留学を考え始めると、授業料や航空券だけでなく、現地で暮らすための生活費も気になりますよね。
留学中は、家賃・食費・交通費・通信費のほか、友人との交際費や医療費、日用品費なども必要です。
また、同じ国でも、都市や滞在方法によって毎月の支出は大きく変わります。
生活費を安く見積もりすぎると、現地でお金が足りなくなり、アルバイトに追われて英語学習へ集中できなくなる可能性があります。
留学の生活費を準備するときは、毎月の固定費と変動費を分け、初月の費用と緊急用の予備費まで含めて計算することが大切です。
この記事では、主要国の生活費を比較しながら、家賃・食費・交通費・通信費・交際費・医療費の内訳を解説します。
留学中のアルバイトでもらえるバイト代や、生活費を安く抑える方法、予算が足りなくなったときの対処法も紹介します。
自分の留学期間や生活スタイルに必要な金額を把握し、余裕を持った資金計画を立てたい方は、ぜひ参考にしてください。
留学の生活費はいくら必要?
留学の生活費は、国や留学期間だけでなく、都市・滞在方法・生活スタイルによって大きく変わります。
そのため、平均金額だけを見るのではなく、家賃・食費・交通費などを項目ごとに分けて計算することが大切です。
まずは、留学の生活費に含まれるものと、必要な予算を計算する方法を確認していきましょう。
留学の生活費に含まれる費用
留学の生活費には、現地で暮らすために必要な家賃・食費・交通費・通信費などが含まれます。
ただし、留学エージェントや学校によっては、家賃を「滞在費」として分けて記載している場合があります。
生活費として提示された金額が安く見えても、家賃や光熱費が含まれていなければ、実際に必要な金額は高くなります。
一般的に、留学中に発生する生活費は以下のとおりです。
- ホームステイ・学生寮・シェアハウスなどの家賃
- 電気・ガス・水道・インターネットなどの光熱費
- 自炊・外食・カフェなどに使う食費
- バス・電車・地下鉄などの交通費
- 現地SIM・eSIM・携帯電話などの通信費
- 洗剤・シャンプー・衣類などの日用品費
- 友人との外食・観光・旅行などの交際費
- 病院の診察代・薬代などの医療費
- 教科書・文房具・学校行事などの費用
- スマートフォンの故障などに備える予備費
ホームステイでは食事や光熱費が滞在費に含まれていることがあります。
一方、シェアハウスでは、家賃とは別に光熱費やインターネット代を支払う場合があります。
留学の生活費を比較するときは、金額ではなく含まれる項目まで確認しましょう。
| 費用 | 主な内容 | 確認するポイント |
|---|---|---|
| 家賃・滞在費 | ホームステイ、寮、シェアハウス | 食事・光熱費込みか |
| 食費 | 自炊、外食、飲み物 | 滞在費に食事が含まれるか |
| 交通費 | 通学、買い物、観光 | 定期券や学生割引があるか |
| 通信費 | SIM、eSIM、Wi-Fi | データ容量と契約期間 |
| 交際費 | 外食、イベント、旅行 | 月の上限を決められるか |
| 医療費 | 診察、薬、歯科治療 | 保険の対象になるか |
生活費の項目を細かく分けておけば、どこにお金がかかっているのかを把握しやすくなります。
予算を超えた場合も、食費・交際費・通信費など、見直せる項目をすぐに判断できます。
生活費は国・都市・滞在方法によって異なる
留学の生活費を左右するのは、留学する国だけではありません。
同じ国でも、大都市と地方都市では家賃や交通費に大きな差が出ることがあります。
例えば、都市の中心部は学校や職場へ通いやすい反面、家賃が高くなりやすい傾向があります。
郊外は家賃を抑えやすいものの、電車やバスでの移動が増え、交通費が高くなる可能性があります。
滞在方法によっても、毎月の支出は変わります。
| 滞在方法 | 費用の特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| ホームステイ | 食事や光熱費が含まれることがある | 食事の回数を確認する |
| 学生寮 | 学校に近く交通費を抑えやすい | 食事・共益費の有無を確認する |
| シェアハウス | 複数人で住むため家賃を分担できる | 光熱費や保証金が別の場合がある |
| 一人暮らし | 自由度とプライバシーが高い | 家賃と初期費用が高くなりやすい |
家賃の安さだけで郊外のシェアハウスを選ぶと、通学時間が長くなり、交通費も増えることがあります。
反対に、家賃が少し高くても学校まで徒歩で通える住居なら、交通費と移動時間を減らせます。
メモ
留学先を選ぶときは、家賃だけでなく、交通費・食費・光熱費を含めた総額で比較しましょう。
私がシドニーへ留学したときも、住む場所と学校までの距離は、毎日の負担に直結すると感じました。
通学時間が長いと交通費だけでなく、英語学習や友人と過ごす時間にも影響します。
費用と時間の両方を含めて滞在先を選ぶことが、無理なく留学生活を続けるポイントです。
1か月・3か月・半年・1年の生活費を計算する方法
留学の生活費は、毎月の支出に留学月数を掛けるだけでは正確に計算できません。
渡航直後には、住居の保証金、生活用品、交通カード、現地SIMなど、最初の月だけ発生する費用があるためです。
基本的には、以下の順番で計算します。
留学の生活費を計算する手順
- 毎月必ず支払う固定費を計算する
- 食費や交際費などの変動費を計算する
- 留学期間を掛けて期間中の生活費を出す
- 渡航直後に必要な初期費用を加える
- 病気や故障に備える予備費を加える
計算式にすると、以下のようになります。
生活費の計算方法
毎月の生活費×留学月数+初期費用+予備費
例えば、毎月の生活費を15万円、初期費用を10万円、予備費を20万円とします。
1か月留学では45万円、3か月留学では75万円、半年留学では120万円、1年留学では210万円が一つの計算例です。
ただし、実際の費用は国・都市・為替レートによって変わります。
| 留学期間 | 計算例 | 生活費の目安 |
|---|---|---|
| 1か月 | 15万円+初期費用10万円+予備費20万円 | 45万円 |
| 3か月 | 15万円×3か月+初期費用10万円+予備費20万円 | 75万円 |
| 半年 | 15万円×6か月+初期費用10万円+予備費20万円 | 120万円 |
| 1年 | 15万円×12か月+初期費用10万円+予備費20万円 | 210万円 |
上記は計算方法を理解するための例であり、各国の実際の生活費を示すものではありません。
短期留学は期間が短くても、航空券や初期費用の割合が高くなります。
長期留学では、毎月の小さな支出が積み重なるため、月額を少し抑えるだけでも総額に大きな差が出ます。
生活費を計算するときは、節約を前提とした最低予算だけでなく、標準予算と余裕を持たせた予算も作っておくと安心です。
留学費用と現地で使う生活費は分けて考える
留学に必要な総額を把握するには、渡航前に支払う費用と、現地で使う生活費を分けて考えましょう。
留学費用を一つの金額で管理すると、学費を支払った後に、現地生活で使えるお金が足りなくなる可能性があります。
留学前に支払うことが多い費用には、以下のようなものがあります。
- 語学学校や大学へ支払う授業料
- 入学金・教材費・学校の登録費
- 航空券代
- ビザ申請費用
- 海外留学保険料
- 留学エージェントのサポート費用
- 滞在先の手配料や保証金
現地で使う生活費には、家賃・食費・交通費・通信費・交際費などが含まれます。
さらに、留学中に近隣都市へ旅行したい場合は、通常の生活費とは別に旅行予算を用意する必要があります。
| 分類 | 主な費用 | 管理方法 |
|---|---|---|
| 渡航前の費用 | 学費、航空券、ビザ、保険 | 申し込み前に見積もる |
| 毎月の生活費 | 家賃、食費、交通費、通信費 | 月・週単位で管理する |
| 臨時の支出 | 旅行、医療、修理、引っ越し | 予備費から支払う |
クレジットカードを持っていても、利用限度額や海外事務手数料によって、すべての支払いに対応できるとは限りません。
現金・クレジットカード・海外送金など、複数の支払い手段を準備しておきましょう。
留学先で使うカードの選び方は、留学におすすめのクレジットカードを比較した記事で詳しく解説しています。
留学費用を計算するときは、学費を支払った後に残る生活資金まで確認することが重要です。
生活費をアルバイト代だけで補う計画にはせず、収入がなくても一定期間暮らせる資金を準備しておきましょう。
留学の生活費を主要国別に比較
留学の生活費は国ごとに異なりますが、公的機関が示す金額は、必ずしも現地で快適に暮らせる金額ではありません。
ビザ申請時の資金証明額は、あくまで入国・滞在に必要な最低基準の一つです。
実際の予算は、都市・家賃・生活スタイルを踏まえて、公式基準より余裕を持たせて考えましょう。
| 国 | 公的機関などが示す金額 | 注意点 |
|---|---|---|
| アメリカ | 全国一律の金額なし | 学校ごとのI-20見積額を確認 |
| カナダ | 年間22,895カナダドル | 学費・渡航費を含まない |
| オーストラリア | 年間29,710豪ドル | 実際の生活費は高くなる場合がある |
| イギリス | ロンドン月1,529ポンド・ロンドン以外月1,171ポンド | 最大9か月分の資金証明基準 |
| ニュージーランド | 月1,667NZドル・年20,000NZドル | 学費や帰国費用は別に必要 |
| アイルランド | 長期滞在は10,000ユーロ | 滞在期間で基準が異なる |
| フィリピン | 学校・寮のプランで大きく異なる | 食事込みの有無を確認 |
| マルタ | シェア滞在で月約1,360〜1,630ユーロ | 大学公式の費目を合算した目安 |
上記の金額は、各国政府の資金証明基準や大学が示す費用例を整理したものです。
日本円へ換算する場合は、記事を読む時点の為替レートを使用してください。
アメリカ留学の生活費
アメリカには、留学生全員に適用される全国一律の生活費基準がありません。
F-1ビザで留学する場合は、入学する学校が作成するForm I-20に、学費・生活費などの見積額が記載されます。
アメリカ国土安全保障省も、留学生は授業料、教材費、生活費、渡航費を支払える資金を証明する必要があると案内しています。
参考資料:アメリカ国土安全保障省 Study in the States「Financial Ability」
生活費は州や都市による差が大きいため、全国平均よりも、希望する学校が公表している見積額を確認することが重要です。
例えば、オハイオ大学が公表する2026〜2027年度の留学生向け費用では、2学期分の生活費が16,795米ドルです。
一方、ワシントン大学は、4学期分の生活費を31,120米ドルとしています。
参考資料:Ohio University「International Costs and Aid」
参考資料:University of Washington「Estimated Annual Expenses for 2026-2027」
この差からも、アメリカの生活費は学校の所在地によって大きく変わることが分かります。
授業料だけで学校を選ばず、学生寮、食事プラン、医療保険、交通費まで含めて比較しましょう。
学期中だけの費用しか記載されていない場合は、夏休み中の住居費や食費が含まれているかも確認してください。
カナダ留学の生活費
カナダへ留学する場合は、家賃の高い都市を選ぶかどうかによって生活費が変わります。
特に、トロントやバンクーバーなどの大都市では、住居費が予算を圧迫しやすいため注意が必要です。
カナダ政府は、2025年9月1日以降に就学許可を申請する単身者について、生活費として年間22,895カナダドルの資金証明を求めています。
月額にすると約1,908カナダドルですが、この金額には授業料とカナダまでの交通費は含まれていません。
参考資料:カナダ移民・難民・市民権省「Proof of Financial Support」
政府が示す金額は、実際の支出を保証する予算ではありません。
大都市の中心部で一人暮らしをする場合は、資金証明額を超える可能性があります。
カナダ留学では、家賃・光熱費・交通費を含めた住居関連費を最初に確認しましょう。
費用を抑えたい場合は、郊外のシェアハウスや地方都市も選択肢になります。
ただし、郊外へ移るほど交通費や通学時間が増えることがあるため、家賃だけで決めないことが大切です。
オーストラリア留学の生活費
オーストラリアは、都市や滞在方法によって生活費に差が出やすい国です。
シドニーやメルボルンなどの大都市では家賃が高くなりやすく、地方都市では住居費を抑えられる可能性があります。
オーストラリア政府が示す学生ビザの12か月分の生活費基準は、学生本人で29,710豪ドルです。
月額にすると約2,476豪ドルですが、政府も実際の生活費は地域によって異なり、ビザに必要な金額を上回る場合があると案内しています。
参考資料:オーストラリア内務省「Student visa Subclass 500」
オーストラリア政府のStudy Australiaでは、住居・交通・生活スタイルを選んで費用を確認できる計算ツールも提供されています。
参考資料:Study Australia「Living and Education Costs」
私がシドニーへ短期留学した際も、外食や交通機関を利用するたびに、日本より負担を感じる場面がありました。
一方で、自炊を増やしたり、日常の買い物をスーパーマーケットで済ませたりすれば、食費を調整できます。
オーストラリア留学では、家賃と食費を中心に余裕のある予算を組むことが大切です。
イギリス留学の生活費
イギリス留学では、ロンドンに住むか、ロンドン以外の都市に住むかによって必要な資金が異なります。
イギリス政府が示す学生ビザの生活資金基準は、ロンドンで月1,529ポンド、ロンドン以外で月1,171ポンドです。
資金証明では、最長9か月分の生活資金を用意する必要があります。
参考資料:イギリス政府「Student Visa: Money You Need」
ロンドンは学校、観光地、仕事の選択肢が多い一方、家賃や外食費が高くなりやすい都市です。
マンチェスター、リーズ、リバプールなど、ロンドン以外の都市を選ぶことで、住居費を抑えられる可能性があります。
ただし、政府の資金証明額は、すべての学生が余裕を持って生活できる金額を示したものではありません。
希望する学校の周辺にある住居の家賃を調べ、政府基準に追加する予備費を決めましょう。
また、暖房費などの光熱費が家賃に含まれているかも確認してください。
ニュージーランド留学の生活費
ニュージーランドは、自然に囲まれた環境で英語を学びたい方に人気があります。
生活費は、オークランドなどの都市部と、地方都市で異なります。
ニュージーランド移民局は、高等教育・語学留学などに参加する学生に対し、1年以上の留学では年間20,000NZドル、1年未満では月1,667NZドルの生活資金を求めています。
参考資料:ニュージーランド移民局「Student Fund Requirements」
この資金とは別に、授業料と帰国用航空券、または航空券を購入できる資金が必要です。
オークランドでは家賃が高くなる可能性があるため、シェアハウスの人数や学校までの距離を確認しましょう。
地方都市では家賃を抑えられることがありますが、公共交通機関の選択肢が少なく、移動方法が限られる場合があります。
家賃だけでなく、買い物や通学に必要な交通手段も含めて都市を選ぶことが大切です。
アイルランド留学の生活費
アイルランドは、ヨーロッパで英語を学べる留学先として選ばれています。
一方、ダブリンを中心に住居の確保が予算へ大きく影響するため、学校を決める前に滞在先の候補を調べることが大切です。
アイルランドの移民当局は、8か月を超えるコースについて、生活資金として10,000ユーロへ直接アクセスできることを求めています。
8か月以下のコースでは、月833ユーロまたは合計6,665ユーロが基準です。
参考資料:アイルランド移民局「Required Documents」
ただし、この金額だけでダブリンの家賃や日常生活をすべて余裕を持って賄えるとは限りません。
ホームステイや学生寮を申し込む場合は、食事・光熱費・洗濯代が料金に含まれているか確認しましょう。
住居が決まるまでの一時滞在費も含めて予算を作ると、渡航直後の負担を減らせます。
フィリピン留学の生活費
フィリピン留学は、語学学校の授業料・学生寮・食事がセットになったプランが多く、現地で使う生活費を管理しやすい傾向があります。
ただし、提示された留学費用に、洗濯代・電気代・教材費・ビザ延長費用などが含まれているとは限りません。
学校の見積書では、授業料と滞在費だけでなく、現地で支払う費用まで確認しましょう。
フィリピン大学ディリマン校は、学生の生活費には食費・衣類・娯楽・交通費・教科書などが含まれ、実際の支出は生活スタイルによって異なると案内しています。
また、同大学の学生寮費の例は月1,500〜3,000フィリピンペソですが、これは大学寮の限定的な例であり、一般的な民間住宅の家賃相場ではありません。
参考資料:University of the Philippines Diliman「Study in UPD」
フィリピン留学では、平日は寮の食事を利用していても、休日の外食や観光で支出が増えることがあります。
学校へ支払う費用と、自由時間に使うお金を分けて準備しましょう。
寮の電気代に使用量の上限がある場合もあるため、追加料金の条件も確認してください。
マルタ留学の生活費
マルタは、地中海の環境を楽しみながら英語を学べる留学先です。
一方、住居費や食費は必ずしも安いとは限らないため、ヨーロッパの中では低予算で留学できると決めつけないことが大切です。
マルタ大学は、学生が2〜3人で住居をシェアする場合、月の家賃を550〜700ユーロと案内しています。
そのほか、食費450ユーロ、通信費30ユーロ、洗濯代80〜100ユーロ、光熱費50ユーロ、日用品などに200〜300ユーロが目安です。
これらを合計すると、シェア滞在では月約1,360〜1,630ユーロになります。
参考資料:University of Malta「Living Costs」
一人用の住居は月800〜1,600ユーロとされているため、個室や一人暮らしを希望すると生活費が高くなります。
また、大学が示す金額は目安であり、外食やテイクアウトは食費に含まれていません。
マルタ留学では、シェアする人数と外食回数が生活費を左右します。
海や観光地を楽しむための娯楽費も、通常の食費とは分けて準備しておきましょう。
同じ国でも都市によって生活費は変わる
留学先の生活費を比較するときは、国別の平均金額だけで判断しないことが大切です。
同じ国でも、大都市の中心部、郊外、地方都市では、家賃・交通費・外食費が異なります。
例えば、中心部の住居は家賃が高くても、徒歩で通学できるため交通費を抑えられる可能性があります。
郊外の住居は家賃が安くても、毎日の電車代やバス代が加わると、支出の総額が大きくなることがあります。
| 比較項目 | 都市中心部 | 郊外・地方都市 |
|---|---|---|
| 家賃 | 高くなりやすい | 抑えやすい |
| 交通費 | 徒歩で抑えられる場合がある | 通学費が必要になりやすい |
| 買い物 | 店舗の選択肢が多い | 店舗が限られる場合がある |
| 仕事 | 求人を探しやすい場合がある | 選択肢が少ない場合がある |
| 生活環境 | 便利だがにぎやか | 落ち着いて暮らしやすい |
留学エージェントから見積もりを取る場合も、「カナダ留学」「オーストラリア留学」といった国単位だけではなく、希望する都市と滞在方法を指定しましょう。
複数の見積もりを同じ条件で比較すれば、どの費用が含まれ、何を現地で追加払いするのかが分かりやすくなります。
国・都市・住居・通学方法を一つのセットとして比較することが、現実的な生活費を把握するポイントです。
留学中にかかる生活費の内訳
留学中の生活費には、家賃や食費だけでなく、交通費・通信費・医療費・交際費なども含まれます。
生活費が足りなくなるのを防ぐには、支出を項目ごとに分けて予算を立てることが重要です。
ここでは、留学中に発生しやすい費用と、見積もるときの注意点を詳しく解説します。
| 費用 | 主な内容 | 発生する頻度 |
|---|---|---|
| 家賃・滞在費 | ホームステイ、寮、シェアハウス | 毎月 |
| 食費 | 自炊、外食、飲み物 | 毎日 |
| 交通費 | 通学、買い物、観光 | 毎日・毎月 |
| 通信費 | SIM、eSIM、インターネット | 毎月 |
| 交際費 | 外食、イベント、旅行 | 不定期 |
| 医療費 | 診察、薬、歯科治療 | 不定期 |
| 日用品費 | 洗剤、衣類、生活用品 | 毎月・不定期 |
| 教材・学校行事費 | 教科書、文房具、課外活動 | 学期ごと・不定期 |
| 予備費 | 故障、引っ越し、緊急帰国 | 緊急時 |
上記の費用がすべて同じ金額で発生するわけではありません。
毎月必ず支払う固定費と、使い方によって変わる変動費を分けると、予算を管理しやすくなります。
留学中の家賃・滞在費
留学中の生活費で、最も大きな割合を占めやすいのが家賃・滞在費です。
ホームステイ、学生寮、シェアハウス、一人暮らしのどれを選ぶかによって、毎月必要な金額が変わります。
ただし、表示されている家賃だけで滞在先を比較するのはおすすめできません。
食事・電気・ガス・水道・インターネットが家賃に含まれているかを確認する必要があります。
オーストラリア政府のStudy Australiaによると、民間住宅を借りる場合は、保証金に加えて前払い家賃が必要になるのが一般的です。
大学が管理する住居では、電気・ガス・水道・インターネットなどの費用が料金に含まれる場合があります。
参考資料:Study Australia「Accommodation」
滞在先を選ぶときの確認項目
- 食事は1日何回含まれているか
- 水道光熱費は家賃に含まれているか
- インターネットを無料で使えるか
- 保証金や前払い家賃はいくら必要か
- 最低契約期間と解約条件はどうなっているか
- 学校までの交通費はいくらかかるか
家賃が安い郊外へ住んでも、毎日の交通費が高ければ、支出の総額は思ったほど下がりません。
家賃と交通費、通学時間をセットで比較しましょう。
留学中の食費
留学中の食費は、自炊と外食の割合によって大きく変わります。
自炊中心なら食費を調整しやすい一方、外食やデリバリーの回数が増えると、毎月の負担も増えます。
大学などが公表する金額も、食事プランや都市によって異なります。
例えば、トロント大学は学生の食料品費について、月350カナダドル以上を一つの目安として紹介しています。
マルタ大学では、外食やテイクアウトを除く食費・飲料費として、月450ユーロを案内しています。
参考資料:University of Toronto「Living Costs in Toronto」
参考資料:University of Malta「Living Costs」
上記は特定の都市や大学が示す金額であり、すべての留学生に当てはまるものではありません。
自分が留学する都市のスーパーと外食の価格を調べ、現実的な食費を計算しましょう。
日本から持っていける食品には、国ごとに持ち込み制限があります。
食品を持参するときは、渡航先の税関や検疫機関の最新情報も確認してください。
留学中の交通費
留学中の交通費は、住居から学校までの距離と、利用する交通機関によって変わります。
徒歩や自転車で通学できる場合は、交通費をほとんどかけずに生活できます。
一方、郊外から電車・地下鉄・バスを使って通学する場合は、毎月の定期券代が必要です。
トロント大学が紹介する生活費の例では、住む場所によって月の交通費が0〜150カナダドルとされています。
学校の近くに住めば交通費を抑えられますが、住居の家賃が高くなる可能性があります。
参考資料:University of Toronto「Living Costs in Toronto」
家賃が安い住居を選ぶときは、交通費を加えた総額で判断しましょう。
交通費を調べるときは、通常運賃だけでなく、学生向け定期券や割引制度も確認します。
- 学校までの片道運賃を調べる
- 週5日通学した場合の金額を計算する
- 学生向け定期券や割引の条件を確認する
- 買い物やアルバイト先までの交通費も加える
- 観光や旅行に使う交通費は別にする
学校までの距離だけでなく、スーパーマーケットや駅までの距離も確認しておくと、生活を具体的にイメージできます。
留学中の通信費
留学中の通信費には、現地SIM・eSIM・携帯電話料金・自宅のインターネット代などが含まれます。
短期留学では、日本で準備できるeSIMを利用すると、到着直後から通信しやすくなります。
長期留学では、現地の電話番号を取得できるSIMの方が、学校やアルバイト先との連絡に便利な場合があります。
トロント大学が紹介する金額では、携帯電話が月50〜100カナダドル、自宅のインターネットが月60〜115カナダドルです。
一方、マルタ大学では、携帯電話とWi-Fiを合わせて月30ユーロの目安が示されています。
参考資料:University of Toronto「Living Costs in Toronto」
参考資料:University of Malta「Living Costs」
このように、通信費は国・データ容量・契約方法によって差があります。
月額料金だけでなく、契約事務手数料、SIM発行料、最低利用期間、解約金も確認しましょう。
| 通信方法 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| eSIM | 短期留学・到着直後に使いたい人 | 対応端末か確認する |
| 現地SIM | 長期留学・電話番号が必要な人 | 契約期間を確認する |
| ポケットWi-Fi | 複数端末を接続したい人 | 持ち運びと充電が必要 |
| 海外ローミング | 短期間だけ使いたい人 | 料金の上限を確認する |
最初の数日だけeSIMを使い、現地で長期用のSIMへ切り替える方法もあります。
留学中の交際費・娯楽費
留学中の交際費・娯楽費には、友人との外食、カフェ、映画、イベント、観光、旅行などが含まれます。
生活費を節約するために交際費をゼロにすると、現地の人や留学生と交流する機会を減らしてしまう可能性があります。
英語を実際に使う経験も留学の目的であるため、無理のない範囲で交流に使える予算を確保しておきましょう。
交際費は月単位よりも、週単位で管理する方法がおすすめです。
例えば、月2万円を使える場合は、1週間あたり5,000円を目安にします。
月の前半で使いすぎるのを防ぎやすくなり、友人から急に誘われたときにも対応できます。
近隣都市への旅行や飛行機を使う旅行は、毎月の交際費とは別に管理します。
「毎月の交流費」と「留学中に行きたい旅行費」を分けることで、必要な予算を把握しやすくなります。
留学中の医療費
留学中の医療費には、病院の診察代、検査費用、薬代、歯科治療費などがあります。
海外留学保険や現地の学生保険へ加入していても、すべての治療費が補償されるとは限りません。
保険には、免責金額、補償の上限、対象外となる治療が設定されている場合があります。
特に、持病の治療、歯科治療、妊娠に関する診療、既往症などは、補償条件を細かく確認する必要があります。
国やビザによっては、医療保険への加入が留学条件になっています。
例えば、ニュージーランドの有料留学生向けビザでは、コース開始からビザの有効期限まで、医療・旅行保険へ加入することが求められます。
参考資料:Immigration New Zealand「Fee Paying Student Visa」
保険へ加入している場合も、診察時に一時的な立て替え払いが必要になる可能性があります。
保険証書、緊急連絡先、請求方法をスマートフォンと紙の両方で保管しておきましょう。
注意点
海外留学保険は保険料だけで選ばず、治療費用・救援者費用・携行品損害・個人賠償責任などの補償内容を確認しましょう。
留学中の日用品費・水道光熱費
日用品費には、洗剤、シャンプー、トイレットペーパー、衣類、寝具、食器、調理器具などが含まれます。
一つひとつの金額は小さくても、渡航直後にまとめて購入すると大きな出費になります。
シェアハウスでは、洗剤や調味料を住人で共有できる場合があります。
ただし、共有ルールが決まっていないと、誰が何を購入するのかでトラブルになることもあります。
水道光熱費については、家賃に含まれる場合と、使用量に応じて別途請求される場合があります。
マルタ大学が紹介する生活費の例では、電気・水道が月50ユーロ、洗濯代が月80〜100ユーロです。
日用品や文房具などには、月200〜300ユーロの目安が示されています。
参考資料:University of Malta「Living Costs」
上記はマルタ大学が示す一例であり、実際の費用は国や生活スタイルによって変わります。
契約前に光熱費の支払い方法と、家賃に含まれる範囲を確認しましょう。
教材費・学校行事にかかる費用
留学中は、授業料とは別に教材費や学校行事の参加費が必要になることがあります。
教科書、問題集、オンライン教材、文房具、印刷代、実習用品などは、受講するコースによって異なります。
大学や専門学校では、学期ごとに教科書を購入する場合があります。
語学学校でも、入学時に教材費を支払った後、レベルが上がるたびに新しい教材の購入が必要になることがあります。
UBCは留学予算を立てる際に、学費だけでなく、教科書・学生費・食費・家賃・衣類・健康保険・娯楽費も考慮するよう案内しています。
参考資料:The University of British Columbia「What Will Your First Year at UBC Cost?」
学校行事には、市内観光、スポーツ、パーティー、日帰り旅行などがあります。
無料で参加できる行事もありますが、交通費や食費、入場料が別途必要になる場合があります。
学校から見積書を受け取ったら、教材費と課外活動費が含まれているか確認しましょう。
中古の教科書や電子版を利用できるか、図書館で借りられるかを確認すると、費用を抑えられます。
急な出費に備える予備費
留学中は、予定していなかった出費が発生する可能性があります。
スマートフォンやパソコンの故障、病院での立て替え払い、住居の変更、航空券の買い直しなどが代表例です。
生活費を最低金額で計算していると、急な支払いが発生しただけで、家賃や食費が足りなくなることがあります。
毎月使う生活費とは別に、緊急時だけ使う予備費を準備しておきましょう。
予備費の金額に正解はありませんが、少なくとも1か月分の家賃と生活費を確保しておくと安心です。
長期留学では、緊急帰国用の航空券を購入できる金額も考慮します。
予備費を使う可能性がある場面
- 病院で治療費を一時的に立て替える
- スマートフォンやパソコンを修理する
- 滞在先を急に変更する
- 盗難に遭った生活用品を買い直す
- 航空券の日程を変更する
- 家族の事情で一時帰国する
予備費は普段使う口座と分けて管理すると、外食や旅行に使ってしまうのを防げます。
海外で利用する支払い手段については、留学におすすめのクレジットカードを紹介した記事も参考にしてください。
留学中の食費はいくらかかる?
留学中の食費は、自炊の頻度と外食回数によって大きく変わります。
食費を抑えたい場合でも、毎日無理に自炊すると、勉強や学校生活との両立が難しくなることがあります。
自炊と外食を無理なく組み合わせ、継続できる予算を作ることが大切です。
| 生活スタイル | 1日の計算例 | 1か月の計算例 |
|---|---|---|
| 自炊中心 | 1,500〜2,000円 | 4万5,000〜6万円 |
| 自炊と外食を併用 | 2,000〜3,000円 | 6万〜9万円 |
| 外食中心 | 3,500〜5,000円 | 10万5,000〜15万円 |
上記は食費の計算方法をイメージするための例です。
実際の食費は、留学する国・都市・為替レート・食事量によって変わります。
自炊中心で生活する場合の食費
留学中の食費を抑えやすいのは、自炊中心の生活です。
毎日の朝食と夕食を自分で作り、昼食も学校へ持参すれば、外食の回数を減らせます。
仮に1日の食費を1,500〜2,000円に抑えられた場合、1か月では約4万5,000〜6万円です。
ただし、これは食費の計算方法を示す例であり、すべての国で同じ金額になるわけではありません。
自炊では、渡航直後に調味料・食器・調理器具をそろえる費用も必要です。
最初の月は食費が高くなり、2か月目以降に落ち着く可能性があります。
自炊を続けるには、安さだけでなく、簡単に作れる料理を選ぶことが重要です。
- パスタ・米・パンなどの主食を常備する
- 卵・冷凍野菜・缶詰などを活用する
- 週末に2〜3日分をまとめて作る
- 昼食を学校へ持参する
- 水筒を持ち歩いて飲み物代を抑える
毎日違う料理を作ろうとせず、簡単なメニューを数種類決めておくと、英語学習の時間も確保しやすくなります。
自炊と外食を組み合わせる場合の食費
自炊と外食を組み合わせる生活は、費用と留学経験のバランスを取りやすい方法です。
平日は自炊や昼食持参を中心にして、週末は友人と外食するなど、あらかじめルールを決めておきます。
仮に1日の食費を2,000〜3,000円とした場合、1か月では約6万〜9万円です。
外食する曜日や回数を決めておけば、予定外の支出を減らせます。
留学中は、友人から急に食事へ誘われることも少なくありません。
すべて断るのではなく、交流のための外食費を最初から食費または交際費に含めておくと安心です。
外食した日は、ほかの食事を簡単にするなど、一日単位ではなく一週間単位で調整しましょう。
外食を食費に含めるか、交際費に含めるかも統一しておくと、家計を把握しやすくなります。
外食中心で生活する場合の食費
外食中心の生活は、料理や買い物の時間を減らせる一方で、食費が高くなりやすい方法です。
レストランの代金だけでなく、飲み物、チップ、サービス料、税金、配送料などが追加される場合があります。
仮に1日の食費が3,500〜5,000円の場合、1か月では約10万5,000〜15万円です。
物価の高い都市や、毎回レストランを利用する生活では、さらに高くなる可能性があります。
外食中心で暮らす場合は、レストランだけでなく、学食、フードコート、スーパーマーケットの総菜などを組み合わせましょう。
同じ外食でも、利用する場所や時間帯によって支出を調整できます。
| 食事方法 | 特徴 | 費用を抑えるポイント |
|---|---|---|
| レストラン | 交流しやすいが高くなりやすい | 回数を決める |
| 学食 | 学校内で利用しやすい | 学生向け価格を確認する |
| フードコート | 選択肢が多い | 飲み物を持参する |
| スーパーの総菜 | 調理せずに食べられる | 値引き時間を活用する |
| デリバリー | 便利だが追加料金がかかる | 配送料と手数料を確認する |
外食時に使う英語へ不安がある場合は、注文・会計・持ち帰りで使う表現を渡航前に練習しておくと安心です。
ホームステイの食事代は滞在費に含まれることがある
ホームステイでは、朝食や夕食などの食事代が滞在費に含まれている場合があります。
オーストラリア政府の生活費計算ツールでも、ホームステイは光熱費と食事が含まれることがあり、ホストファミリーが一部またはすべての食事を用意すると説明されています。
参考資料:Study Australia「Cost of Living Calculator」
ただし、「食事付き」と書かれていても、毎日3食が提供されるとは限りません。
平日は朝食と夕食のみで、昼食や休日の食事は自分で用意するプランもあります。
ホームステイを申し込む前に、曜日・回数・昼食の有無を確認しましょう。
ホームステイの食事で確認すること
- 平日は1日何食提供されるか
- 休日も食事が提供されるか
- 昼食を持たせてもらえるか
- アレルギーや苦手な食材に対応できるか
- 外食した日の食事代は返金されるか
- キッチンを自由に使えるか
食事付きのホームステイは、シェアハウスより表示料金が高く見えることがあります。
家賃だけでなく、食費と光熱費を含めた総額で比較してください。
留学中の食費を無理なく抑える方法
留学中の食費を抑えるには、毎日完璧に自炊するよりも、続けやすい仕組みを作ることが大切です。
慣れない環境で授業や英語学習を続けながら、毎日買い物と料理をするのは簡単ではありません。
最初から厳しい食費目標を設定すると、自炊が続かなくなり、結果的に外食やデリバリーが増えることがあります。
週に何回自炊するかを決め、少ない手間で作れる食事を用意しましょう。
食費を無理なく抑える方法
- 1週間分の食費を先に決める
- スーパーごとの価格を比較する
- 会員価格や学生割引を利用する
- 週末に食材をまとめて購入する
- 作り置きや冷凍食品を活用する
- 昼食と飲み物を学校へ持参する
- 外食する回数をあらかじめ決める
- 食材を買いすぎず使い切る
私がシドニーへ留学した際も、すべての食事を外で済ませると負担が大きくなると感じました。
自炊できる日は簡単な食事を作り、友人と過ごす日は外食する方が、費用と留学生活を両立しやすくなります。
食費を削りすぎて体調を崩してしまっては、授業や英語学習にも影響します。
価格だけで食品を選ばず、栄養と続けやすさも意識してください。
食費管理のポイント
食費は一日ごとの金額にこだわりすぎず、一週間単位で調整しましょう。
外食した翌日は自炊するなど、無理なく続けられる方法を選ぶことが大切です。
留学中の交通費はいくらかかる?
留学中の交通費は、滞在先から学校までの距離と、利用する交通機関によって決まります。
家賃が安い住居を選んでも、毎日の通学費が高ければ生活費の総額は増えてしまいます。
滞在先を決める前に、片道運賃・通学日数・学生割引の条件まで確認しましょう。
| 通学方法 | 費用の特徴 | 確認するポイント |
|---|---|---|
| 徒歩 | 交通費をかけずに通学できる | 夜間の安全性や所要時間 |
| 自転車 | 初期費用を払えば日々の負担を抑えやすい | 道路環境、保管場所、盗難対策 |
| バス | 利用範囲や運賃制度で費用が変わる | 定期券、乗り換え、運行時間 |
| 電車・地下鉄 | 郊外からの通学では費用が増えやすい | 運賃ゾーンと学生割引 |
交通費は学校への通学だけでなく、買い物、アルバイト、友人との外出にもかかります。
毎月の生活費を計算するときは、通学費と休日の移動費を分けて考えると管理しやすくなります。
徒歩や自転車で通学する場合
徒歩で通学できる滞在先を選べば、毎日の交通費を大きく抑えられます。
電車やバスの時間を気にする必要もなく、授業後に図書館へ残ったり、友人と出かけたりしやすい点もメリットです。
ただし、学校に近い都市中心部は、郊外よりも家賃が高くなる場合があります。
徒歩通学を選ぶときも、家賃と交通費を合わせた総額で比較しましょう。
自転車は、数か月以上滞在する場合に検討しやすい移動方法です。
購入費やレンタル費はかかりますが、通学だけでなく、買い物や近距離の外出にも利用できます。
一方、地域によっては自転車専用レーンが少なく、交通量の多い道路を走ることになる場合があります。
- 学校まで安全に歩ける道があるか確認する
- 夜間も人通りや街灯があるか確認する
- 自転車専用レーンや現地の交通ルールを調べる
- ヘルメットの着用義務を確認する
- 自転車を保管できる場所があるか確認する
- 盗難に備えて丈夫な鍵を準備する
自転車の購入費だけでなく、ヘルメット、鍵、ライト、修理代も予算に含めてください。
短期留学では、購入するよりもシェアサイクルやレンタルを利用した方が安くなる場合があります。
バス・電車・地下鉄で通学する場合
バス・電車・地下鉄で通学する場合は、片道運賃だけでなく、乗り換え回数や運賃ゾーンも確認しましょう。
都市によっては一定時間内の乗り換えが同じ運賃に含まれますが、郊外の交通機関へ乗り換えると追加料金が必要になる場合があります。
トロント大学の交換留学生向け案内では、公共交通費の例として、トロント市内のTTCが月156カナダドル、ミシサガのMiWayが月145カナダドルと紹介されています。
参考資料:University of Toronto「Student Exchange Program Fact Sheet」
上記は特定地域の費用例であり、実際の運賃は留学時期や利用区間によって変わります。
学校の住所と滞在先の候補を地図へ入力し、実際の通学経路と運賃を調べましょう。
交通費の計算方法
片道運賃×往復×1か月の通学日数で計算します。
通学以外の買い物や外出にも交通機関を使う場合は、休日分の交通費も追加しましょう。
例えば、片道500円で月20日通学する場合、通学だけで月2万円かかります。
半年では12万円、1年では24万円になるため、長期留学ほど定期券や学生割引の確認が重要です。
郊外に住むと家賃が安くても交通費が高くなる
郊外の住居は、都市中心部より家賃を抑えられることがあります。
しかし、学校まで電車やバスを乗り継ぐ場合は、交通費と通学時間が増える可能性があります。
家賃が月2万円安くても、交通費が月1万5,000円増えるなら、実際に節約できる金額は月5,000円です。
さらに、往復で2時間かかる場合は、予習・復習や友人との交流に使える時間も少なくなります。
滞在先は家賃の安さだけでなく、生活費と時間の両方で比較することが大切です。
| 比較項目 | 都市中心部 | 郊外 |
|---|---|---|
| 家賃 | 高くなりやすい | 抑えやすい |
| 交通費 | 徒歩なら抑えやすい | 高くなる場合がある |
| 通学時間 | 短くなりやすい | 長くなりやすい |
| 買い物 | 店舗の選択肢が多い | 移動が必要な場合がある |
| 交流 | 放課後も参加しやすい | 帰宅時間を考える必要がある |
滞在先を比較するときは、学校だけでなく、スーパー、駅、アルバイト先候補までの距離も確認してください。
最初の数週間は学校に近いホームステイや学生寮へ滞在し、現地に慣れてからシェアハウスを探す方法もあります。
定期券・学生割引で交通費を抑える
公共交通機関を頻繁に利用する場合は、毎回運賃を支払うより、定期券や回数券の方が安くなる可能性があります。
ただし、学生であれば誰でも学生割引を利用できるとは限りません。
語学学校の受講生、短期留学生、大学生では、割引を受けられる条件が異なる場合があります。
トロント大学の英語プログラムでは、語学プログラムの学生は対象となる学生用交通パスを購入できず、大人用の月間パスが案内されています。
参考資料:University of Toronto School of Continuing Studies「Transportation: Getting Around Town」
学生証を持っているだけで割引を受けられると判断せず、対象条件を確認しましょう。
交通費を抑えるために確認すること
- 1回券・回数券・定期券の料金を比較する
- 学生割引の対象となる学校やコースを確認する
- 学生証以外に専用カードが必要か確認する
- 利用できる時間帯や運賃ゾーンを確認する
- 定期券を使わない月は自動更新を停止する
- 徒歩や自転車と組み合わせる
週に数回しか交通機関を利用しない場合は、定期券よりも利用するたびに支払う方が安い可能性があります。
留学開始後の1週間は実際の利用回数を記録し、その結果を見て定期券を購入すると失敗を防げます。
留学中の通信費はいくらかかる?
留学中の通信費は、現地SIM・eSIM・ポケットWi-Fiのどれを選ぶかによって変わります。
短期間なら到着後すぐ使えるeSIM、長期間なら現地の電話番号を持てるSIMが便利な場合があります。
月額料金だけでなく、利用期間・データ容量・通話の必要性を基準に選びましょう。
| 通信方法 | 向いている留学 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 現地SIM | 長期留学・ワーホリ | 契約や本人確認が必要な場合がある |
| eSIM | 短期留学・渡航直後 | 対応端末と通話機能を確認する |
| ポケットWi-Fi | 複数端末を使う短期留学 | 充電と持ち運びが必要 |
| 海外ローミング | 数日程度の利用 | 利用料金と上限を確認する |
通信環境がないと、地図の確認、学校への連絡、交通機関の検索、翻訳アプリの利用などで困る可能性があります。
到着初日から利用できる通信手段を一つ準備しておきましょう。
現地SIMを利用する場合
現地SIMは、3か月以上の留学やワーキングホリデーで利用しやすい通信手段です。
現地の電話番号を取得できるプランなら、学校、病院、銀行、アルバイト先との連絡にも使えます。
料金は国・通信会社・データ容量によって異なり、毎月料金を支払うプランと、必要な分だけ事前に購入するプリペイドプランがあります。
初めて現地SIMを契約する場合は、解約しやすいプリペイドプランから始める方法が安心です。
現地SIMへ交換する場合は、日本で使用しているSIMカードを紛失しないように保管してください。
日本の電話番号でSMS認証を受ける可能性がある場合は、日本の回線を維持する方法も確認しておきます。
- スマートフォンのSIMロックが解除されているか
- 現地で本人確認書類が必要か
- 電話番号とSMSを利用できるか
- テザリングを利用できるか
- 自動更新を停止できるか
- 帰国前に解約手続きが必要か
オーストラリアへ留学する方は、オーストラリア留学のSIMカードとeSIMの選び方も参考にしてください。
eSIMを利用する場合
eSIMは、物理的なSIMカードを差し替えずに通信プランを追加できる仕組みです。
日本にいる間に設定できるサービスもあるため、現地の空港へ到着した直後から地図やメッセージアプリを使いたい方に向いています。
私がシドニーへ留学したときも、到着直後は滞在先までの経路や学校からの連絡を確認する必要がありました。
慣れない土地では、到着後すぐインターネットを使えるだけでも安心感が大きく変わります。
ただし、eSIMはすべてのスマートフォンで利用できるわけではありません。
データ通信専用のプランでは、現地の電話番号やSMSを利用できない場合があります。
購入前に、対応国だけでなく、対応端末・利用日数・データ容量・通話機能を確認しましょう。
留学向けのサービスを比較したい方は、留学におすすめのeSIMと選び方を解説した記事をご覧ください。
ポケットWi-Fiを利用する場合
ポケットWi-Fiは、スマートフォンだけでなく、パソコンやタブレットも同時に接続したい方に向いています。
日本で受け取り、現地到着後に電源を入れるだけで使えるサービスなら、複雑な設定を減らせます。
一方で、端末を常に持ち歩く必要があり、充電が切れると通信できなくなります。
スマートフォンとポケットWi-Fiの両方を充電するため、モバイルバッテリーも必要になることがあります。
ポケットWi-Fiは、通信料金だけでなく、端末の受取・返却・補償料金まで含めて比較しましょう。
長期留学では、毎月のレンタル料金が積み重なり、現地SIMより高くなる可能性があります。
また、ホームステイや学生寮に無料Wi-Fiがある場合は、外出中に必要なデータ量だけで十分かもしれません。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 複数の端末を接続できる | 端末を持ち歩く必要がある |
| SIMカードを交換しなくてよい | 充電が切れると使えない |
| 設定が比較的分かりやすい | 紛失・破損のリスクがある |
| 複数人で共有できる場合がある | 長期利用では高くなる場合がある |
短期留学でパソコンを頻繁に使う方や、家族と一緒に渡航する方には選択肢の一つになります。
短期留学と長期留学で通信手段を選び分ける
通信手段は、最も安いサービスではなく、留学期間と利用目的に合うものを選びましょう。
1週間から1か月程度の短期留学では、設定が簡単で到着後すぐに使えるeSIMやポケットWi-Fiが便利です。
3か月以上の長期留学では、現地の電話番号を利用でき、毎月の料金を抑えやすい現地SIMが候補になります。
渡航直後だけeSIMを使い、生活に慣れてから現地SIMへ切り替える方法も現実的です。
| 留学期間 | 通信手段の候補 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| 1週間程度 | eSIM・海外ローミング | 契約の手間を減らしやすい |
| 1か月程度 | eSIM・ポケットWi-Fi | 到着後すぐ利用しやすい |
| 3か月程度 | eSIM・現地SIM | 料金と手軽さを比較しやすい |
| 半年・1年 | 現地SIM | 電話番号を長期利用しやすい |
学校やアルバイト先から電話を受ける予定がある方は、データ通信だけでなく通話機能も必要です。
反対に、短期留学で連絡をメッセージアプリだけで済ませるなら、データ通信専用のeSIMでも対応できる場合があります。
契約期間・データ容量・解約条件を確認する
通信サービスを選ぶときは、表示されている月額料金だけで判断しないことが大切です。
契約事務手数料、SIM発行料、最低利用期間、データ追加料金、解約金などが発生する場合があります。
また、動画を頻繁に見る方と、地図やメッセージだけを使う方では、必要なデータ容量が異なります。
ホームステイや学生寮のWi-Fiを利用できるなら、外出中に必要なデータ容量を抑えられます。
普段のスマートフォン利用量を確認し、少し余裕のあるデータ容量を選びましょう。
トロント大学が公表する交換留学生向けの費用例では、電話とインターネットを合わせて月50〜150カナダドルと案内されています。
参考資料:University of Toronto「Student Exchange Program Fact Sheet」
マルタ大学が紹介する生活費では、携帯電話とWi-Fiを合わせて月30ユーロが目安です。
参考資料:University of Malta「Living Costs」
上記は特定地域の例であり、実際の通信費は契約内容によって変わります。
通信サービスの契約前チェックリスト
- スマートフォンが対応しているか
- 利用開始日と利用終了日はいつか
- データ容量を超えた場合の料金はいくらか
- 通話・SMS・テザリングを利用できるか
- 契約が自動更新されるか
- 帰国前に解約手続きが必要か
- 端末の紛失や破損に補償があるか
帰国後も自動課金が続かないように、契約時点で解約方法を確認しておきましょう。
留学中の交際費・娯楽費はいくら必要?
留学中の交際費・娯楽費には、友人との外食、カフェ、イベント、観光、旅行などが含まれます。
節約は必要ですが、交流費をすべて削ると、英語を使ったり海外文化に触れたりする機会も減ってしまいます。
留学の目的を損なわない範囲で、使ってよい金額を先に決めておきましょう。
外食・カフェ・イベントにかかる費用
友人との外食やカフェは、留学中に英語を使いながら交流できる貴重な機会です。
一方で、一回の支出は小さく見えても、週に何度も参加すると交際費が増えていきます。
例えば、カフェで1,000円、外食で3,000円、週末のイベントで4,000円使うと、1週間で8,000円です。
同じペースが4週間続けば、月3万2,000円になります。
上記は予算の計算例ですが、交際費は一回の金額ではなく、回数を含めて考えることが重要です。
- カフェや外食に使う回数を決める
- 無料または低価格の学校行事を活用する
- 公園やビーチなど無料で楽しめる場所を選ぶ
- 飲み物や昼食を持参する
- 参加するイベントの優先順位を決める
- 食費と交際費を分けて記録する
友人と話すことに不安がある方は、留学先で友達を作るときに使える英語フレーズを準備しておくと、交流の場へ参加しやすくなります。
旅行や観光にかかる費用
留学中は、休日や長期休暇を利用して、近隣都市や周辺国へ旅行する機会があります。
旅行費には、航空券・鉄道・バス・宿泊費・食費・観光施設の入場料などが含まれます。
毎月の生活費に旅行費を含めると、通常の支出が分かりにくくなるため、日常の交際費と旅行費は分けて管理しましょう。
留学前に行きたい場所を2〜3か所選び、交通費と宿泊費を調べておくと、必要な予算を準備しやすくなります。
旅行予算に入れる費用
- 飛行機・電車・長距離バスの料金
- 空港や駅までの交通費
- ホテル・ホステルなどの宿泊費
- 旅行中の食費
- 観光施設やツアーの料金
- 海外旅行保険や追加補償
- 荷物の追加料金
- 予定変更に備える予備費
航空券が安くても、空港が郊外にあり、市内までの交通費が高い場合があります。
予約時には、航空券だけでなく、荷物料金や空港までの移動費も含めた総額を確認してください。
海外で使う支払い手段を準備する際は、留学におすすめのクレジットカードと選び方も参考にしてください。
交際費を削りすぎると交流の機会が減る
生活費を抑えるために交際費をすべて削ると、友人との会話や現地文化を体験する機会まで減らしてしまう可能性があります。
留学では、教室で学ぶだけでなく、放課後の会話や外出を通じて英語を使う経験も重要です。
ただし、誘われるたびに参加する必要はありません。
無料イベントには参加し、高額な旅行は回数を絞るなど、自分なりの基準を決めましょう。
お金を使わずに交流できる方法も積極的に取り入れることがポイントです。
| 交流方法 | 費用 | 特徴 |
|---|---|---|
| 公園やビーチで過ごす | 低い | 会話する時間を作りやすい |
| 学校の無料イベント | 低い | クラス外の学生と知り合いやすい |
| 自宅で持ち寄り会 | 抑えやすい | 外食より費用を分担しやすい |
| カフェやレストラン | 高くなりやすい | 気軽に誘いやすい |
| 旅行や有料ツアー | 高い | 特別な経験を共有できる |
英語に自信がなく、誘われても会話が続かないことが不安な方は、留学中に英語の会話を続けるコツも確認しておきましょう。
交際費は月単位ではなく週単位で管理する
交際費は、1か月分をまとめて管理するより、1週間ごとに使える金額を決める方が使いすぎを防ぎやすくなります。
月初に外食やイベントが続いても、週ごとの上限があれば、月の後半で生活費が足りなくなる事態を避けられます。
例えば、交際費を月4万円に設定する場合は、1週間あたり1万円を目安にします。
使わなかった週の残額は、翌週へ回すか、旅行費として貯めておきます。
予定が多い週と少ない週を調整しながら、留学期間全体で管理しましょう。
| 週 | 予算例 | 使用例 |
|---|---|---|
| 1週目 | 1万円 | 外食・カフェ |
| 2週目 | 1万円 | 学校イベント・映画 |
| 3週目 | 1万円 | 外食・近郊観光 |
| 4週目 | 1万円 | 予備・翌月へ繰り越し |
上記は管理方法をイメージするための例です。
物価や収入に合わせて、自分が無理なく使える金額に変更してください。
交際費を管理するポイント
誘いを断るかどうかを毎回悩むのではなく、週の予算内なら参加するというルールを決めておくと判断しやすくなります。
予算を超える予定は、翌週に回せないか相談してみましょう。
留学中の医療費はいくら必要?
留学中の医療費は、渡航先の医療制度、加入する保険、治療内容によって大きく異なります。
保険へ加入していても、病院での立て替え払いや保険対象外の治療に備える必要があります。
保険料だけで判断せず、自己負担額や補償されない治療まで確認しておきましょう。
| 医療関連費 | 主な内容 | 確認するポイント |
|---|---|---|
| 保険料 | 海外留学保険、現地の学生保険 | 補償期間と対象地域 |
| 自己負担額 | 免責金額、補償上限を超えた分 | 受診ごとの負担額 |
| 薬代 | 処方薬、市販薬 | 保険の対象になるか |
| 歯科・眼科 | 虫歯、眼鏡、コンタクトレンズ | 基本プランに含まれるか |
| 立て替え費用 | 診察代、検査代、治療費 | キャッシュレス診療に対応するか |
| 緊急費用 | 救急搬送、家族の渡航、緊急帰国 | 救援者費用が補償されるか |
医療費は、発生する時期や金額を事前に予測しにくい支出です。
毎月の生活費とは分けて、保険料と緊急用の資金を準備しておきましょう。
海外留学保険の保険料
海外留学保険の保険料は、留学期間、渡航先、年齢、補償内容によって変わります。
短期留学よりも長期留学の方が総額は高くなり、治療費用や携行品損害などの補償を充実させると保険料も上がります。
そのため、一律の相場だけで判断するのではなく、自分の留学条件で見積もりを取ることが大切です。
国によっては、学生ビザの取得や学校への入学条件として、指定された医療保険への加入が求められます。
オーストラリアでは、原則として学生ビザの滞在期間をカバーするOSHCへの加入が必要です。
OSHCは、医療・病院での治療費、一部の処方薬、緊急時の救急車費用などを補償する仕組みです。
参考資料:Study Australia「Overseas Student Health Cover」
ニュージーランドの有料留学生向けビザでも、コース開始からビザの有効期限まで、医療・旅行保険を持つことが条件となります。
参考資料:Immigration New Zealand「Fee Paying Student Visa」
イギリスでは、対象となる学生ビザの申請者が、ビザ申請時に移民医療付加料を支払います。
2026年8月時点で、学生やYouth Mobility Scheme利用者の料金は年776ポンドです。
参考資料:GOV.UK「How Much You Have to Pay」
日本で加入する保険と現地で加入する保険を重複させる場合は、それぞれの補償範囲を確認しましょう。
同じ治療費を二重に受け取れるわけではないため、携行品・救援者費用・個人賠償責任など、必要な補償を補えるかで判断してください。
病院を受診したときの自己負担額
海外留学保険へ加入していても、病院での自己負担額が必ずゼロになるとは限りません。
保険会社と提携している病院では、保険会社が病院へ直接治療費を支払うキャッシュレス診療を利用できる場合があります。
一方、提携していない病院を受診した場合は、いったん自分で診察代を支払い、後から保険金を請求することがあります。
また、保険契約に免責金額が設定されている場合は、一定額まで自分で負担します。
例えば、免責金額が1万円なら、治療費が1万円以下の場合は保険金を受け取れない可能性があります。
治療費が補償上限を超えた場合も、超過分は自己負担です。
受診前に保険会社のサポート窓口へ連絡し、利用できる病院と支払い方法を確認しましょう。
病院を受診するときに確認すること
- キャッシュレス診療に対応しているか
- 受診前に保険会社への連絡が必要か
- 自己負担や免責金額はいくらか
- 診断書や領収書が必要か
- 保険金を請求できる期限はいつまでか
- 日本語サポートを利用できるか
病院で支払った領収書、処方箋、診断書などは、保険金の請求が終わるまで保管してください。
スマートフォンで撮影しておけば、紛失した場合にも内容を確認できます。
薬代・歯科治療・保険対象外の費用
留学中は、病院の診察代だけでなく、処方薬や市販薬の購入費もかかります。
保険によっては、医師から処方された薬は補償されても、ドラッグストアで自分の判断で購入した市販薬は対象外になる場合があります。
風邪薬、頭痛薬、胃腸薬など、普段から使用している薬がある場合は、渡航前に医師や薬剤師へ相談してください。
特に注意したいのが、歯科治療、眼科治療、理学療法などです。
オーストラリアの基本的なOSHCでは、歯科、眼鏡などの光学サービス、理学療法は通常の補償に含まれません。
必要に応じて、追加の民間保険を検討するよう案内されています。
参考資料:Study Australia「Overseas Student Health Cover」
虫歯や眼鏡の破損は高額な自己負担につながる可能性があるため、渡航前に治療や予備の準備を済ませましょう。
- 渡航前に歯科検診を受ける
- 眼鏡やコンタクトレンズの予備を用意する
- 常用薬は英文の薬剤証明も確認する
- 市販薬が補償対象になるか確認する
- 持病や既往症の補償条件を確認する
- スポーツ中のけがが対象になるか確認する
持病の治療、妊娠・出産、危険度の高いスポーツ中のけがなども、保険の対象外や条件付きになることがあります。
自分に関係する項目は、契約前に保険会社へ直接確認してください。
海外留学保険の補償内容と免責金額を確認する
海外留学保険を選ぶときは、保険料の安さだけでなく、何がいくらまで補償されるかを確認しましょう。
特に重要なのは、治療費用、救援者費用、個人賠償責任、携行品損害の4項目です。
治療費用は病気やけがの診察・入院に備える補償です。
救援者費用は、重い病気や事故が起きたときに、家族が現地へ渡航する費用や日本へ搬送する費用などに使われます。
個人賠償責任は、滞在先の設備を壊した場合や、他人へけがをさせた場合に備える補償です。
携行品損害は、スマートフォンやパソコンなどの盗難・破損に対応しますが、置き忘れは対象外になることがあります。
補償上限、免責金額、対象外条件をセットで確認することが重要です。
| 補償項目 | 備える状況 | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 治療費用 | 病気、けが、入院 | 上限額、既往症、免責金額 |
| 救援者費用 | 家族の渡航、医療搬送 | 航空券や宿泊費の対象範囲 |
| 個人賠償責任 | 物を壊す、他人へけがをさせる | 住居内の事故が対象か |
| 携行品損害 | 盗難、破損 | 1点ごとの上限と対象外条件 |
| 航空機遅延 | 欠航、乗り継ぎ遅延 | 食事代や宿泊費が対象か |
複数の保険を比較するときは、補償項目の名称だけでなく、上限額と自己負担額まで一覧にしてください。
クレジットカード付帯保険を利用する場合も、補償期間、利用条件、留学期間全体をカバーできるかを確認しましょう。
海外で使用するカードの準備については、留学におすすめのクレジットカードを比較した記事も参考にしてください。
医療費とは別に緊急用の予備費を準備する
海外留学保険へ加入していても、緊急用の予備費は必要です。
病院で治療費を立て替える場合や、保険会社の審査が終わるまで返金されない場合があるためです。
また、保険対象外の歯科治療、薬の購入、病院までの交通費などは、自分で支払う可能性があります。
予備費の金額に一律の正解はありませんが、少なくとも病院の立て替え費用と、1か月分の生活費を支払える金額を確保しておくと安心です。
長期留学では、緊急帰国用の航空券を購入できる資金も検討してください。
予備費は日常の生活費と別の口座やカードで管理し、通常の外食や旅行には使わないようにしましょう。
緊急時に備えて準備するもの
保険会社の連絡先、保険証券番号、近隣病院の情報、家族の連絡先を、スマートフォンと紙の両方に保存しましょう。
クレジットカードだけに頼らず、現金や海外送金など複数の支払い手段を準備しておくことも大切です。
緊急時は、英語で症状や保険の情報を説明する必要があります。
「いつから痛むのか」「持病やアレルギーがあるか」など、基本的な医療英語を渡航前に練習しておきましょう。
滞在方法によって留学の生活費はどう変わる?
留学の生活費は、ホームステイ・学生寮・シェアハウス・一人暮らしのどれを選ぶかによって変わります。
表示されている家賃だけでなく、食費・光熱費・交通費・初期費用を含めた総額で比べることが重要です。
それぞれの特徴を理解し、自分の予算と留学目的に合う滞在先を選びましょう。
| 滞在方法 | 費用に含まれやすいもの | 追加でかかりやすい費用 |
|---|---|---|
| ホームステイ | 食事、光熱費、インターネット | 交通費、昼食、洗濯代 |
| 学生寮 | 家具、光熱費、学校設備 | 食費、休暇中の滞在費 |
| シェアハウス | 家具、共用設備 | 食費、光熱費、保証金 |
| 一人暮らし | 契約内容による | 家具、光熱費、保証金、通信費 |
Study Australiaでは、留学生向けの滞在方法として、学生寮、ホームステイ、民間賃貸などが案内されています。
参考資料:Study Australia「Accommodation」
ホームステイの生活費
ホームステイは、現地の家庭で生活しながら、日常的に英語や文化へ触れられる滞在方法です。
料金には、個室、電気・水道・インターネット、朝食や夕食などが含まれる場合があります。
そのため、表示料金はシェアハウスより高く見えても、食費や光熱費を含めると支出を管理しやすいことがあります。
特に初めて海外で生活する方は、契約や公共料金の手続きが少なく、渡航直後から生活を始めやすい点がメリットです。
一方、すべてのホームステイで毎日3食が提供されるわけではありません。
平日は朝食と夕食のみ、昼食や休日の食事は自己負担となる場合があります。
食事回数、洗濯、インターネット、学校までの交通費を確認してから申し込みましょう。
ホームステイで確認する費用
- 平日と休日に提供される食事の回数
- 水道光熱費とインターネット代
- 洗濯機を利用できる回数
- 学校までの交通費
- 門限や生活ルール
- 滞在延長や途中退去の条件
ホストファミリーの家が郊外にある場合は、家賃に食事が含まれていても、毎月の交通費が高くなることがあります。
学校までの所要時間も含めて判断してください。
学生寮の生活費
学生寮は、学校の敷地内や近くにあることが多く、通学時間と交通費を抑えやすい滞在方法です。
同じ学校へ通う学生と生活するため、友人を作りやすく、留学生活へ慣れやすいメリットもあります。
寮費には、家具、電気・水道、インターネット、共用施設の利用料などが含まれる場合があります。
食事付きの寮では食費を管理しやすい一方、自炊中心の生活より総額が高くなる可能性があります。
また、学期中だけ入居できる寮では、長期休暇中に退去を求められたり、追加料金が発生したりすることがあります。
月額料金だけでなく、契約期間・食事プラン・休暇中の滞在条件を確認しましょう。
| 確認項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 部屋の種類 | 個室、相部屋、バスルーム共有 |
| 食事 | 食事付き、自炊、回数制 |
| 光熱費 | 寮費込み、使用量による追加料金 |
| 契約期間 | 学期単位、年間、休暇中の扱い |
| 設備 | 洗濯、キッチン、ジム、学習室 |
寮費が高くても、交通費がほとんどかからず、家具やインターネットを用意する必要がない場合があります。
初期費用を含めた総額で比較してください。
シェアハウスの生活費
シェアハウスは、複数人で住居を共有し、家賃や光熱費を分担する滞在方法です。
ホームステイや学生寮から移り、現地生活に慣れた後にシェアハウスを選ぶ留学生もいます。
一人暮らしより家賃を抑えやすく、キッチンで自炊できるため、生活費を自分で調整しやすい点がメリットです。
ただし、契約時には保証金や前払い家賃が必要になる場合があります。
家賃とは別に、電気、ガス、水道、インターネット、洗剤などの共有費を支払うこともあります。
オーストラリア政府のStudy Australiaも、多くの留学生が住居費を分担するために、ハウスメイトと共同生活をしていると案内しています。
参考資料:Study Australia「Five Rental Housing Application Tips for International Students」
家賃の安さだけで契約せず、費用の内訳と退去時の返金条件を確認しましょう。
- 保証金はいくら必要か
- 光熱費は家賃に含まれているか
- 家具や寝具が用意されているか
- 最低契約期間は何か月か
- 退去通知は何週間前に必要か
- 掃除用品や日用品を誰が購入するか
内見をせずに送金すると、掲載内容と実際の部屋が異なるなどのトラブルにつながる可能性があります。
契約書と住居の状態を確認してから支払いましょう。
一人暮らしの生活費
一人暮らしは、プライバシーを確保し、自分の生活リズムで暮らしやすい滞在方法です。
他人との共同生活が苦手な方や、静かな環境で勉強したい方には向いています。
一方で、家賃・光熱費・インターネット代を一人で負担するため、一般的にほかの滞在方法より生活費が高くなりやすい点がデメリットです。
家具なしの物件では、ベッド、机、食器、調理器具などを自分で購入する必要があります。
契約時には、保証金、前払い家賃、契約手数料などが発生する場合もあります。
毎月の家賃だけでなく、入居時に必要な初期費用まで含めて予算を立てましょう。
一人暮らしで見落としやすい費用
家具、寝具、食器、調理器具、清掃用品、インターネットの開通費用などが必要です。
退去時には、清掃代や契約終了に伴う費用が発生する場合もあります。
一人暮らしでは、自宅に帰ると英語を話す相手がいないため、現地での交流が少なくなる可能性もあります。
学校行事や交流イベントへ意識的に参加することも大切です。
家賃だけでなく交通費・食費を含めた総額で比較する
滞在先を比較するときは、広告に表示されている家賃だけを見ないことが重要です。
ホームステイは家賃が高く見えても、食事や光熱費が含まれている場合があります。
シェアハウスは家賃が安くても、食費、光熱費、インターネット代、交通費を加えると、ホームステイと総額が変わらないこともあります。
例えば、郊外の住居が中心部より月2万円安くても、交通費が月1万5,000円増えるなら、実際の差は月5,000円です。
往復の通学時間が長くなれば、英語学習やアルバイトに使える時間にも影響します。
住居費・食費・光熱費・交通費を合計し、1か月の総額で比較しましょう。
| 比較項目 | ホームステイ | 学生寮 | シェアハウス | 一人暮らし |
|---|---|---|---|---|
| 家賃 | 中〜高 | 中〜高 | 低〜中 | 高 |
| 食費 | 一部込み | プランによる | 自己負担 | 自己負担 |
| 光熱費 | 込みが多い | 込みが多い | 別の場合あり | 自己負担が多い |
| 初期費用 | 手配料など | 保証金など | 保証金・前払い | 高くなりやすい |
| 交通費 | 立地による | 抑えやすい | 立地による | 立地による |
上記は一般的な傾向であり、実際の条件は学校や物件によって異なります。
同じ条件で見積もりを作り、留学期間全体の金額を比較してください。
留学の生活費を3つの生活スタイルでシミュレーション
留学の生活費は、同じ国や都市でも、外食・旅行・住居の選び方によって変わります。
ここでは、節約重視・標準・交流重視の3パターンに分けて、1か月の予算配分をシミュレーションします。
金額は国別相場ではなく、予算の立て方を理解するための計算例としてご覧ください。
| 生活スタイル | 1か月の計算例 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 節約重視 | 15万〜20万円 | 相部屋、自炊、徒歩中心 |
| 標準的 | 22万〜30万円 | 個室、自炊と外食を併用 |
| 交流・旅行重視 | 32万〜45万円 | 外食、イベント、旅行が多い |
実際に必要な金額は、国・都市・為替レートによって大きく異なります。
現地通貨で調べた費用を、最新の為替レートで日本円へ換算してください。
節約を重視する場合の生活費
節約を重視する場合は、シェアハウスの相部屋や食事付きのホームステイを選び、自炊と徒歩通学を中心にします。
外食や旅行の回数を抑え、通信費も必要なデータ容量に限定すれば、毎月の支出を調整しやすくなります。
計算例では、家賃8万円、食費4万5,000円、交通費5,000円、通信費3,000円、交際費1万円、日用品費7,000円、医療・予備費1万円とします。
合計は月16万円です。
ただし、物価や家賃が高い都市では、この予算では足りない可能性があります。
節約プランは、最低限暮らせる金額ではなく、数か月続けられる金額で作りましょう。
| 項目 | 1か月の計算例 | 節約方法 |
|---|---|---|
| 家賃 | 8万円 | 相部屋や郊外を選ぶ |
| 食費 | 4万5,000円 | 自炊と昼食持参 |
| 交通費 | 5,000円 | 徒歩や自転車を利用 |
| 通信費 | 3,000円 | 少容量プランを選ぶ |
| 交際費 | 1万円 | 無料イベントを活用 |
| 日用品・予備費 | 1万7,000円 | 中古品や共有品を利用 |
食費や交際費を極端に削ると、体調を崩したり、友人との交流を避けたりすることにつながります。
節約する項目と、留学経験のために残す項目を決めてください。
標準的に生活する場合の生活費
標準的な生活では、シェアハウスの個室や学生寮を選び、自炊と外食を組み合わせます。
公共交通機関で通学し、月に数回は友人との外食やイベントへ参加するイメージです。
計算例では、家賃12万円、食費6万円、交通費1万5,000円、通信費5,000円、交際費3万円、日用品費1万円、医療・予備費1万5,000円とします。
合計は月25万5,000円です。
このスタイルは、費用を抑えながら、現地での交流や外出も楽しみたい方に向いています。
最初から厳しい節約を前提にせず、無理なく継続できる標準予算を基準にしましょう。
標準予算の考え方
家賃と食費は少し余裕を持って設定し、交際費は週単位で管理します。
毎月使わなかった金額は、旅行費や緊急用の予備費へ回しましょう。
最初の1か月は生活用品や交通カードの購入で支出が増えやすいため、通常月とは別に初期費用も準備してください。
外食・交流・旅行を重視する場合の生活費
外食・交流・旅行を重視する場合は、生活費に加えて、娯楽費と旅行費を十分に確保する必要があります。
都市中心部の個室へ住み、外食やカフェを頻繁に利用し、休日に観光や旅行へ出かけると、毎月の支出は高くなります。
計算例では、家賃17万円、食費10万円、交通費2万円、通信費8,000円、交際・娯楽費6万円、旅行積立2万円、日用品費1万5,000円、医療・予備費2万円とします。
合計は月41万3,000円です。
旅行費は日常の生活費と分け、行きたい場所ごとに必要額を積み立てましょう。
交流・旅行重視で増えやすい費用
- レストランやカフェの利用料金
- 映画、スポーツ、音楽イベントの参加費
- 国内旅行や周辺国への航空券
- ホテルやホステルの宿泊費
- 観光施設や現地ツアーの料金
- 荷物代や空港までの交通費
留学中にしかできない経験へお金を使うこと自体は、悪いことではありません。
ただし、家賃や学費を支払えなくならないよう、旅行費を使う前に固定費と予備費を確保してください。
自分の留学目的に合った予算を選ぶ
生活費の予算は、できるだけ安くすることだけが正解ではありません。
英語力を伸ばしたい方は、友人との外食や学校行事など、英語を使う機会に一定の予算を残す必要があります。
旅行や海外文化を体験したい方は、日常生活を少し節約し、旅行費を別に積み立てる方法が向いています。
一方、資格取得や進学が目的なら、静かな住居や学習環境へ予算を使う方が満足度を高めやすくなります。
留学中に何を優先したいのかを決め、その目的にお金を配分しましょう。
留学目的別に優先したい費用
- 英語力を伸ばしたい人は、交流費と学習環境を確保する
- 旅行を楽しみたい人は、毎月の旅行積立を作る
- 進学を目指す人は、教材費と静かな住居を優先する
- ワーホリをする人は、仕事が決まるまでの生活費を確保する
- 初めて海外生活をする人は、サポート付きの滞在先を検討する
予算は、節約・標準・ゆとりの3パターンを作って比較すると判断しやすくなります。
アルバイト収入を含めなくても標準プランで生活できるかを確認し、バイト代は交際費や旅行費の補助として考えましょう。
為替変動や物価上昇にも対応できるよう、計算した総額に予備費を追加しておくことが大切です。
留学中のアルバイトで生活費は払える?
留学中のアルバイト収入は、食費や交通費などを補う助けになります。
しかし、バイト代だけで家賃や学費を含む生活費のすべてを賄う計画はおすすめできません。
就労できる時間は国・ビザ・学校・コースによって異なり、渡航後すぐに仕事が見つかるとも限らないためです。
| 確認項目 | 生活費への影響 |
|---|---|
| 就労できる時間 | ビザやコースによって収入の上限が変わる |
| 仕事が決まる時期 | 渡航後しばらく収入がない可能性がある |
| 時給とシフト | 求人の時給どおりに毎週働けるとは限らない |
| 税金・通勤費 | 受け取れる手取り額が少なくなる |
| 授業・課題 | 働ける時間を確保できない場合がある |
アルバイトを予定している場合も、収入がなくても一定期間暮らせる生活費を渡航前に用意しておきましょう。
留学中にアルバイトできるかは国とビザによって異なる
留学中に働けるかどうかは、渡航する国だけでなく、取得するビザや受講するコースによって異なります。
学生ビザを持っていても、すべての留学生に同じ就労条件が認められるわけではありません。
語学学校の受講期間、授業時間、学校の認可状況などによっては、アルバイトが認められない場合があります。
また、観光目的のビザや短期滞在資格では、基本的に現地で報酬を受け取る仕事はできません。
2026年8月時点における、主要国の学生向け就労条件の例は以下のとおりです。
| 国 | 授業期間中の就労条件例 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| オーストラリア | 原則2週間で48時間まで | コース開始前は働けない場合がある |
| カナダ | 条件を満たせば学外で週24時間まで | 就学許可証の条件を確認する |
| ニュージーランド | 許可があれば週25時間まで | ビザに就労条件が記載される |
| イギリス | コースによって週10時間または20時間 | 就労不可の学生ビザもある |
| アイルランド | Stamp 2では学期中週20時間まで | 指定された休暇期間は週40時間まで |
| アメリカ | F-1は原則学内で週20時間まで | 学外就労には別の許可が必要 |
参考資料:オーストラリア内務省「Student Visa Subclass 500」
参考資料:カナダ移民・難民・市民権省「Work Off Campus as an International Student」
参考資料:ニュージーランド移民局「Working on a Student Visa」
参考資料:GOV.UK「Immigration Rules Appendix Student」
参考資料:アイルランド移民局「Immigration Permission Stamps」
参考資料:アメリカ国土安全保障省 Study in the States「Working in the United States」
就労条件は変更される可能性があるため、渡航前に政府機関と学校の最新情報を確認してください。
ビザの上限時間を超えて働くと、学生資格や今後のビザ申請に影響する可能性があります。
留学中のアルバイトでもらえるバイト代の目安
留学中のバイト代は、国、年齢、職種、雇用形態、勤務時間によって変わります。
求人に表示された時給が高くても、希望する時間数のシフトへ毎週入れるとは限りません。
また、最低賃金は毎年見直される国があり、年齢や職種によって異なる最低時給が適用される場合もあります。
2026年8月時点の最低賃金例は以下のとおりです。
| 国 | 最低賃金の例 | 週15時間働く場合の月収例 |
|---|---|---|
| オーストラリア | 時給26.44豪ドル | 約1,717豪ドル |
| ニュージーランド | 時給23.95NZドル | 約1,556NZドル |
| イギリス | 21歳以上は時給12.71ポンド | 約826ポンド |
| アイルランド | 20歳以上は時給14.15ユーロ | 約919ユーロ |
月収例は「時給×週15時間×4.33週」で計算した税引き前の金額です。
実際の給与は、勤務日数、年齢、雇用区分、業界別の賃金制度などによって異なります。
参考資料:Fair Work Ombudsman「Minimum Wages」
参考資料:Employment New Zealand「Minimum Wage Rates and Types」
参考資料:GOV.UK「National Minimum Wage and National Living Wage Rates」
参考資料:Workplace Relations Commission「National Minimum Wage」
求人の時給だけで生活費を賄えると判断せず、実際に働ける時間から月収を計算しましょう。
カフェ、レストラン、ホテル、清掃、販売など、留学生が応募しやすい仕事でも、英語力や経験によって採用条件は変わります。
時給だけでなく税金・交通費を差し引いて計算する
アルバイト収入を生活費へ組み込むときは、税引き前の給与ではなく、実際に残る手取り額で考えましょう。
求人票に記載された時給に勤務時間を掛けた金額が、そのまま銀行口座へ入るわけではありません。
国によっては所得税や社会保険に相当する費用が給与から差し引かれます。
勤務先まで電車やバスを利用する場合は、通勤費も自己負担になる可能性があります。
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バイト代の計算方法
手取り収入の目安=時給×実際の勤務時間-税金-通勤費-仕事に必要な費用
例えば、時給25ドルで週15時間、月4週間働く場合、税引き前の収入は1,500ドルです。
ここから税金、通勤費、制服や仕事用の靴などを差し引くと、自由に使える金額は少なくなります。
- 求人票の時給が税引き前か確認する
- 毎週確実に入れるシフト数を確認する
- 勤務先までの往復交通費を計算する
- 制服・靴・道具の購入費を確認する
- 給与の支払日と支払い頻度を確認する
- 給与明細で労働時間と控除額を確認する
生活費の予算には、税引き前の最大収入ではなく、少なめに見積もった手取り額を使いましょう。
現地ですぐにアルバイトが見つかるとは限らない
留学先へ到着しても、すぐにアルバイトを始められるとは限りません。
履歴書の作成、求人探し、応募、面接、銀行口座の開設、税務番号の取得などに時間がかかる場合があります。
英語での接客経験がない場合は、応募できる仕事が限られたり、複数の求人へ応募しても返事が来なかったりすることもあります。
仕事が決まっても、最初の給与を受け取るまで数週間かかる可能性があります。
仕事を始めるまでに必要な準備
- 現地形式の履歴書を作成する
- 求人サイトや店頭で仕事を探す
- 英語での面接を練習する
- 銀行口座を開設する
- 税務番号や社会保障番号を申請する
- 勤務開始日と給与日を確認する
渡航後3か月程度は収入がなくても暮らせる資金を準備しておくと、条件の悪い仕事を焦って選ぶリスクを減らせます。
バイト代だけで生活費を賄う計画は避ける
アルバイトのバイト代だけで家賃・食費・交通費をすべて払う計画は、収入が少し減っただけで崩れてしまいます。
試験期間にシフトを減らしたり、店の都合で勤務日数を減らされたりする可能性があるためです。
病気やけがで働けない期間が発生しても、家賃や通信費などの固定費は支払わなければなりません。
学生ビザでは就労時間にも上限があり、生活費が足りないからといって自由に勤務時間を増やせるわけではありません。
| 収入を減らす要因 | 生活費への影響 |
|---|---|
| 仕事が決まらない | 収入がない状態で家賃が発生する |
| シフトを減らされる | 毎月の収入が安定しない |
| 試験・課題が増える | 働ける時間を減らす必要がある |
| 病気やけが | 収入が減り医療費も発生する |
| ビザの就労上限 | 不足分を労働時間で補えない |
家賃・食費・保険料などの基本的な生活費は、渡航前の資金で払える状態にしておきましょう。
アルバイトが見つかった場合は、交際費や旅行費、予備費の補充へ回すと安全です。
アルバイト収入は生活費の補助として考える
留学中のアルバイト収入は、毎月の生活費をすべて支払うためではなく、一部を補うお金として考えるのがおすすめです。
例えば、渡航前の資金で家賃・食費・保険料を確保し、バイト代で交通費・通信費・交際費を払う方法があります。
収入が多かった月は、すべて使わずに旅行費や緊急用の予備費として積み立てておきましょう。
バイト代の使い道例
- 毎月の食費や交通費の一部を補う
- 友人との外食やイベント費に使う
- 留学中の国内旅行費を積み立てる
- スマートフォンの故障などに備える
- 帰国時の航空券や荷物代を確保する
月5万円の手取り収入がある場合でも、全額を生活費として使うのではなく、一部を予備費へ回します。
アルバイト収入が減っても基本的な生活を続けられる予算を作っておけば、仕事探しや学業にも余裕を持てます。
働きすぎて英語学習の時間を失わないようにする
留学中にアルバイトをする目的は、収入を得ることだけではありません。
現地の人と働けば、接客英語や職場で使う表現を身につけられる可能性があります。
一方、日本人だけの職場で長時間働き、授業の予習・復習をしなくなると、留学本来の目的を達成できないことがあります。
疲労がたまって授業を休んだり、課題を提出できなくなったりすれば、ビザや在籍状況へ影響する可能性もあります。
| 働き方 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 週10時間程度 | 学習時間を確保しやすい | 収入は限られる |
| 週15〜20時間程度 | 収入と経験を得やすい | 課題との両立が必要 |
| 上限近くまで働く | 収入を増やしやすい | 疲労や学習不足につながりやすい |
授業・自習・睡眠時間を先に確保し、残った時間にシフトを入れましょう。
留学前に英会話を練習しておくと、接客や面接で応募できる仕事の幅を広げやすくなります。
留学前におすすめのオンライン英会話を比較した記事も参考にしてください。
留学の生活費を安く抑える方法
留学の生活費を抑えるには、食費だけを極端に削るのではなく、家賃・交通費・通信費・決済手数料を総合的に見直すことが大切です。
毎月繰り返し発生する固定費を少し下げるだけでも、半年や1年では大きな節約になります。
無理なく続けられる方法を選び、英語学習や現地での交流に必要な費用は残しておきましょう。
家賃と交通費をセットで比較する
留学中の生活費を抑えるうえで、家賃は最も見直し効果が大きい項目です。
ただし、家賃が安いという理由だけで郊外の住居を選ぶと、毎日の電車代やバス代が増える場合があります。
月の家賃が2万円安くても、交通費が月1万5,000円増えるなら、実際に節約できる金額は5,000円です。
さらに、通学時間が長くなれば、自習・睡眠・アルバイトに使える時間も減ってしまいます。
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住居費の比較方法
毎月の住居関連費=家賃+光熱費+インターネット代+通学交通費
学校まで徒歩で通える住居は家賃が高くても、交通費と移動時間を抑えられる可能性があります。
契約前に地図アプリで通学経路を調べ、家賃と交通費の合計を比較しましょう。
無理のない範囲で自炊する
自炊は、留学中の食費を調整しやすい方法です。
しかし、毎日すべての食事を作ろうとすると、授業や課題で忙しい日に続かなくなる可能性があります。
自炊できなかった反動でデリバリーや外食が増えると、当初の予算より食費が高くなります。
平日は簡単な料理、週末は友人と外食するなど、無理なく続けられるルールを決めましょう。
- 週に3〜5回など自炊する回数を決める
- 米・パスタ・パンなどの主食を常備する
- 冷凍野菜や缶詰を活用する
- 一度に2〜3食分をまとめて作る
- 食材を買う前に冷蔵庫の中を確認する
安さだけでなく、時間・栄養・続けやすさを含めて自炊方法を選ぶことが大切です。
体調を崩すと医療費もかかるため、必要な食事まで削らないようにしましょう。
昼食や飲み物を持参する
留学中は、学校周辺のカフェや売店で昼食と飲み物を購入するだけでも、毎日の支出が増えていきます。
昼食代が1回1,500円、飲み物代が500円なら、1日2,000円です。
月20日通学すると4万円になるため、昼食を持参するだけでも食費を調整しやすくなります。
前日の夕食を少し多めに作り、翌日の昼食として持っていけば、朝に料理する必要もありません。
学校へ持参しやすいもの
- サンドイッチやおにぎり
- 前日のパスタや炒め物
- 果物やヨーグルト
- 水やコーヒーを入れたボトル
- 小腹が空いたときの軽食
毎日でなく週に2〜3回持参するだけでも、長期留学では節約効果があります。
学校に冷蔵庫や電子レンジがあるかも確認しておきましょう。
学生割引・定期券・会員価格を利用する
留学生でも、学校やコースの条件を満たせば、交通機関や施設の学生割引を利用できる場合があります。
電車・バスの定期券だけでなく、映画館、美術館、博物館、スポーツ施設、ソフトウェアなどで割引を受けられることがあります。
スーパーマーケットの会員制度を利用すれば、対象商品の値引きやポイント還元を受けられる場合もあります。
ただし、学生証を持っていれば、すべての学生割引を利用できるとは限りません。
語学学校の短期コースは、交通機関の学生割引対象外となることもあります。
利用前に対象となる学校、年齢、コース期間、必要な証明書を確認しましょう。
| 割引の種類 | 確認する内容 |
|---|---|
| 交通機関 | 学生用カードや定期券の対象条件 |
| 観光施設 | 学生証の提示で割引されるか |
| スーパー | 会員価格やポイント制度 |
| 学校設備 | ジムやイベントを無料で使えるか |
| デジタルサービス | 学生向けプランの対象になるか |
定期券についても、利用回数が少なければ、都度払いの方が安い場合があります。
最初の1週間で実際の利用回数を記録してから購入すると安心です。
留学期間に合ったSIMを選ぶ
通信費を抑えるには、留学期間と利用目的に合ったSIMを選ぶことが重要です。
1週間から1か月程度の短期留学では、契約手続きが少ないeSIMが便利です。
半年や1年の長期留学では、現地の電話番号を利用できるプリペイドSIMや月額プランの方が安くなる場合があります。
データ容量が多いプランを選んでも、滞在先や学校のWi-Fiを利用できれば、容量を使い切れない可能性があります。
現在のスマートフォンで毎月使っているデータ量を確認し、少し余裕のあるプランを選びましょう。
- 利用日数と開始日を確認する
- 現地の電話番号が必要か考える
- 通話・SMS・テザリングの有無を確認する
- データ追加料金を確認する
- 自動更新と解約方法を確認する
到着直後だけeSIMを利用し、生活に慣れてから現地SIMへ切り替える方法もあります。
外食・交際費の上限を決める
留学中の外食や交際費は、現地の友人を作り、英語を使うためにも必要な支出です。
一方、誘われるたびに参加していると、月の後半に生活費が足りなくなる可能性があります。
外食をすべて断つのではなく、1週間に使ってよい金額や、参加する回数を決めましょう。
例えば、月4万円の交際費なら、1週間あたり1万円を目安にします。
高額なイベントへ参加した週は、カフェや外食の回数を減らして調整します。
月単位ではなく週単位で管理すると、使いすぎに早く気づけます。
無料の学校行事、公園、ビーチ、図書館などを活用すれば、お金をかけずに交流することもできます。
中古品やシェアサービスを利用する
長期留学では、家具、寝具、調理器具、自転車、教科書などを購入する機会があります。
すべて新品でそろえると、渡航直後の初期費用が高くなります。
現地の中古販売サイト、学校の掲示板、留学生向けコミュニティ、リサイクルショップなどを活用しましょう。
帰国する留学生から、家具や生活用品をまとめて安く譲ってもらえる場合もあります。
教科書は、学校の図書館、中古販売、電子版を利用できないか確認してください。
数か月しか使わないものは、購入する前に借りる・共有する・中古で買う方法を検討しましょう。
中古や共有を検討しやすいもの
- 机・椅子・収納用品
- 食器・鍋・調理器具
- 自転車・ヘルメット・鍵
- 教科書・参考書
- 防寒着や季節用品
個人間で購入するときは、商品の状態を確認してから支払いましょう。
高額商品を内見せずに送金するのは避けてください。
為替レートと海外決済手数料を確認する
留学の生活費を日本円から支払う場合は、現地の物価だけでなく、為替レートと決済手数料も支出へ影響します。
1現地通貨あたりの日本円が高くなれば、同じ家賃や食費でも日本円換算額は増えます。
クレジットカード、海外送金、ATMでの現金引き出しには、それぞれ異なる手数料が設定されています。
「手数料無料」と表示されていても、適用される為替レートにコストが含まれている場合があります。
- カードの海外事務手数料
- 海外ATMの利用手数料
- 現地ATM運営会社の手数料
- 海外送金の手数料
- 日本円払いと現地通貨払いの換算レート
海外の店舗やATMで日本円と現地通貨を選べる場合は、一般的に現地通貨を選ぶ方が、店舗側の換算手数料を避けやすくなります。
為替が少し変動しても生活できるように、日本円換算額へ余裕を持たせましょう。
クレジットカードと現金を使い分ける
留学中の支払いは、クレジットカードだけ、または現金だけに偏らせないことが大切です。
カードは高額の現金を持ち歩かずに済み、利用履歴も確認しやすいメリットがあります。
一方、小規模な店舗、交通機関、家賃の支払いなどでは、現金や銀行振込しか利用できない場合があります。
カードが不正利用や紛失で停止されると、別の支払い手段が必要です。
異なる国際ブランドのカードを2枚程度用意し、少額の現金と分散して保管しましょう。
| 支払い手段 | 向いている支払い | 注意点 |
|---|---|---|
| クレジットカード | 買い物、航空券、ホテル | 海外事務手数料と利用限度額 |
| 現金 | 少額決済、個人間の支払い | 盗難や紛失 |
| 現地銀行口座 | 給与受取、家賃、公共料金 | 開設条件と口座維持費 |
| 海外送金 | 家族からの資金移動 | 手数料と着金日数 |
カードの選び方や付帯保険については、留学におすすめのクレジットカードを比較した記事も参考にしてください。
留学の生活費でよくある失敗
留学の生活費が足りなくなる原因は、単純な使いすぎだけではありません。
家賃に含まれる費用の確認不足や、初月の出費、アルバイト収入への過度な期待など、渡航前の見積もりが原因になることもあります。
よくある失敗を先に知り、自分の予算に同じ見落としがないか確認しましょう。
家賃が安いという理由だけで郊外の住居を選ぶ
家賃を抑えるために郊外の住居を選んだものの、交通費と通学時間が増えて後悔するケースがあります。
学校まで複数の交通機関を乗り継ぐ場合は、毎月の定期券代が高くなる可能性があります。
終電やバスの運行時間が早ければ、放課後の学校行事や友人との交流へ参加しにくくなります。
アルバイト先が都市中心部にある場合は、通勤費も追加で必要です。
改善方法
家賃だけでなく、光熱費・インターネット代・通学交通費を合計してください。
学校とスーパーまでの所要時間も比較しましょう。
住居費を比較するときは、お金と移動時間の両方を含めて判断することが大切です。
月に数千円の差なら、学校に近い住居の方が留学生活を充実させやすい場合があります。
ホームステイに含まれる食事回数を確認しない
ホームステイを「食事付き」という情報だけで申し込むと、想定より食費がかかることがあります。
朝食と夕食だけが提供され、平日の昼食や休日の食事は自分で用意するプランもあるためです。
外出して夕食を食べなかった場合でも、食事代が返金されるとは限りません。
キッチンを自由に使用できず、自分で簡単な料理を作れない家庭もあります。
申し込み前に確認する内容
- 平日は何食提供されるか
- 休日も食事が含まれるか
- 昼食を用意してもらえるか
- キッチンを利用できるか
- 食事を取らなかった場合に返金があるか
食事代を含む滞在費と、追加で必要な食費を分けて計算しましょう。
アレルギーや食事制限がある方は、対応費用が追加されないかも確認してください。
交際費・旅行費・日用品費を予算に入れない
家賃・食費・交通費だけで生活費を計算すると、留学開始後に予算が足りなくなる可能性があります。
友人とのカフェや外食、学校行事、観光、近隣都市への旅行などにもお金がかかります。
渡航直後には、洗剤、シャンプー、寝具、食器、調理器具などの日用品をまとめて購入することもあります。
これらをすべて「余ったお金で払う」と考えると、月の途中で生活資金が不足しやすくなります。
| 見落としやすい費用 | 予算の分け方 |
|---|---|
| 外食・カフェ | 週単位の交際費を作る |
| イベント | 毎月の娯楽費へ含める |
| 旅行 | 生活費と別に積み立てる |
| 日用品 | 初月と通常月を分ける |
| 衣類・防寒具 | 季節ごとの予算を作る |
生活に必要な支出と、留学中に経験したいことへ使う支出を分けて準備しましょう。
旅行を予定していない場合でも、友人から誘われる可能性を考えて少額の予算を残しておくと安心です。
渡航直後からアルバイト収入を得られると考える
渡航翌月から安定したアルバイト収入を得られる前提で予算を作るのは危険です。
現地形式の履歴書を作成し、求人へ応募して面接を受けても、すぐ採用されるとは限りません。
採用後も研修期間や給与の締め日によって、最初の給料を受け取るまで時間がかかります。
銀行口座や税務番号など、勤務開始に必要な手続きが終わっていないこともあります。
留学前の資金計画では、アルバイト収入をゼロとして生活が成立するか確認してください。
仕事が決まった後に、収入を交際費や旅行費へ追加する方が安全です。
初月にかかる保証金や生活用品代を忘れる
留学初月は、通常の月より支出が多くなりやすい時期です。
住居の保証金や前払い家賃に加えて、交通カード、SIM、寝具、調理器具、洗剤などを購入する必要があります。
シェアハウスへ入居する場合は、家賃の数週間分に相当する保証金が必要になることもあります。
一人暮らしでは、家具やインターネットの開通費用も発生する可能性があります。
- 住居の保証金と前払い家賃
- 滞在先や学校の手配料
- SIMカードや交通カードの発行費
- 寝具・食器・調理器具
- 洗剤・シャンプーなどの日用品
- 季節に合った衣類や靴
初月の費用と2か月目以降の生活費は、別の金額として計算しましょう。
保証金は退去後に返金される場合がありますが、生活中に使える資金から一時的に減る点には注意が必要です。
医療費やスマホの故障などの予備費を用意しない
留学中は、病気やけが、スマートフォンの故障、盗難、住居の変更など、予定外の支出が発生する可能性があります。
海外留学保険へ加入していても、治療費を一度立て替えたり、免責金額を自己負担したりする場合があります。
スマートフォンが壊れると、学校や家族との連絡、地図、交通機関の検索にも影響します。
予備費がなければ、家賃や食費に使う予定だったお金を緊急支出へ回さなければなりません。
予備費の考え方
少なくとも1か月分の家賃と生活費を、通常の生活資金とは別に確保しておくと安心です。
長期留学では、緊急帰国用の航空券代も考慮しましょう。
予備費は普段使う口座と分け、緊急時以外には使わないように管理してください。
現金だけでなく、予備のクレジットカードや家族からの送金方法も準備しておきましょう。
為替変動を考慮せず日本円だけで予算を決める
留学費用を日本円だけで管理すると、為替レートが変動したときに生活費が不足する可能性があります。
現地通貨では家賃が変わっていなくても、円安が進めば、日本円から送金するときの負担は増えます。
例えば、月2,000現地通貨の生活費が必要な場合、1通貨あたりの日本円が10円上がると、月の負担は2万円増えます。
1年間では24万円の差になるため、長期留学ほど為替変動の影響を受けます。
為替変動へ備える方法
- 現地通貨と日本円の両方で予算を記録する
- 使用した為替レートと計算日を残す
- 複数の為替レートで生活費を試算する
- 計算した総額に予備費を追加する
- 海外送金とカード決済の手数料を比較する
現在の為替レートより少し円安になった場合でも生活できる予算を作っておきましょう。
定期的に日本円換算額を見直し、支出が増えている場合は早めに生活費を調整してください。
留学の生活費が足りなくなったときの対処法
留学中に生活費が足りなくなりそうなときは、焦って借入をする前に、残り期間と不足額を数字で確認しましょう。
支出を整理し、学校や家族へ早めに相談することで、状況が深刻になる前に対処できる可能性があります。
ここでは、生活費不足に気づいたときに取るべき行動を順番に解説します。
| 優先順位 | 行動 | 目的 |
|---|---|---|
| 1 | 不足額を計算する | 必要な対策の大きさを把握する |
| 2 | 支出を見直す | 毎月の赤字を減らす |
| 3 | 学校などへ相談する | 利用できる支援を確認する |
| 4 | 滞在先や契約を見直す | 固定費を下げる |
| 5 | 家族と送金方法を確認する | 安全に資金を受け取る |
| 6 | 帰国を含めて判断する | 借金の拡大を防ぐ |
生活費不足を放置すると、家賃や学費を支払えなくなる可能性があります。
少し足りないと感じた段階で、早めに行動へ移すことが大切です。
残りの留学期間と不足額を計算する
最初に、帰国予定日までに必要な金額と、現在使える資金を計算します。
銀行口座の残高だけを見るのではなく、今後支払う家賃、食費、交通費、通信費、保険料などをすべて書き出しましょう。
すでに支払いが決まっている学費や航空券代がある場合は、その金額も先に確保します。
不足額は、残り期間の支出から、現在の資金と確実に受け取れる収入を差し引いて求めます。
不足額の計算方法
残り期間に必要な生活費+今後の学費・帰国費用-現在の資金-確実に受け取れる収入
例えば、残り3か月の生活費が月20万円、帰国費用が10万円で、現在の資金が50万円なら、不足額は20万円です。
まだ決まっていないアルバイト収入や、入れるか分からないシフトは計算へ含めない方が安全です。
計算前に集める情報
- 銀行口座と現金の残高
- 次回以降の家賃と光熱費
- 残り期間の学費や教材費
- 帰国用航空券と空港までの交通費
- 確実に受け取れる給与
- クレジットカードの未払い額
不足額が分かれば、月にいくら支出を減らす必要があるのか、家族からいくら送金してもらう必要があるのかを判断できます。
固定費と変動費を分けて見直す
生活費を見直すときは、すべての支出を一律に削るのではなく、固定費と変動費に分けます。
固定費は、家賃、通信費、保険料、定期券など、毎月ほぼ同じ金額を支払う費用です。
変動費は、食費、交際費、娯楽費、旅行費、日用品費など、行動によって調整できる費用です。
まず変動費を減らし、それでも不足する場合は、住居や通信契約などの固定費を見直します。
授業料や保険料など、留学継続に必要な支出を先に確保することが重要です。
| 分類 | 主な費用 | 見直し方法 |
|---|---|---|
| 固定費 | 家賃、通信費、保険料 | 契約変更や引っ越しを検討する |
| 変動費 | 食費、外食、娯楽費 | 回数や上限を決める |
| 優先費 | 学費、医療費、帰国費用 | 先に必要額を確保する |
| 延期できる費用 | 旅行、買い物、イベント | 状況が改善するまで控える |
家計簿をつけていない場合は、銀行口座とクレジットカードの利用履歴を1か月分確認してください。
想像以上に外食や少額決済が積み重なっている場合があります。
外食・娯楽・旅行などの支出を一時的に減らす
生活費が不足している場合は、外食、カフェ、イベント、旅行など、延期できる支出を一時的に減らします。
ただし、食事そのものを極端に減らしたり、必要な医療を我慢したりするのは避けてください。
外食を自炊へ切り替え、飲み物を持参し、有料イベントの代わりに学校の無料行事へ参加する方法があります。
すでに旅行を予約している場合は、キャンセル料と旅行中に必要な費用を比較しましょう。
キャンセル料がかかっても、宿泊費や現地での食費を含めると、中止した方が支出を抑えられることがあります。
- 外食を減らして自炊する
- 昼食と飲み物を学校へ持参する
- 有料イベントへの参加を控える
- 旅行や高額な買い物を延期する
- 利用していない月額サービスを解約する
- 無料の学校行事や公共施設を活用する
友人から誘われたときは、事情を詳しく説明しなくても「今月は節約している」と伝えられます。
公園で会う、家で食事を持ち寄るなど、費用の少ない予定を提案してみましょう。
学校や留学エージェントに相談する
生活費が足りなくなりそうな場合は、一人で抱え込まず、学校の留学生サポート担当者へ相談しましょう。
学校によっては、生活費の相談、安い滞在先の紹介、学費の支払い方法、奨学金、緊急支援などの情報を案内しています。
必ず金銭的な支援を受けられるわけではありませんが、現地事情に詳しい担当者から具体的な選択肢を聞ける可能性があります。
オーストラリア政府のStudy Australiaも、経済的な問題が起きた場合は、教育機関の留学生支援担当者へ相談するよう案内しています。
参考資料:Study Australia「Living and Education Costs」
留学エージェントを利用している場合は、担当者にも現在の状況を伝えます。
滞在先の変更、保険の利用、学校との連絡などをサポートしてもらえる場合があります。
相談時に伝える内容
- 現在使える資金
- 残りの留学期間
- 毎月必要な生活費
- 不足すると予想される金額
- 家賃や学費の支払期限
- すでに行った支出の見直し
支払期限を過ぎてから相談するより、足りなくなると分かった段階で相談する方が、選べる対処法を増やせます。
滞在先や通信プランの変更を検討する
外食や娯楽費を減らしても赤字が続く場合は、家賃や通信費などの固定費を見直します。
一人暮らしからシェアハウスへ移る、個室から相部屋へ変更するなど、住居費を下げられないか確認しましょう。
ただし、引っ越しには保証金、前払い家賃、移動費、清掃費などがかかる場合があります。
残りの留学期間が短い場合は、引っ越し費用の方が高くなる可能性もあります。
変更前の確認ポイント
現在の住居を退去する費用と、新しい住居へ移る費用を合計し、残り期間で本当に節約できるか計算しましょう。
通信プランも、使用しているデータ容量と契約内容を見直します。
学校や滞在先のWi-Fiを利用できるなら、少ないデータ容量のプランへ変更できる場合があります。
契約期間中の解約金や変更手数料がある場合は、削減できる月額料金と比較してください。
家族からの海外送金方法を確認する
自分だけで不足額を解消できない場合は、家族へ早めに相談し、安全に送金を受け取る方法を確認します。
海外送金では、受取人の氏名、銀行名、口座番号、銀行識別コード、住所などが必要になる場合があります。
入力情報に誤りがあると、送金が遅れたり、返金手数料が発生したりする可能性があります。
緊急時に初めて調べるのではなく、渡航前に少額を送金し、着金までの流れを確認しておくと安心です。
海外送金前に確認すること
- 利用できる銀行口座や送金サービス
- 受取人名義と口座情報
- 送金手数料と受取手数料
- 適用される為替レート
- 着金までにかかる日数
- 本人確認に必要な書類
- 一度に送金できる上限額
口座情報は、SNSや安全性を確認できない通信手段で送らないようにしましょう。
外務省は、海外の大使館・総領事館が提供できる支援には限度があると案内しています。
公的機関から生活費を受け取れることを前提にせず、家族との連絡方法や送金手段を準備してください。
参考資料:外務省 海外安全ホームページ「海外で困ったら 大使館・総領事館でできること」
借入やキャッシングに頼りすぎない
クレジットカードのキャッシングは、現地で現金が必要なときに利用できる場合があります。
しかし、キャッシングは自分のお金を引き出す仕組みではなく、利息を付けて返済する借入です。
生活費が毎月不足している状態で利用すると、翌月も返済と生活費の両方が必要になり、借入額が増える可能性があります。
キャッシングは恒常的な生活費不足を解決する方法として使わないことが大切です。
金融庁は、借金返済のための借金をすると、多重債務に陥り返済が困難になる可能性があると注意を促しています。
「即日現金化」「手軽に現金」などをうたう無登録業者や、クレジットカードのショッピング枠を使った現金化も利用しないでください。
参考資料:金融庁「成年年齢引下げを踏まえて18歳、19歳のあなたに伝えたいこと」
借入を検討する前に、家族、学校、留学エージェントへ相談しましょう。
留学を続けることで借金が増える場合は、留学期間の短縮や帰国も含めて判断する必要があります。
留学前に生活費の予算を立てる6ステップ
留学の生活費は、国別の平均額を確認するだけでは正確に計算できません。
都市、滞在方法、留学期間、生活スタイルを決め、項目ごとに必要な金額を積み上げることが大切です。
渡航前に3つの予算パターンを作れば、為替変動や想定外の支出にも対応しやすくなります。
| ステップ | 決める内容 | 目的 |
|---|---|---|
| STEP1 | 国・都市・期間 | 予算の前提を決める |
| STEP2 | 滞在費の内訳 | 二重計上や見落としを防ぐ |
| STEP3 | 固定費・変動費 | 毎月の必要額を出す |
| STEP4 | 3つの予算 | 支出の幅を把握する |
| STEP5 | 初期費用・予備費 | 想定外の支出へ備える |
| STEP6 | 収入なしの確認 | 安全な資金計画にする |
予算表は日本円だけでなく、現地通貨でも作成してください。
使用した為替レートと計算日を記録しておくと、渡航前に見直しやすくなります。
STEP1 留学する国・都市・期間を決める
最初に、留学する国、都市、期間を具体的に決めます。
同じ国でも、都市中心部と地方都市では家賃や交通費が異なるため、国だけを決めても正確な生活費は計算できません。
シドニー、トロント、ロンドンなどの大都市は、学校や仕事の選択肢が多い一方、住居費が高くなりやすい傾向があります。
地方都市では家賃を抑えられる可能性がありますが、交通機関や求人の選択肢が少ない場合があります。
最初に決める条件
- 留学する国と都市
- 渡航日と帰国予定日
- 学校へ通う期間
- 希望する滞在方法
- 学校までの通学方法
- 留学中に旅行したい場所
1か月、3か月、半年、1年では、初期費用が生活費全体に占める割合も変わります。
期間が確定していない場合は、複数の期間で総額を計算して比較しましょう。
STEP2 滞在費に含まれる項目を確認する
次に、ホームステイ、学生寮、シェアハウスなどの料金に何が含まれているかを確認します。
滞在費に食事、光熱費、インターネット代が含まれていれば、同じ費用を生活費へ二重に計上する必要はありません。
反対に、表示料金が家賃だけの場合は、電気・ガス・水道・通信費を追加します。
ホームステイの「食事付き」も、平日の朝食と夕食だけなのか、休日を含むのかで必要な食費が変わります。
- 食事は1日何回含まれるか
- 電気・ガス・水道代は含まれるか
- インターネットを無料で使えるか
- 洗濯代や共益費が必要か
- 保証金や手配料はいくらか
- 退去時に清掃費が必要か
複数の滞在先を比較するときは、家賃ではなく、食費・光熱費・交通費を含めた1か月の総額を出してください。
料金に含まれる項目を表にすると、安く見える滞在先に追加費用が多いことへ気づきやすくなります。
STEP3 毎月の固定費と変動費を分ける
滞在費の内容が分かったら、毎月の支出を固定費と変動費に分けます。
固定費には、家賃、光熱費、通信費、保険料、定期券などがあります。
変動費には、食費、交際費、娯楽費、日用品費、旅行費などがあります。
固定費は毎月必ず支払う可能性が高いため、最初に確保しましょう。
変動費は、節約が必要になったときに調整できる金額として設定します。
| 分類 | 費用例 | 計算方法 |
|---|---|---|
| 固定費 | 家賃、通信費、保険料 | 契約書や見積書で確認する |
| 変動費 | 食費、交際費、日用品費 | 1週間分を4.33倍する |
| 不定期費 | 教材、旅行、衣類 | 留学期間全体で計算する |
| 緊急費 | 医療、修理、帰国費用 | 予備費として別に確保する |
食費や交際費は、月額を感覚で決めるのではなく、1週間の買い物や外食回数から計算すると具体的になります。
現在の日本での支出も参考にしながら、現地の物価に合わせて調整してください。
STEP4 節約・標準・ゆとりの3パターンを作る
生活費は一つの金額だけを作るのではなく、節約・標準・ゆとりの3パターンで計算します。
節約プランは、相部屋、自炊、徒歩通学を中心にした場合の予算です。
標準プランは、個室のシェアハウス、自炊と外食の併用、公共交通機関の利用を想定します。
ゆとりプランは、外食や旅行が増えた場合や、為替が不利に動いた場合にも対応できる予算です。
実際に準備する金額は、最低額ではなく標準プラン以上を基準にしましょう。
| 項目 | 節約 | 標準 | ゆとり |
|---|---|---|---|
| 住居 | 相部屋 | シェアハウスの個室 | 中心部の個室 |
| 食事 | 自炊中心 | 自炊と外食 | 外食が多い |
| 交通 | 徒歩・自転車 | 公共交通機関 | 交通機関と配車サービス |
| 交流 | 無料イベント中心 | 月数回の外食 | イベント・旅行が多い |
節約プランは、緊急時に支出を下げられる最低ラインとして使います。
最初から節約プランだけで予算を組むと、少し支出が増えただけで生活費が不足する可能性があります。
STEP5 初月の費用と予備費を追加する
毎月の生活費を計算した後は、渡航直後に発生する初期費用を追加します。
初月には、住居の保証金、前払い家賃、交通カード、SIM、寝具、食器、調理器具などの購入費がかかります。
保証金は退去後に返金される場合がありますが、留学中に使える資金から一時的に減るため、生活費とは別に用意しなければなりません。
病気、盗難、スマートフォンの故障、緊急帰国などに備える予備費も追加します。
通常月とは別に準備する費用
- 住居の保証金と前払い家賃
- 滞在先や学校の手配料
- 交通カードやSIMの発行費
- 寝具・食器・調理器具
- 海外留学保険料
- 病院での立て替え費用
- スマートフォンなどの修理費
- 緊急帰国用の航空券代
予備費の金額に一律の正解はありませんが、少なくとも1か月分の家賃と生活費を別に確保しておくと安心です。
予備費は普段使う口座と分け、外食や旅行には使わないようにしましょう。
STEP6 バイト代がなくても生活できるか確認する
最後に、アルバイト収入がなくても、予定している留学期間を過ごせるか確認します。
学生ビザで働ける国でも、渡航後すぐに仕事が見つかるとは限りません。
採用されるまでに数週間から数か月かかる場合があり、仕事が決まっても最初の給料日までは収入を得られません。
試験期間や体調不良、勤務先の都合でシフトが減る可能性もあります。
家賃・食費・学費・帰国費用は、バイト代を含めずに支払える状態を目指してください。
最終確認
毎月の生活費×留学月数に、初期費用・予備費・学費・帰国費用を加えます。
その総額を、アルバイト収入なしで準備できるか確認しましょう。
準備資金が足りない場合は、留学期間を短くする、都市を変更する、滞在方法を見直す方法があります。
無理に借入を増やすのではなく、留学エージェントから同じ条件で複数の見積もりを取り、費用を比較しましょう。
留学生活で困らないために英語を準備しよう
留学前に英語を準備すると、現地で必要な情報を自分で確認しやすくなります。
難しい英語を完璧に話すより、買い物・移動・契約・病院などで使う短い表現を覚えることが大切です。
生活場面を想定して声に出す練習を行い、翻訳アプリだけに頼らず対応できる場面を増やしましょう。
| 生活場面 | 準備したい英語 | 練習方法 |
|---|---|---|
| 買い物・外食 | 値段、注文、会計、返品 | 店員との会話を音読する |
| 交通機関 | 乗り換え、運賃、遅延 | 地図を見ながら質問する |
| 契約 | 料金、期間、解約条件 | 確認したい項目を英語にする |
| 病院 | 症状、服薬、保険 | 自分の症状を短く説明する |
| アルバイト | 応募、経験、勤務可能時間 | 面接形式で受け答えする |
英語の知識があっても、実際の場面ですぐ言葉が出るとは限りません。
単語や文法を覚えるだけでなく、自分が使う文章を繰り返し声に出してください。
買い物やレストランで使う英語を覚える
留学中は、スーパー、カフェ、レストランなどで毎日のように英語を使います。
商品を購入するだけなら短い会話で済みますが、価格、割引、支払い方法、返品条件などを確認する場面もあります。
レストランでは、注文に加えて、アレルギー、持ち帰り、別会計、チップなどを伝える必要があるかもしれません。
最初は、自分が実際に使う質問を5〜10個に絞って覚えましょう。
買い物や外食で覚えたい英語
- How much is this?「これはいくらですか?」
- Is this on sale?「これはセール品ですか?」
- Can I pay by card?「カードで支払えますか?」
- Could I have this to go?「持ち帰りにできますか?」
- Could we pay separately?「別々に支払えますか?」
- Does this contain nuts?「ナッツは含まれていますか?」
文章を丸暗記するだけでなく、商品名や料理名を入れ替えて練習してください。
聞き取れなかったときに使う「Could you say that again?」も覚えておくと、焦らず聞き返せます。
交通機関で使う英語を練習する
留学先では、空港から滞在先への移動、学校への通学、休日の観光などで交通機関を利用します。
地図アプリで経路を確認できても、運休、乗り場変更、カードの残高不足など、現地で質問しなければ解決できないことがあります。
目的地・乗り場・運賃・乗り換えを確認する表現を優先して練習しましょう。
- How can I get to this station?「この駅へはどう行けばよいですか?」
- Which platform should I use?「どのホームを使えばよいですか?」
- Do I need to change trains?「乗り換えは必要ですか?」
- How much is a monthly pass?「定期券はいくらですか?」
- Is there a student discount?「学生割引はありますか?」
- Is this bus delayed?「このバスは遅れていますか?」
スマートフォンに滞在先と学校の住所を保存し、相手へ見せられるようにしておくことも大切です。
会話が難しいときは、住所や駅名を画面で示しながら短い英語で質問してください。
地図を見ながら実際の通学経路を英語で説明する練習をすると、渡航後にも役立ちます。
スマホや住居の契約で使う英語を覚える
スマホや住居の契約では、月額料金だけでなく、契約期間、追加料金、保証金、解約条件を確認する必要があります。
英語を十分に理解しないまま署名すると、帰国後も料金が請求されたり、保証金が返金されなかったりする可能性があります。
分からない項目があるときは、その場の雰囲気で同意せず、説明を求めましょう。
契約に関する英語では、「いくら」「いつまで」「どうすれば解約できるか」を確認することが重要です。
契約前に使える英語
- What is included in the monthly fee?「月額料金には何が含まれますか?」
- Is there an activation fee?「契約事務手数料はありますか?」
- How long is the contract?「契約期間はどのくらいですか?」
- Does the contract renew automatically?「契約は自動更新されますか?」
- How can I cancel the contract?「どうすれば解約できますか?」
- When will the deposit be returned?「保証金はいつ返金されますか?」
契約書はすぐに捨てず、帰国するまで保管してください。
口頭で説明された内容と契約書が異なる可能性もあるため、重要な条件はメールや書面でも確認しましょう。
病院で症状を説明する英語を練習する
病院では、症状が始まった時期、痛む場所、服用中の薬、アレルギーなどを説明する必要があります。
体調が悪い状態では、普段より英語が出にくくなるため、渡航前に自分の情報を整理しておきましょう。
症状を長く説明しようとせず、いつから、どこが、どの程度つらいのかを短い文章で伝えます。
持病・アレルギー・服用薬は、英語で書いたメモをスマートフォンに保存しておくと安心です。
- I have had a fever since yesterday.「昨日から熱があります」
- I have a pain in my stomach.「おなかが痛いです」
- The pain is getting worse.「痛みがひどくなっています」
- I am allergic to this medicine.「この薬にアレルギーがあります」
- I take this medication every day.「この薬を毎日服用しています」
- Does my insurance cover this treatment?「この治療は保険の対象ですか?」
診察後は、薬の飲み方、次回の受診日、保険金請求に必要な書類も確認します。
聞き取れなかった場合は、説明を書いてもらえるか尋ねてください。
アルバイトの応募や面接で使う英語を覚える
留学先でアルバイトを探す場合は、履歴書の提出、店員への声かけ、電話、面接などで英語を使います。
面接では、難しい表現よりも、勤務できる曜日、これまでの経験、自分の長所を分かりやすく伝えることが重要です。
応募前に回答を準備しておけば、緊張しても短い文章で説明しやすくなります。
自分の職歴や勤務可能時間を、30秒程度で伝えられるように練習しましょう。
アルバイト応募で使える英語
- Are you currently hiring?「現在募集していますか?」
- I would like to apply for this position.「この仕事に応募したいです」
- I have experience in customer service.「接客の経験があります」
- I am available on weekdays after school.「平日は放課後に働けます」
- I can work on weekends.「週末に働けます」
- When could I start?「いつから勤務できますか?」
求人票に分からない条件がある場合は、時給、勤務時間、研修期間、給与日を質問してください。
採用されたい気持ちが強くても、ビザの就労上限を超える条件には同意しないことが大切です。
オンライン英会話で留学生活を想定した練習をする
オンライン英会話では、留学生活で起こりそうな場面を講師と再現できます。
フリートークだけを続けるのではなく、レストランの注文、住居の問い合わせ、病院の受付、アルバイト面接など、目的を決めて練習しましょう。
講師に店員や採用担当者の役を依頼し、自分が客や応募者として受け答えすると、実際の会話に近い練習ができます。
レッスン前に使いたい表現を準備し、レッスン後に言えなかった文章を復習することがポイントです。
オンライン英会話で練習したい場面
- 空港で荷物の場所を尋ねる
- レストランで注文と会計をする
- ホームステイ先で生活ルールを確認する
- スマホや住居の契約条件を尋ねる
- 病院で症状を説明する
- アルバイトの面接を受ける
間違えずに話すことより、相手に伝わるまで言い換える経験を増やしましょう。
サービス選びに迷う方は、留学前におすすめのオンライン英会話を比較した記事も参考にしてください。
英語学習アプリでリスニングと発音を強化する
英語学習アプリは、通勤中や休憩中などの短い時間に、リスニングと発音を練習しやすい方法です。
留学先では、教科書のようにゆっくりした英語だけでなく、さまざまなアクセントや話す速さに触れます。
最初からすべて聞き取ろうとせず、短い会話を聞き、まねして声に出す練習を繰り返しましょう。
音声を聞くだけで終わらず、自分の口で同じリズムと発音を再現することが大切です。
- 1日5〜10分でも音声を聞く
- 一文ずつ止めて声に出す
- 自分の発音を録音して聞き返す
- 買い物や交通など場面別の教材を選ぶ
- 聞き取れなかった部分を文字で確認する
- 覚えた表現をオンライン英会話で使う
アプリで覚えた表現を実際の会話で使うと、知識として覚えるだけより定着しやすくなります。
留学準備に使いやすいサービスは、留学前におすすめの英語学習アプリを比較した記事で紹介しています。
留学の生活費に関するよくある質問
留学の生活費には、家賃の範囲、現金の準備、保険、アルバイト収入など、分かりにくい点が多くあります。
ここでは、留学前の予算を立てるときによくある疑問へ回答します。
平均額だけで判断せず、自分の国・都市・期間・滞在方法に置き換えて確認しましょう。
留学の生活費には家賃も含まれますか?
生活費に家賃を含めるかどうかは、学校、留学エージェント、記事などによって異なります。
家賃を含めて「生活費」と表現する場合もあれば、家賃を「滞在費」として別に記載する場合もあります。
そのため、「生活費は月10万円」といった金額だけを見ても、実際に必要な総額は判断できません。
見積もりを確認するときは、家賃・食事・光熱費・インターネット代が含まれているか確認しましょう。
| 表記 | 含まれる可能性がある費用 |
|---|---|
| 生活費 | 食費、交通費、通信費、交際費など |
| 滞在費 | ホームステイ、寮、シェアハウスの料金 |
| 住居関連費 | 家賃、光熱費、インターネット代 |
同じ国の見積もりを比較するときも、含まれる費用を同じ条件にそろえてください。
家賃を含む総額と、家賃を除いた日常生活費の両方を計算すると、資金を管理しやすくなります。
留学中の生活費は1か月いくら必要ですか?
1か月に必要な生活費は、国・都市・滞在方法・外食回数によって異なります。
本記事の生活スタイル別シミュレーションでは、節約重視で月15万〜20万円、標準的な生活で月22万〜30万円、外食・旅行重視で月32万〜45万円を計算例として紹介しました。
ただし、これらは国別相場ではなく、予算の組み方をイメージするための例です。
物価や家賃の高い都市では、節約しても例より高くなる可能性があります。
自分の生活費は、家賃・食費・交通費・通信費・交際費・予備費を積み上げて計算しましょう。
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計算のポイント
毎月の生活費だけでなく、保証金や生活用品などの初期費用を追加してください。
為替変動に備え、計算した金額より余裕を持たせることも大切です。
留学には現金をいくら持っていけばよいですか?
留学へ持っていく現金に、一律の正解はありません。
現金しか利用できない交通機関、少額の買い物、カードが使えない場合などに備え、到着後数日分の支出を準備します。
一方、多額の現金を持ち歩くと、盗難や紛失時に取り戻せない可能性があります。
家賃や学費などの高額な支払いは、銀行送金やカードなど、記録が残る方法を検討しましょう。
少額の現金、複数のカード、海外送金を組み合わせ、支払い手段を分散することが大切です。
日本を出国または入国するときに、現金などの支払手段を合計100万円相当額を超えて携帯する場合は、税関への申告が必要です。
参考資料:税関「支払手段等の携帯輸出入の手続」
渡航先にも現金の持ち込みに関する申告制度があるため、出発前に現地税関の情報も確認してください。
ホームステイなら食費はかかりませんか?
ホームステイでも、食費がまったくかからないとは限りません。
滞在費に朝食と夕食が含まれていても、平日の昼食、休日の食事、友人との外食などは自分で支払う場合があります。
家庭によっては、キッチンの利用時間や、自由に使える食材にルールがあります。
「食事付き」という説明だけで判断せず、何曜日に何食提供されるのかを確認しましょう。
- 平日の朝食・昼食・夕食の有無
- 休日に提供される食事
- 学校へ持参する昼食の有無
- キッチンや冷蔵庫を利用できるか
- 食事を取らなかった日の返金条件
滞在費に含まれない食事と、友人との外食費を別に見積もってください。
食物アレルギーや特別な食事制限がある方は、追加料金や対応可能な食事も確認しましょう。
生活費の予備費はいくら用意すべきですか?
予備費の金額は、留学期間、渡航先、家族から送金を受けられるかによって異なります。
目安を作る場合は、少なくとも1か月分の家賃と生活費を通常の資金とは別に確保しておくと安心です。
長期留学では、病院での立て替え払い、スマートフォンの故障、住居の変更、航空券の買い直しなども想定します。
家族からすぐに送金してもらえない場合は、さらに余裕を持たせてください。
予備費は「余ったら旅行に使うお金」ではなく、緊急時だけ使う資金として管理しましょう。
予備費で備えたい支出
- 病院や薬局での立て替え払い
- スマートフォンやパソコンの修理
- 急な引っ越しと保証金
- 盗難に遭った生活用品の買い直し
- 緊急帰国用の航空券
普段使う口座とは分けて保管すると、外食や買い物で使ってしまうのを防げます。
留学中のバイト代だけで生活できますか?
アルバイト収入だけで生活できるかは、国の最低賃金、就労上限、家賃、シフト数によって異なります。
条件によっては食費や交通費を補えますが、家賃・学費・保険料を含むすべての費用を安定して払えるとは限りません。
渡航後すぐに仕事が決まらなかったり、試験期間にシフトを減らしたりする可能性もあります。
税金や通勤費を差し引くと、求人票から計算した金額より手取りが少なくなります。
渡航前はバイト代をゼロとして計算し、収入がなくても生活できる資金を準備しましょう。
アルバイトが決まった後は、実際の手取り額を確認し、食費・交際費・旅行費などの補助へ回す方法が安全です。
勤務時間を増やしすぎて授業や英語学習へ影響しないようにしてください。
短期留学でも海外留学保険は必要ですか?
短期留学でも、十分な補償内容を持つ海外旅行保険や海外留学保険を準備することをおすすめします。
滞在期間が短くても、病気、けが、盗難、航空機の遅延などが起こる可能性はあります。
海外では医療費や緊急移送費が高額になる場合があり、クレジットカード付帯保険だけでは補償が不足することもあります。
外務省も、海外での予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険へ加入するよう案内しています。
参考資料:外務省 海外安全ホームページ「海外旅行保険加入のおすすめ」
留学期間全体が補償されるか、治療費用・救援者費用・個人賠償責任を確認しましょう。
学校やビザによって指定保険への加入が必要な場合もあるため、申し込み前に条件を確認してください。
留学にはクレジットカードを何枚持っていくべきですか?
留学には、異なる国際ブランドのクレジットカードを2枚程度用意すると、支払い手段を分散しやすくなります。
1枚だけでは、紛失、不正利用、利用停止、限度額超過などが起きたときに支払いができなくなる可能性があります。
複数枚を同じ財布へ入れるのではなく、財布と滞在先など、安全な場所へ分けて保管しましょう。
カードに加えて、少額の現金と海外送金を利用できる状態も準備してください。
カードを準備するときの確認項目
- 国際ブランドが異なるカードを用意する
- 海外利用限度額を確認する
- 海外事務手数料を確認する
- 不正利用時の連絡先を保存する
- 付帯保険の利用条件と補償期間を確認する
- 暗証番号を渡航前に確認する
クレジットカード付帯保険は、カードを持っているだけで適用されるとは限りません。
留学向けのカード選びは、留学におすすめのクレジットカードを比較した記事で詳しく解説しています。
まとめ|留学の生活費は余裕を持って準備しよう
留学の生活費は、国別の平均金額だけでなく、都市・滞在方法・生活スタイルによって変わります。
家賃、食費、交通費、通信費、交際費、医療費を項目ごとに分け、初月の費用と予備費も追加しましょう。
留学生活費を準備するポイント
- 家賃に食事・光熱費が含まれるか確認する
- 国だけでなく都市ごとの生活費を調べる
- 固定費と変動費を分けて予算を作る
- 節約・標準・ゆとりの3パターンを計算する
- 初月の保証金や生活用品代を追加する
- アルバイト収入を含めずに資金を準備する
- 病気や故障に備える予備費を確保する
- 現金・カード・海外送金を使い分ける
生活費を安く見積もりすぎると、現地でアルバイトに追われ、英語学習や友人との交流へ時間を使えなくなる可能性があります。
一方、外食や旅行をすべて我慢する予算では、留学生活そのものを楽しみにくくなります。
必要な支出を確保しながら、自分が留学中に経験したいことへ使えるお金も残しておくことが大切です。
留学前には、希望する国・都市・期間・滞在方法を同じ条件にそろえ、複数の見積もりを比較しましょう。
あわせて英語の準備も進めておけば、買い物、契約、病院などで必要な情報を自分で確認しやすくなります。
余裕のある資金計画と英語学習の両方を整え、お金の不安を減らして留学生活を始めましょう。