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英単語アプリを使っても覚えられない?忘れにくい覚え方と復習のコツを解説

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タカリン

外国語学部卒。オーストラリアへの短期留学を経験し、現地の語学学校Greenwich Collegeで英語を学びました。社会人になってから英語学習を再開し、TOEICスコアを620点から9か月で830点まで伸ばしています。留学経験者・英語学習者の視点から、留学・海外生活・英語学習に役立つ情報を実体験を交えてお伝えします。

英単語アプリを毎日使っているのに、昨日覚えた単語をもう忘れています。何回やっても覚えられないのですが、勉強方法が間違っているのでしょうか?
コアラさん
コアラさん
タカリン
タカリン
英単語を一度覚えても忘れることは珍しくありません。僕もTOEICの単語学習では、覚えたはずの単語を何度も忘れました。大切なのは、一度で完璧に覚えることではなく、忘れた単語を繰り返し思い出すことです。

英単語アプリを毎日使っているのに、「何度やっても覚えられない」「数日前に覚えた単語をすぐ忘れる」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

英単語が定着しない原因は、暗記力だけではありません。新しい単語ばかり進めている、4択問題だけで覚えたつもりになっている、復習するタイミングが合っていないなど、アプリの使い方や覚え方に原因が隠れていることがあります。

この記事では、英単語アプリで覚えられない7つの原因から、効率的な覚え方、復習するタイミング、1日に覚える単語数、アプリの選び方まで分かりやすく解説します。

「英単語アプリを使っても覚えられない」と感じている方は、アプリを変える前に、まず現在の覚え方と復習方法を見直してみましょう。

英単語アプリを使っても覚えられないのは珍しくない

英単語アプリを毎日使っているのに、数日前に学習した単語を忘れていると「自分は暗記が苦手なのでは?」と不安になるかもしれません。

しかし、一度学習しただけで英単語を長期間覚えておくのは簡単ではありません。

大切なのは、一度で完璧に暗記することではなく、忘れた単語を何度も思い出しながら定着させることです。まずは「覚えられない=アプリが合っていない」と判断する前に、記憶と復習の考え方を整理してみましょう。

英単語アプリで昨日覚えたはずの単語を、今日になるともう忘れています。毎日やっているのに意味がないのでしょうか?
コアラさん
コアラさん
タカリン
タカリン
忘れること自体は珍しくありません。僕もTOEICの単語学習では、一度覚えた単語を後から何度も忘れました。大切なのは、忘れないことより「忘れた単語にもう一度触れる仕組み」を作ることです。

英単語は一度覚えても忘れるもの

英単語は、一度意味を確認しただけですべて長期的に記憶できるものではありません。その場では「覚えた」と感じても、時間が経ってから同じ単語を見ると思い出せないことがあります。

そこで重要なのが、忘れることを前提にして復習することです。たとえば「purchase=購入する」を今日覚えたら、数日後にもう一度purchaseだけを見て、日本語の意味を思い出せるか確認します。

思い出せなかった場合も失敗ではありません。答えを確認して、再び記憶し直せばよいのです。この「学習→忘れる→思い出す→確認する」という流れを繰り返すことで、少しずつ定着を目指せます。

米国教育省のInstitute of Education Sciencesが公開している学習ガイドでも、学習を一度にまとめず時間を空けて行うことや、情報を自力で思い出す活動を取り入れることが推奨されています。

参考資料:Institute of Education Sciences「Organizing Instruction and Study to Improve Student Learning」

英単語を含めた留学前の基礎学習については、留学前の英語学習は何をするべき?初心者向けに勉強法と優先順位を解説でも紹介しています。

アプリで正解できることと覚えていることは違う

英単語アプリで問題に正解できても、その単語を完全に覚えているとは限りません。特に4択問題では、選択肢そのものがヒントになるからです。

たとえば「purchase」の意味を4つの選択肢から選ぶ場合、「購入する」を見れば正解できる人でも、purchaseだけを見せられると意味が出てこないことがあります。

状態 確認方法
見れば分かる 4択なら正解できる 選択問題
自力で思い出せる purchaseを見て「購入する」と答えられる 意味を隠してテスト
使える purchase a ticketなどが分かる 例文・会話で確認

英単語を定着させたいなら、正答率だけを見るのではなく、答えを隠した状態で思い出せるかも確認しましょう。

PubMedに掲載されている研究でも、学習内容を繰り返し見るだけでなく、自分の記憶から取り出す「retrieval practice(想起練習)」が長期的な学習に役立つことが示されています。

参考資料:National Library of Medicine「Retrieval practice produces more learning than elaborative studying with concept mapping」

英単語アプリで覚えられない7つの原因

英単語アプリで覚えられない場合は、暗記力よりもアプリの使い方や復習方法に原因がないかを確認してみましょう。

毎日アプリを開いていても、新しい単語ばかり進めたり、答えを見るだけになったりすると、学習した単語を思い出す機会が少なくなります。

ここからは、単語アプリを使っているのに覚えられない人によくある7つの原因を紹介します。自分の学習方法と照らし合わせながら確認してみてください。

一度で完璧に覚えようとしている

英単語が覚えられない人ほど、一つの単語をその場で完璧に暗記しようとすることがあります。スペル、意味、発音、例文まで一度に覚えようとすると、1語に時間がかかり、学習そのものが負担になりやすいです。

たとえば50語を勉強するとき、最初の10語だけに時間をかけすぎるより、まず50語すべてに一度触れて、分からなかった単語を次の周回でもう一度確認する方法があります。

最初の学習では「見たことがある」「意味をなんとなく言える」という状態でも構いません。その後、2周目・3周目と接触回数を増やしていきます。

メモ

英単語学習では「1回で100%覚える」ことを目標にすると負担が大きくなります。最初から完璧を求めず、何度も同じ単語に触れる前提で進めてみましょう。

新しい単語ばかり勉強して復習していない

英単語アプリでは、問題を進めるほど学習数や進捗率が増えるため、新しい単語を覚えることに意識が向きやすくなります。しかし、新規単語を増やすだけでは、以前に勉強した単語を思い出す機会が不足します。

たとえば毎日50語ずつ新しく進めるだけでは、1週間前に勉強した単語をほとんど見直していない状態になる可能性があります。

そこで「今日は新規30語+昨日までに間違えた単語を復習」のように、新規学習と復習をセットにしましょう。

英単語の語彙学習を対象にした研究でも、復習を一度にまとめる方法だけでなく、時間を空けて学習機会を設ける方法が検討されています。

参考資料:National Library of Medicine「Practice and forgetting effects on vocabulary memory: an activation-based model of the spacing effect」

答えを見るだけで思い出す練習をしていない

英単語と日本語訳を繰り返し眺めているだけでは、「見れば分かる」状態から抜け出せないことがあります。

たとえば「available=利用できる」と10回読み直すより、availableだけを見て意味を自分で考え、その後で答えを確認する練習を取り入れます。

ポイントは、答えを見る前に一度だけ自分の記憶から取り出そうとすることです。分からなければ長時間悩む必要はありません。数秒考えて出てこなければ答えを確認し、次の復習でもう一度挑戦します。

想起練習については、PubMedに掲載された研究でも、繰り返し学習する方法と比較しながら長期的な記憶への効果が研究されています。

参考資料:National Library of Medicine「The critical role of retrieval practice in long-term retention」

4択問題だけで覚えたつもりになっている

4択形式はテンポよく学習できる一方で、選択肢がヒントになる点には注意が必要です。

たとえば「require」の意味を問われて「必要とする・旅行する・変更する・販売する」という選択肢が表示されれば、なんとなく正解を選べることがあります。しかし、TOEICの英文や海外での会話では、日本語の選択肢は表示されません。

そのため、4択で正解した単語も、ときどき英単語だけを表示して意味を言えるか確認しましょう。

4択だと正解率は高いのに、単語帳を開くと全然意味が出てきません。
コアラさん
コアラさん
タカリン
タカリン
僕もアプリ学習では「見たら分かる」と「自分で答えられる」を分けて考えています。4択で正解したあとに、答えを隠してもう一度確認すると、本当に覚えている単語が分かりやすいですよ。

日本語訳だけを丸暗記している

「run=走る」のように、日本語訳を一つだけ丸暗記すると、英文の中で別の意味として登場したときに理解できない場合があります。

runには「走る」以外にも、文脈によって「運営する」「作動する」などの意味があります。そのため、単語アプリで意味を確認したら、例文も一緒に見る習慣をつけましょう。

たとえば「run a company」という形を確認すれば、「会社を運営する」という使い方まで理解できます。

すべての意味を最初から覚える必要はありません。まず基本的な意味を押さえ、その後に実際の英文でどのように使われているかを少しずつ増やしていく方法がおすすめです。

留学や海外生活で使う単語を学びたい方は、留学前に取り組みたい英語学習も参考にしてください。

発音や音声を確認していない

英単語を文字と日本語訳だけで覚えると、英文を読んだときには分かっても、リスニングでは同じ単語だと気づけないことがあります。

そのため、単語アプリに音声機能がある場合は、意味を確認したあとに一度発音も聞いておきましょう。たとえば「comfortable」のスペルを知っていても、自分が想像していた読み方と実際の音が違えば、会話やTOEICのリスニングで聞き逃す可能性があります。

音声を聞いたら、自分でも同じように1〜2回発音します。意味・スペル・音を別々に覚えるのではなく、一つの単語としてまとめて確認するのがポイントです。

留学先で実際に英語を聞いたり話したりする準備については、留学で英語が話せず会話が続かないときの対策もあわせて確認してみてください。

自分のレベルや目的に合わない単語を覚えている

英単語は、難しいものをたくさん覚えればよいわけではありません。TOEIC対策をしたい人と、海外旅行で簡単な英会話をしたい人では、優先して覚える語彙が異なります。

たとえば海外旅行が目的なら、難解な学術英語より「reservation」「receipt」「luggage」「available」など、空港・ホテル・レストランで使う単語を優先する方が実用的です。

反対にTOEICのスコアアップが目的なら、試験で使われる語彙を収録した教材の方が学習目的に合っています。

  • TOEIC対策ならTOEIC頻出語を優先する
  • 海外旅行なら空港・ホテル・レストランの単語を優先する
  • 留学なら学校生活・日常生活で使う単語を優先する
  • 英会話なら自分が実際に話したいテーマの単語を優先する

自分の現在地が分からない場合は、語学学校の英語レベルとレベルアップ方法も参考にしながら、難しすぎない教材から始めてみてください。

英単語アプリで覚えられない人向けの覚え方7ステップ

英単語アプリで覚えられない場合は、アプリを次々に変更する前に学習する順番を変えてみるのがおすすめです。

基本となる流れは「見る→思い出す→確認する→聞く→例文で理解する→苦手語を復習する→後日テストする」です。

ここからは、今日からそのまま実践できる7ステップを紹介します。すべてを完璧に行う必要はないので、まずは現在使っている英単語アプリで試してみてください。

STEP1|最初から完璧に覚えようとしない

最初のステップは、一周目からすべての単語を完璧に覚えようとしないことです。

初めて見る単語では、意味、スペル、発音、例文をすべて記憶しようとすると時間がかかります。まずは英単語を見て基本的な意味を確認し、「知っている・少し曖昧・分からない」程度に分けながら進めましょう。

たとえば30語を勉強するなら、1語ずつ長時間止まるのではなく、一通り30語まで進みます。その後、分からなかった単語だけもう一度確認してください。

メモ

英単語アプリは「一周ですべて覚える教材」ではなく、「何度も同じ単語に触れるための道具」と考えると使いやすくなります。

一度で覚えられないことを気にせず、次の復習につなげることを優先しましょう。

STEP2|英単語を見て意味を自力で思い出す

2ステップ目では、英単語を見たらすぐ日本語訳を表示せず、数秒だけ意味を考えます。

たとえば「improve」と表示されたら、その下にある「改善する」という答えを見る前に、自分の頭の中から意味を探します。正確な日本語が出なくても、「良くする感じの単語だった」と思い出せれば、その後に答えを確認しましょう。

重要なのは、正解することだけではなく、自分で思い出そうとする時間を作ることです。

語彙学習を含むWebアプリを使った研究でも、間隔を空けた学習やフィードバック、テストを組み合わせた学習方法が検討されています。

参考資料:National Library of Medicine「Spacing, Feedback, and Testing Boost Vocabulary Learning in a Web Application」

STEP3|分からなければすぐ答えを確認する

意味を思い出そうとしても分からない単語は、長時間考え続ける必要はありません。数秒考えて出てこなければ、すぐに答えを確認しましょう。

たとえば「eligible」を見て意味が分からなければ、「資格がある・適格な」と確認し、アプリの苦手リストやお気に入り機能へ追加します。そして次に表示されたとき、もう一度答えを隠して思い出します。

一つの難しい単語に何分も使うより、間違えたことを記録して次の復習へ回す方が、学習の流れを止めにくくなります。

分からない単語があると、覚えるまで何度もその場で繰り返してしまいます。
コアラさん
コアラさん
タカリン
タカリン
その場で覚えられなくても大丈夫です。僕も単語学習では、分からない単語を一度確認して先へ進み、次の周回でもう一度思い出す方法を使っています。

STEP4|発音を聞いて自分でも声に出す

意味を確認したら、次はアプリの音声を再生して発音を聞きましょう。英単語は試験のリーディングだけではなく、TOEICのリスニングや海外旅行、留学先の会話でも音として登場します。

たとえば「schedule」という単語を文字だけで覚えていても、実際の音に慣れていなければ、会話の中で聞いたときに知っている単語だと気づけないことがあります。

音声を聞いたら、同じ単語を自分でも1〜2回発音してください。発音を完璧にすることが目的ではありません。文字・意味・音を一緒に確認することが目的です。

スピーキングまで伸ばしたい場合は、単語だけで終わらせず、短いフレーズや例文でも声に出すと実際の英会話へつなげやすくなります。

STEP5|例文の中で英単語の意味を確認する

基本的な意味と発音を確認したら、短い例文の中でも単語を見てみましょう。

たとえば「available=利用できる」と覚えた場合、「Is this room available?」という例文を見ると、ホテルなどで「この部屋は空いていますか?」と尋ねる場面をイメージできます。

単語だけでは分からなかった使い方も、文脈の中で見ることで理解しやすくなります。ただし、一つの単語につき長い例文を何個も暗記する必要はありません。

最初は自分が使いそうな短い例文を一つ確認する程度で十分です。

海外旅行や留学を予定している人なら、ホテル、空港、買い物、学校など、自分が実際に使う場面の英文と結びつけると学習目的も明確になります。

STEP6|間違えた単語を優先して復習する

一通り学習したら、すべての単語を同じ回数だけ復習するのではなく、間違えた単語を優先しましょう。

すでに何度も正解できる単語と、毎回意味が出てこない単語に同じ時間を使う必要はありません。アプリの正誤履歴、お気に入り、苦手単語リストなどを利用して、復習する単語を絞ります。

状態 復習方法
すぐ意味が出る 復習間隔を少し空ける
少し迷う 次回も確認する
思い出せない 優先して復習する

このように分けると、苦手な単語へ学習時間を集中できます。

教材を増やしすぎるより、まず一つのアプリや単語帳で間違えた単語を減らしていくことを意識しましょう。

STEP7|数日後に何も見ずにテストする

最後は、学習した直後ではなく、時間を空けてもう一度テストします。

直後のテストで正解できても、そのときは直前に見た記憶が残っている可能性があります。翌日や数日後などに英単語だけを見て、意味を自力で答えられるか確認してみましょう。

正解できた単語は復習間隔を少し広げ、思い出せなかった単語は再び苦手リストへ戻します。この繰り返しによって、自分が本当に覚えている単語と曖昧な単語を分けやすくなります。

外国語の語彙学習を対象にした研究でも、学習機会の間隔を空ける方法や、時間を空けて再び思い出す方法が研究されています。

参考資料:National Library of Medicine「Retrieval practice over the long term: should spacing be expanding or equal-interval?」

  • 最初から完璧に覚えようとしない
  • 答えを見る前に意味を思い出す
  • 分からない単語は答えを確認して先へ進む
  • 発音を聞いて自分でも声に出す
  • 短い例文で使い方を確認する
  • 間違えた単語を優先して復習する
  • 時間を空けて何も見ずに再テストする

英単語は、アプリ内で正解できることが最終ゴールではありません。読んだときに意味が分かり、聞いたときに気づき、必要な場面では自分でも使える状態を目指していきましょう。

留学や海外旅行を見据えて英語を身につけたい方は、留学前の英語学習は何をするべき?初心者向けに勉強法と優先順位を解説もあわせて参考にしてください。

英単語を忘れる人におすすめのアプリ復習方法

英単語アプリで一度覚えた単語をすぐ忘れてしまう場合は、新しい単語を増やすよりも復習のタイミングと方法を見直すことが重要です。

学習直後に正解できても、時間が経ってから意味を思い出せなければ、まだ十分に定着しているとはいえません。当日だけで学習を終わらせず、翌日や数日後にも同じ単語へ戻れる仕組みを作りましょう。

ここでは、英単語を忘れやすい人がアプリで実践しやすい復習方法を4つ紹介します。

覚えた当日だけで学習を終わらせない

英単語アプリで学習した日に何度も正解できると、「もう覚えた」と感じやすくなります。しかし、直前に答えを見た記憶が残っているため、同じ日に正解できても長期的に覚えているとは限りません。

たとえば朝に「destination=目的地」を覚えたなら、その日の夜や翌日にdestinationだけを見て意味を答えられるか確認します。思い出せなければ、答えを確認してもう一度覚え直せば問題ありません。

英単語学習は「覚えた日」で終了ではなく、その後に思い出せるかまで確認することが大切です。

その日のテストではほぼ正解できるのに、数日後になると同じ単語を忘れてしまいます。
コアラさん
コアラさん
タカリン
タカリン
僕も単語学習では同じことがあります。その場の正答率だけで判断せず、時間を空けてもう一度意味が出てくるか確認するようにしています。

翌日・数日後・1週間後に繰り返し復習する

英単語を定着させたい場合は、一日に何度も同じ単語を見るだけではなく、時間を空けて再び思い出す機会を作りましょう。

たとえば月曜日に新しい単語を学習したら、火曜日に一度復習し、その後は木曜日や金曜日、さらに翌週にも確認する方法があります。毎回すべての単語を復習する必要はなく、思い出せなかった単語を中心に残していけば負担を減らせます。

具体的な復習日は人によって調整して構いません。重要なのは一度の長時間学習より、間隔を空けて同じ内容へ戻ることです。

米国教育省のInstitute of Education Sciencesでも、学習内容を時間を空けて再学習することや、自分で思い出す活動を取り入れることが学習方法として紹介されています。

参考資料:Institute of Education Sciences「Organizing Instruction and Study to Improve Student Learning」

苦手単語や間違えた単語を重点的に復習する

復習するときは、学習済みの英単語を毎回すべて最初からやり直す必要はありません。すぐ意味を答えられる単語より、何度も間違える単語へ時間を使う方が効率的です。

たとえば100語を学習して70語をすぐ答えられたなら、次の復習では残り30語を優先します。その中でさらに10語まで減ったら、その10語を重点的に確認します。

復習する単語の分け方

  • すぐ意味が出る単語は復習頻度を下げる
  • 少し迷った単語は次回も確認する
  • 意味が出なかった単語は優先して復習する
  • 何度も間違える単語は例文や音声まで確認する

アプリにお気に入り、苦手リスト、間違い履歴などの機能があれば積極的に使いましょう。復習対象を絞ることで、短い学習時間でも弱点に集中できます。

忘却曲線や間隔反復に対応した機能を活用する

復習するタイミングを自分で管理するのが難しい場合は、学習履歴に合わせて問題を再出題してくれるアプリを活用する方法があります。

特に、間違えた単語や一定期間確認していない単語を再び出題する機能があれば、「どの単語を今日復習するか」を毎回自分で決める負担を減らせます。

ただし、「忘却曲線対応」と表示されているだけで自動的に英単語が定着するわけではありません。アプリが出した復習問題で、答えを見る前に自力で意味を思い出すことが重要です。

間隔を空けた語彙学習については、外国語の単語記憶を対象にした研究でも検討されています。

参考資料:National Library of Medicine「Practice and forgetting effects on vocabulary memory: an activation-based model of the spacing effect」

英語学習全体の復習方法も見直したい方は、留学前の英語学習は何をするべき?初心者向けに勉強法と優先順位を解説も参考にしてください。

英単語アプリでは1日何単語覚えればいい?

英単語アプリを使うときに「1日50語や100語覚えた方がいいの?」と迷う人もいるでしょう。しかし、すべての人に共通する最適な単語数があるわけではありません。

重要なのは、学習した数だけではなく数日後にも意味を思い出せる状態を作れているかです。大量に新しい単語を進めても復習できなければ、覚えられない単語が増えてしまいます。

初心者は無理に学習数を増やさず、継続と復習を優先しましょう。

初心者は単語数より毎日続けることを優先する

英単語学習を始めたばかりなら、「1日100語」のような大きな目標を立てるより、無理なく続けられる量から始めるのがおすすめです。

たとえば平日は10〜20語だけ新しく学習し、通勤時間や昼休みに前日の単語を復習します。少ないと感じるかもしれませんが、毎日続ければ英語に触れる機会を安定して確保できます。

反対に、最初から大量の単語を覚えようとして30分や1時間必要になると、忙しい日にアプリを開けなくなり、そのまま挫折することがあります。

1日100語くらいやらないと、英単語は増えないと思っていました。
コアラさん
コアラさん
タカリン
タカリン
最初から数を増やしすぎなくて大丈夫です。僕も英語学習では、その日に大量にやるより、通勤時間なども使いながら継続して英語へ触れることを大切にしています。

新しい単語より復習する単語を多くする

英単語アプリでは、新しい単語を進めることだけを学習だと考えないようにしましょう。昨日や数日前に学習した単語を復習する時間も、重要な英単語学習です。

たとえば1日に50語取り組む場合、「新規50語」ではなく「新規20語+復習30語」のように分ける方法があります。苦手単語が増えてきた日は、新規10語+復習40語に変更しても構いません。

状況 新規学習 復習
始めたばかり 少なめ 前日の単語を確認
苦手語が増えた 減らす 多めにする
復習でよく正解できる 少し増やす 継続する

このように正答状況に合わせて新規と復習の割合を変えると、覚えられない単語だけが大量に残る状態を防ぎやすくなります。

覚えられないときは1日の単語数を減らす

学習した単語の多くを翌日には忘れている場合は、単語数を増やすのではなく、一度減らしてみましょう。

たとえば毎日50語進めても復習が追いつかないなら、新規単語を20語程度まで減らし、残った時間を昨日までの苦手単語へ使います。重要なのは20語という数字そのものではなく、自分が復習まで無理なく回せる量を見つけることです。

1日の学習数は、仕事や学校、現在の英語力によって変わります。「他の人が100語やっているから」と比較する必要はありません。

メモ

「1日何語覚えたか」だけではなく、「昨日覚えた単語を今日何語思い出せたか」も記録してみましょう。学習量ではなく定着度を見る習慣を作ると、自分に合った単語数を判断しやすくなります。

英単語だけでなく留学に向けた勉強時間や優先順位を整理したい方は、留学前におすすめの英語学習方法もあわせて確認してみてください。

それでも覚えられないときに見直したい英単語アプリの選び方

復習方法を工夫しても英単語を覚えにくい場合は、現在使っているアプリの機能が自分の学習方法に合っているか確認してみましょう。

英単語アプリには、4択中心のもの、音声を重視したもの、例文が豊富なもの、苦手単語を自動で管理できるものなどがあります。

有名だから選ぶのではなく、自分が覚えられない原因を補える機能があるかを見ることが重要です。ここでは、特に確認したい5つのポイントを紹介します。

苦手な単語を自動で復習できるアプリを選ぶ

同じ英単語を何度も忘れてしまう人には、間違えた単語や苦手な単語を記録できるアプリが向いています。

毎回自分で「昨日間違えた単語は何だったかな」と探していると、復習を始めるまでに手間がかかります。正誤履歴や苦手リストから復習対象をすぐ呼び出せれば、アプリを開いて短時間でも学習しやすくなります。

選ぶときは、単に問題数が多いかを見るのではなく、間違えた問題へ戻りやすい仕組みがあるかを確認してください。

たとえば通勤中に10分しか勉強できない人なら、新規問題を次々に解くアプリより、前日に間違えた単語だけをすぐ復習できる方が使いやすい場合があります。

音声や発音を確認できるアプリを選ぶ

英単語を「読めるけれど聞き取れない」という人は、音声を確認できるアプリを選びましょう。

英単語のスペルと日本語訳だけを覚えていても、実際の会話で発音されたときに同じ単語だと気づけないことがあります。海外旅行や留学、TOEICのリスニングでも英単語は音として登場するため、学習段階から発音へ触れておくことが大切です。

アプリを選ぶ際は、単語単体の音声だけでなく、例文音声があるかも確認してみてください。

たとえば「reservation」という単語を覚えたら、発音を聞くだけでなく「I have a reservation.」のような短い英文でも聞きます。意味・文字・音をセットで覚えることで、実際の英語へつなげやすくなります。

例文が豊富なアプリを選ぶ

日本語訳は覚えられるのに英文になると意味が分からない人は、例文が確認できる英単語アプリがおすすめです。

たとえば「available=利用できる」だけを暗記するより、「Is this seat available?」という例文まで確認すれば、「この席は空いていますか?」のような実際の使い方をイメージできます。

特に海外旅行や留学を目指している人は、自分が使う場面に近い例文が収録されているかを確認しましょう。

ただし、例文を大量に丸暗記する必要はありません。基本的な意味を確認したあとに、短くて理解しやすい例文を一つ確認するだけでも十分です。

実際の留学生活で使う英語を増やしたい方は、留学で英語が話せず会話できないときの対策も参考にしてください。

4択以外のテストができるアプリを選ぶ

4択では正解できるのに英単語だけを見ると意味が出てこない人は、複数のテスト形式を使えるアプリを選びましょう。

たとえば「英単語→日本語を4択で選ぶ」だけではなく、「日本語を隠して意味を答える」「日本語から英単語を思い出す」「スペルを入力する」などの形式があります。

同じ単語でも、問題形式を変えると本当に覚えているか確認しやすくなります。

  • 英単語を見て日本語の意味を思い出す
  • 日本語を見て英単語を思い出す
  • 音声を聞いて意味を答える
  • スペルを入力する
  • 例文の空欄へ単語を入れる

すべての形式を毎日行う必要はありません。まず4択で覚えたあとにヒントなしでも意味を言えるか確認できる機能があると便利です。

自分の目的や英語レベルに合ったアプリを選ぶ

最後に確認したいのが、英単語アプリの難易度と学習目的です。収録語数が多く、難しい単語を学べるアプリが必ずしも自分に最適とは限りません。

TOEIC500〜650点程度で基礎語彙に不安があるなら、いきなり上級者向けの難単語へ進むより、中学〜高校レベルやTOEIC頻出語を固める方が学習を進めやすいでしょう。

また、海外旅行が目的なら「departure」「luggage」「receipt」など生活や旅行で使う語彙、留学なら授業・友人関係・住居などで使う語彙を優先します。

目的 優先したい英単語
TOEIC 試験で頻出する語彙
海外旅行 空港・ホテル・飲食店の語彙
留学・ワーホリ 学校・住居・仕事・生活の語彙
英会話 日常生活で自分が使う語彙

「何語収録されているか」より「自分が必要な単語を覚えられるか」を基準に選びましょう。

自分の現在の英語レベルを整理したい場合は、語学学校の英語レベル一覧|クラス分けテスト・TOEICの目安・上げ方も参考にしてください。

英単語アプリだけで覚えられないなら他の勉強法と組み合わせよう

英単語アプリは語彙を効率よく増やせる便利な教材ですが、アプリ内で単語を繰り返すだけでは、リスニングや英会話で使える状態まで定着しにくいことがあります。

覚えた英単語をリスニング・リーディング・英会話の中でも使うことで、同じ単語に異なる場面で触れられます。英単語を「意味を知っている状態」から「実際の英語で分かる・使える状態」へつなげていきましょう。

英単語アプリとリスニングを組み合わせる

英単語アプリで意味は分かるのに、英語を聞くと理解できない人は、リスニングを組み合わせてみましょう。文字で覚えた単語と実際の音が頭の中で結びついていない可能性があります。

たとえばアプリで「available=利用できる」と覚えたら、availableが含まれる英文音声も聞きます。最初はスクリプトを見ながら聞き、次に文字を見ずに聞いてみると、知っている単語を音から認識できるか確認できます。

単語帳で見ると分かるのに、TOEICのリスニングになると知っている単語まで聞き取れません。
コアラさん
コアラさん
タカリン
タカリン
僕もリスニング学習では、スクリプトを確認した音声をその後も繰り返し聞くようにしています。「文字なら分かる単語」を「聞いても分かる単語」に変えていくイメージです。

第二言語の語彙学習では、読む活動だけでなく、聞く活動を通しても新しい語彙を学習できることが研究されています。

参考資料:National Library of Medicine「Second Language Vocabulary Gains from Listening Versus Reading Comprehension Input: A Comparative Study」

留学や海外生活を目指してリスニングまで伸ばしたい方は、留学前の英語学習は何をするべき?初心者向けに勉強法と優先順位を解説も参考にしてください。

英単語アプリとリーディングを組み合わせる

英単語アプリで日本語訳だけを覚えるのではなく、実際の英文を読む学習も取り入れましょう。文章の中で同じ単語に再び出会うことで、「どのような場面で使われる単語なのか」を理解しやすくなります。

たとえば「apply=申し込む」と覚えたあとに「I decided to apply for the job.」という英文を読めば、apply forという形で使われることまで確認できます。単語だけでは覚えにくかった場合でも、場面や前後の単語と一緒なら意味を思い出せることがあります。

外国語の単語学習を対象にした研究でも、単語を文章の文脈で再び経験することが、その後の記憶につながる可能性が示されています。

参考資料:National Library of Medicine「Vocabulary Learning During Reading: Benefits of Contextual Inferences Versus Retrieval Opportunities」

アプリで覚える→英文で見つける→意味を思い出すという流れを作り、単語と実際の使い方を結びつけていきましょう。

英単語アプリと英会話を組み合わせる

英単語を「知っている」だけでなく「話すときに使える」状態にしたい人は、英会話も組み合わせてみましょう。

たとえばアプリで「recommend=おすすめする」を覚えたら、英会話で「Can you recommend a good restaurant?」と言ってみます。自分で文章を作って口から出すことで、その単語をどのように使えばよいかまで確認できます。

最初から自由会話で難しい単語をたくさん使う必要はありません。その日に覚えた単語から1〜3語を選び、「今日はこの単語を使う」と決めてオンライン英会話やAI英会話で試すだけでも十分です。

メモ

僕自身、単語や文法を勉強していても、実際の会話では簡単な英語がすぐに出てこないことがあります。インプットした知識を使えるようにするには、覚える学習とは別に「実際に口から出す練習」も必要だと感じています。

留学先で英語が出てこないことに不安がある方は、留学で英語が話せず友達と会話できない人へ|会話を続けるコツを解説も参考にしてください。

英単語アプリで覚えられない人によくある質問

英単語アプリを使っていると、「何回繰り返せばいい?」「紙の単語帳の方がいい?」「書かないと覚えられない?」など、学習方法についてさまざまな疑問が出てきます。

結論からいうと、すべての人に共通する一つの正解はありません。自分が意味を思い出せるか、英文や音声でも理解できるかを確認しながら学習方法を調整することが大切です。ここでは、よくある5つの疑問に回答します。

英単語は何回繰り返せば覚えられますか?

英単語を「○回繰り返せば必ず覚えられる」と決めることはできません。もともと知っている語に近い単語なら数回で覚えられる場合がありますが、スペルや意味が似た苦手単語では何度復習しても忘れることがあります。

そのため、周回数ではなく時間を空けても自力で意味を思い出せるかを基準にしましょう。たとえば3周したから終了するのではなく、翌日や数日後に再テストします。すぐ答えられれば復習間隔を広げ、答えられなければ再び復習対象へ戻します。

米国教育省のInstitute of Education Sciencesでも、学習内容を時間を空けて再度扱う方法や、クイズによって自力で情報を思い出す方法が学習方法として紹介されています。

参考資料:Institute of Education Sciences「Organizing Instruction and Study to Improve Student Learning」

英単語を覚えてもすぐ忘れるのは普通ですか?

一度学習した英単語を後から思い出せないことはあります。そのため、「昨日覚えた単語を忘れた=英語の才能がない」と考える必要はありません。

重要なのは、忘れた単語をそのまま放置せず、もう一度思い出す機会を作ることです。たとえば今日覚えた20語のうち翌日に8語を忘れていたら、その8語をもう一度確認します。さらに数日後にもテストし、思い出せないものだけを残していきます。

何回も同じ単語を忘れると、「自分には英単語を覚えるのは無理なのかな」と思ってしまいます。
コアラさん
コアラさん
タカリン
タカリン
僕も一度覚えた単語を何度も忘れます。忘れないことを目標にするより、忘れた単語を見つけて復習することを学習の一部と考えると続けやすくなりますよ。

忘れた回数ではなく、復習して思い出せる単語が少しずつ増えているかを見ていきましょう。

英単語アプリだけでも単語は覚えられますか?

英単語アプリだけでも、単語の意味やスペル、発音などを学ぶことはできます。特にスキマ時間に反復しやすく、苦手単語を管理できるアプリは語彙学習と相性がよいでしょう。

ただし、海外旅行や留学で使える英語を目指すなら、アプリ内の問題に正解するだけで学習を終わらせないことが大切です。覚えた単語を英文で読み、音声で聞き、自分でも使うことで、実際の英語と結びつけていきます。

  • アプリで単語の意味を覚える
  • 例文を読んで使い方を確認する
  • 音声を聞いて発音を確認する
  • リスニングで同じ単語を探す
  • 英会話で実際に使ってみる

英単語アプリを語彙学習の中心にしながら、他の英語学習へつなげる使い方がおすすめです。

紙の単語帳とアプリはどちらが覚えやすいですか?

紙の単語帳と英単語アプリにはそれぞれ特徴があるため、一概にどちらの方が覚えやすいとはいえません。大切なのは、自分が継続しやすく、復習しやすい方法を選ぶことです。

項目 英単語アプリ 紙の単語帳
持ち運び スマホ1台で学習しやすい 教材を持ち歩く必要がある
復習管理 履歴を管理できるものがある 自分で印や付箋を付ける
音声 その場で聞きやすい 別途音源が必要な場合がある
一覧性 画面ごとに表示されることが多い ページ全体を見渡しやすい

たとえば通勤時間を使うならアプリ、自宅で周辺の単語までまとめて確認したいなら紙の単語帳が使いやすい場合があります。どちらか一方に限定せず、アプリで反復し、紙でまとめて確認するという併用もできます。

英単語は書かないと覚えられませんか?

英単語は必ず何度も書かなければ覚えられないわけではありません。英単語を見て意味を思い出す、音声を聞く、声に出す、例文を読むなど、書く以外にもさまざまな学習方法があります。

ただし、スペルを正確に覚えたい単語や、何度見ても文字の並びを間違える単語では、実際に書いたり入力したりする方法が役立つ場合があります。

たとえば「necessary」のスペルを毎回間違えるなら、その単語だけ数回書いて確認します。一方で、すでに意味とスペルを理解している単語まで毎回10回ずつ書く必要はありません。

書くこと自体を目的にせず、自分が覚えられない部分を補う手段として使うのがおすすめです。見る・聞く・話す・書くを必要に応じて組み合わせましょう。

英単語アプリで覚えられないなら覚え方と復習方法を見直そう

英単語アプリを毎日使っているのに覚えられない場合でも、すぐに「アプリには効果がない」と判断する必要はありません。

一度で完璧に暗記しようとする、新しい単語ばかり進める、4択だけで正解する、復習をしていないなど、覚えられない原因が学習方法に隠れていることがあります。

英単語を覚えるために見直したいポイント

  • 一度で完璧に覚えようとしない
  • 答えを見る前に意味を自力で思い出す
  • 発音と例文も一緒に確認する
  • 新しい単語より苦手単語の復習を優先する
  • 翌日や数日後にも再テストする
  • リスニングやリーディングでも同じ単語に触れる
  • 覚えた単語を英会話で実際に使ってみる

まずは現在使っているアプリで、今日覚えた単語を明日もう一度テストしてみてください。思い出せなかった単語だけを残し、何度も触れる仕組みを作るだけでも学習方法は変えられます。

さらに、英単語を「アプリで正解できる知識」で終わらせず、英文を読んだとき、英語を聞いたとき、会話するときにも分かる状態を目指しましょう。

英単語だけでなく、留学や海外生活に向けて英語力を総合的に伸ばしたい方は、留学前の英語学習は何をするべき?初心者向けに勉強法と優先順位を解説もあわせて参考にしてください。

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