業は9時に始まるのですよね? |
「So, ~, right?」は、自分が理解した内容を簡潔に確認できる便利な形です。相手が「That’s right.」と答えれば認識が合っており、間違っていればその場で訂正してもらえます。
聞き返すことに抵抗がある人も、確認の形であれば会話に取り入れやすいでしょう。重要な内容ほど、自分の言葉で言い直して確認する習慣をつけてください。
授業中に先生へ確認する英語フレーズ
授業中に先生の説明や指示を聞き取れなかった場合は、何について確認したいのかを具体的に伝えましょう。単に「分かりません」と言うより、ページ番号、課題、提出期限などを指定した方が、先生から必要な回答を得やすくなります。
| 英語フレーズ | 日本語の意味 |
|---|---|
| Could you explain that one more time? | もう一度説明してもらえますか? |
| Which page are we on? | 今、何ページをしていますか? |
| When is the assignment due? | 課題の提出期限はいつですか? |
| Could you write that on the board? | それを黒板に書いてもらえますか? |
| What are we supposed to do? | 私たちは何をすればよいですか? |
| Could you give us an example? | 例を挙げてもらえますか? |
授業の流れを止めることが不安な場合は、教科書やノートに印を付け、授業後に質問しても構いません。ただし、課題の提出方法やグループ活動の指示など、その場で分からないと困る内容は早めに確認しましょう。
留学先で使う表現を場面別に増やしたい方は、留学で使える英語フレーズ100選も参考にしてください。
留学中に英語を聞き取れるようになる7ステップ
留学中のリスニング力を伸ばすには、英語を長時間聞き流すだけでなく、聞き取れなかった原因を確認して音読まで行うことが大切です。短い音声を「聞く・確認する・書く・まねる・翌日に復習する」という順番で使いましょう。ここでは、初心者でも再現しやすい7ステップを紹介します。
リスニング練習の7ステップ
- 自分のレベルに合った短い音声を選ぶ
- スクリプトを見ずに一度聞く
- 聞き取れなかった部分をスクリプトで確認する
- 短い範囲をディクテーションする
- 音声をまねてオーバーラッピングする
- スクリプトを見ずにシャドーイングする
- 翌日にもう一度聞いて理解度を確認する
最初からすべてのステップを完璧に行う必要はありません。1日15分から30分でもよいので、同じ音声を丁寧に復習することを優先しましょう。
自分のレベルに合った短い音声を選ぶ
リスニング練習では、最初に自分の英語力に合った短い音声を選びましょう。難しすぎるニュースや海外ドラマを使うと、知らない単語や表現が多く、何が原因で聞き取れないのか判断できません。
目安として、スクリプトを読めば内容の7割から8割程度を理解できる教材がおすすめです。音声の長さは30秒から1分程度から始めます。スクリプト、日本語訳、再生速度変更、区間リピートなどの機能があると復習しやすくなります。
内容は、学校生活、買い物、友人との会話、仕事など、自分が留学先で使う場面に近いものを選びましょう。実際に使う可能性が高い表現ほど、会話の中でも気づきやすくなります。
British Council LearnEnglishでは、英語レベル別のリスニング教材が用意されています。準備問題、音声、理解度を確認する問題があるため、自分のレベルに合った練習を始めやすいでしょう。
参考資料:British Council LearnEnglish「Practise English listening skills」
スクリプトを見ずに一度聞く
音声を選んだら、最初はスクリプトや日本語訳を見ずに一度聞きましょう。最初から文字を見ると、実際には聞き取れていない部分まで理解した気になり、自分の弱点を見つけにくくなります。
一度目は、すべての単語を書き取る必要はありません。「誰が話しているのか」「どこで話しているのか」「何について話しているのか」「結論は何か」を確認します。聞こえた単語や数字を簡単にメモしておきましょう。
音声を何度も再生する前に、自分が理解できた内容を日本語または簡単な英語で書いてください。その後で答えを確認すると、「音は聞こえたが意味を間違えた」「数字だけ聞き逃した」など、具体的な問題が見えてきます。
一度目に確認すること
最初から100%聞き取る必要はありません。話題、登場人物、場所、重要な数字など、会話の全体像をつかむことを優先しましょう。
聞き取れなかった部分をスクリプトで確認する
一度音声を聞いたら、スクリプトを見て聞き取れなかった部分を確認します。答えを見るだけで終わらせず、「なぜ聞き取れなかったのか」を分類することが重要です。
知らない単語が原因なら、意味と発音を調べます。単語を知っているのに聞こえなかった場合は、音の連結、脱落、弱形などを確認しましょう。ゆっくり再生すると分かる場合は、英語を処理するスピードが追いついていない可能性があります。
例えば、「What are you going to do?」が聞き取れなかった場合は、「going to」が「gonna」に近い音になっていないか確認します。スクリプト上の文字と実際に聞こえる音が異なる部分に線を引くと、復習しやすくなります。
- 単語や表現を知らなかった
- 文法を理解できなかった
- 音のつながりや脱落に気づけなかった
- 話すスピードについていけなかった
- アクセントや発音に慣れていなかった
- 会話の背景や話題を知らなかった
原因を記録しておくと、自分に必要な学習が見えてきます。毎回音声を変えるより、同じ弱点が繰り返し出ていないか確認しましょう。
短い範囲をディクテーションする
スクリプトを確認したら、特に聞き取れなかった部分を5秒から10秒程度に区切り、聞こえた英語を書き取ります。この練習をディクテーションと呼びます。全文を書き取ろうとすると時間がかかるため、苦手な部分だけに絞りましょう。
最初は、一度聞いただけで書けなくても問題ありません。数回再生し、分からない箇所は空欄にしておきます。その後でスクリプトと比較し、単語を知らなかったのか、音声変化で認識できなかったのかを確認してください。
例えば、「I should have told you.」が「アイ・シュッド・ハブ・トールド・ユー」と聞こえず、「should’ve」の部分を書けなかった場合は、助動詞と「have」の短縮された音を重点的に聞きます。
Cambridge Englishでは、短い英文を聞いて書き取り、スクリプトと比較するマイクロディクテーションが、連結した英語の音に気づく方法として紹介されています。
音声をまねてオーバーラッピングする
聞き取れなかった部分の意味と音を確認したら、スクリプトを見ながら音声と同時に発音します。この練習がオーバーラッピングです。初心者は、いきなりスクリプトを見ずにシャドーイングするより、文字を確認しながら音声をまねる方が取り組みやすいでしょう。
オーバーラッピングでは、一つひとつの発音だけでなく、英語のリズム、強弱、音のつながりを意識します。音声と自分の声がずれる部分は、うまく聞き取れていない、または発音の仕方を理解できていない可能性があります。
最初は0.8倍程度の速度から始めても構いません。ただし、正しく発音できるようになったら、通常速度へ戻して練習してください。口が追いつかない部分だけを数回繰り返すと、効率よく改善できます。
スクリプトを見ずにシャドーイングする
オーバーラッピングで音声をまねられるようになったら、スクリプトを閉じてシャドーイングに進みます。シャドーイングでは、聞こえた英語の少し後を追いかけるように発音します。
いきなり長い音声を使わず、10秒から30秒程度の範囲を繰り返しましょう。最初はすべての単語を正確に言えなくても構いません。英語のリズムやイントネーションを保ちながら、意味を思い浮かべて発音することが大切です。
音声を追うだけで内容を理解できなくなった場合は、教材の難易度が高いか、準備が不足している可能性があります。その場合は、スクリプト確認やオーバーラッピングへ戻りましょう。シャドーイングは、意味や音を理解した後に行うことで取り組みやすくなります。
自分の声をスマートフォンで録音し、元の音声と比較する方法もおすすめです。発音の完璧さだけでなく、速くなった部分、途中で止まった部分、強く読む単語が合っているかを確認してください。
翌日にもう一度聞いて理解度を確認する
練習した音声は、その日のうちに終わりにせず、翌日にもう一度聞きましょう。スクリプトを見ずに再生し、前日より聞き取れる部分が増えたかを確認します。
内容を覚えているだけで答えられる場合もあるため、単語や文章を思い出すだけでなく、実際の音を認識できているか意識してください。以前聞き取れなかった部分で音のつながりや弱い発音に気づければ、練習の成果が出ています。
翌日も難しい部分があれば、その箇所だけスクリプトを確認し、短く音読します。すぐに別の教材へ移るより、同じ音声を2日から3日使って理解度を高める方が、苦手な音を定着させやすいでしょう。
復習の目安
翌日にスクリプトなしで聞き、内容の大部分を理解できれば次の音声へ進みます。まだ聞き取れない部分が多い場合は、苦手な数秒だけを再度確認しましょう。
リスニング練習に使える音声や機能を探している方は、留学前におすすめの英語学習アプリも参考にしてください。
留学中でも続けやすい1日30分のリスニング勉強法
留学中は授業や交流、移動などで忙しく、長時間の英語学習を毎日続けるのは簡単ではありません。そこでおすすめなのが、その日に聞き取れなかった英語を中心に復習する1日30分の学習です。実際の留学生活と勉強を結びつけることで、必要な英語を効率よく身につけられます。
| 時間 | 学習内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 10分 | 聞き取れなかった英語を復習する | 留学生活で必要な表現を覚える |
| 10分 | 短い音声を精聴する | 聞き取れない原因を確認する |
| 5分 | 音読・オーバーラッピングをする | 英語の音やリズムに慣れる |
| 5分 | 翌日に使うフレーズを練習する | 学んだ英語を実際の会話で使う |
毎日すべてを完璧に行う必要はありません。疲れている日は15分に短縮してもよいので、留学生活の中で無理なく続けられる形を作りましょう。
10分|授業や会話で聞き取れなかった英語を復習する
最初の10分では、その日の授業や会話で聞き取れなかった英語を復習します。一般的な教材だけを進めるよりも、実際に困った表現を確認する方が、翌日以降の留学生活で役立ちやすいからです。
授業の指示、ホストファミリーの質問、友人が使った表現などをノートやスマートフォンに記録しておきましょう。その中から特に重要なものを3個程度選び、意味、発音、使われた状況を確認します。
例えば、先生が使った「hand in」が聞き取れなかった場合は、「提出する」という意味だけでなく、「Please hand in your assignment by Friday.」のように文章で覚えます。音声が確認できる辞書や英語学習アプリを使い、自分でも声に出してください。
すべての知らない英語を復習しようとすると負担が大きくなります。翌日も使いそうな表現を優先することで、短時間でも留学生活に直結する学習ができます。
10分|短い音声を精聴する
次の10分では、30秒から1分程度の短い英語音声を丁寧に聞きます。長い動画を何となく見るのではなく、聞き取れなかった部分を特定し、スクリプトと実際の音を比べることが目的です。
最初はスクリプトを見ずに一度聞き、話題や重要な単語を確認します。その後、スクリプトを見ながら、知らない単語、音がつながっている部分、弱く発音されている部分をチェックしましょう。
例えば、「What did you do?」が「ワット・ディド・ユー」とは聞こえず、「ワディジュ」に近く感じる場合があります。このような文字と音の違いを確認することで、次に同じ表現を聞いたときに気づきやすくなります。
10分ですべてを理解できなくても問題ありません。聞き取れなかった5秒から10秒だけを繰り返し、原因を一つ見つけられれば十分です。短い動画で練習したい方は、留学前におすすめの英語学習アプリも参考にしてください。
5分|音読・オーバーラッピングをする
音声の意味と発音を確認したら、5分間だけ音読やオーバーラッピングを行います。リスニング力を伸ばすには、英語を聞くだけでなく、実際の音を自分の口でも再現することが大切です。
まずはスクリプトを見ながら、自分のペースで文章を音読します。単語の意味を思い浮かべながら、英語を前から理解することを意識しましょう。その後、音声と同時に発音するオーバーラッピングへ進みます。
音声についていけない部分があれば、再生速度を少し落としたり、文章を短く区切ったりして構いません。特に、単語同士がつながる部分や弱く発音される単語は、数回繰り返して練習してください。
発音を完璧にすることよりも、音声のリズムや強弱をまねることを優先します。声を出せない場所では、小さな声で口を動かすだけでもよいので、聞いた音を再現する習慣を作りましょう。
5分|翌日に使う英語フレーズを練習する
最後の5分では、翌日の授業や生活で使う英語フレーズを2個から3個練習します。英語は覚えるだけでなく、実際の会話で使うことで定着しやすくなります。
例えば、授業で質問したい場合は「Could you explain that again?」、友人を昼食に誘いたい場合は「Do you want to have lunch together?」など、翌日に起こりそうな場面を想定しましょう。
フレーズを文字で読むだけではなく、相手の返答も簡単に想像しながら声に出します。聞き返しを練習する場合は、「Could you say that again more slowly?」と何度か発音し、会話中にすぐ出せる状態を目指してください。
翌日に実際に使えたフレーズには印を付けましょう。オンライン英会話で事前に練習したい方は、留学前におすすめのオンライン英会話も確認してみてください。
30分学習を続けるコツ
毎日新しい教材へ進む必要はありません。その日に聞き取れなかった英語を復習し、翌日に一つでも使うことを目標にしましょう。忙しい日は時間を短くしてもよいので、完全にやめないことが大切です。
留学中のリスニング学習でやってはいけないこと
留学中にリスニング力を伸ばすには、勉強時間だけでなく、学習方法にも注意が必要です。長時間英語を聞いていても、意味を確認せず、難しい教材へ挑戦し続けていると、思うように聞き取れるようにならないことがあります。ここでは、初心者が特に避けたい学習方法を解説します。
意味が分からない音声を聞き流す
英語の音声を流しているだけでは、必ずしもリスニング力が伸びるとは限りません。内容や単語の意味がほとんど分からない状態では、どこが聞き取れていないのかを確認できないからです。
通学中や家事中に英語を聞くこと自体は悪くありません。しかし、初めて聞く難しい音声をBGMのように流し続けるだけでは、知らない音がそのまま通り過ぎてしまいます。
聞き流しを取り入れる場合は、事前にスクリプトを確認した音声や、内容を理解している教材を使いましょう。一度丁寧に学習した音声を移動中に聞き直す方法であれば、覚えた表現や音声変化を復習できます。
大切なのは、長時間聞いたという満足感ではなく、聞き取れなかった英語を理解できる状態へ変えることです。聞き流しと精聴を目的に応じて使い分けましょう。
難しすぎるネイティブ向け動画だけを見る
ネイティブ向けのニュース、映画、海外ドラマだけでリスニングを練習すると、初心者は挫折しやすくなります。会話のスピードだけでなく、スラング、文化的な知識、省略表現など、複数の難しさが含まれているからです。
好きな動画を見ることは英語学習のモチベーションにつながりますが、内容のほとんどが分からない場合は、主教材として使うには難しすぎます。何度見ても聞き取れない状態が続くと、自分の英語力に自信を失う原因にもなります。
普段の学習では、スクリプトを読めば7割から8割程度理解できる音声を選びましょう。学習者向けの短い動画で基礎を練習し、息抜きとして好きな海外ドラマや動画を見る方法がおすすめです。
難しい動画に挑戦するときは、30秒程度の場面に絞り、英語字幕で表現を確認してください。教材のレベルを下げることは後退ではなく、聞き取れる英語を増やすための調整です。
すべての単語を聞き取ろうとする
相手が話した単語を一語残らず聞き取ろうとすると、会話の全体像を見失いやすくなります。一つの知らない単語に意識が止まり、意味を考えている間に次の発言が進んでしまうからです。
特に留学先の授業やグループ会話では、英語が次々と続きます。すべてを正確に理解しようとするより、人名、場所、数字、動作を表す単語など、意味の中心になる情報を優先して聞きましょう。
例えば、「We’re going to meet in front of the library at half past two.」という英文では、「meet」「library」「two」などを拾えれば、待ち合わせの話だと判断できます。細かな部分を聞き逃しても、必要に応じて時間や場所を確認できます。
メモ
リスニングの目標は、すべての単語を書き取ることではありません。会話の目的や必要な情報を理解し、分からない部分を聞き返せれば、コミュニケーションは続けられます。
分かったふりを続ける
相手の英語を聞き取れなかったときに、笑顔でうなずいたり、「Yes」と答えたりするのは避けましょう。その場の気まずさは減っても、後から約束や指示を間違える可能性があります。
例えば、先生の課題説明を理解しないままうなずくと、提出方法や期限を間違えるかもしれません。ホストファミリーとの会話では、食事の予定や家のルールを誤解することもあります。
聞き取れないときは、「Sorry, I didn’t catch that.」と伝え、もう一度話してもらいましょう。途中まで分かった場合は、「I understood the first part, but not the last part.」のように、分からない範囲を具体的に伝えます。
聞き返すことは、英語力の低さを示す行動ではありません。相手の話を正しく理解しようとする姿勢です。毎回一つでも聞き返しフレーズを使うことで、分かったふりをする習慣を減らしましょう。
聞く練習だけで終わらせる
リスニング力を伸ばしたいからといって、英語を聞く練習だけで終わらせるのはおすすめできません。聞き取れなかった音を自分でも発音すると、文字と音の違いに気づきやすくなるからです。
例えば、「Did you」が「ディジュ」に近く聞こえることを理解しても、自分で「Did you finish it?」と発音しなければ、音の変化を十分に体感できない場合があります。
音声を聞いた後は、スクリプトを見ながら音読し、音声と同時に読むオーバーラッピングを行いましょう。慣れてきたら、スクリプトを見ずに音声を追うシャドーイングへ進みます。
また、覚えた表現は実際の会話でも使ってください。聞く・声に出す・会話で使うという流れを作ることで、受け身の知識から実践的な英語へ変えられます。
一つの国のアクセントだけを聞く
留学先では、さまざまな国や地域の人が英語を話しています。そのため、アメリカ英語など一つのアクセントだけに慣れていると、先生やクラスメイトの英語を聞き取りにくく感じることがあります。
オーストラリア留学であれば、現地のアクセントに加え、アジア、ヨーロッパ、南米などから来た留学生と話す機会もあります。話すリズムや母音の発音が異なるため、最初は知っている単語でも気づけないことがあるでしょう。
学習では、一人の講師や一つの教材だけを使い続けず、複数の話者が登場する音声を取り入れてください。ニュース、インタビュー、学習用ポッドキャストなどを組み合わせると、さまざまな英語に触れられます。
ただし、一度に多くのアクセントを完璧に理解する必要はありません。まずは留学先でよく接する人の英語を優先し、少しずつ聞き取れる範囲を広げましょう。
- 意味を確認せずに聞き流さない
- 難しすぎる教材だけを使わない
- すべての単語にこだわらない
- 聞き取れないときは分かったふりをしない
- 聞いた後は音読や会話練習も行う
- 複数の国や地域の英語に触れる
リスニング教材を選ぶ際は、自分のレベルと学習目的に合っているかを確認しましょう。動画や音声を使って練習したい方は、留学前におすすめの英語学習アプリも参考にしてください。
留学中のリスニング学習におすすめの教材・サービス
留学中のリスニング教材は、人気だけで選ぶのではなく、自分が英語を聞き取れない原因に合わせて選ぶことが大切です。単語や文法が不足している人と、英文は読めるのに音声だけ理解できない人では、必要な教材が異なります。ここでは、悩み別におすすめの教材・サービスと活用方法を紹介します。
| 悩み | 向いている教材・サービス | 主な目的 |
|---|---|---|
| スクリプトを読んでも分からない | 単語帳・文法書 | 英文の意味を理解する |
| 文字なら分かるが音では分からない | 発音・音声変化教材 | 文字と音を結びつける |
| 短時間で練習したい | 動画型英語学習アプリ | 自然な会話を繰り返し聞く |
| 自分の発音が合っているか不安 | 発音判定アプリ | 苦手な音を確認する |
| 会話中に聞き返せない | オンライン英会話 | 実際の会話で練習する |
| TOEICスコアも伸ばしたい | TOEIC公式教材 | 試験形式の音声に慣れる |
一つの教材ですべてを解決しようとする必要はありません。基礎教材で知識を補い、アプリで音声を確認し、オンライン英会話で実際に使うという流れを作ると、学んだ英語を留学生活へつなげやすくなります。
単語・文法に不安がある人向けの英語教材
スクリプトを読んでも内容を理解できない場合は、リスニング教材を増やす前に、単語と英文法を復習しましょう。知らない単語や理解できない文法が多い状態では、音を正しく聞き取れても英文の意味を判断できません。
教材は、難しい大学受験用の参考書よりも、中学英語を短期間で確認できるものがおすすめです。「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」や「大岩のいちばんはじめの英文法」など、例文と解説がシンプルな教材から選ぶと進めやすいでしょう。
単語帳も、単語と日本語訳だけを暗記するのではなく、音声と例文が付いているものを選んでください。留学中は、授業の指示、買い物、ホームステイ、友人との会話などで使う表現を優先します。
1日に何十個も新しい単語を覚えるより、その日に聞き取れなかった表現を3個から5個復習する方が実践的です。基礎教材の選び方を詳しく知りたい方は、留学前におすすめの英語教材と選び方も参考にしてください。
英語の発音と音声変化を学べる教材
スクリプトを読めば理解できるのに音声では分からない場合は、英語の発音と音声変化を学べる教材が向いています。単語のスペルから想像した音と、自然な会話で実際に聞こえる音が異なっている可能性があるからです。
発音の基礎を学びたい人には、「英語耳」のように母音や子音を確認しながら声に出せる教材が候補になります。単語同士の連結、音の脱落、弱形などを学ぶ場合は、解説だけでなく、音声を繰り返し聞ける教材を選びましょう。
教材を読むだけではなく、聞き取れなかった音を自分でも発音することが重要です。例えば、「Did you」が「ディジュ」に近く聞こえることを確認したら、例文全体を音声と同じリズムで何度か発音します。
British Councilでは、発音練習として音声を聞いて書く、自分で発音して確認する、録音するなどの方法を紹介しています。聞く・声に出す・録音して比べるという流れで活用しましょう。
参考資料:British Council LearnEnglish「How can I improve my English pronunciation?」
短い動画でリスニング練習ができる英語学習アプリ
長いニュースや海外ドラマでは集中が続かない人には、短い動画で学べる英語学習アプリが向いています。数十秒から数分程度の動画であれば、聞き取れなかった部分を繰り返しやすく、留学中の移動時間や授業前後にも取り組めます。
候補としては、RedKiwiやCakeなどがあります。アプリを選ぶ際は、英語字幕、区間リピート、再生速度変更、日本語訳など、自分の復習に必要な機能があるか確認しましょう。収録内容や利用できる機能は変更される可能性があるため、利用前に各サービスの最新情報を確認してください。
学習するときは、動画を見るだけで終わらせません。最初は字幕なしで聞き、次に英語字幕で答え合わせをし、最後に気になった一文を声に出します。毎日異なる動画を見るより、一つの短い動画を翌日も聞き直す方が、聞き取れる音の増加を確認しやすくなります。
アプリごとの特徴を比較したい方は、留学前におすすめの英語学習アプリも参考にしてください。
発音を確認できる英語学習アプリ
英語の音をまねても、自分の発音が合っているか分からない人には、発音判定機能がある英語学習アプリが役立ちます。自分では正しく発音しているつもりでも、母音の長さ、子音、単語のアクセントなどが元の音声と異なることがあるからです。
発音練習を重視する場合は、ELSA Speakなどが候補になります。単語や文章を発音し、苦手な音を確認できるアプリを選びましょう。ただし、判定結果の点数だけを上げることが目的にならないよう注意が必要です。
アプリで低く判定された音があれば、元の音声を聞き、口の形や舌の位置を確認してから再度発音します。文章では、個々の音だけでなく、強く読む単語、弱くなる単語、全体のリズムも意識してください。
British Councilが提供する「LearnEnglish Sounds Right」では、英語の発音記号と音声を確認できます。特定の母音や子音を聞き比べたいときに活用できます。
参考資料:British Council LearnEnglish「LearnEnglish Sounds Right」
聞き返す練習ができるオンライン英会話
聞き返しフレーズを覚えても実際の会話で使えない人には、オンライン英会話がおすすめです。英文を読む練習だけでは、予想していない返答を聞き、その場で確認する経験を増やせないからです。
レッスンでは、講師へ「留学先の授業や日常会話を想定して練習したい」と伝えましょう。講師に少し速めに話してもらい、聞き取れなければ「Could you say that again more slowly?」や「Could you rephrase that?」を実際に使います。
ネイティブキャンプ、DMM英会話、Cambly、レアジョブ英会話などが候補になりますが、サービス名だけで決める必要はありません。予約のしやすさ、講師の国籍、教材、レッスン時間、予算などを比較しましょう。料金や提供内容は変更される可能性があるため、申込前に公式情報を確認してください。
講師へ伝えたいリクエスト
I’d like to practise asking for clarification.
聞き返しの練習をしたいです。
Please speak at a natural speed.
自然な速度で話してください。
Please correct me if my question sounds unnatural.
質問が不自然なら修正してください。
オンライン英会話の選び方や練習方法を詳しく知りたい方は、留学前におすすめのオンライン英会話も確認してみてください。
TOEICリスニング対策に向いている教材
留学中の会話力だけでなく、TOEICのリスニングスコアも伸ばしたい人には、TOEIC公式教材が向いています。公式問題集では本番形式の問題、音声、スクリプト、解説を使えるため、試験対策とリスニング練習を組み合わせられます。
まずは「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」を解き、間違えた問題のスクリプトを確認しましょう。答えを覚えるだけでなく、聞き取れなかった単語、音声変化、設問の先読みで見落とした情報を分析します。
短い問題を多く解きたい場合は、リスニング問題に特化した教材を組み合わせる方法もあります。ただし、TOEIC教材の英語を聞けるだけで、ネイティブ同士の雑談や留学先の授業まですべて理解できるわけではありません。
TOEIC教材で基礎的な処理速度や語彙を鍛えつつ、動画、現地の会話、オンライン英会話も取り入れましょう。試験対策と実践英会話を別々にせず、目的に合わせて併用することが大切です。
タカリンの体験
私はTOEIC620点から830点まで伸ばす過程で、公式問題集に加えてリスニング問題集も活用しました。リスニングでは470点を取得しましたが、問題を解くだけではなく、聞き取れなかった部分のスクリプト確認と音読を繰り返したことが役立ったと感じています。
IIBCでは、ETSが本番と同じプロセスで作成した問題を収録する公式問題集を案内しています。公式教材の音声は、対応するアプリや公式サイトから利用できる教材もあります。
参考資料:IIBC TOEIC Program「公式教材・問題集」
留学で英語が聞き取れない人に関するよくある質問
留学中に英語を聞き取れないと、「このまま留学していて意味があるのか」「何度も聞き返して大丈夫なのか」と不安になりますよね。しかし、聞き取れない原因と現在の状況を整理すれば、必要な行動を選べます。ここでは、留学中のリスニングに関するよくある疑問へ回答します。
留学すれば自然に英語を聞き取れるようになりますか?
留学によって英語を聞く機会は増えますが、生活しているだけで必ず聞き取れるようになるとは限りません。分からない英語をそのままにすると、毎日同じ表現を聞いていても、音と意味を結びつけられないことがあるからです。
例えば、先生が毎日使う指示表現を聞き流しているだけでは、正確な意味を理解できません。聞き取れなかった表現をメモし、スクリプトや辞書で確認し、自分でも発音することで、次に同じ音を聞いたときに気づきやすくなります。
留学環境は、英語を使う機会を増やす点では大きなメリットがあります。しかし、その機会を学習につなげるには、復習と実践が必要です。英語に触れる量と、分からなかった部分を確認する質の両方を意識しましょう。
留学前から準備を始めたい方は、留学前の英語学習でやるべきことも参考にしてください。
英語を聞き取れるようになるまでどのくらいかかりますか?
英語を聞き取れるようになるまでの期間は、現在の英語力、毎日の会話量、学習方法、留学先の環境によって異なります。そのため、「留学して1か月で必ず聞けるようになる」と断言することはできません。
また、「聞き取れる」の基準も人によって違います。買い物で必要な質問を理解すること、語学学校の授業の要点をつかむこと、ネイティブ同士の雑談へ参加することでは難易度が異なります。
期間だけを目標にするのではなく、「先生の課題説明を理解する」「ホストファミリーの質問へ答える」「3人の会話で話題を追う」など、場面ごとの目標を設定しましょう。毎週同じ種類の音声を聞き、理解できる範囲が増えたか確認することも大切です。
短期間で大きな変化を求めるより、昨日聞けなかった表現を今日一つ理解することを積み重ねてください。
TOEIC800点でもネイティブの英語を聞き取れないことはありますか?
TOEIC800点以上でも、ネイティブ同士の会話や留学先の授業を聞き取れないことはあります。TOEIC Listening & Reading Testと実際の会話では、聞く環境や求められる対応が異なるからです。
試験では出題形式が決まっており、選択肢から答えを選びます。一方、実際の会話には、周囲の雑音、スラング、話題の省略、複数人の発言、予想していない返答などが含まれます。聞き取った後に、自分の言葉で返答する力も必要です。
ただし、TOEIC学習で身につけた語彙力、文法力、情報を聞き取る力は無駄ではありません。試験で培った基礎に、発音・音声変化の学習と実践会話を加えることで、留学先の英語へ対応しやすくなります。
スコアだけで英会話力を判断せず、「どの場面なら理解できるか」「何が難しいか」を具体的に確認しましょう。
何度も聞き返すと相手に嫌がられませんか?
英語を聞き取れなかったときに確認することは、基本的に失礼ではありません。分からないままうなずき、後から約束や指示を間違えるよりも、その場で確認した方が誤解を防げます。
ただし、同じ速さの英文を何度も繰り返してもらうだけでは、お互いに負担がかかる場合があります。一度聞き直しても理解できなければ、「Could you speak more slowly?」と速度を落としてもらったり、「Could you rephrase that?」と言い換えてもらったりしましょう。
聞き取れた部分がある場合は、「I caught the first part, but not the last part.」と伝えると、必要な部分だけ説明してもらえます。日付や数字なら、紙やスマートフォンに書いてもらう方法もあります。
先生の英語が聞き取れない場合はクラスを変えるべきですか?
先生の英語を聞き取れないからといって、すぐにクラスを変更する必要はありません。授業のテーマを予習する、前方の席に座る、授業後に質問するなどの対策で理解しやすくなる場合があります。
また、ほかの先生の英語は理解できる場合、その先生のアクセント、声質、話す速度、専門用語に慣れていないだけかもしれません。授業音声や配布資料がある場合は、先生が繰り返し使う表現を重点的に確認しましょう。
一方で、教科書、課題、先生の説明のほとんどを理解できず、授業へ参加できない状態が続く場合は、学校スタッフへ相談してください。クラスのレベルが高すぎるだけでなく、授業形式や先生との相性が関係していることもあります。
クラス変更は失敗ではありません。自分が理解できる授業で発言や質問を増やした方が、英語を使う経験を積みやすい場合もあります。
留学前にどのような英語を勉強しておけばよいですか?
留学前は、難しい英語を広く勉強するよりも、現地で繰り返し使う基礎英語を優先しましょう。中学レベルの単語と文法、英語の発音、音声変化、聞き返しフレーズを学んでおくと、授業や日常生活へ対応しやすくなります。
- 中学レベルの単語と英文法
- 自己紹介や質問に使う基本フレーズ
- 先生が使う授業の指示表現
- 英語の音の連結・脱落・弱形
- もう一度お願いする聞き返しフレーズ
- 渡航先で話される英語のアクセント
- オンライン英会話を使った実践練習
特に重要なのは、知識を覚えるだけで終わらせず、声に出して使うことです。留学前からオンライン英会話や独り言英会話を取り入れ、聞き取れなかったときに質問する練習も行いましょう。
自分の英語力に合う準備を知りたい方は、留学に必要な英語力の目安と勉強法も参考にしてください。
まとめ|留学で英語が聞き取れないときは原因を分けて対策しよう
留学先で先生やネイティブの英語を聞き取れなくても、英語の才能がないと決めつける必要はありません。教材と自然な会話の違い、単語や文法の不足、音声変化、処理速度、アクセント、背景知識、緊張など、さまざまな原因が考えられます。
- スクリプトを読んでも分からない場合は単語と文法を復習する
- 読めば分かる場合は発音と音声変化を確認する
- ゆっくりなら分かる場合は英語の処理速度を上げる
- 先生の英語が難しい場合は予習と授業後の質問を取り入れる
- ネイティブ英語は1対1の短い会話から慣れる
- 聞き取れないときは分かったふりをせず確認する
- 聞くだけでなく音読やオーバーラッピングも行う
最初からすべての英語を理解する必要はありません。まずは会話のテーマや重要な情報をつかみ、分からない部分を聞き返せる状態を目指しましょう。
1日30分でも、その日に聞き取れなかった英語を復習し、翌日に一つ使う習慣を作れば、留学生活と英語学習を結びつけられます。聞き取れない原因を確認し、自分に必要な練習を続けることが上達への近道です。
教材や学習方法を見直したい方は、留学前におすすめの英語教材と留学前におすすめの英語学習アプリも参考にしてください。