「できるだけ留学費用を安くしたいけれど、格安留学を選んで失敗しないか不安」と感じていませんか?
留学費用は、授業料だけでなく、滞在費、航空券、海外保険、現地生活費などを含めて考える必要があります。
最初に見た料金だけで決めてしまうと、「思ったより追加費用が多かった」「安い学校を選んだけれど希望する授業が少なかった」と後悔することもあります。
格安留学で重要なのは、最安値を探すことではなく、自分の留学目的を達成できる範囲で無駄な費用を減らすことです。
この記事では、格安留学で後悔しないための注意点やよくある失敗例、削ってよい費用・慎重に削るべき費用、低予算でもコスパのよい留学を選ぶ7STEPを解説します。
留学エージェントへ確認しておきたいポイントや、出発前に準備しておきたい英語学習についても紹介するので、予算を抑えながら納得できる留学プランを選びたい方は参考にしてください。
格安留学は危険?安いから失敗するとは限らない
格安留学は、料金が安いという理由だけで危険だと判断する必要はありません。
大切なのは、「なぜ安いのか」「何が料金に含まれているのか」「自分の留学目的を達成できるのか」を確認することです。
学費だけでなく、滞在費や生活費、航空券などを含めた総額まで比較すれば、低予算でも満足できる留学を選びやすくなります。
格安留学とはどのような留学なのか
格安留学には、「○万円以下なら格安」といった明確な基準があるわけではありません。
一般的には、留学する国や都市、学校、滞在方法、留学期間などを工夫し、通常より費用を抑えた留学を指して使われることが多い言葉です。
たとえば、生活費を抑えやすい都市を選ぶ、相部屋の学生寮を利用する、授業時間が少ないコースを選ぶなど、留学費用を下げる方法はいくつもあります。
ただし、表示されているプラン料金だけを見て「安い留学」と判断しないことが重要です。
日本学生支援機構(JASSO)では、留学に必要な資金として、授業料や登録料などの学費だけでなく、宿舎費・食費・交通費などの生活費、航空運賃・ビザ手数料・保険代などの渡航関係費も挙げています。
そのため、格安留学を比較するときも、学校へ支払う料金ではなく、出発から帰国までに必要になる総額で考えましょう。
留学全体でどのくらいのお金が必要なのか分からない方は、留学の予算を30万・50万・100万・200万・300万円別に解説した記事も参考にしてください。
留学費用が安くなるのには理由がある
留学費用が安い場合は、必ずしも授業やサポートの質が低いとは限りません。
国や都市の物価、学校の料金設定、渡航時期、滞在方法、授業時間などによって、同じような留学でも費用に差が生まれるからです。
たとえば、大都市中心部ではなく郊外を選んだり、個室ではなく相部屋を選んだりすれば、滞在費を抑えられる場合があります。
一方で、授業時間やサポート内容を減らしたことで安くなっているプランも考えられます。
- 物価が比較的安い国・都市を選んでいる
- 郊外など家賃を抑えやすい地域に滞在する
- 学生寮やホームステイで相部屋を選ぶ
- 授業時間や受講するコースを絞っている
- 留学エージェントの有料サポートを減らしている
- オフシーズンやキャンペーンを利用している
重要なのは、安い理由が自分にとって問題になるかどうかを判断することです。
相部屋でも気にならない方なら、滞在費を削ることは合理的です。
反対に、英語力を集中的に伸ばしたいのに授業時間を減らしてしまえば、目的から離れてしまう可能性があります。
料金を見るときは「いくら安いか」だけでなく、「その代わりに何が変わるのか」まで確認しましょう。
「安い留学」と「コスパのよい留学」は違う
留学を選ぶときは、最も安いプランではなく、自分の目的を達成できる範囲で無駄な費用が少ないプランを選ぶことが大切です。
たとえば、30万円の留学でも授業内容が目的に合わず、ほとんど英語を話せなかったのであれば、必ずしもコスパがよいとはいえません。
一方、40万円かかっても、授業時間が十分にあり、英語を使える環境や必要なサポートが整っていれば、結果的に満足度が高くなる場合があります。
留学のコスパを判断するときは、授業料だけを見るのではなく、学習環境、滞在環境、サポート、通学時間、総費用などをまとめて比較しましょう。
留学エージェントを利用する場合も、「手数料無料だから得」「有料だから高い」と単純に判断せず、サポート内容まで確認する必要があります。
エージェント費用について詳しく知りたい方は、留学エージェントの無料・有料の違いと費用を解説した記事も参考にしてください。
格安留学で後悔しないための注意点10選
格安留学で後悔しないためには、料金だけでは分からない条件を一つずつ確認することが重要です。
特に見落としやすいのが、追加費用、授業内容、滞在環境、サポート範囲、キャンセル条件などです。
ここからは、低予算でも留学費用を無駄にせず、自分に合ったプランを選ぶための10個の注意点を具体的に解説します。
格安留学で確認したい10のポイント
- 表示料金だけで判断しない
- 見積もりに含まれていない費用を確認する
- 授業料だけで学校を決めない
- 滞在先を料金だけで決めない
- エージェントのサポート範囲を確認する
- キャンセル・変更・返金条件を確認する
- 治安や生活環境まで確認する
- 留学期間を短くしすぎない
- 目的に合う学校・プランを選ぶ
- 留学前から英語を勉強しておく
表示料金だけで留学費用を判断しない
格安留学を比較するときは、広告や公式サイトに大きく表示されている料金だけで判断しないようにしましょう。
表示料金に何が含まれているかは、プランによって異なるからです。
たとえば「留学20万円」と表示されていても、その金額が授業料だけなのか、滞在費まで含まれているのかによって実際の負担は大きく変わります。
さらに航空券、海外保険、ビザ関連費用、食費、交通費などが別途必要になるケースもあります。
JASSOでも、留学費用には学費だけではなく、生活費や渡航関係費が必要になると案内されています。
そのため、「プラン料金」ではなく「日本を出発してから帰国するまでの総額」を基準に比較することが大切です。
一見安く見えるプランでも、別料金をすべて足すと他社とほとんど変わらないこともあります。
最初に「この料金だけで留学できますか?」と確認し、追加で必要になる費用を書き出しておきましょう。
見積もりに含まれていない費用を確認する
留学の見積もりを受け取ったら、金額を見るだけではなく、含まれていない費用まで確認しましょう。
留学では学校や滞在先への支払い以外にも、渡航や現地生活のためのお金が必要になります。
特に初心者は、授業料と滞在費を払えば準備が終わると思ってしまいがちです。
しかし、現地で毎日使う食費や交通費、通信費などを計算していなければ、留学後に予算不足になる可能性があります。
- 入学金・登録料
- 教材費
- 滞在先の手配料
- 航空券
- ビザ関連費用
- 海外保険
- 空港から滞在先までの移動費
- 食費・交通費
- スマートフォンや通信費
- 日用品や交際費
JASSOも、学費・生活費・渡航関係費は国や地域、学校、生活スタイルなどによって異なるため、事前に経費の種類や金額を調べるよう案内しています。
見積もりを比較するときは、同じ費用項目をそろえて総額を計算するのがポイントです。
「何が入っているか分からない安い見積もり」より、必要な費用が分かりやすく示されている見積もりの方が予算を立てやすくなります。
授業料の安さだけで語学学校を決めない
語学学校は、授業料の安さだけで選ばないことが大切です。
学校によって、授業時間、クラス人数、コース内容、レベル分け、設備、学習サポートなどが異なります。
たとえば、授業料が安くても週の授業時間が少なければ、「思っていたより英語を勉強する時間が少なかった」と感じる可能性があります。
反対に、授業時間が多い学校がすべての人に適しているわけでもありません。
旅行や海外生活の体験を重視する人なら、自由時間を確保できるコースが合う場合もあります。
学校選びでは「価格」より先に「留学目的」を決めるのがおすすめです。
「英会話を伸ばしたい」「ワーホリ前に英語に慣れたい」などの目的を決め、その条件を満たす学校の中から料金を比較すると、費用を無駄にしにくくなります。
滞在先の料金だけで決めない
ホームステイ、学生寮、シェアハウスなどの滞在先も、家賃だけで決めるのは避けましょう。
一見安い滞在先でも、学校から遠ければ毎日の交通費が増え、結果的に総額が高くなることがあります。
また、通学に片道1時間以上かかれば、勉強や友人との交流に使える時間も減ってしまいます。
滞在費を見るときは、家賃だけでなく、食事、光熱費、Wi-Fi、交通費、デポジットなども含めて比較することが大切です。
特にホームステイでは食事が料金に含まれる場合がある一方、シェアハウスでは食費や光熱費を別に支払うケースがあります。
「月額家賃」ではなく「その場所で1か月生活するために必要な総額」で比較しましょう。
私自身も海外留学を経験しましたが、滞在先は料金だけでなく、学校への通いやすさや生活環境まで確認しておくことが大切だと感じました。
ホームステイ・学生寮・シェアハウスで迷っている方は、留学の滞在先の選び方を比較した記事も参考にしてください。
留学エージェントのサポート範囲を確認する
格安の留学エージェントを利用するときは、料金だけでなくサポート範囲を確認しましょう。
同じ「留学サポート」でも、学校への申し込みだけを手伝うサービスもあれば、渡航前相談や滞在先の手配、現地での相談まで対応するサービスもあります。
サポートが少ないこと自体が悪いわけではありません。
自分で学校と英語で連絡できたり、ビザや航空券を調べられたりする方なら、必要最低限のサポートを選ぶことで費用を抑えられる可能性があります。
一方、初めて海外へ行く方が料金だけを理由にサポートを減らすと、準備段階で分からないことが増える場合があります。
- 語学学校の紹介・入学手続き
- 滞在先の手配
- ビザ申請に関する案内
- 航空券や海外保険に関する案内
- 渡航前のオリエンテーション
- 現地到着後の相談
- 緊急時の連絡方法
自分に必要なサポートを先に決めてから、料金を比較すると失敗しにくくなります。
無料相談を利用する場合も、1社だけで決めず、複数社へ同じ希望条件を伝えて比較すると違いが分かりやすくなります。
キャンセル・変更・返金条件を確認する
申し込み前には、キャンセルや日程変更、返金に関する条件を必ず確認しましょう。
留学は申し込みから出発まで数か月以上空くこともあり、その間に仕事、学校、家族の事情などで予定が変わる可能性があります。
料金が安いプランでも、変更できる範囲が狭かったり、申し込み後のキャンセルで費用が発生したりすれば、予定変更時の負担が大きくなります。
確認するときは、留学エージェントだけでなく、学校や滞在先など、それぞれに適用される条件がないかも整理しておきましょう。
申し込み前に確認したいこと
- 申し込み後のキャンセル料
- 渡航日の変更ができるか
- 留学期間を変更できるか
- 学校やコースを変更できるか
- 返金される費用と返金されない費用
- 返金までに必要な手続き
契約前に条件を文章で確認し、保存しておくことも大切です。
「たぶん変更できるだろう」と考えず、分からない部分は申し込み前に質問しておきましょう。
治安や生活環境まで含めて考える
留学先を選ぶときは、費用だけでなく治安や生活環境も確認する必要があります。
家賃が安いという理由だけで滞在エリアを決めても、夜間の移動に不安があったり、学校から遠かったりすれば、安心して生活しにくくなる可能性があります。
また、安全状況は国単位だけでは判断できません。
同じ都市でも地域によって環境が異なるため、学校や滞在先の周辺、通学経路なども確認しましょう。
外務省の海外安全ホームページでは、国・地域ごとの危険情報や海外渡航者向けの安全情報を確認できます。
文部科学省も、海外渡航を予定する学生に対し、渡航先の最新の治安情勢を確認し、危機管理意識を持つことの重要性を案内しています。
参考資料:外務省 海外安全ホームページ「海外留学/海外修学旅行」
安全に関わる部分は「格安だから仕方ない」と妥協しないことが大切です。
留学先が決まったら、最新情報を公的機関で確認してから渡航準備を進めましょう。
費用を抑えるために留学期間を短くしすぎない
留学期間を短くすれば、授業料や滞在費を抑えやすくなります。
ただし、費用だけを理由に期間を短くすると、留学目的を十分に達成できない可能性があります。
たとえば「海外生活を体験したい」という目的なら1〜2週間でも有意義ですが、「英語を使うことに慣れたい」「現地で友人を作って会話量を増やしたい」という目的なら、慣れるための時間も考える必要があります。
私自身はオーストラリアに3か月留学しましたが、最初は聞き取れない場面や英語を話すことへの緊張がありました。
生活に慣れるにつれて、少しずつ自分から英語を使いやすくなった実感があります。
そのため、「一番安くなる期間」ではなく「目的を達成できる期間」から逆算することが大切です。
予算が足りない場合も、期間だけを削るのではなく、都市、学校、滞在方法、渡航時期など複数の項目を見直しましょう。
留学の目的と学校・プランが合っているか確認する
格安留学で最も避けたいのが、「料金が安かったから」という理由だけで学校やプランを決めてしまうことです。
留学の目的によって、必要な学校やコースは変わります。
日常英会話を伸ばしたい人、TOEICやIELTSなどの試験対策をしたい人、ワーホリ前に英語へ慣れたい人では、選ぶべきプランが同じとは限りません。
まず「留学が終わったときにどうなっていたいか」を具体的に考えましょう。
たとえば「英語を話せるようになる」だけではなく、「レストランや買い物で翻訳アプリを使わず会話する」「海外の友人と簡単な日常会話を続ける」など、行動レベルまで落とし込むと学校を比較しやすくなります。
安い学校を探すのではなく、「目的を達成できる学校の中から費用を比較する」という順番に変えてみましょう。
この考え方なら、留学費用を抑えながら学習効果も残しやすくなります。
「留学すれば英語が伸びる」と考えない
海外へ留学しただけで、自動的に英語が話せるようになるわけではありません。
現地でも、日本人同士で過ごす時間が長かったり、授業以外で英語を使わなかったりすれば、想像していたほど会話量を増やせないことがあります。
特に英単語や基本文法がほとんど分からない状態で渡航すると、現地の授業でも基礎学習に多くの時間を使うことになります。
せっかく海外にいるなら、日本でもできる単語暗記だけに時間を使うより、現地の人との会話や学校での交流に挑戦したいところです。
私自身も留学を経験して、英語を知っていることと、その場ですぐ口から出せることは別だと感じました。
留学前は、難しい英語を覚えるより、自己紹介、買い物、レストラン、交通機関、ホームステイなどで使う基本表現を声に出して練習しておくのがおすすめです。
単語・文法の復習に加えてオンライン英会話や英語学習アプリを活用し、出発前から「英語を使う練習」を始めておくと、留学先での貴重な時間を活用しやすくなります。
格安留学でよくある費用の後悔・失敗例
格安留学で後悔する原因は、単純に「安いプランを選んだから」とは限りません。
多いのは、料金を下げることを優先しすぎて、必要な授業・滞在環境・サポートまで削ってしまうケースです。
ここでは、留学費用を無駄にしないために、格安留学で起こりやすい失敗例と改善方法を具体的に紹介します。
一番安い見積もりを選んだら追加費用が多かった
留学エージェントや学校から複数の見積もりを取ったとき、合計金額だけを見て一番安いプランを選ぶのは注意が必要です。
最初の見積もりに含まれる項目が違えば、表示金額だけでは正しく比較できないからです。
たとえば、A社が50万円、B社が60万円だったとしても、A社では教材費や滞在先の手配料、空港送迎などが別料金になっている可能性があります。
あとから必要な費用を加えると、最終的な総額が逆転することも考えられます。
見積もりでは「最初に支払う金額」ではなく「帰国までに必要になる総額」を比較することが大切です。
学校へ支払う費用のほか、航空券、海外保険、食費、交通費、通信費なども含め、自分用の予算表を作っておくと判断しやすくなります。
留学全体の予算を整理したい方は、留学の予算を30万・50万・100万・200万・300万円別に解説した記事も参考にしてください。
安い学校を選んだけれど希望する授業が少なかった
授業料が安い語学学校を選んでも、自分が受けたい授業が十分になければ、留学費用を有効に使えたとは言いにくくなります。
語学学校は、授業時間やクラス人数、一般英語・試験対策などのコース内容がそれぞれ異なるためです。
たとえば「英会話を集中的に練習したい」と考えているのに、料金だけで授業時間の少ないコースを選ぶと、現地で思ったほど英語を話す機会を作れない可能性があります。
逆に、観光や海外生活の体験を重視する方なら、授業数が多すぎるプランは必要ないかもしれません。
大切なのは、自分の目的に必要な授業を確保したうえで、その条件に合う学校の料金を比較することです。
学校を比較するときは、授業料だけでなく、週の授業時間、1クラスの人数、コース内容、レベル分け、選択授業などを確認しましょう。
「最も安い学校」ではなく、「必要な学習環境を満たしている学校の中で費用を抑える」という順番なら、後悔を減らしやすくなります。
安い滞在先を選んだら通学時間と交通費が増えた
滞在費を節約するために郊外の安い部屋を選んでも、学校までの距離が遠ければ、結果として負担が増えることがあります。
毎日の交通費だけでなく、往復の通学時間も必要になるからです。
たとえば、中心部より家賃が安くても、学校まで電車やバスを乗り継ぐ必要があれば、交通費が積み重なります。
片道1時間かかる場合は、1日で約2時間を移動に使うことになり、放課後の交流や英語学習に使える時間も減ってしまいます。
滞在先は「家賃+交通費+通学時間」の3つをセットで比較するのがおすすめです。
さらに、光熱費、Wi-Fi、食事、デポジットなどが家賃に含まれているかも確認しましょう。
ホームステイ・学生寮・シェアハウスの違いを詳しく知りたい方は、留学の滞在先の選び方を解説した記事も参考にしてください。
サポート費用を削ったものの自分で手続きできなかった
留学費用を安くするためにエージェントの有料サポートを利用せず、学校への申し込みや渡航準備を自分で進める方法もあります。
自分で情報を調べ、必要な手続きを問題なく進められる方なら、合理的な節約方法になる場合があります。
しかし、初めての留学で必要な手続きを十分に理解しないままサポートを削ると、準備に時間がかかったり、何をすればよいのか分からなくなったりする可能性があります。
特に、学校とのやり取りが英語の場合は、料金やキャンセル条件などを自分で確認する力も必要です。
- 語学学校の申し込みを自分でできるか
- 滞在先を自分で探せるか
- 必要な渡航手続きを調べられるか
- 学校と英語でやり取りできるか
- トラブル時に自分で相談先を探せるか
すべてのサポートを削るのではなく、自分でできる部分と助けてもらいたい部分を分けるのがおすすめです。
留学エージェントを使うか迷っている場合も、無料・有料という料金だけで判断せず、サポート内容まで比較しましょう。
英語を勉強せずに渡航して現地で基礎学習に時間を使った
留学費用を無駄にしたくないなら、渡航前から英語の基礎を勉強しておくことも大切です。
海外へ行けば自然に英語が話せるようになると考えていても、基本的な単語や文法が分からなければ、現地でも基礎学習から始めることになります。
もちろん語学学校で基礎を学ぶことにも意味はあります。
しかし、日本でも学べる単語や文法を事前に身につけておけば、現地では会話、グループワーク、友人との交流など、海外だからこそできる経験に時間を使いやすくなります。
留学費用のコスパを高める方法は、料金を削ることだけではありません。
出発前に単語・文法を復習し、オンライン英会話などで話す練習をしておけば、同じ留学期間でも英語を使える時間を増やせます。
留学を「英語の勉強を始める場所」ではなく、「日本で学んだ英語を実際に使う場所」にできるよう準備しておきましょう。
留学費用で削ってよいもの・慎重に削るべきもの
留学費用を抑えるときは、すべての項目を同じように削る必要はありません。
渡航時期や滞在方法のように工夫しやすい費用がある一方で、授業内容や安全に関わる部分は慎重に判断した方がよいでしょう。
「いくら節約できるか」だけでなく、「削ることで何を失うのか」まで考えることが、低予算でも後悔しない留学につながります。
| 項目 | 節約の考え方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 渡航時期・航空券 | 比較的工夫しやすい | 日程や変更条件も確認する |
| 滞在方法・都市 | 条件次第で節約しやすい | 交通費や生活環境も比較する |
| 授業・語学学校 | 慎重に削る | 留学目的を優先する |
| 海外保険・安全対策 | 慎重に削る | 必要な補償や安全性を確認する |
安くできる部分を先に探し、留学の目的や安全に関わる部分は最後に見直すと、費用と満足度のバランスを取りやすくなります。
渡航時期や航空券は工夫すれば費用を抑えやすい
留学の目的を大きく変えずに費用を抑えたい場合は、まず渡航時期や航空券の条件から見直してみましょう。
航空券は出発日、帰国日、利用する航空会社、乗り継ぎの有無、予約条件などによって料金が変わります。
学校や仕事の都合で日程を固定する必要がなければ、複数の日程を比較することで予算に合う航空券を探しやすくなります。
ただし、安い航空券だけを優先するのはおすすめできません。
乗り継ぎ時間が極端に長い、受託手荷物が別料金、予約変更やキャンセルの条件が厳しいなど、自分に合わない条件が付いている場合もあります。
航空券は「表示価格」だけではなく、荷物や変更条件などを含めた支払総額で比較することが大切です。
また、留学開始日を自由に選べる場合は、学校や滞在先の料金も含めて複数の日程を比較するとよいでしょう。
ほかの節約方法もまとめて確認したい方は、留学中の生活費を節約する方法を解説した記事も参考にしてください。
滞在方法や都市は条件を比較して節約する
留学費用の中でも、滞在先や現地での生活費は見直しやすい項目です。
同じ国でも、選ぶ都市や滞在方法、学校までの距離、部屋タイプなどによって必要な費用は変わります。
個室にこだわらない方なら相部屋を検討したり、大都市中心部だけでなく郊外や別の都市まで候補を広げたりすることで、予算を調整できる場合があります。
ただし、単純に家賃が安い場所を選べばよいわけではありません。
学校まで遠ければ交通費が増えますし、食事が付いていない滞在先では自分で食費を用意する必要があります。
滞在費を削るときは「家賃・食費・光熱費・交通費」を合計して比較することがポイントです。
また、英語を使う機会を増やしたいなら、料金だけでなく生活環境も考えましょう。
ホームステイ、学生寮、シェアハウスにはそれぞれメリットと注意点があるため、自分が重視する条件を決めてから選ぶのがおすすめです。
詳しくは、ホームステイ・学生寮・シェアハウスの違いを比較した記事で解説しています。
授業時間や語学学校は安さだけで削らない
留学費用を抑えたいときでも、授業時間や語学学校は安さだけで削らない方がよい項目です。
特に「英語力を伸ばすこと」が留学の主な目的なら、学習環境を減らしすぎると、留学そのものの満足度が下がる可能性があります。
たとえば、授業料を安くするために希望していたコースを諦めたり、授業時間を大幅に減らしたりすると、現地へ行った目的と合わなくなることがあります。
先に「この留学で絶対に残したいもの」を決めてから節約項目を探すのがおすすめです。
英語学習を最優先するなら、必要な授業時間やコースを確保したうえで、部屋タイプや日々の生活費など別の項目を調整します。
反対に、海外生活の体験を目的にした短期留学なら、授業数を抑えて自由時間を増やす選択が合う場合もあります。
「高い授業ほどよい」のではなく、自分の目的に必要な範囲を見極めることが重要です。
海外保険や安全に関わる費用は慎重に判断する
海外保険や安全に関わる費用は、単純に「使わなければ無駄」と考えて削らないようにしましょう。
海外では、病気やケガによる診療・入院だけでなく、状況によっては緊急移送など大きな費用が発生する可能性があります。
外務省も、海外旅行保険について、病気やケガの診療費・入院費・緊急移送費などへの備えになると案内しています。
参考資料:外務省 海外安全ホームページ「海外旅行保険加入のおすすめ」
そのため、保険料を節約するときは、最も安いプランを選ぶのではなく、渡航先や期間、自分に必要な補償を確認したうえで比較することが大切です。
安全に関わる費用は、金額だけで判断しないことが重要です。
不要な補償を見直して保険料を抑える方法はありますが、必要な治療・救援などの補償まで削らないようにしましょう。
また、保険だけでなく、家賃の安さを理由に生活環境を十分確認せず滞在先を決めることも避けたいところです。
留学では、安全に生活できることを前提に、その中で無駄な費用を減らすという順番で考えましょう。
補償内容や費用の考え方については、留学保険の期間別費用と節約方法を解説した記事も参考にしてください。
低予算でもコスパのよい留学を選ぶ7STEP
低予算で留学したい場合は、最初から「一番安いプラン」を探すのではなく、目的と予算を整理してから比較することが大切です。
留学のコスパは、支払う金額の安さだけではなく、その費用で目的をどこまで達成できるかで考えましょう。
ここでは、留学費用を無駄にせず、自分に合ったプランを選ぶための流れを7STEPで解説します。
STEP1 留学する目的を決める
最初に、今回の留学で何を実現したいのかを決めましょう。
目的が曖昧なまま「できるだけ安く留学したい」と考えると、料金だけで学校やプランを選びやすくなります。
たとえば、日常英会話を伸ばしたい、海外生活を体験したい、ワーホリ前に英語へ慣れたい、試験対策をしたいなど、目的によって必要な授業や留学期間は変わります。
おすすめは、留学後の自分を行動レベルでイメージすることです。
「レストランで自分で注文する」「学校で自分から質問する」「外国人の友達と会話する」など具体的に決めると、必要な英語力や学習環境も見えてきます。
目的が決まれば、必要のないオプションを削りやすくなり、低予算でも納得できる留学プランを探しやすくなります。
STEP2 留学に使える総予算を決める
留学目的が決まったら、次に「留学全体でいくらまで使えるのか」を決めましょう。
ここで重要なのは、語学学校へ支払う費用だけを予算にしないことです。
授業料や滞在費だけでなく、航空券、海外保険、ビザ関連費用、現地の食費、交通費、通信費、日用品なども必要になります。
留学予算に入れておきたい主な費用
- 授業料・入学金・教材費
- ホームステイ・学生寮などの滞在費
- 航空券
- 海外保険
- ビザ関連費用
- 現地での食費・交通費
- スマートフォンや通信費
- 日用品・交際費・予備費
「学校へ払える金額」ではなく「出発から帰国までに使える総額」を決めるのがポイントです。
たとえば予算が100万円なら、最初から100万円すべてを学校や滞在先に使うのではなく、現地生活費や予備費も残しておきます。
先に総予算を決めることで、「このプランなら申し込めるけれど、現地生活費が足りない」という失敗を防ぎやすくなります。
STEP3 国・都市・期間の候補を決める
総予算が決まったら、留学する国・都市・期間を一つに絞らず、複数の候補を作りましょう。
同じ英語留学でも、国や都市、滞在期間によって必要な費用や生活環境は変わります。
最初から「絶対にこの都市」と決めてしまうと、予算を調整できる選択肢が少なくなります。
たとえば「オーストラリアへ行きたい」という希望がある場合でも、都市まで最初から固定する必要はありません。
学校の選択肢、滞在費、生活環境、気候、交通の便利さなどを比較し、自分の目的に合う候補を探してみましょう。
留学期間も同様です。
4週間、8週間、12週間など複数の期間で見積もりを取り、費用差と得られる経験を比較すると判断しやすくなります。
低予算の留学では「国・都市・期間のどこを柔軟にできるか」が重要です。
絶対に譲れない条件と、変更しても問題ない条件を分けておけば、必要な部分を残しながら費用を調整しやすくなります。
STEP4 同じ条件で複数の見積もりを取る
候補が決まったら、できるだけ同じ条件で複数の見積もりを取って比較しましょう。
1社だけの見積もりでは、その金額が安いのか高いのか、自分では判断しにくいからです。
たとえば「オーストラリア・12週間・一般英語コース・ホームステイ」のように条件をそろえて相談すると、料金やサポートの違いを比較しやすくなります。
比較するときは「最安値を探す」のではなく「料金差の理由を確認する」ことが重要です。
数万円の差があっても、一方には滞在先手配や現地サポートが含まれている可能性があります。
留学エージェントの費用について詳しく知りたい方は、留学エージェントの手数料・追加費用・注意点を解説した記事も参考にしてください。
STEP5 見積もりに含まれる費用・含まれない費用を比較する
複数の見積もりを受け取ったら、合計金額だけを並べるのではなく、何が含まれているのかを項目ごとに確認しましょう。
一見すると安い見積もりでも、教材費や空港送迎、滞在先手配などが別料金なら、最終的な負担が増える可能性があります。
| 確認項目 | A社 | B社 |
|---|---|---|
| 授業料 | 含む | 含む |
| 教材費 | 別途 | 含む |
| 滞在費 | 含む | 含む |
| 空港送迎 | 別途 | 含む |
| 現地サポート | なし | あり |
上記のような比較表を自分で作ると、見積もりの違いを把握しやすくなります。
さらに、航空券、海外保険、ビザ関連費用、現地生活費など、どの会社の見積もりにも含まれていない費用も追加しておきましょう。
比較すべきなのは見積書の一番下に書かれた金額ではなく、留学全体で最終的に必要になる金額です。
不明な項目があれば、「このほかに現地で支払う費用はありますか?」と相談時に確認しておきましょう。
STEP6 留学費用が安い理由を確認する
見積もりを比較して大きな料金差があったら、「なぜこのプランは安いのか」を確認しましょう。
安い理由が分かれば、その節約方法が自分にとって問題ないかを判断できます。
たとえば、相部屋だから滞在費が安いのであれば、相部屋でも気にならない方には合理的なプランです。
一方、授業時間が少ないことで料金が安くなっている場合、英語学習を最優先したい方には合わない可能性があります。
- 授業時間が少ないから安い
- 相部屋だから滞在費が安い
- 中心部から離れているから家賃が安い
- サポート内容が限定されているから安い
- 渡航時期やキャンペーンによって安くなっている
「安い=悪い」でも「安い=お得」でもありません。
安くなっている条件を理解し、その条件を受け入れられるのであれば、格安留学でもコスパのよい選択になる可能性があります。
逆に、自分に必要な授業やサポートまで削られているなら、多少料金が高くても別のプランを検討しましょう。
STEP7 費用と留学目的のバランスで決める
最後は、ここまで比較した内容をもとに、費用と留学目的のバランスでプランを決めましょう。
一番安いプランが、自分にとって一番コスパのよいプランとは限りません。
たとえば、Aプランが50万円、Bプランが60万円でも、Bプランの方が希望する授業が多く、通学時間が短く、必要なサポートまで含まれているなら、10万円の差に価値を感じる場合があります。
留学で大切なのは「最安値」ではなく「納得できる総額」を選ぶことです。
迷った場合は、留学目的、総費用、授業内容、滞在環境、サポートの5項目を書き出し、それぞれを比較してみましょう。
条件を整理したうえで留学エージェントへ相談すると、予算だけを伝えるより自分に合うプランを提案してもらいやすくなります。
格安留学のコスパを高めるなら出発前に英語を勉強しておこう
留学のコスパを高める方法は、渡航費や学費を安くすることだけではありません。
日本にいる間に基礎英語と英会話を準備し、現地で英語を使い始めるまでの時間を短くすることも大切です。
留学前は、単語・文法の基礎から生活英語、実際に話す練習まで少しずつ進めておきましょう。
単語と文法の基礎を日本で身につける
留学前は、難しい英語を大量に覚えるより、基本的な単語と文法を使える状態にしておくことが大切です。
単語や文法は日本でも十分に勉強できるため、基礎部分を出発前に準備しておけば、現地では会話や交流など実践に時間を使いやすくなります。
TOEIC500〜650点程度の方なら、すでに知っている単語や文法も多いはずです。
新しい参考書を何冊も増やすより、これまで学んだ内容を「話すための英語」に変えていきましょう。
たとえば、過去形を復習したら「What did you do yesterday?」に自分の言葉で答える練習をします。
単語を覚えたら意味だけを確認するのではなく、その単語を使った短い英文も声に出しましょう。
「見れば分かる英語」を「自分から使える英語」に変えることが留学前学習のポイントです。
留学前に何から勉強すればよいか迷っている方は、留学前の英語学習の優先順位と勉強法を解説した記事も参考にしてください。
海外生活で使う英語を覚える
留学前は、試験対策だけでなく、海外生活で実際に使う英語も優先して覚えましょう。
留学先に到着した直後から、空港、交通機関、ホームステイ、学校、スーパー、レストランなど、さまざまな場面で英語を使います。
難しい表現を覚える必要はありません。
「聞き返す」「質問する」「お願いする」「分からないと伝える」といった基本表現を使えるだけでも、現地生活への入りやすさが変わります。
留学前に練習したい場面
- 空港や入国審査で質問に答える
- ホームステイ先で自己紹介する
- 語学学校で分からないことを質問する
- レストランやカフェで注文する
- スーパーで商品の場所を尋ねる
- 聞き取れないときにもう一度お願いする
留学前は「現地で使う可能性が高い英語」から覚えると、学んだ内容を実践につなげやすくなります。
フレーズを読むだけではなく、実際の場面を想像しながら声に出して練習しましょう。
旅行英語や生活英語を準備しておけば、留学先でも翻訳アプリだけに頼らず、自分から英語を使うきっかけを作りやすくなります。
オンライン英会話で英語を話すことに慣れる
単語や文法をある程度理解しているのに英語が話せない方は、留学前からオンライン英会話でアウトプットを増やすのがおすすめです。
知識として覚えている英語と、実際の会話ですぐに使える英語は同じではありません。
私自身も英語学習を続ける中で、単語や文法を知っていても、会話になるとすぐに言葉が出てこないことがありました。
最初からフリートークをする必要はありません。
自己紹介、買い物、レストラン、旅行英語などの教材を使い、短い文章でも自分から返答することを優先しましょう。
慣れてきたら「語学学校の初日」「ホームステイ先での会話」など、留学先で起こりそうな場面を講師と練習すると実践的です。
出発前から「英語を間違える経験」を積んでおけば、現地でも完璧さを気にしすぎず話し始めやすくなります。
留学前に利用するサービスを比較したい方は、留学前におすすめのオンライン英会話を比較した記事も参考にしてください。
英語学習アプリで毎日英語に触れる
仕事や学校が忙しく、まとまった勉強時間を確保しにくい方は、英語学習アプリも活用しましょう。
スマートフォンなら通勤中や休憩時間、寝る前などの短い時間でも学習できるため、留学準備と英語学習を並行しやすくなります。
特に出発前は、航空券、保険、荷物、各種手続きなど準備することが増えるため、英語学習だけに長時間を使えない日もあります。
そのような日は、単語、リスニング、発音、英会話フレーズなどから5〜10分だけでも取り組みましょう。
- 朝や通勤中に英単語を復習する
- 休憩時間に短い英会話フレーズを確認する
- 帰宅後にリスニングや発音を練習する
- 覚えた表現をオンライン英会話で使ってみる
アプリだけで完結させるのではなく、「アプリで覚える→声に出す→会話で使う」という流れを作るのがおすすめです。
留学前から毎日英語に触れる習慣ができていれば、現地でも英語学習を継続しやすくなります。
どのアプリを使うか迷っている方は、留学前におすすめの英語学習アプリを比較した記事もチェックしてみてください。
格安留学を選ぶ前に留学エージェントへ確認したいこと
格安留学を留学エージェント経由で申し込む場合は、見積もりの金額だけで決めず、契約前に細かい条件まで確認しましょう。
特に重要なのは、追加費用、授業内容、滞在先、現地サポート、キャンセル条件の5つです。
JASSOも、留学費用の明細やサポート内容に疑問がある場合は質問し、契約前に内容を確認するよう案内しています。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「留学あっせん業者(留学エージェント)の利用について」
見積もり以外に必要な費用はあるか確認する
まず確認したいのが、提示された見積もり以外に必要な費用がないかという点です。
一見すると安いプランでも、航空券、海外保険、ビザ関連費用、教材費、空港送迎、現地交通費などが含まれていなければ、最終的な留学費用は増えます。
留学エージェントへ相談するときは、「この見積もり以外に、日本出発から帰国までに必要になる費用はありますか?」と具体的に質問してみましょう。
格安留学では「見積もり金額」と「留学全体の総額」を分けて考えることが重要です。
JASSOも、留学費用の経費明細や項目の意味が分かりにくい場合は、納得できるまで確認するよう案内しています。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「留学あっせん業者(留学エージェント)の利用について」
留学エージェントにかかる費用や追加料金については、留学エージェントの費用・無料と有料の違いを解説した記事も参考にしてください。
なぜその留学プランが安いのか確認する
他の見積もりと比べて大幅に安いプランがあった場合は、「なぜ安いのか」をそのまま留学エージェントへ聞いてみましょう。
安い理由が、相部屋、郊外の学校、授業時間の違い、サポート範囲の違いなどであれば、その条件を受け入れられるか自分で判断できます。
一方で、料金だけを見て申し込み、あとから必要なサービスが含まれていなかったと分かると後悔につながります。
- なぜ他のプランより安いのか
- 授業時間に違いはあるか
- 滞在先の条件に違いはあるか
- サポート内容が限定されていないか
- キャンペーン適用に条件がないか
「安い理由を理解したうえで選ぶ」のが格安留学の基本です。
たとえば、相部屋でも問題ない方なら、その条件で滞在費を抑えるのは合理的です。
反対に、英語学習を重視しているのに授業時間が少ないことで安くなっている場合は、別のプランも比較した方がよいでしょう。
授業時間・クラス人数・コース内容を確認する
語学学校を選ぶときは、授業料だけではなく、実際にどのような環境で勉強するのか確認しましょう。
同じ数週間の語学留学でも、週の授業時間やクラス人数、選べるコースによって学習内容は変わります。
「安かったから申し込んだものの、思っていたより授業が少なかった」という状況を防ぐためにも、申し込み前に細かい条件を確認することが大切です。
学校について確認したい項目
- 1週間あたりの授業時間
- 1クラスあたりの人数
- 一般英語や試験対策などのコース内容
- レベル分けの方法
- 選択授業の有無
- 授業後の学習サポート
重要なのは、料金の安さではなく、自分の留学目的に必要な授業があるかどうかです。
日常英会話を伸ばしたいなら会話量を確保できるか、資格対策が目的なら希望するコースがあるかなど、自分の目的から逆算して確認しましょう。
分からない場合は、「私の目的ならどのコースが合いますか?」と留学エージェントへ相談するのも一つの方法です。
滞在先から学校までの距離と通学時間を確認する
ホームステイや学生寮などの滞在先については、料金だけでなく学校までの距離と通学時間も確認しましょう。
家賃が安くても、学校まで毎日長時間移動する必要があれば、交通費と時間の負担が増えます。
特に数か月以上の留学では、1日あたりの小さな負担でも積み重なるため、滞在先を決める前に通学方法まで確認しておくことが大切です。
「家賃+交通費+通学時間」をセットで比較すると判断しやすくなります。
さらに、夜間の帰宅方法、周辺にスーパーがあるか、公共交通機関を利用しやすいかなど、生活環境も確認しておきましょう。
安い滞在先を選ぶ場合ほど、「安い代わりに何が不便になるのか」を事前に整理しておくことが重要です。
現地サポートに含まれる内容を確認する
初めて留学する方は、現地サポートに何が含まれているのかも確認しましょう。
「現地サポートあり」と書かれていても、相談できる内容や対応時間、運営している組織などは留学エージェントによって異なります。
JASSOでも、現地サポートを別の団体やスタッフへ委託しているケースがあるため、サービス内容や責任の所在を契約前に文書で確認するよう案内しています。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「留学あっせん業者(留学エージェント)の利用について」
- 到着後に生活相談ができるか
- 学校で困ったときに相談できるか
- 滞在先のトラブルに対応してもらえるか
- 緊急時に連絡できる窓口があるか
- 日本語で相談できるか
サポートは多ければよいのではなく、自分に必要なものが含まれているかが重要です。
自分で対応できる方なら必要最低限でも問題ありませんが、英語や海外生活に不安がある方は、料金差だけでサポートを削らないようにしましょう。
キャンセル・変更時にかかる費用を確認する
契約前には、キャンセルや日程変更をした場合にいくら必要になるのか確認しておきましょう。
留学は数か月先の予定を申し込むことも多いため、仕事、学校、家庭の事情などによって出発時期を変更する可能性があります。
そのときに初めてキャンセル条件を確認すると、想定していなかった費用が発生して困ることがあります。
申し込み時点でキャンセル料、変更料、返金条件を書面で確認することが大切です。
JASSOも、留学エージェントとの契約トラブルが起きた場合の対応について案内しているため、契約内容は事前に確認し、保存しておきましょう。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「留学あっせん業者(留学エージェント)の利用について」
学校、滞在先、留学エージェントでそれぞれ異なるキャンセル規定が設定されている場合もあるため、「どの費用が返金され、どの費用が返金されないのか」まで確認すると安心です。
同じ予算で選べるほかの学校や都市も確認する
気になる留学プランが見つかっても、その場ですぐに決めず、同じ予算でほかに選択肢がないか聞いてみましょう。
留学エージェントは複数の学校や都市を取り扱っている場合があるため、条件を少し変えることで、同じ予算でも授業時間や滞在環境を改善できることがあります。
たとえば「予算80万円以内で、もう少し授業時間が多い学校はありますか?」と具体的に相談すると比較しやすくなります。
低予算の留学では、学校だけでなく国・都市・期間・滞在方法を組み合わせて考えることがポイントです。
留学エージェントごとに提案内容も異なるため、2〜3社へ同じ条件で相談すると選択肢を広げやすくなります。
どこへ相談するか迷っている方は、おすすめ留学エージェントを目的別に比較した記事も参考にしてください。
格安留学に関するよくある質問
格安留学を検討していると、「安い留学は危険なの?」「無料エージェントを使って大丈夫?」など、料金以外にもさまざまな疑問が出てきます。
ここでは、低予算で留学したい方が特に迷いやすい5つの疑問に答えます。
料金だけで判断せず、自分の目的や必要なサポートと照らし合わせながら検討してみてください。
格安留学は危険ですか?
格安留学だから危険とは限りません。
費用が安くなる理由には、物価の違い、都市の違い、相部屋の利用、授業時間、サポート範囲などさまざまなものがあります。
そのため、「料金が安い」という情報だけでは、安全性や留学の質を判断することはできません。
重要なのは、なぜ安いのかを確認し、安全や学習環境に必要な部分まで削られていないかを見ることです。
たとえば、相部屋だから安いのであれば問題ない方もいますが、治安を十分に確認せず滞在場所を選ぶのは避けた方がよいでしょう。
また、渡航前には外務省の海外安全ホームページで、留学先の最新の安全情報を確認してください。
参考資料:外務省 海外安全ホームページ「海外留学/海外修学旅行」
格安留学では「安全な条件の中で費用を抑える」という順番で考えることが大切です。
留学は個人手配した方が安くなりますか?
個人手配の方が安くなる場合はありますが、必ずしも留学全体の費用が安くなるとは限りません。
個人手配では、学校への申し込み、滞在先の確保、航空券、海外保険、ビザ関連手続きなどを自分で調べて進めます。
エージェントへのサポート料金を抑えられる可能性がある一方で、情報収集や学校とのやり取りに時間が必要です。
個人手配とエージェント利用は、金額だけではなく「自分で対応できる範囲」で選びましょう。
英語での手続きに抵抗がなく、調べる時間も確保できる方なら個人手配も選択肢です。
初めての留学で準備に不安がある方は、無料相談を利用してエージェント経由の費用と比較してから決めてもよいでしょう。
無料の留学エージェントは利用しても大丈夫ですか?
手数料無料の留学エージェントだから危険というわけではありません。
ただし、「無料」という言葉だけで判断せず、何が無料で、どこから料金が発生するのかを確認しましょう。
留学エージェントの手数料が無料でも、学校の授業料、滞在費、航空券、海外保険、ビザ関連費用などは通常の留学費用として必要になります。
また、サポートの一部が有料オプションになっているケースも考えられます。
無料・有料よりも、見積もりの透明性と必要なサポートが含まれているかを重視することが大切です。
JASSOも、留学費用の明細やサポート内容が分かりにくい場合は質問し、契約前に確認するよう案内しています。
参考資料:日本学生支援機構(JASSO)「留学あっせん業者(留学エージェント)の利用について」
無料・有料エージェントの違いについては、留学エージェントの費用と手数料を解説した記事も確認してみてください。
短期留学の方がコスパはよいですか?
短期留学だから必ずコスパがよいとは限りません。
留学期間を短くすれば授業料や滞在費の総額は抑えやすくなりますが、渡航目的によって必要な期間は変わります。
海外生活を体験したい方なら1〜2週間でも目的を達成できる可能性がありますが、英語を使うことに慣れたい方は、もう少し期間が必要だと感じる場合もあります。
私自身はオーストラリアへ3か月留学しましたが、最初から海外生活や英語での会話に慣れていたわけではありません。
「何週間なら安いか」ではなく「目的達成に必要な期間はいくらか」で考えることがおすすめです。
予算が足りない場合も、留学期間だけを削らず、都市、滞在方法、学校、渡航時期なども同時に見直しましょう。
短期間でも目的が明確で、出発前から英語を準備しておけば、限られた時間を活用しやすくなります。
英語が話せなくても格安留学できますか?
英語を流暢に話せない状態でも、語学留学を検討することはできます。
語学学校では英語力に応じてクラス分けが行われる場合があるため、英語に自信がないことだけを理由に留学を諦める必要はありません。
ただし、留学できることと、現地で困らず生活できることは別です。
学校初日の自己紹介、ホームステイ先での会話、買い物、交通機関など、到着直後から簡単な英語を使う場面があります。
留学前に単語・文法の基礎と簡単な会話を準備しておくと、現地で実践に使える時間を増やせます。
オンライン英会話や英語学習アプリなども活用し、「知っている英語を口から出す練習」を少しずつ始めておきましょう。
まとめ|格安留学は最安値ではなく納得できる総額で選ぼう
格安留学で後悔しないためには、最も安いプランではなく、自分の目的を達成できる範囲で無駄の少ないプランを選ぶことが大切です。
表示料金だけで判断せず、授業、滞在先、現地サポート、追加費用、安全面まで確認しましょう。
- 留学の目的を決める
- 留学全体の総予算を決める
- 複数の見積もりを同条件で比較する
- 安い理由を確認する
- 削ってよい費用と慎重に削る費用を分ける
- 出発前から英語を勉強しておく
一人でプランを決めるのが難しい場合は、複数の留学エージェントへ同じ条件で相談し、見積もりとサポート内容を比較してみましょう。
留学エージェントおすすめ比較では、初心者向け・費用重視・ワーホリ・オーストラリア留学など目的別に候補を紹介しています。
安さだけを追いかけず、「この費用なら納得して留学できる」と思えるプランを選ぶことが、留学費用を無駄にしない一番の近道です。