留学を予定していると、「現金はいくら持っていけばいい?」「クレジットカードは何枚必要?」「現地で銀行口座を作った方がいい?」など、お金の管理に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
留学中は、財布の紛失や盗難、カードが使えないといったトラブルが起こる可能性もあります。
そのため、現金を大量に持つのではなく、複数の支払い方法を用意し、一つが使えなくなっても生活できる状態を作っておくことが大切です。
この記事では、留学に持っていく現金の目安やクレジットカードの枚数、デビットカード・プリペイドカードの使い方、現地銀行口座、生活費の管理方法まで詳しく解説します。
これから留学やワーキングホリデーを予定している方は、渡航前のお金の準備に役立ててください。
留学中のお金は複数の方法に分けて管理しよう
留学中のお金は、現金だけ、クレジットカードだけというように一つの方法へまとめず、複数の支払い手段に分けて管理するのがおすすめです。
海外ではカードが使えない、財布をなくす、ATMから現金を引き出せないなどのトラブルも考えられます。
一つの方法が使えなくなっても生活を続けられる状態を作っておくことが、留学のお金管理では重要です。
普段の支払いはクレジットカードやデビットカードを使う
留学中の普段の買い物では、クレジットカードやデビットカードを中心に使うと、お金を管理しやすくなります。
スーパーでの食料品、日用品、飲食店、オンラインショッピングなど、カード決済に対応している場面で活用できます。
現金と違って利用履歴を確認できるため、「今週はいくら使ったか」「何にお金を使ったか」を振り返りやすいこともメリットです。
特に長期留学では、毎日の小さな支出が積み重なります。
カードの利用履歴を週に1回程度確認し、生活費の予算と比較するだけでも使いすぎを防ぎやすくなります。
ただし、すべての店舗やサービスで同じカードが使えるとは限りません。
カードをメインの支払い方法にしつつ、現金や予備カードも準備しておきましょう。
現金はカードが使えない場面に備えて持っておく
キャッシュレス決済が普及している留学先でも、現金をまったく持たずに生活するのはおすすめできません。
小さなお店や一部の交通機関、カード端末の不具合など、現金が必要になる可能性があるからです。
特に海外へ到着したばかりのときは、通信環境が整っていなかったり、カードがうまく使えなかったりすることも考えられます。
そのため、現金は普段のメイン決済ではなく、カードが使えないときの予備として用意すると考えると分かりやすいです。
ただし、留学期間中の生活費をすべて現金で持っていく必要はありません。
必要以上の現金を持ち歩くと、財布を紛失したり盗難に遭ったりしたときの損失も大きくなります。
カードと現金の両方を使える状態にしておきましょう。
予備のカードと現金は別々の場所で保管する
留学中のお金を分散するときは、支払い方法だけでなく保管する場所まで分けることが大切です。
たとえば、クレジットカードを2枚準備していても、2枚とも同じ財布に入れていれば、財布をなくしたときに一度に失ってしまいます。
普段使う財布にはメインカードと少額の現金を入れ、予備カードは滞在先など別の安全な場所に保管する方法があります。
移動日に予備カードも持ち歩く必要がある場合は、財布とセキュリティポーチのように保管場所を分けるとよいでしょう。
現金も全額を一つの財布にまとめず、緊急時に使う分を別にしておくと安心です。
「財布をなくしても、その日の生活を続けられるか」という基準で考えると、分散方法を決めやすくなります。
- 財布:少額の現金+普段使うカード
- 別の保管場所:予備のクレジットカード
- 滞在先:緊急用の現金
- 銀行口座:すぐには使わない予備資金
財布やカードの盗難が心配な方は、留学におすすめの防犯グッズと盗難・スリ対策もあわせて確認しておきましょう。
留学に持っていくお金の種類を比較
留学のお金を管理する方法には、現金、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、現地銀行口座などがあります。
それぞれに向いている使い方があるため、一つに絞る必要はありません。
留学期間や現地での生活スタイルに合わせて組み合わせることがポイントです。
| 種類 | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| 現金 | 少額決済・緊急時 | カードが使えない場面に対応 |
| クレジットカード | 買い物・予約 | 後払いで幅広く使いやすい |
| デビットカード | 生活費・ATM | 口座残高を基準に使える |
| プリペイドカード | 生活費・予算管理 | 事前に入金して利用 |
| 現地銀行口座 | 給与・生活費管理 | 長期滞在で利用しやすい |
どの方法が最適かは、留学期間や渡航先によって変わります。
短期留学なら現金とカードだけで対応できることもありますが、長期留学やワーホリでは現地銀行口座まで利用するケースがあります。
現金
現金は、カードが利用できないときや海外へ到着した直後に使える支払い手段です。
空港から滞在先までの交通費、到着日の食事、飲み物や日用品など、最初に必要になる支払いへ使えるように準備しておくと安心です。
一方で、現金は紛失や盗難に遭った場合に取り戻すことが難しいため、留学期間中に使うお金をすべて現金で持参する方法は避けた方がよいでしょう。
普段の支払いはカードを中心にして、現金は必要な場面だけ使う方法がおすすめです。
また、財布の中に現金をすべて入れるのではなく、緊急用の資金を別の場所へ分けておくことも大切です。
渡航先によって現金決済の利用頻度も異なるため、出発前に現地の決済事情を確認しておきましょう。
クレジットカード
クレジットカードは、留学中の普段の買い物から航空券やホテルなどのオンライン予約まで幅広く利用しやすい支払い手段です。
利用履歴が残るため、毎月の支出を確認しやすいこともメリットです。
一方で、紛失、不正利用による停止、利用限度額への到達などにより、一時的に使えなくなる可能性もあります。
そのため、留学ではメインカードと予備カードを準備し、1枚だけに依存しないことが重要です。
渡航前には、利用限度額、有効期限、暗証番号、海外で利用できる状態になっているかを確認しておきましょう。
カード会社の緊急連絡先も控えておけば、紛失した場合にすぐ利用停止の手続きを進めやすくなります。
留学向けのカードをまだ決めていない方は、留学におすすめのクレジットカードを比較した記事も参考にしてください。
デビットカード
デビットカードは、利用した金額が基本的に銀行口座から直接引き落とされるため、留学中の生活費を管理したい方に向いています。
クレジットカードのように後から請求されるのではなく、口座残高を確認しながら使えることが特徴です。
たとえば、1ヶ月に使う生活費を専用口座へ入れておき、食費や日用品をデビットカードで支払えば、残りの予算を把握しやすくなります。
海外ATMで現地通貨を引き出せるカードもあります。
ただし、海外ATMの利用手数料や為替に関するコスト、利用限度額はカードによって異なります。
何度も少額を引き出すと負担が増える場合もあるため、出発前に自分が利用するカードの条件を確認しておきましょう。
プリペイドカード
プリペイドカードは、あらかじめチャージした金額の範囲内で利用するカードです。
利用できる金額が決まっているため、「クレジットカードだと使いすぎそう」と不安な方にも選択肢になります。
たとえば、1ヶ月分の食費や娯楽費を決めて入金し、その範囲内で使う方法なら予算を管理しやすくなります。
学生が利用できる商品もありますが、年齢や申し込み条件はカードによって異なります。
また、チャージ手数料、海外利用時の手数料、ATM手数料、利用上限などは事前に確認が必要です。
プリペイドカードだけに全資金を入れるのではなく、現金やクレジットカードなど別の支払い方法も用意しておきましょう。
現地銀行口座
6ヶ月や1年などの長期留学やワーキングホリデーでは、現地銀行口座を開設すると生活費を管理しやすくなる場合があります。
特に現地でアルバイトをする場合は、給与の受取先として銀行口座が必要になるケースがあります。
日本から生活費を送金するときにも、現地口座があれば資金管理の選択肢が広がります。
一方で、数週間から数ヶ月程度の短期留学では、必ずしも現地銀行口座を作る必要はありません。
口座開設の条件や必要書類、口座維持費などは国や銀行によって異なるため、渡航先が決まったら事前に確認しましょう。
長期留学の場合は、学校のオリエンテーションなどで銀行口座の案内を受けられることもあります。
日本から留学先へ生活費を送る予定がある方は、留学におすすめの海外送金サービスと手数料を比較した記事もあわせて確認してください。
留学に現金はいくら持っていけばいい?
留学に持っていく現金は、留学期間だけで決めるのではなく、到着してから数日間に必要になる金額を基準に考えるのがおすすめです。
「3ヶ月留学するから3ヶ月分を現金で持つ」と考える必要はありません。
カードや海外送金なども組み合わせ、必要以上の現金を持ち歩かないようにしましょう。
到着直後に必要な生活費から持ち金を決める
留学に持っていく現金を決めるときは、まず海外へ到着してから数日間に何へ支払うのかを洗い出しましょう。
空港から滞在先までの交通費、食費、飲み物、日用品、通信環境を整える費用などが代表的です。
たとえば一例として、交通費に5,000円相当、数日分の食費に1万円相当、日用品などに5,000円相当、緊急用として1万円相当を見込めば、合計3万円相当になります。
ただし、これは必要額の目安を考えるための計算例であり、すべての留学先で3万円必要という意味ではありません。
ホームステイで食事が含まれる場合や、カード決済が広く普及している国では必要な現金を少なくできることもあります。
反対に到着後すぐ現金が必要になる予定があるなら、その分を追加して考えましょう。
留学の持ち金を決めるときに確認するもの
- 空港から滞在先までの交通費
- 到着後数日分の食費
- 飲み物や日用品の購入費
- 現地で必要になる通信費
- カードが使えない場合の予備費
留学期間が長くても大量の現金を持っていかない
半年や1年間の留学だからといって、半年分や1年分の生活費を現金で日本から持っていく必要はありません。
留学期間が長くなるほど必要な生活費は増えますが、それをすべて現金として持ち歩けば、盗難や紛失が起きたときの影響も大きくなります。
長期留学では、現金の金額を増やすのではなく、必要になったときにお金を使える方法を複数準備することが重要です。
たとえば、到着時に必要な現金を用意し、その後はクレジットカードやデビットカードを使います。
さらに必要になったら、日本の口座から海外送金を利用したり、長期滞在なら現地銀行口座を活用したりする方法があります。
「全額を持っていく」のではなく、「必要なときに補充できる状態」を作っておきましょう。
現金は財布・バッグ・滞在先に分散して保管する
留学先へ現金を持っていく場合は、一つの財布やバッグへ全額をまとめないことが大切です。
たとえば財布に現金3万円相当をすべて入れていると、その財布を盗まれた時点で手元の現金をすべて失います。
普段持ち歩く財布にはその日に必要な分を入れ、残りは滞在先など別の安全な場所へ分けておく方法があります。
ただし、財布と予備現金を同じバッグの中に入れていれば、バッグごと盗まれた場合には分散した意味がありません。
「財布を紛失しても別の場所に支払い手段が残っている状態」を作ることを意識しましょう。
現金だけでなく、メインカードと予備カードも同じ財布へまとめず、別々に管理するとさらに安心です。
外務省の海外安全情報でも、現金は必要最小限にして分散し、クレジットカードなどとは別々に所持する対策が案内されています。
帰国前に現地通貨を余らせすぎない
留学生活の終盤に入ったら、現地通貨を追加で引き出す前に、手元にいくら残っているか確認しましょう。
帰国直前まで普段と同じ感覚でATMから現金を引き出していると、使い切れない現地通貨が残りやすくなります。
特に硬貨は帰国後に日本円へ交換しにくいこともあるため、帰国が近づいたら現金を増やすより、残っている現金を日常の支払いで少しずつ使うのがおすすめです。
たとえば、帰国1〜2週間前から食費や日用品の支払いに現金を優先して使い、新たな引き出しをできるだけ減らします。
ただし、空港までの交通費や帰国当日の食費など、最後まで必要になるお金は残しておきましょう。
現地銀行口座を開設している場合は、帰国前に残高だけでなく、解約手続きや未処理の支払いがないかも確認しておくと安心です。
留学に持っていく現金は「何ヶ月滞在するか」だけで決めるのではなく、「到着後に何へ支払うか」から考えましょう。現金、カード、銀行口座などへ資金を分け、一つを失っても生活を続けられる状態を作っておくことが大切です。
留学にクレジットカードは何枚必要?
留学では、クレジットカードを1枚だけに頼るのではなく、メインカードと予備カードの2枚を準備しておくと安心です。
海外では紛失や盗難だけでなく、カードが一時的に使えなくなることも考えられます。
ここでは、留学用クレジットカードの枚数や選び方、渡航前に確認したいポイントを解説します。
留学にはクレジットカードを2枚用意すると安心
留学に持っていくクレジットカードは、メインカードと予備カードの2枚を基本に考えると管理しやすいです。
普段の買い物やオンライン決済にはメインカードを使い、予備カードは緊急時のために残しておきます。
海外では、カードを紛失したり、不正利用を疑われて一時的に利用できなくなったりする可能性があります。
そのようなとき、カードが1枚しかないと現金だけで生活しなければならなくなることがあります。
反対に2枚あれば、メインカードを停止している間も予備カードで生活費を支払いやすくなります。
ただし、枚数を増やしすぎると管理も大変になるため、初心者はまず2枚をきちんと管理できる状態を作ることを優先しましょう。
2枚は異なる国際ブランドを選ぶ
クレジットカードを2枚準備する場合は、同じ国際ブランドにそろえるより、異なる国際ブランドを組み合わせる方法が向いています。
たとえば、メインカードをVisa、予備カードをMastercardにするといった形です。
店舗やサービスによって対応するカードブランドが異なる場合があるため、ブランドを分けることで支払い方法の選択肢を増やせます。
2枚持っていても、両方が同じ条件で使えなければ予備カードとして十分に機能しない可能性があります。
留学用カードを選ぶときは、年会費やポイント還元率だけではなく、国際ブランド、海外利用のしやすさ、利用限度額なども一緒に比較しましょう。
メインカードと予備カードを別々に保管する
クレジットカードを2枚用意しても、同じ財布に入れて持ち歩いていると十分なリスク対策にはなりません。
財布を盗まれたり紛失したりした場合、メインカードと予備カードを同時に失ってしまうからです。
普段使う財布にはメインカードを入れ、予備カードは別の安全な場所に保管しましょう。
たとえば、外出時にメインカードだけを財布へ入れ、予備カードは滞在先の安全な場所へ残しておく方法があります。
移動日に2枚とも持ち歩く必要がある場合でも、財布とセキュリティポーチなどに分けて管理すると安心です。
カードを何枚持っているかだけでなく、「どこに置いているか」まで決めることが留学中のお金管理では重要です。
渡航前に利用限度額と海外利用設定を確認する
クレジットカードを準備したら、出発前に利用限度額や海外利用に関する設定を確認しておきましょう。
カード自体を持っていても、利用限度額が不足していれば必要な支払いができない可能性があります。
留学では、日用品や食費だけでなく、航空券、ホテル、旅行、学校関連の費用など、まとまった金額をカードで支払う場面もあります。
また、暗証番号を忘れていると、海外の店舗やATMで困る可能性があります。
有効期限が留学期間中に切れないかも確認しておきましょう。
カード会社によって海外利用時の設定やセキュリティ対策は異なるため、出発前に公式サイトやアプリで最新の条件を確認しておくことが大切です。
- 利用限度額を確認する
- カードの有効期限を確認する
- 暗証番号を確認する
- 海外で利用できる状態か確認する
- 紛失時の緊急連絡先を控える
クレジットカード付帯保険だけで十分か確認する
海外旅行傷害保険が付いているクレジットカードでも、それだけで留学中に必要な補償をすべてカバーできるとは限りません。
カードによって補償内容や適用条件、補償期間などが異なるためです。
また、留学する国や学校によっては、指定された条件を満たす保険への加入を求められる場合があります。
そのため、「海外旅行保険付きのカードだから留学保険はいらない」と自己判断しないことが大切です。
渡航前に、傷害・疾病治療、賠償責任、携行品など、自分に必要な補償とカード付帯保険の内容を比較しましょう。
不足する場合は、別途留学保険や海外旅行保険への加入を検討します。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「出発までの準備と現地の生活情報」
留学用のカードをまだ決めていない方は、留学におすすめのクレジットカード7選で、海外保険や年会費、使いやすさを比較しています。
留学でデビットカードを使うメリット・デメリット
デビットカードは、留学中のお金を管理しやすい支払い方法の一つです。
クレジットカードとは違って銀行口座から原則として即時に決済されるため、使った金額を把握しやすい特徴があります。
ただし、デビットカードだけに頼るのではなく、クレジットカードなどと組み合わせて使うのがおすすめです。
口座残高以上に使いすぎにくい
デビットカードの大きなメリットは、銀行口座にあるお金を基準に支払えるため、使いすぎを防ぎやすいことです。
クレジットカードは利用してから後日請求されますが、デビットカードは基本的に支払いと同時に口座から利用額が引き落とされます。
そのため、留学中の生活費を予算内で管理したい方と相性がよい支払い方法です。
たとえば、1ヶ月に使う生活費をあらかじめ専用口座へ入れておき、その範囲で食費や日用品を支払う方法があります。
カード払いは現金よりも「使った感覚」が薄くなりやすいため、残高と利用履歴を定期的に確認する習慣も作りましょう。
週に1回確認するだけでも、予算を超えそうな時点で支出を調整しやすくなります。
海外ATMから現地通貨を引き出せるカードもある
海外利用に対応したデビットカードでは、提携する海外ATMから現地通貨を引き出せる場合があります。
現金が必要になるたびに日本から多額の現金を持参する必要がなくなるため、長期留学でも利用しやすい方法です。
ただし、ATMを利用するたびに手数料などのコストが発生する場合があることには注意してください。
少額を何度も引き出すと、その分だけ手数料負担が増える可能性があります。
また、利用するATM側で別途手数料が表示されるケースもあります。
渡航前に、自分のカードが留学先のATMに対応しているか、1回あたりの引き出し限度額や手数料はいくらかを確認しておきましょう。
クレジットカードの完全な代わりにはならない
デビットカードが海外で利用できるからといって、クレジットカードを準備しなくてもよいとは限りません。
日常の買い物では使えても、サービスや店舗によって利用条件が異なる可能性があるためです。
また、デビットカードとクレジットカードでは、支払いの仕組みや利用できるサービス、補償内容なども異なります。
そのため、デビットカードは生活費管理用、クレジットカードは予約や予備決済用のように役割を分けると使いやすくなります。
留学中のお金管理では、一つのカードを万能な支払い手段として考えないことがポイントです。
現金、クレジットカード、デビットカードを組み合わせ、一つが使えなくなっても生活できる状態を作っておきましょう。
留学でプリペイドカードを使うメリット・デメリット
プリペイドカードも、留学中の支払い方法として選択肢になります。
あらかじめお金をチャージして利用する仕組みなので、予算管理がしやすいことが特徴です。
一方で、手数料やチャージ上限などはカードごとに異なります。
便利さだけで選ばず、利用条件まで確認してから準備しましょう。
チャージした金額だけ使えるので予算管理しやすい
プリペイドカードは、あらかじめ入金した金額の範囲内で利用するため、留学中の使いすぎを防ぎやすいことがメリットです。
たとえば、1ヶ月分の食費や日用品費として一定額をチャージしておき、その範囲で生活する方法があります。
クレジットカードでは、利用した金額がすぐに口座残高へ反映されないため、気付かないうちに予算を超えてしまうことがあります。
一方、プリペイドカードなら「今月使えるお金」をあらかじめ区切って管理しやすいです。
ただし、残高が不足すると必要な支払いができなくなるため、留学中は定期的に残高を確認しましょう。
緊急時に備えて、プリペイドカードとは別の支払い手段も用意しておくと安心です。
クレジットカードを作れない学生にも選択肢になる
プリペイドカードは、クレジットカードを持ちにくい学生にとっても支払い方法の候補になります。
クレジットカードとは異なり、基本的には事前にチャージしたお金を使う仕組みだからです。
ただし、年齢条件や申し込み条件はプリペイドカードごとに異なるため、「学生なら誰でも作れる」と考えないようにしましょう。
高校生の留学や未成年の海外滞在では、本人だけでお金を管理することに不安を感じる保護者も少なくありません。
その場合は、チャージ方法や利用履歴の確認方法なども含めて比較すると選びやすくなります。
また、プリペイドカードだけに全資金を入れず、現金や別のカードにも分散しておくことが重要です。
チャージ・ATM・為替手数料を確認する
プリペイドカードを留学で利用するときは、カードそのものの使いやすさだけでなく、手数料まで確認しましょう。
カードによっては、チャージ時、海外ATM利用時、異なる通貨で決済するときなどに費用が発生する場合があります。
たとえば、少額の現金を海外ATMから頻繁に引き出していると、1回あたりの手数料は小さくても留学期間全体では負担が大きくなる可能性があります。
また、利用限度額やチャージ上限、残高を払い戻す際の条件なども商品ごとに異なります。
「プリペイドカードだから安い」と決めつけるのではなく、自分が留学中にどのように使う予定なのかを考えて比較しましょう。
留学中のお金は、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードのどれか一つに絞る必要はありません。メインカード、予備カード、少額の現金など役割を分けて準備し、一つが使えなくなっても支払いを続けられる状態を作っておきましょう。
長期留学なら現地銀行口座を作るべき?
長期留学やワーキングホリデーでは、現地銀行口座を開設すると生活費を管理しやすくなります。
日本から送金を受けたり、現地で働く場合に給与の振込先として利用したりできるためです。
一方、数週間から数ヶ月程度の短期留学なら、クレジットカードやデビットカードだけで対応できるケースもあります。
現地銀行口座は「留学するなら必ず作るもの」ではなく、滞在期間や現地で働く予定があるかを基準に判断しましょう。
短期留学なら現地銀行口座が不要なケースも多い
1週間から数ヶ月程度の短期留学であれば、現地銀行口座を開設しなくても生活できるケースがあります。
短期間の滞在では、口座を開設する手間に対して利用する期間が短くなりやすいからです。
普段の買い物をクレジットカードやデビットカードで行い、カードが使えない場面に備えて少額の現金を用意しておけば対応しやすくなります。
また、現地銀行口座は国や金融機関によって開設条件が異なり、一定期間以上の滞在が求められる場合もあります。
短期留学では「現地口座を作ること」より、「カードと現金をどう組み合わせるか」を先に考えると準備しやすいです。
ただし、学校から現地口座の利用を案内されている場合などは、その条件に従って判断しましょう。
長期留学やワーホリなら現地銀行口座が便利
6ヶ月や1年などの長期留学では、現地銀行口座を開設するメリットが大きくなります。
日本から生活費を送ってもらうときの受取先として使えるほか、現地でアルバイトをする場合には給与の振込先として利用できることがあります。
ワーキングホリデーでは現地で働きながら生活する方も多いため、銀行口座を使う場面が増えやすいでしょう。
また、現地口座に紐づいたデビットカードを利用できれば、日常の買い物や生活費の管理もしやすくなります。
長期間生活する場合は、日本のカードだけに頼らず、現地銀行口座を生活資金の管理手段として加えると選択肢が広がります。
ただし、到着したその日に必ず開設できるとは限らないため、最初の数日を過ごせる現金やカードも用意しておきましょう。
現地銀行口座の開設に必要なものを確認する
現地銀行口座を作る場合は、渡航前または現地到着後に必要書類を確認しましょう。
一般的には、本人確認や留学・滞在資格を確認するための書類が求められることがあります。
ただし、必要書類は国や銀行によって異なるため、「これだけ持っていけば必ず開設できる」とは限りません。
口座開設前に確認したいもの
- パスポートなどの本人確認書類
- ビザなどの滞在資格を確認できる書類
- 学校への入学や在籍を確認できる書類
- 現地の住所を確認できる書類
- 現地で利用できる電話番号やメールアドレス
実際に必要なものは、利用予定の銀行の最新情報を確認することが大切です。
学校が留学生向けに銀行口座の案内をしている場合は、オリエンテーションなどで確認してから開設する方法もあります。
現地銀行口座にかかる費用・手数料を確認する
現地銀行口座を選ぶときは、口座を開設できるかだけでなく、利用中にかかる費用も確認しましょう。
銀行や口座の種類によっては、口座維持費やATM利用手数料などが発生する場合があります。
また、日本から現地口座へ生活費を送る場合は、銀行口座そのものの費用とは別に海外送金に関する手数料がかかることもあります。
「口座開設無料」という情報だけで判断せず、留学期間全体でどのような費用が発生するかを見ることがポイントです。
さらに、帰国時に口座を残したままにすると不要な維持費が発生する可能性もあるため、解約が必要か確認しておきましょう。
長期留学やワーホリでは、口座開設時だけでなく帰国時の手続きまでセットで考えておくと安心です。
留学期間別におすすめのお金の管理方法
留学中のお金の管理方法は、滞在期間によって変えるのがおすすめです。
1週間の短期留学と1年間の長期留学では、必要になる生活費の総額も、お金を受け取る回数も異なります。
短期なら現金とカードを中心にし、滞在期間が長くなるほどデビットカードや現地銀行口座を加えると管理しやすくなります。
ここでは、留学期間ごとの基本的な組み合わせを紹介します。
| 留学期間 | おすすめの管理方法 | 現地口座 |
|---|---|---|
| 1週間~1ヶ月 | 現金+クレジットカード | 基本的に不要 |
| 1~3ヶ月 | 現金+クレカ+デビット | 必要性は低め |
| 6ヶ月~1年 | カード+現地銀行口座 | 検討する |
| ワーホリ | カード+現地銀行口座 | 利用しやすい |
上記は一例です。
渡航する国や学校、働く予定の有無によって適した方法は変わるため、自分の留学生活に合わせて調整しましょう。
1週間~1ヶ月の短期留学は現金とクレジットカードを中心にする
1週間から1ヶ月程度の短期留学なら、少額の現金とクレジットカードを中心に管理するとシンプルです。
滞在期間が短いため、現地銀行口座を開設して日本から何度も送金を受ける必要性は高くありません。
到着直後やカードが使えない場面のために現金を用意し、それ以外の買い物や予約にはクレジットカードを使う方法があります。
ただし、クレジットカード1枚だけでは、紛失や利用停止が起きたときに困ります。
短期留学でもメインカードと予備カードを用意し、別々の場所に保管しておくと安心です。
短期間だからといって全額を現金にするのではなく、「普段はカード、必要なときだけ現金」という形にすると管理もしやすくなります。
留学用のカード選びで迷っている方は、留学におすすめのクレジットカードを比較した記事も参考にしてください。
1~3ヶ月の語学留学はデビットカードも用意する
1~3ヶ月程度の語学留学では、現金とクレジットカードに加えて、デビットカードを準備すると生活費を管理しやすくなります。
数週間の旅行とは異なり、食費や日用品、交通費などを毎日のように支払うため、徐々に生活費の総額も大きくなるからです。
デビットカードを生活費用として使えば、基本的には口座残高を確認しながら支出を管理できます。
たとえば、1ヶ月に使う予定のお金だけを口座へ入れておき、その範囲で生活する方法があります。
クレジットカードは予約や予備、デビットカードは日常生活、現金はカードが使えない場面というように役割を分けると分かりやすいです。
1~3ヶ月程度なら現地銀行口座を無理に作らず、日本で準備できる支払い手段を中心にする方法もあります。
6ヶ月~1年の長期留学は現地銀行口座も活用する
6ヶ月から1年程度の長期留学では、現地銀行口座をお金の管理方法に加えることを検討しましょう。
長期間になるほど、日本から持っていった現金だけで生活することは現実的ではなくなります。
日本から生活費の送金を受けたり、現地で認められた範囲内でアルバイトをしたりする場合も、現地銀行口座が役立つ可能性があります。
ただし、現地銀行口座を作ったあとも、日本のクレジットカードや予備の支払い手段は残しておくことをおすすめします。
現地口座のカードを紛失した場合でも、別の方法で支払いができるからです。
長期留学では「現地口座だけ」に切り替えるのではなく、日本のカード、現地銀行口座、少額現金という複数の手段を組み合わせるとリスクを分散できます。
ワーホリは給与受取用の現地銀行口座を準備する
ワーキングホリデーで現地就労を予定している場合は、給与を受け取るための現地銀行口座を準備することを検討しましょう。
留学とは異なり、ワーホリでは「日本から持っていったお金を使う」だけでなく、「現地で収入を得て、そのお金で生活する」という流れが加わります。
そのため、給与、家賃、食費、交通費などを一つの現地口座で管理すると収支を確認しやすくなります。
ただし、現地で仕事がすぐに決まる前提で資金計画を立てないことも重要です。
到着後すぐ仕事が見つからない可能性も考え、当面の生活費は渡航前に準備しておきましょう。
現地口座が利用できるようになるまでの期間に備えて、クレジットカードやデビットカード、少額現金も持っていくと安心です。
留学期間が長くなるほど現金を増やすのではなく、お金を利用できる方法を増やすことが大切です。短期は「現金+カード」、長期留学やワーホリでは「カード+現地銀行口座+予備資金」のように考えましょう。
留学中の生活費を管理する方法
留学中にお金で困らないためには、支払い方法を準備するだけでなく、毎月の生活費を管理することも重要です。
カードや現地銀行口座に十分なお金が入っていても、使うペースを把握できていなければ、留学後半で生活費が足りなくなる可能性があります。
「いくら持っているか」だけではなく、「1ヶ月・1週間でいくら使えるか」まで決めることで、留学中のお金をコントロールしやすくなります。
留学前に1ヶ月の予算を決める
留学中の生活費を管理するなら、まず渡航前に1ヶ月で使える金額を決めておきましょう。
「できるだけ節約する」という曖昧な目標だけでは、実際にいくらまで使ってよいのか判断できないからです。
最初に家賃や寮費など毎月必要になる金額を差し引き、そのうえで食費、交通費、通信費、娯楽費などへ使える金額を決めます。
たとえば生活費として毎月10万円使えるなら、その10万円を何に配分するのかまで考えます。
留学前に予算を数字にしておけば、現地で「今月は使いすぎているか」を判断できる基準ができます。
実際の生活費が想定より高かった場合は、最初の1ヶ月を過ごしたあとに予算を修正すれば問題ありません。
最初から完璧な数字を作ることより、比較できる基準を持つことが大切です。
固定費・生活費・娯楽費に分けて管理する
留学中の支出は、すべてをまとめて「生活費」と考えるより、用途別に分けた方が改善しやすくなります。
おすすめは、固定費、日常生活費、娯楽費の3つに分ける方法です。
固定費には家賃や通信費など毎月発生しやすい支出、日常生活費には食費や交通費、日用品などを入れます。
娯楽費には旅行、外食、イベント、友人との遊びなどを入れると分かりやすいでしょう。
節約が必要になったときは、固定費ではなく、まず調整しやすい娯楽費や一部の生活費を見ることができます。
留学では友人との交流や旅行も大切な経験になるため、「娯楽費はすべて無駄」と考える必要はありません。
最初から使える金額を設定しておけば、楽しみながら予算も守りやすくなります。
| 分類 | 主な支出 | 管理方法 |
|---|---|---|
| 固定費 | 家賃・通信費など | 最初に確保する |
| 生活費 | 食費・交通費・日用品 | 週単位で確認する |
| 娯楽費 | 旅行・外食・遊び | 上限を決める |
1ヶ月ではなく1週間単位でも予算を確認する
1ヶ月分の予算を決めたら、さらに1週間単位で使える金額を確認すると管理しやすくなります。
月末に初めて支出を確認して「使いすぎていた」と気付いても、その月の支出を取り戻すことはできないからです。
たとえば、食費や日用品、娯楽費として4週間で8万円使えるなら、単純化すると1週間あたり2万円程度が一つの基準になります。
実際には毎週同じ金額を使う必要はありませんが、目安があれば使いすぎに早く気付けます。
週末に5分だけカード履歴や口座残高を確認する習慣を作るだけでも、お金の管理はかなり楽になります。
ある週に外食が多かった場合は、翌週の自炊を増やすなど調整できます。
「月末に反省する」のではなく、「途中で修正する」ことが留学中の予算管理では重要です。
クレジットカードの利用額を日本円でも確認する
海外でクレジットカードを利用するときは、現地通貨だけでなく日本円に換算した金額も確認する習慣をつけましょう。
留学したばかりの時期は現地通貨の金銭感覚が身についておらず、「20ドル」「30ドル」という数字だけを見ていると、実際にどの程度使っているのか実感しにくいからです。
特に少額の買い物や外食を何度も繰り返すと、一つひとつは高く感じなくても月全体では大きな支出になることがあります。
カード会社のアプリや利用明細を確認し、「現地通貨ではいくら、日本円ではおよそいくら」と両方を見ると金銭感覚をつかみやすくなります。
ただし、実際の請求額はカード会社が適用する為替レートや手数料などによって変わります。
暗算だけで判断せず、最終的にはカードの利用明細も確認しましょう。
家計簿アプリやスプレッドシートで支出を記録する
留学中の生活費をより細かく管理したい方は、家計簿アプリやスプレッドシートを活用しましょう。
すべてのレシートを細かく記録する必要はなく、「食費」「交通費」「旅行」「日用品」のように大きな分類だけでも十分です。
重要なのは、記録すること自体ではなく、自分がどこにお金を使いすぎているのか分かる状態を作ることです。
たとえば毎週の記録を見ると、食費より外食費が大きい、交通費より週末旅行の支出が多いなど、自分の傾向が見えてきます。
そこから「平日の外食を1回減らす」「旅行用のお金を毎月先に確保する」といった具体的な改善ができます。
毎日入力すると続かない方は、週末にカード履歴を見ながらまとめて入力する方法でも問題ありません。
週1回確認したいこと
- 今週使った生活費はいくらか
- 予算より使いすぎていないか
- クレジットカードの利用額はいくらか
- 銀行口座の残高はいくらあるか
- 来週に大きな支払い予定がないか
留学生活では節約だけを目的にするのではなく、「使うところ」と「抑えるところ」を決めることが大切です。
予算を定期的に確認できれば、友人との外食や旅行など留学ならではの経験にも、安心してお金を使いやすくなります。
留学予算が足りないときに費用を抑える方法
留学費用が予算を超えてしまった場合でも、すぐに留学そのものを諦める必要はありません。
留学期間、国や都市、滞在方法など、金額の大きい項目から条件を見直すと総額を下げやすくなります。
ただし、保険や安全面など必要な費用まで削るのではなく、留学の目的を達成できる範囲で調整することが大切です。
留学期間を短くする
留学予算が足りない場合、最初に検討したいのが留学期間の短縮です。
留学期間が短くなれば、語学学校の授業料だけでなく、滞在費、食費、交通費、通信費など現地で毎月かかる費用も減らせます。
たとえば6ヶ月の留学が予算的に難しい場合、3ヶ月に変更して集中的に学ぶ方法もあります。
「長く行くこと」より、「限られた期間で何を達成するか」を決めることが重要です。
スピーキングを伸ばしたいなら会話中心のコースを選ぶなど、目的を絞れば短期間でも学習密度を高められます。
期間を短くすると航空券など一部の固定費の割合は高くなるため、単純に半分の期間なら総額も半分になるとは限りません。
総額を再計算してから決めましょう。
物価や学費の安い国を選ぶ
希望する国への留学費用が高すぎる場合は、同じ目的を達成できる別の国も比較してみましょう。
留学費用は、語学学校の授業料だけでなく、家賃、食費、交通費など現地の物価によっても変わります。
そのため、同じ3ヶ月の語学留学でも、国を変えることで予算に収まる可能性があります。
ただし、「一番安い国」を探すのではなく、「自分の目的を満たせる国の中から費用を比較する」ことが大切です。
たとえば英会話を伸ばしたいのか、大学進学を目指すのか、ワーホリを経験したいのかによって適した国は変わります。
授業料だけを比較せず、航空券、滞在費、生活費まで含めた総額で判断しましょう。
都市部ではなく地方都市も比較する
留学する国が決まっていても、都市を変えることで費用を抑えられる場合があります。
同じ国の中でも、住居費や交通費、学校の授業料などは都市によって異なります。
「オーストラリアならシドニー」のように有名都市だけで決めず、複数の都市を比較してみましょう。
都市を選ぶときは家賃だけではなく、学校までの交通費や生活全体の支出を見ることがポイントです。
郊外の安い部屋を選んでも、毎日の通学時間が長く、交通費が高くなれば総額ではあまり変わらないことがあります。
学校の選択肢、アルバイト環境、治安、交通の便利さなども含めて、自分に合う都市を選びましょう。
オーストラリアを検討している方は、オーストラリア留学の生活費を期間別に解説した記事も参考にしてください。
ホームステイ・寮・シェアハウスを比較する
留学費用の中でも、滞在費は総額に影響しやすい項目です。
ホームステイ、学生寮、シェアハウスでは料金だけでなく、食事、光熱費、Wi-Fiなどに含まれる内容も異なります。
そのため、表示されている家賃だけを見て、一番安い滞在方法を選ぶのはおすすめできません。
たとえばホームステイは料金が高く見えても、食事が含まれていれば食費を抑えられる場合があります。
一方、長期留学では最初だけホームステイを利用し、現地生活に慣れてからシェアハウスへ移る方法もあります。
費用だけでなく、英語環境や通学時間、安全性、契約条件まで比較して、自分が無理なく暮らせる滞在先を選びましょう。
航空券が高い時期を避ける
渡航時期を自由に調整できる場合は、航空券の価格も比較しましょう。
夏休みや年末年始など旅行需要が集中しやすい時期は、希望する便の価格が高くなることがあります。
出発日を数日から数週間ずらすだけでも、選べる航空券が変わる可能性があります。
学校の開始日だけで日程を固定せず、前後の日付でも航空券を検索してみるのがおすすめです。
ただし、安い航空券だけを優先して、乗り継ぎ時間が極端に長い便や変更条件が厳しい航空券を選ぶと、かえって負担が増えることもあります。
受託手荷物が料金に含まれているか、日程変更やキャンセルにどのような条件があるかも確認し、総額で比較しましょう。
奨学金や留学支援制度を利用する
自己資金だけでは予算が足りない場合は、奨学金や留学支援制度も早めに調べましょう。
日本学生支援機構(JASSO)では、海外留学支援制度やトビタテ!留学JAPANを含む留学向けの制度が案内されています。
政府機関だけでなく、地方自治体や大学などが独自の支援制度を設けている場合もあります。
特に給付型の奨学金は返済が不要なため、条件に合う制度がないか確認する価値があります。
ただし、応募条件、対象となる留学、募集時期などは制度ごとに異なります。
留学直前に探し始めると募集が終わっている可能性もあるため、国や時期を検討し始めた段階から情報を集めておきましょう。
複数の留学エージェントから見積もりを取る
留学エージェントを利用する場合は、最初から1社に絞らず、複数社から同じ条件で見積もりを取って比較しましょう。
同じ国や留学期間でも、取り扱っている学校、サポート内容、手数料、滞在先の手配方法などが異なるからです。
重要なのは、単純に合計金額が一番安い会社を選ぶことではありません。
学費、滞在費、手数料、空港送迎、現地サポートなど、見積もりに何が含まれているかをそろえて比較することが大切です。
片方には海外保険が含まれ、もう片方には含まれていない場合、総額だけでは正しく比較できません。
条件をそろえて2~3社程度に相談すれば、費用相場や自分に必要なサポートも見えやすくなります。
留学エージェントの費用について詳しく知りたい方は、留学エージェントの手数料・追加費用を解説した記事も参考にしてください。
留学費用を抑えるなら、小さな節約よりも「期間・国・都市・滞在方法」の順に大きな項目を見直すのがおすすめです。ただし、安全や保険、学習目的まで削らないようにしましょう。
留学予算を立てるときの失敗例と注意点
留学予算で失敗する原因は、留学費用を実際より少なく見積もってしまうことです。
学校へ支払う学費や滞在費だけでは、留学に必要な総額は分かりません。
渡航前・留学中・帰国までに必要になる費用をまとめて計算し、予想外の出費にも対応できる余裕を持たせることが重要です。
学費と家賃だけで予算を計算する
留学予算を考えるときに多い失敗が、語学学校の学費と家賃だけを合計して「これが留学費用」と考えてしまうことです。
実際には、食費、交通費、通信費、教材費、日用品、交際費など、現地で生活するためのお金も必要になります。
また、渡航前には航空券や保険などの費用も発生します。
留学費用は「学校へ支払う費用」と「海外で生活する費用」を分けて考えると漏れを防ぎやすくなります。
特に長期留学では、毎月数千円や数万円の差でも半年、1年と積み重なると大きな金額になります。
まず費用項目をすべて書き出し、その後に一つずつ金額を入れて総額を計算しましょう。
現地でアルバイトすれば生活できると考える
現地で働ける留学やワーキングホリデーでも、「到着したらすぐアルバイトを始められる」と考えて予算を減らすのは避けましょう。
仕事を始めるまでには、求人探し、応募、面接などが必要になり、希望どおりのタイミングで仕事が見つかるとは限りません。
また、働ける条件は国やビザによって異なります。
そのため、アルバイト収入は最初から確実な収入として予算へ入れず、仕事が決まるまで生活できる資金を準備することが大切です。
現地収入を前提にすると、仕事が見つからなかったときに家賃や食費が足りなくなる可能性があります。
就労できるビザであっても、最新の就労条件は必ず渡航先の政府機関などで確認しましょう。
航空券・保険・ビザなどを計算していない
留学費用を計算するときは、現地で使うお金だけでなく、渡航前に必要になる費用も忘れないようにしましょう。
代表的なのが、航空券、海外保険、ビザ関連費用などです。
ほかにも健康診断、予防接種、空港までの交通費、スーツケースなどの留学準備用品が必要になる場合があります。
日本学生支援機構(JASSO)でも、留学資金には学費や生活費だけでなく、航空運賃、ビザ手数料、保険代などの渡航関係費も含まれると案内しています。
最初から費用項目として一覧にしておけば、申し込み後に「あと何十万円も必要だった」という状況を防ぎやすくなります。
為替レートが変わらない前提で計算する
海外留学では、学校の授業料や滞在費が現地通貨で設定されていることがあります。
そのため、最初に見積もりを取ったときと実際に支払うときで為替レートが変われば、日本円で必要になる金額も変わります。
たとえば予算上限ぎりぎりで計画を作っていると、円安方向に動いただけで資金が不足する可能性があります。
一つの為替レートだけで計算せず、少し円安になった場合の金額も確認しておくと安心です。
学校へ支払う費用だけでなく、毎月の家賃や食費なども為替の影響を受けます。
見積もりを取ったら「今のレートならいくら」「さらに円安になったらいくら」と複数のパターンで確認しておきましょう。
予備費を用意せず予算ギリギリで渡航する
計算した留学費用と同じ金額だけを準備して渡航すると、予想外の出費が発生したときに対応できなくなる可能性があります。
海外生活では、スマートフォンの故障、急な引っ越し、航空券の変更、予定外の交通費など、事前には予測しにくい支出もあります。
そのため、通常の留学費用とは別に、緊急時に使える予備費を確保しておくことが重要です。
予備費は普段の娯楽や買い物には使わず、予定外の支出に備えるお金として分けて管理するとよいでしょう。
具体的な金額は留学期間や生活費によって異なるため、「一律で何万円」と決めるのではなく、急な出費があっても帰国や生活を続けられる金額を考えて準備します。
安さだけで留学先を決める
留学費用を抑えることは大切ですが、安さだけを基準に国や学校を決めるのはおすすめできません。
留学の目的は、単に海外で安く生活することではなく、英語力を伸ばしたり、海外生活を経験したり、自分の目標を達成したりすることだからです。
たとえば学費が安くても、自分が希望するコースがない学校では十分な学習効果を得られない可能性があります。
また、家賃が安くても学校から離れすぎていれば、通学時間や交通費が増えます。
「費用」「学習環境」「生活環境」の3つをセットで比較することが重要です。
最安プランを探すのではなく、自分の予算内で目的を達成しやすい留学プランを選びましょう。
留学予算は「ちょうど払える金額」で組むのではなく、渡航前の費用、現地生活費、為替変動、予想外の支出まで考えて余裕を持たせましょう。現地収入をあてにしすぎないことも重要です。
留学予算を決めるまでの手順
留学予算は、いきなり「100万円まで」のように金額だけを決めるより、目的と期間を整理してから具体的なプランへ落とし込むと決めやすくなります。
おすすめは、目的→期間→上限予算→国→学校・滞在先→見積もり→予備費の順番で考える方法です。
ここでは、初めて留学する方でも進めやすい7STEPで解説します。
STEP1 留学する目的を決める
最初に、「なぜ留学したいのか」を具体的にしましょう。
目的が決まっていないと、長期留学が必要なのか、短期留学でも十分なのか判断できず、予算も決めにくくなります。
たとえば「英会話に慣れたい」「TOEICで学んだ英語を実際に使いたい」「海外生活を経験したい」「将来ワーホリをしたい」など、目的によって必要な期間や学校は変わります。
留学の目的は、一文で説明できるくらい具体的にするのがおすすめです。
「英語が話せるようになりたい」だけでなく、「3ヶ月間、毎日英語を使う環境で会話への抵抗を減らしたい」のようにすると、必要なプランが見えやすくなります。
目的に直接関係しない費用も削りやすくなります。
STEP2 留学期間を決める
目的が決まったら、それを達成するためにどのくらい留学したいのか考えましょう。
1週間、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年では、必要な学費や生活費が大きく変わります。
仕事や大学を休める期間など、予算以外の条件も一緒に考えることが大切です。
たとえば海外生活を体験することが目的なら、最初から1年間にこだわらず1ヶ月程度の短期留学から始める方法もあります。
一方、長期間英語環境で生活することが重要なら、期間を削りすぎると目的から離れてしまいます。
「できるだけ長く」ではなく、「目的達成に必要な期間」を基準にすることで、費用と留学経験のバランスを取りやすくなります。
STEP3 留学に使える上限金額を決める
次に、留学へ実際に使える上限金額を決めます。
貯金をすべて留学に使うのではなく、帰国後の生活費や日本で必要になる支払いも残して考えることが重要です。
「理想の留学には200万円必要だから200万円準備する」という考え方だけでは、無理な資金計画になる場合があります。
先に「自分が無理なく出せる上限はいくらか」を決め、その範囲で実現できる方法を探しましょう。
上限金額を決めるときは、学費や滞在費だけではなく、航空券、保険、ビザ、現地生活費、予備費まで含めます。
留学費用とは別に日本で必要なお金も書き出しておくと、帰国後まで余裕を持った資金計画を立てやすくなります。
STEP4 予算内で行ける国を3つほど比較する
留学期間と上限予算が決まったら、その条件で実現できそうな国を複数比較しましょう。
最初から一つの国だけに決めると、その国の費用が高くても「留学にはこれくらい必要なんだ」と思い込んでしまう可能性があります。
候補を3つ程度にすると、情報量が多くなりすぎず、学費や生活費の違いも比較しやすくなります。
国を比較するときは、授業料だけでなく「留学期間全体で必要になる総額」で考えることがポイントです。
航空券が安くても生活費が高い国もあれば、授業料が安くても渡航費が高い場合もあります。
英語環境、治安、気候、ビザ、生活スタイルなども確認し、自分の目的と予算の両方に合う候補を残しましょう。
STEP5 学校・滞在方法を比較する
国や都市を絞ったら、次は語学学校と滞在方法を比較します。
同じ都市でも学校によって授業時間、コース、学費、入学金、教材費などが異なります。
滞在方法についても、ホームステイ、学生寮、シェアハウスなどで料金と生活環境が変わります。
「学校は最安、家も最安」と別々に選ぶのではなく、通学費や食費まで含めた生活全体で比較するのがおすすめです。
たとえば家賃が少し高くても学校まで徒歩で通えれば、交通費を抑えられる可能性があります。
また、ホームステイに食事が含まれていれば、自炊や外食にかかる金額も変わります。
価格だけでは分からない条件まで確認して候補を絞りましょう。
STEP6 同じ条件で留学費用の見積もりを取る
候補が絞れたら、実際の留学費用を確認するために見積もりを取りましょう。
留学エージェントへ相談する場合は、複数社へ「同じ国・同じ期間・同じような学校や滞在条件」で依頼すると比較しやすくなります。
条件が違う見積もり同士では、どちらが本当に安いのか判断できません。
合計金額だけでなく、見積もりに含まれる項目と含まれない項目を一つずつ確認することが重要です。
特に航空券、海外保険、ビザ、教材費、空港送迎、現地サポートなどが別料金になっていないか確認しましょう。
見積もりを2~3社比較すれば、自分の留学条件で必要になる費用の相場もつかみやすくなります。
STEP7 予備費を含めて最終予算を決める
最後に、見積もりと現地生活費を合計し、予備費を追加して最終的な留学予算を決めます。
学校やエージェントへ支払う金額だけを最終予算にすると、留学中の想定外の出費へ対応できません。
航空券の変更、スマートフォンの故障、滞在先の変更など、事前には金額を決められない支出もあります。
そのため、「予定どおりなら必要な金額」と「何かあったときの予備費」を分けて確保するのがおすすめです。
さらに、円安になった場合でも支払えるか確認しておくと、より安全な予算になります。
ここまで確認して初めて「この留学プランなら無理なく行ける」と判断できます。
予算を超えている場合は、期間や都市、学校、滞在方法を一つずつ戻って調整しましょう。
留学予算を決める7STEP
- 留学する目的を決める
- 留学期間を決める
- 留学に使える上限金額を決める
- 予算内で行ける国を3つほど比較する
- 学校・滞在方法を比較する
- 同じ条件で見積もりを取る
- 予備費を含めて最終予算を決める
留学予算は、一度決めたら変更できないものではありません。
見積もりを取って予算を超えた場合は、期間や国、都市、滞在方法を調整しながら、自分にとって無理のないプランへ近づけていきましょう。
留学先でお金に困らないために英語も準備しておこう
留学中のお金を安全に管理するには、カードや現金を準備するだけでなく、支払いや銀行で使う基本的な英語を覚えておくことも大切です。
海外ATMの操作やカードトラブル、銀行口座の開設など、お金に関する場面では英語が必要になることがあります。
難しい英語を話せる必要はありません。よく使う単語や短いフレーズを渡航前に覚えておくだけでも、現地で落ち着いて対応しやすくなります。
海外ATMでよく見る英語を覚える
海外ATMを利用するときは、画面に表示される基本的な英単語を覚えておくと操作しやすくなります。
特に「Withdrawal(引き出し)」「Balance(残高)」「PIN(暗証番号)」などは、現地通貨を引き出す場面で目にする可能性があります。
ATMによっては「Checking」「Savings」など口座の種類を選ぶ画面が表示されることもあります。
分からない単語が表示された状態で適当にボタンを押さず、意味を確認してから操作することが大切です。
海外ATMの画面は日本とは操作方法が異なる場合もあるため、不安であれば渡航前に利用予定のカード会社が案内している海外ATMの利用方法を確認しておきましょう。
海外ATMで覚えておきたい英語
- Withdrawal:現金の引き出し
- Balance:残高
- PIN:暗証番号
- Checking:当座口座など
- Savings:普通預金・貯蓄口座など
- Receipt:利用明細・レシート
カードが使えないときに伝える英語を覚える
留学中には、いつも使っているクレジットカードやデビットカードが突然使えない場面も考えられます。
そのようなときに備えて、「カードが使えないようです」「別のカードを使えますか?」など、短いフレーズを覚えておきましょう。
たとえば「My card isn't working.」なら「カードが使えません」、「Can I try another card?」なら「別のカードを試してもいいですか?」という意味になります。
完璧な英文を作ろうとするより、相手に状況を伝えられる短い表現を覚えることが重要です。
店員から「Declined」と言われた場合は、カード決済が承認されなかった可能性があります。
その場では別のカードや現金で支払い、あとからカード会社へ利用状況を確認すると落ち着いて対応できます。
「My card isn't working.」「Can I pay in cash?」など、実際に使う可能性が高い短いフレーズから覚えましょう。留学英語では、難しい表現より「困ったときに一言伝えられること」の方が役立つ場面も多くあります。
銀行口座を開設するときの英語を練習する
長期留学やワーホリで現地銀行口座を作る予定なら、口座開設で使う基本的な英語も練習しておきましょう。
最初に覚えやすいのは「I'd like to open a bank account.(銀行口座を開設したいです)」という表現です。
そのほか、「What documents do I need?(どの書類が必要ですか?)」「Is there a monthly fee?(月額の手数料はありますか?)」なども役立ちます。
口座の種類、必要書類、手数料、デビットカードの利用方法などを質問できるようにしておくと、条件を理解しないまま契約するリスクを減らせます。
事前にオンライン英会話などで銀行員との会話を想定したロールプレイをしておけば、実際の場面でも話しやすくなります。
留学のお金管理に関するよくある質問
最後に、留学のお金管理について特に迷いやすい疑問をまとめます。
現金の金額やカードの枚数などは、留学する国や期間によって多少変わります。
ただし、基本となる考え方は「一つの支払い方法に頼らず、トラブルが起きても別の方法で生活できる状態を作ること」です。
自分の留学プランと照らし合わせながら確認してみてください。
留学に現金はいくら持っていけばいい?
留学に持っていく現金について、すべての人に共通する「○万円」という正解はありません。
必要額は、留学先の物価、カード決済の普及状況、空港から滞在先までの交通費、食事や日用品に必要な金額などによって変わるからです。
おすすめは、到着してから数日間に必要になる支出を計算し、カードが使えない場合の予備費を加える方法です。
留学期間が半年だから半年分の生活費を現金で持参する必要はありません。
長期留学では、現金だけでなくクレジットカード、デビットカード、海外送金、現地銀行口座などを組み合わせましょう。
現金の「金額」だけではなく、「なくしても生活できるようにどう分散するか」まで考えることが大切です。
留学にクレジットカードは何枚必要?
留学では、メインカードと予備カードの2枚を準備しておくと安心です。
1枚だけの場合、そのカードを紛失したり利用できなくなったりすると、支払い方法が現金だけになってしまう可能性があります。
2枚を準備する場合は、異なる国際ブランドを選び、別々の場所に保管する方法を検討しましょう。
たとえば、普段使うメインカードを財布に入れ、予備カードは滞在先の安全な場所へ保管します。
また、渡航前には利用限度額、有効期限、暗証番号、海外利用に関する設定も確認してください。
枚数を増やすこと自体よりも、1枚が使えなくなったときに別のカードへ切り替えられる状態を作ることが重要です。
クレジットカードなしでも留学できる?
クレジットカードなしでも留学生活が成り立つケースはありますが、支払い方法の選択肢が少なくなるため、事前準備がより重要になります。
デビットカードやプリペイドカード、現金、長期留学なら現地銀行口座などを組み合わせる必要があります。
また、航空券やホテルなどのオンライン予約では、支払い方法としてクレジットカードが利用しやすい場面もあります。
「普段の買い物ができるか」だけではなく、予約や緊急時まで含めて代替手段があるか確認することがポイントです。
クレジットカードを作れない事情がある場合は、留学エージェントや学校にも相談し、渡航先で必要になる支払い方法を事前に確認しておくと安心です。
デビットカードだけでも留学生活はできる?
デビットカードだけで多くの日常的な支払いに対応できる場合はありますが、留学中の支払いを1枚のデビットカードだけに依存するのはおすすめできません。
カードを紛失したり、一時的に利用できなくなったりしたときに、代わりの支払い方法がなくなるからです。
また、店舗やサービスによって利用できるカードの種類や条件は異なります。
デビットカードは生活費の管理用として使い、クレジットカードや少額現金を予備として用意すると使いやすくなります。
海外ATMから現地通貨を引き出す予定なら、ATM利用手数料や利用限度額なども事前に確認しましょう。
「便利だから1枚にまとめる」のではなく、トラブル時に備えて支払い手段を分散することが大切です。
プリペイドカードとデビットカードはどっちがいい?
プリペイドカードとデビットカードは、どちらが必ず優れているというものではありません。
予算をあらかじめ決めて使いたい方はプリペイドカード、銀行口座の残高を確認しながら日常生活で使いたい方はデビットカードが利用しやすいでしょう。
プリペイドカードは事前にチャージした金額を使うのに対し、デビットカードは基本的に紐づけた銀行口座から直接引き落とされます。
自分が「どのように留学中のお金を管理したいか」で選ぶことがポイントです。
また、海外利用手数料、ATM手数料、チャージ方法、利用上限などはカードごとに異なります。
機能だけではなく、留学中に想定している使い方まで考えて比較しましょう。
現地銀行口座はいつ作ればいい?
現地銀行口座が必要な場合は、渡航後に現地住所や必要書類がそろってから開設するケースがあります。
特に長期留学やワーホリでは、日本からの生活費の受け取りや現地給与の管理などで銀行口座を利用する可能性があります。
一方、短期留学の場合は、クレジットカードやデビットカードなどで生活でき、現地口座を作らなくてもよいことがあります。
「留学したら必ず開設する」のではなく、滞在期間と利用目的から必要性を判断することが大切です。
必要書類や口座開設条件は国や金融機関によって異なるため、利用予定の銀行や学校から案内される最新情報を確認しましょう。
日本の銀行口座は残しておいた方がいい?
留学中も日本の銀行口座を利用する予定があるなら、基本的には残しておくと資金管理の選択肢を確保しやすくなります。
日本で発生するクレジットカード代金や各種料金の引き落としに使ったり、家族から資金を入れてもらったりする場合があるからです。
また、留学中に予想以上の出費が発生したとき、日本側に予備資金があれば追加の生活費として利用できる可能性があります。
ただし、海外滞在中のインターネットバンキングや認証方法が利用できるかは渡航前に確認しておきましょう。
日本の電話番号でSMS認証が必要な場合など、海外から手続きを進めにくいことも考えられます。
銀行ごとの海外利用条件を確認し、必要な設定は日本にいる間に済ませておくと安心です。
留学中にお金が足りなくなったらどうする?
留学中に生活費が不足しそうになったら、まず現在の銀行残高、現金、カード利用額、今後必要になる固定費を確認しましょう。
残りの留学期間と必要な金額を把握したうえで、外食や旅行など調整できる支出を減らします。
それでも不足する場合は、家族からの送金など、渡航前に準備しておいた資金調達方法を利用します。
「足りなくなってから方法を探す」のではなく、日本にいる間に緊急時の送金方法や連絡先を決めておくことが重要です。
現地で働ける場合でも、すぐに仕事が決まるとは限らないため、アルバイト収入だけを頼りにしないようにしましょう。
帰国に必要なお金や家賃など重要な支出まで使い切らないよう、早い段階で対策することが大切です。
まとめ
留学中のお金は、現金・クレジットカード・デビットカードなど複数の方法へ分散して管理することが大切です。
普段はカードを中心に使い、カードが利用できない場面に備えて少額の現金を準備します。
さらに、メインカードと予備カードを別々の場所へ保管しておけば、財布の紛失やカードトラブルが起きたときにも対応しやすくなります。
長期留学やワーホリでは、現地銀行口座もお金を管理する選択肢になります。
- 普段の支払いはクレジットカードやデビットカードを活用する
- カードが使えない場合に備えて少額の現金を持つ
- メインカードと予備カードは別々に保管する
- 長期留学では現地銀行口座も検討する
- 1ヶ月・1週間単位で生活費を確認する
- 緊急時に使う予備資金を残しておく
- ATMや銀行で使う基本的な英語も準備する
留学のお金管理で重要なのは、「いくら持っていけば絶対に安心」と考えることではありません。
一つの支払い方法が使えなくなっても、別の方法で生活を続けられる状態を作ることが最大のポイントです。
渡航前に現金、カード、銀行口座、予備資金の役割を決めておけば、現地でもお金の不安を減らしながら留学生活に集中しやすくなります。
また、支払いトラブルや銀行手続きでは簡単な英語が必要になることもあります。
お金の準備と一緒に海外生活で使う英語も少しずつ練習し、安心して留学をスタートできる状態を作っておきましょう。