留学費用を考えるとき、学費や航空券だけでなく、現地で暮らすための滞在費も確認しておく必要があります。
ホームステイ・学生寮・シェアハウスでは、家賃だけでなく、食費や光熱費が含まれるかどうかも異なります。
この記事では、留学の滞在費に含まれる項目や、ホームステイ・学生寮・シェアハウスの費用を比較します。
オーストラリア・カナダ・アメリカ・イギリスなど、主要な留学先の費用目安も紹介するので、自分に合った滞在先を選ぶ際の参考にしてください。
この記事で分かること
- 留学の滞在費に含まれる費用
- ホームステイ・学生寮・シェアハウスの費用
- 滞在先ごとのメリットと注意点
- 主要な留学先の滞在費
- 滞在費を比較するときに確認したいポイント
留学の滞在費はいくら?費用の内訳を確認しよう
留学の滞在費を計算するときは、家賃や宿泊料金だけでなく、食費・光熱費・インターネット代なども含めて考えることが大切です。
表示されている料金が安くても、現地で追加費用が発生すると、予定していた予算を超える可能性があります。まずは、滞在費に含まれる項目と、最初に必要になる初期費用を確認しましょう。
留学の滞在費に含まれる費用
留学の滞在費とは、現地で生活する住居を確保するために支払う費用です。
ただし、滞在先によって料金に含まれる範囲が異なります。ホームステイでは食事や光熱費が含まれる場合がありますが、シェアハウスでは家賃とは別に支払うケースも少なくありません。
滞在費を比較するときは、以下の項目を確認しましょう。
- 家賃・宿泊料金
- 食費
- 水道・電気・ガスなどの光熱費
- Wi-Fi・インターネット代
- 家具・寝具の利用料金
- 共用部分の清掃費
- 洗濯機や乾燥機の利用料金
- 学校までの通学交通費
特に注意したいのが、食費と通学交通費です。
例えば、郊外のホームステイは滞在料金が安くても、学校まで電車やバスを利用することで、毎月の交通費が高くなることがあります。
一方、学校に近い学生寮は滞在料金が高く見えても、光熱費やWi-Fiが含まれ、通学交通費がかからない場合があります。
滞在費は表示された家賃ではなく、現地で生活するための総額で比較することが重要です。
滞在費を比較する計算式
滞在費の総額は「家賃・宿泊料金+食費+光熱費+通信費+通学交通費+返金されない初期費用」で考えましょう。
滞在費とは別に必要な初期費用
留学の滞在先を申し込むときは、毎週または毎月の滞在料金とは別に、手配料やデポジットなどの初期費用が必要になる場合があります。
初期費用は最初にまとめて支払うことが多いため、留学前の資金計画に含めておかなければなりません。
滞在先の主な初期費用
- 滞在先手配料
- 入寮費・登録料
- デポジット・ボンド
- 鍵やカードキーの保証金
- 空港送迎費
- 寝具・リネン代
- 退去時の清掃費
- 前払いする数週間分の家賃
デポジットやボンドは、部屋を傷つけたり家賃を滞納したりしなければ、退去後に返金される保証金です。
ただし、返金されるお金であっても、入居時には用意する必要があります。また、清掃費や鍵の交換費用が差し引かれる場合もあるため、契約条件を確認しましょう。
オーストラリアの大学寮でも、週単位の滞在料金とは別に、登録料・デポジット・入居時のサービス料が設定されている例があります。
見積もりを見るときは「返金される費用」と「返金されない費用」を分けて確認することが大切です。
参考資料:オーストラリア国立大学「Burgmann College」
週単位と月単位の料金を比較するときの注意点
オーストラリアやニュージーランドなどでは、家賃や学生寮の料金が1週間単位で表示されることがあります。
週料金を月料金へ換算するときに単純に4倍すると、年間の費用を少なく見積もってしまうため注意が必要です。1年は52週間あるため、1ヶ月あたりの平均は約4.33週間です。
週料金を月料金へ換算する方法
1ヶ月の滞在費の目安は「1週間の料金×4.33」で計算します。
例えば、週400オーストラリアドルの場合は、400×4.33=月約1,732オーストラリアドルです。
学生寮では、39週間・42週間・48週間などの契約期間が決められている場合もあります。
春休みや夏休みを含まない契約では、休暇中に別の滞在先を探す必要があるかもしれません。反対に、途中で帰国しても契約期間が残っていれば、滞在料金の支払いが続く可能性があります。
週料金だけでなく、契約期間・入居日・退去日・途中解約の条件まで確認しましょう。
留学の滞在先費用をホームステイ・寮・シェアハウスで比較
留学の主な滞在先には、ホームステイ・学生寮・シェアハウスがあります。
一般的にはシェアハウスが安い傾向にありますが、食費や光熱費、家具の購入費まで含めると、必ずしも最安とは限りません。それぞれの料金に何が含まれているのかを比較しましょう。
| 滞在方法 | 1ヶ月の費用目安 | 費用に含まれやすいもの | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ホームステイ | 約12万〜25万円 | 食事・光熱費・Wi-Fi | 初めて留学する人 |
| 学生寮 | 約10万〜30万円 | 光熱費・Wi-Fi・家具 | 学校の近くで暮らしたい人 |
| シェアハウス | 約7万〜22万円 | 家具・Wi-Fiなど | 長期留学・ワーホリをする人 |
上記は複数の国をまとめた大まかな目安です。
実際の費用は、国・都市・部屋タイプ・食事条件・為替レートによって変わります。見積もりを取る際は、同じ条件で比較してください。
留学のホームステイ費用と内訳
ホームステイは、現地の家庭でホストファミリーと生活する滞在方法です。
費用は国や都市によって異なりますが、1ヶ月あたり約12万〜25万円が一つの目安です。朝食と夕食の2食付き、または平日は2食、休日は3食付きのプランが多く見られます。
ホームステイ費用に含まれやすいもの
- 個室または相部屋の利用料金
- 朝食・夕食などの食事
- 水道・電気・ガスなどの光熱費
- Wi-Fi・インターネット代
- 家具・寝具の利用料金
ホームステイは食費や光熱費が含まれるため、現地生活に必要な金額を計算しやすいのがメリットです。
ただし、平日の昼食代や外食費、学校までの交通費は別に必要になる場合があります。ホストファミリーの家が郊外にあると、通学に片道30分〜1時間以上かかることもあります。
また、滞在先手配料や空港送迎費が加算される場合もあるため、週料金だけで判断しないようにしましょう。
短期留学や初めての海外生活では、費用だけでなく、食事と生活サポートが含まれる安心感もホームステイの価値です。
ホームステイとほかの滞在方法の違いは、留学の滞在先の選び方を解説した記事も参考にしてください。
留学の学生寮費用と内訳
学生寮は、大学や語学学校が運営または提携している学生向けの滞在施設です。
費用は1ヶ月あたり約10万〜30万円が目安ですが、都市部の個室や食事付きの学生寮では、それ以上になることもあります。1人部屋より、2〜4人で利用する相部屋のほうが安くなる傾向があります。
学生寮には、次のような種類があります。
- 大学が運営するキャンパス内の学生寮
- 語学学校が所有する学生寮
- 学校が提携する民間の学生レジデンス
- 食事付きの学生寮
- 共用キッチンで自炊する学生寮
学生寮は学校に近いことが多く、通学交通費や移動時間を抑えやすいのがメリットです。光熱費・Wi-Fi・家具が料金に含まれていれば、毎月の支出も管理しやすくなります。
一方、食事なしの寮では自炊費が必要です。入寮費・デポジット・寝具代・清掃費などが別に請求されることもあります。
学生寮を比較するときは、食事の有無と契約期間、休暇中も滞在できるかを確認しましょう。
オーストラリアのニューカッスル大学では、2026年の大学寮料金が週249.45〜477.76オーストラリアドルと案内されています。このように、同じ大学内でも部屋タイプによって料金に大きな差があります。
参考資料:ニューカッスル大学「Room types and fees」
留学のシェアハウス費用と内訳
シェアハウスは、複数人で一つの住宅を借り、キッチン・リビング・バスルームなどを共有する滞在方法です。
留学のシェアハウス費用は、1ヶ月あたり約7万〜22万円が目安です。ただし、シドニー・バンクーバー・ロンドン・ニューヨークなどの大都市では、個室の家賃がさらに高くなる可能性があります。
シェアハウスでは、主に以下の費用が必要です。
シェアハウスで確認したい費用
- 毎週または毎月の家賃
- デポジット・ボンド
- 水道・電気・ガス代
- Wi-Fi・インターネット代
- 食費・日用品費
- 寝具や家具の購入費
- 学校や職場までの交通費
シェアハウスは、ホームステイや学生寮より自由度が高く、長期滞在では費用を抑えやすい方法です。
一方、契約内容の確認や家賃の支払い、ルームメイトとの生活ルールなどを自分で管理する必要があります。光熱費込みと記載されていても、一定額を超えると追加料金が発生するケースがあります。
家賃の安さだけで決めず、契約期間・退去通知・光熱費・交通費まで確認することが大切です。
初めてシェアハウスを探すときの注意点
現地到着前に、内見できない物件へ高額な家賃やデポジットを送金するのは避けましょう。最初の数週間はホームステイや学生寮で暮らし、現地で物件を内見してから契約する方法が安心です。
アパート・ホテル・ホステルの費用
ホームステイ・学生寮・シェアハウス以外にも、アパート・ホテル・ホステルを滞在先として利用できます。
アパートで一人暮らしをすると、プライバシーを確保できますが、家賃・光熱費・家具代を一人で負担するため、一般的にはシェアハウスより高くなります。長期契約や現地の収入証明を求められる場合もあります。
ホテルは設備やサービスが整っている一方、1泊単位で料金が設定されるため、長期留学には向いていません。留学先へ到着してから、学生寮やシェアハウスへ入居するまでの一時滞在として利用する方法があります。
ホステルは相部屋を選べば費用を抑えられますが、荷物の管理や学習環境に注意が必要です。
| 滞在方法 | 費用の傾向 | 向いている利用方法 |
|---|---|---|
| アパート | 高い | プライバシーを重視する長期滞在 |
| ホテル | 非常に高い | 到着直後の数日間 |
| ホステル | 比較的安い | 物件探し中の一時滞在 |
ホテルやホステルを利用する場合は、滞在先が見つからない期間も想定し、1〜2週間分の予備費を準備しておくと安心です。
ホームステイ・寮・シェアハウスはどれが安い?
費用の安さだけを比べると、一般的にはシェアハウス、学生寮、ホームステイの順に安くなりやすい傾向があります。
ただし、シェアハウスでは食費・光熱費・Wi-Fi代が別に必要です。郊外に住めば交通費もかかるため、最終的な総額がホームステイを上回る可能性もあります。
| 重視すること | おすすめの滞在先 | 理由 |
|---|---|---|
| 初めての海外生活 | ホームステイ | 食事や生活面のサポートを受けやすい |
| 学校への通いやすさ | 学生寮 | 学校内や学校周辺にあることが多い |
| 長期滞在の費用 | シェアハウス | 相部屋や郊外を選ぶと家賃を抑えやすい |
| 現地の家庭との交流 | ホームステイ | 日常生活で英語を使う機会を作りやすい |
| 留学生との交流 | 学生寮 | 同世代の留学生と出会いやすい |
短期留学では、家具や生活用品を買う必要がなく、食事付きのホームステイや学生寮が便利です。
半年から1年の長期留学やワーホリでは、最初の数週間をホームステイまたは学生寮で過ごし、現地生活に慣れてからシェアハウスへ移る方法もあります。
最も安い滞在先ではなく、自分の留学期間・英語力・生活スタイルに合った滞在先を選びましょう。
国別に留学の滞在費を比較
留学の滞在費は、滞在方法だけでなく、国や都市によっても大きく異なります。
同じ国でも、中心部と地方都市では家賃に差があります。また、ホームステイが一般的な国もあれば、学校併設の学生寮が中心となる国もあります。主要な留学先の特徴と費用目安を確認しましょう。
| 国 | 滞在費の目安 | 料金単位 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| オーストラリア | A$250〜600程度 | 1週間 | 週単位の表示が多い |
| カナダ | C$500〜2,000程度 | 1ヶ月 | 都市部は高くなりやすい |
| アメリカ | US$800〜2,500程度 | 1ヶ月 | 地域による差が大きい |
| イギリス | £130〜375程度 | 1週間 | ロンドンは高額になりやすい |
| アイルランド | €700〜1,200以上 | 1ヶ月 | 都市部では住居不足に注意 |
| ニュージーランド | NZ$140〜484程度 | 1週間 | シェアと食事付き寮で差がある |
| マルタ | €900〜1,400程度 | 1ヶ月の生活費 | 滞在費以外も含む目安 |
| フィリピン | PHP8,000〜21,200程度 | 1ヶ月 | 学校併設寮が多い |
表の金額は、各国の公的機関や大学が公表している情報をもとにした目安です。
食事付きかどうか、個室か相部屋かによって総額は変わります。日本円へ換算するときは、申し込み時点の為替レートを使用してください。
オーストラリアの滞在費
オーストラリアの滞在費は、1週間あたり約250〜600オーストラリアドルが目安です。
シドニー・メルボルンなどの大都市では家賃が高く、アデレード・パース・地方都市では比較的抑えやすい傾向があります。大学寮や食事付きの滞在施設では、週600オーストラリアドルを超える場合もあります。
2026年のニューカッスル大学の学生寮は、週249.45〜477.76オーストラリアドルです。オーストラリア国立大学では、学生向け住居が週373オーストラリアドルから案内されています。
シェアハウスでは家賃を抑えやすい一方、ボンド・光熱費・食費が別に必要です。オーストラリアでは家賃が週単位で表示されることが多いため、月額や年間総額へ換算して比較しましょう。
長期留学やワーホリでは、最初にホームステイを利用し、現地で仕事や学校の場所が決まってからシェアハウスへ移る方法も現実的です。
参考資料:オーストラリア政府 Study Australia「Accommodation」
参考資料:ニューカッスル大学「Room types and fees」
カナダの滞在費
カナダの滞在費は、1ヶ月あたり約500〜2,000カナダドルが公的な目安として案内されています。
ただし、バンクーバーやトロントなどの大都市では、個室や学生レジデンスの費用が2,000カナダドルを超える場合もあります。地方都市や複数人で利用する部屋を選ぶと、費用を抑えやすくなります。
ホームステイでは朝食と夕食が含まれることがありますが、平日の昼食や通学交通費は別に必要です。学生寮は学期分または1年分をまとめて支払うケースがあり、月払いできるとは限りません。
カナダ政府の留学生向け情報では、住居費は都市や生活方法によって異なり、家計の約25%を住居費として確保する方法が紹介されています。
カナダ留学では、家賃だけでなく、暖房費が含まれるか、学校までの交通費がいくらかかるかも確認しましょう。
参考資料:カナダ政府 EduCanada「Prepare your budget to study in Canada」
アメリカの滞在費
アメリカの滞在費は、1ヶ月あたり約800〜2,500米ドルが一つの目安です。
アメリカは地域による費用差が大きく、ニューヨーク・サンフランシスコ・ロサンゼルスなどの大都市では高額になります。一方、南部や中西部の郊外・地方都市では、住居費を抑えやすい傾向があります。
ニューヨーク州のバッファロー大学では、2026〜2027年度の学生寮が1学年あたり約7,367〜11,536米ドルです。カリフォルニア大学バークレー校の大学院生向け住居では、月1,530〜2,495米ドルの部屋が案内されています。
学生寮では食事プランへの加入が必要な場合があり、表示料金に食費が含まれているかを確認しなければなりません。
アメリカ留学では、同じ国の平均額よりも、希望する学校が公表している住居費と生活費を確認することが重要です。
参考資料:アメリカ国務省 EducationUSA「Finance Your Studies」
参考資料:バッファロー大学「Campus Living Rates」
イギリス・アイルランドの滞在費
イギリスの学生寮は、1週間あたり約130〜375ポンドが目安です。
ロンドンは地方都市より高くなりやすく、個室・専用バスルーム付き・自炊設備付きの部屋では、週300ポンドを超える場合があります。イギリス政府が示す学生ビザの生活資金基準も、ロンドンとロンドン以外で分かれています。
2026年時点では、ロンドンで月1,529ポンド、ロンドン以外では月1,171ポンドが、最長9ヶ月分の生活資金基準として示されています。これは家賃だけではなく、食費や交通費を含む生活費の基準です。
アイルランドでは、学生向け民間レジデンスが月1,000ユーロを超えることもあります。特にダブリンでは住居を見つけにくい場合があるため、渡航直前ではなく、学校を決めた段階から探しましょう。
イギリスとアイルランドでは、費用だけでなく、滞在先を確保できる時期も留学計画に影響します。
参考資料:イギリス政府「Student visa: Money you need」
参考資料:Education in Ireland「Student accommodation」
ニュージーランドの滞在費
ニュージーランドの滞在費は、シェアハウスの一室で週140ニュージーランドドルから、食事付きの学生寮で週484ニュージーランドドル程度が公的な目安として案内されています。
ホームステイでは食事や光熱費が含まれることが多く、初めて留学する人でも生活費を管理しやすいのが特徴です。シェアハウスは家賃を抑えやすい一方、食費・電気代・Wi-Fi代を別に負担する可能性があります。
ニュージーランド政府の留学生向け情報では、食材費として週80〜120ニュージーランドドル以上、民間住宅の電気代として月200〜300ニュージーランドドル程度が示されています。
そのため、週140ニュージーランドドルの部屋を見つけても、実際の生活費は家賃だけでは収まりません。
ニュージーランド留学では、食事付きホームステイと自炊型シェアハウスの総額を比較しましょう。
参考資料:ニュージーランド政府 Study with New Zealand「Tuition fees and cost of living」
マルタの滞在費
マルタでは、語学学校が手配する学生寮やシェアアパートを利用する留学生が多く見られます。
欧州委員会の留学情報では、マルタの住居費・食費・光熱費・交通費・個人的な支出を含む生活費として、1ヶ月あたり約900〜1,400ユーロが目安とされています。
学生寮の相部屋を選ぶと費用を抑えやすくなりますが、夏のハイシーズンは宿泊需要が高まり、滞在料金が上がる場合があります。また、学校と滞在先が離れている場合は、バスを利用するための交通費や移動時間も確認が必要です。
マルタ留学の見積もりでは、授業料と滞在費がセットで表示されることがあります。料金を比較するときは、部屋タイプ・食事・空港送迎・清掃費などの条件をそろえましょう。
マルタは相部屋と個室、渡航時期による料金差が大きいため、同じ学校でも複数の滞在プランを比較することが大切です。
参考資料:欧州委員会 European Education Area「Study in Malta」
フィリピンの滞在費
フィリピン留学では、語学学校の校舎と学生寮が一体になった施設を利用するケースが一般的です。
学生寮費は授業料・食費・清掃費などとセットになっていることがあり、ほかの国より総額を把握しやすい傾向があります。ただし、電気代・教材費・管理費・空港送迎費が別に設定されている場合があります。
大学が公表する生活費では、アテネオ・デ・マニラ大学が住居費の目安を月8,000〜21,200フィリピンペソとしています。フィリピン大学の一部学生寮や短期滞在施設では、月5,000〜7,000フィリピンペソ程度の例もありますが、入居資格や部屋数に限りがあります。
語学学校の寮は、1人部屋・2人部屋・3〜6人部屋で費用が異なります。複数人部屋ほど安くなりますが、生活音やプライバシーも考慮しましょう。
フィリピン留学では、寮費だけでなく、食事回数・電気代・清掃・洗濯・追加授業の費用まで確認することが重要です。
参考資料:アテネオ・デ・マニラ大学「Cost of Living」
参考資料:フィリピン大学ディリマン校「Accommodations in UP Diliman」
留学期間別に滞在費の目安を比較
留学の滞在費は、滞在する期間が長くなるほど総額も増えていきます。
ただし、短期留学は手配料などの初期費用が占める割合が大きく、長期留学ではシェアハウスへ移ることで1ヶ月あたりの費用を抑えられる場合があります。期間ごとの目安と滞在先の選び方を確認しましょう。
| 留学期間 | 滞在費の目安 | 選ばれやすい滞在先 |
|---|---|---|
| 1週間 | 約3万〜10万円 | ホームステイ・学生寮 |
| 1ヶ月 | 約8万〜30万円 | ホームステイ・学生寮 |
| 3ヶ月 | 約24万〜90万円 | ホームステイ・学生寮・シェアハウス |
| 半年 | 約45万〜180万円 | 学生寮・シェアハウス |
| 1年間 | 約85万〜360万円 | シェアハウス・学生寮 |
表の金額は、ホームステイ・学生寮・シェアハウスの基本的な滞在料金をまとめた幅広い目安です。
食費・光熱費・通学交通費・手配料・デポジットが含まれていない場合があります。また、日本円で支払う金額は為替レートによって変わるため、実際の見積もりを確認してください。
参考資料:カナダ政府 EduCanada「Prepare your budget to study in Canada」
参考資料:ニュージーランド政府 Study with New Zealand「Tuition fees and cost of living」
1週間の留学にかかる滞在費
1週間の留学にかかる滞在費は、約3万〜10万円が目安です。
短期留学では、自分で賃貸契約を結ぶシェアハウスより、学校や留学エージェントが手配するホームステイ・学生寮を利用するケースが一般的です。入居後すぐに生活を始められるため、物件探しや家具購入に時間を使わずに済みます。
ただし、1週間だけの滞在でも、滞在先手配料・空港送迎費・清掃費などは発生します。長期留学と同程度の手配料を支払う場合もあるため、滞在日数だけで考えると、1日あたりの費用は高くなりやすいです。
- 滞在先手配料が含まれているか
- 到着日と退去日が指定されているか
- 食事は1日何回提供されるか
- 空港から滞在先までの送迎が必要か
- 前泊や延泊に追加料金がかかるか
例えば、授業が月曜日から始まる場合、土曜日または日曜日に入居するよう指定されることがあります。航空券の日程が合わず、前日にホテルへ泊まる場合は、その宿泊費も準備しなければなりません。
1週間留学では、週料金だけでなく、手配料や前後泊を含めた総額で比較しましょう。
オーストラリアへの短期留学を検討している方は、社会人のオーストラリア短期留学にかかる費用も参考にしてください。
1ヶ月の留学にかかる滞在費
1ヶ月の留学にかかる滞在費は、約8万〜30万円が目安です。
1ヶ月留学では、ホームステイまたは学生寮を利用する人が多くなります。ホームステイは朝食・夕食が含まれる場合があり、学生寮は学校に近いため通学交通費を抑えやすい点が特徴です。
一方、滞在料金が安く見えても、食事なしの学生寮では自炊費が必要です。洗濯機や乾燥機の利用料、寝具代、共用部分の清掃費などが追加されることもあります。
| 滞在先 | 1ヶ月の費用目安 | 確認したい費用 |
|---|---|---|
| ホームステイ | 約12万〜25万円 | 食事・交通費・手配料 |
| 学生寮 | 約10万〜30万円 | 食費・入寮費・寝具代 |
| シェアハウス | 約7万〜22万円 | ボンド・光熱費・食費 |
1ヶ月の場合は、シェアハウスを自分で探して契約しても、数週間で退去することになります。最低滞在期間が設定されている物件もあるため、短期契約が可能か確認しなければなりません。
生活に慣れるまでの時間や内見の手間を考えると、多少高くても、最初から手配されたホームステイや学生寮のほうが安心できる場合があります。
1ヶ月留学では、数万円の差だけでなく、食事・通学時間・生活サポートを含めて判断することが大切です。
3ヶ月の留学にかかる滞在費
3ヶ月の留学にかかる滞在費は、約24万〜90万円が目安です。
3ヶ月あれば、最初はホームステイや学生寮を利用し、現地生活に慣れてからシェアハウスへ移ることもできます。ホームステイを続ける安心感と、シェアハウスへ移ることで得られる自由度や節約効果を比較しましょう。
例えば、最初の4週間をホームステイで過ごし、残りの8週間をシェアハウスで生活する方法があります。現地の治安や交通事情を理解してから部屋を探せるため、写真だけを見て物件を決めるより失敗を減らしやすくなります。
ただし、途中で引っ越す場合は、新しい部屋のボンド・移動費・生活用品の購入費が必要です。ホームステイの契約期間が残っていると、未使用分の滞在費が返金されない可能性もあります。
滞在先の特徴から比較したい方は、留学の滞在先の選び方もあわせて確認してください。
半年の留学にかかる滞在費
半年の留学にかかる滞在費は、約45万〜180万円が目安です。
半年間同じホームステイや学生寮を利用すると、生活環境が安定しやすい一方で、滞在費が高くなる可能性があります。長期留学では、ホームステイ・学生寮・シェアハウスを組み合わせて予算を調整する方法もあります。
例えば、最初の1ヶ月を食事付きのホームステイで過ごし、残りの5ヶ月をシェアハウスで生活すれば、現地生活に慣れる期間を確保しながら、長期的な家賃を抑えやすくなります。
シェアハウスでは、自炊を増やすことで食費も調整できます。ただし、安い郊外の部屋を選んだ結果、学校までの交通費や通学時間が増えることもあります。
半年間では、月1万円の差でも合計6万円になります。反対に、家賃を月1万円節約するために、交通費が月8,000円増えるのであれば、実際の節約額は小さくなります。
半年留学では、1ヶ月の家賃だけでなく、6ヶ月間の食費・交通費・初期費用まで計算しましょう。
オーストラリアでの長期滞在を考えている方は、オーストラリア留学の生活費も参考にしてください。
1年間の留学にかかる滞在費
1年間の留学にかかる滞在費は、約85万〜360万円が目安です。
1年間の滞在費は、国・都市・滞在方法によって大きく変わります。地方都市のシェアハウスで相部屋を選ぶ場合と、大都市中心部の食事付き学生寮で個室を選ぶ場合では、年間で100万円以上の差が生まれる可能性もあります。
長期留学では、途中で住む場所や学校、仕事先が変わることも想定しておきましょう。最初から1年間分を一括払いすると割引を受けられる場合がありますが、途中退去時に返金されないリスクがあります。
1年間の滞在費を計算するときの項目
- 12ヶ月分の家賃・寮費
- 食費・光熱費・Wi-Fi代
- デポジット・ボンド
- 入居時の家具・寝具・生活用品
- 通学・通勤交通費
- 途中で引っ越す場合の費用
- 一時帰国や休暇中の滞在費
ワーホリでは現地収入を見込める場合もありますが、仕事がすぐに決まるとは限りません。少なくとも到着後数ヶ月分の滞在費は、日本で準備しておくと安心です。
1年間の契約へ申し込む前に、途中解約・返金・部屋変更の条件を確認しましょう。
留学の滞在費が変わる7つの条件
留学の滞在費は、同じ国や滞在方法を選んでも、条件によって大きく変わります。
特に影響しやすいのが、都市・時期・期間・部屋タイプ・食事・学校までの距離・為替レートです。見積もりを比較するときは、条件をそろえて確認しましょう。
留学する国と都市
留学の滞在費を大きく左右するのが、留学する国と都市です。
一般的に、人口が多い大都市・観光地・学校が集中している地域では、住居の需要が高くなり、ホームステイ・学生寮・シェアハウスの料金も高くなりやすいです。
例えば、オーストラリアではシドニーやメルボルン、カナダではバンクーバーやトロント、イギリスではロンドンなどが人気です。学校や仕事の選択肢が多い一方、中心部の個室は費用が高くなる可能性があります。
地方都市や郊外では家賃を抑えやすいですが、学校までの距離が遠いと、交通費と通学時間が増えます。また、車がなければ移動しにくい地域もあるため、家賃だけで都市を選ぶのは避けましょう。
都市を比較するときは、滞在費・交通費・学校の選択肢・生活のしやすさを一緒に確認することが大切です。
オーストラリアの都市選びで迷っている方は、オーストラリア留学・ワーホリにおすすめの都市比較も参考にしてください。
参考資料:オーストラリア政府 Study Australia「Accommodation」
滞在する時期
留学の滞在費は、渡航する時期によっても変わる場合があります。
夏休み・年末年始・観光シーズン・大学の新学期などは、学生寮や短期滞在施設への申し込みが集中します。空室が少なくなると、安い部屋を選びにくくなり、通常より高い滞在先しか残っていないこともあります。
特にマルタやオーストラリアの観光都市では、旅行者が増える時期にホテル・ホステル・短期滞在型の学生寮が高くなりやすいです。現地でシェアハウスを探す場合も、入学時期が重なると内見希望者が増える可能性があります。
留学時期を自由に選べる場合は、滞在費だけでなく、航空券や学校のキャンペーンも含めて比較しましょう。
また、安い時期を選んでも、気候や学校の開講日が希望に合わなければ、留学の満足度が下がることがあります。
費用を抑えたい場合は、渡航時期を決める前に、学校と滞在先の空き状況を確認しましょう。
滞在する期間
滞在期間が長いほど、留学の滞在費の総額は大きくなります。
一方で、長期契約を選ぶと、1週間または1ヶ月あたりの料金が安くなる場合があります。学生寮や学校手配の滞在先では、4週間・12週間・24週間など、契約期間に応じて料金が設定されていることもあります。
短期滞在では、手配料や清掃費などの固定費を少ない日数で負担するため、1日あたりの費用が高くなりやすいです。長期滞在では、シェアハウスへの移動や自炊によって、月々の支出を調整しやすくなります。
ただし、長期契約は途中で解約しにくい点に注意が必要です。学校を変更したり、一時帰国したりしても、契約期間中の料金を支払わなければならない場合があります。
期間が確定していない段階では、最初から長期契約を結ばず、延長できるプランを選ぶ方法も検討しましょう。
個室・相部屋などの部屋タイプ
留学の滞在費は、個室か相部屋かによって大きく変わります。
一般的には、一人で利用する個室が高く、2〜4人で利用する相部屋ほど安くなります。同じ学生寮でも、専用のバス・トイレが付いた個室と、設備を共有する部屋では料金が異なります。
| 部屋タイプ | 費用の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|
| 個室 | 高い | プライバシーと学習環境を確保しやすい |
| 2人部屋 | やや安い | 費用とプライバシーのバランスを取りやすい |
| 3〜4人部屋 | 安い | 交流しやすいが生活音が気になりやすい |
| リビングシェア | 非常に安い | プライバシーや安全性の確認が必要 |
相部屋は滞在費を抑えられますが、生活時間や室温、清掃方法などでルームメイトと意見が合わないこともあります。英語環境を作りやすい反面、一人で勉強する時間を確保しにくい可能性もあります。
安さだけで決めず、睡眠・勉強・荷物管理に必要な環境を確保できるか確認しましょう。
食事の有無
ホームステイや学生寮の滞在費を比較するときは、食事が含まれているか確認しましょう。
食事付きの滞在先は、食事なしの部屋より料金が高く見えます。しかし、毎日の食材費や外食費を含めると、食事付きプランのほうが総額を抑えられる場合もあります。
ホームステイでは、朝食と夕食の2食付きが一般的ですが、平日の昼食は自分で用意するケースがあります。休日だけ3食提供される場合や、昼食用の材料を自分で準備する場合もあるため、食事回数を確認してください。
学生寮では、食堂を利用する食事付きプランと、共用キッチンで自炊するプランがあります。食事付きでも、学校の休暇中や食堂の営業時間外は利用できないことがあります。
食事条件は「食事付き」とだけ確認せず、提供回数・曜日・追加料金まで確認しましょう。
学校までの距離
滞在先から学校までの距離は、毎月の交通費と留学生活の過ごし方に影響します。
郊外のホームステイやシェアハウスは家賃を抑えやすい一方、電車やバスを毎日利用すると、通学交通費が増えます。乗り換えが多ければ、授業の開始時間に間に合うよう早く家を出なければなりません。
例えば、学校近くの部屋より家賃が月2万円安くても、交通費が月1万円かかる場合、実際の節約額は月1万円です。さらに、毎日往復2時間かかると、自習や友達との交流に使える時間も減ります。
学生寮は家賃が高くても、徒歩で通学できれば交通費がかからず、朝や放課後の時間を有効に使えます。
物件を比較するときは、地図上の距離だけでなく、実際の通学時間・乗り換え回数・終電や最終バスの時刻も確認してください。
滞在先は「家賃+交通費+移動時間」の3つをセットで比較しましょう。
為替レート
海外の滞在費は現地通貨で決められているため、日本円で支払う金額は為替レートによって変わります。
例えば、同じ週400オーストラリアドルの部屋でも、1オーストラリアドルが95円の場合と105円の場合では、日本円換算した1ヶ月の費用に1万円以上の差が生まれます。
長期留学では、契約時と実際に支払う時期が異なることもあります。見積もりを取ったときより円安が進むと、現地通貨の料金が変わっていなくても、日本円での負担は増えます。
為替の動きを正確に予測することは難しいため、予算を限界まで使うのは避けましょう。日本円へ換算した金額に、5〜10%程度の余裕を持たせておくと、急な変動にも対応しやすくなります。
また、海外送金やクレジットカード払いでは、為替手数料・海外事務手数料・送金手数料が加わる場合があります。
見積書では、適用される為替レートと支払い方法、手数料まで確認することが重要です。
留学の滞在費に追加されやすい費用
留学の滞在先では、毎週または毎月の料金とは別に、さまざまな追加費用が発生します。
手配料・デポジット・光熱費などを見落とすと、渡航前や入居時に予算が足りなくなる可能性があります。見積書の「滞在費に含まれないもの」まで確認しましょう。
滞在先の手配料・入寮費
ホームステイや学生寮を学校・留学エージェントに手配してもらう場合は、滞在料金とは別に手配料が必要になることがあります。
手配料は、希望条件の確認、ホストファミリーの選定、学生寮の予約、書類作成などに対して支払う費用です。実際の入居期間にかかわらず、1回の申し込みごとに発生する場合があります。
学生寮では、手配料ではなく入寮費・登録料・事務手数料という名称で請求されることもあります。延長や部屋変更をすると、再度手数料が必要になる可能性もあります。
確認したいポイント
滞在先手配料は、滞在費とは別に請求されるのか、キャンセルした場合に返金されるのか、延長時に再度必要になるのかを確認しましょう。
留学エージェントのサポート費用と滞在先手配料が別になっている場合もあります。「手数料無料」と表示されていても、学校や滞在先に支払う費用まで無料になるわけではありません。
留学エージェントにかかる費用は、留学エージェントの手数料と追加費用も参考にしてください。
デポジット・ボンド
デポジットやボンドは、家賃の未払いや部屋の破損などに備えて、入居時に預ける保証金です。
問題なく退去できれば返金される費用ですが、入居時には現金や送金で準備しなければなりません。一般的には、数週間分の家賃に相当する金額が設定されますが、国・地域・物件によって異なります。
退去時に部屋の汚れや備品の破損が見つかった場合は、清掃費・修理費・鍵の交換費などが差し引かれる可能性があります。また、契約で定められた退去通知期間を守らなかった場合も、一部が返金されないことがあります。
- 支払った金額と日付が分かる証明を保管する
- 入居前に部屋や家具の傷を写真で残す
- 返金条件と返金時期を確認する
- 退去通知の期限を確認する
- 現金を渡す場合は必ず領収書を受け取る
返金される予定の費用であっても、入居時に必要な資金として予算へ含めておきましょう。
水道光熱費・Wi-Fi代
シェアハウスやアパートでは、水道・電気・ガス・Wi-Fi代が家賃に含まれていない場合があります。
光熱費込みと記載されていても、毎月の使用量に上限が設定され、超過分を住人で分担するケースもあります。冷暖房を使用する季節は、通常より請求額が高くなる可能性があります。
ホームステイでは光熱費が滞在料金に含まれることが多いですが、長時間のシャワーや暖房の使用について、家庭ごとのルールが決められている場合があります。学生寮でも、共用設備の料金は含まれていても、洗濯機・乾燥機は利用するたびに支払うことがあります。
光熱費と通信費の確認項目
- 水道・電気・ガス代は家賃に含まれるか
- 使用量の上限はあるか
- Wi-Fi代は別に必要か
- 退去時に未払い分を精算するか
- 洗濯機や乾燥機は有料か
シェアハウスでは、自分がほとんど冷暖房を使わなくても、住人全員で均等に支払うことがあります。入居前に、直近の光熱費がどの程度だったか確認しておくと安心です。
寝具・家具・生活用品の購入費
滞在先に家具が備え付けられていても、寝具や生活用品は自分で用意する場合があります。
ベッド・机・椅子などがあっても、シーツ・枕・掛け布団・タオルが含まれているとは限りません。学生寮では、寝具セットを有料で購入またはレンタルするケースもあります。
シェアハウスへ入居するときは、食器・調理器具・洗剤・トイレットペーパー・収納用品なども必要です。一つひとつは少額でも、まとめて購入すると数千円から数万円の出費になる可能性があります。
短期留学の場合は、現地で多くの生活用品を購入すると、帰国時に処分しなければなりません。寝具や調理器具を買う必要があるシェアハウスより、必要な設備がそろったホームステイや学生寮のほうが、結果的に安い場合もあります。
滞在先を比較するときは「家具付き」だけで判断せず、実際に用意されている備品を一覧で確認しましょう。
学校までの通学交通費
留学の滞在費を計算するときに、見落としやすいのが学校までの通学交通費です。
郊外のホームステイやシェアハウスは、中心部より家賃が安くなりやすい一方、電車・バス・トラムなどの費用が毎日かかります。学校が週5日ある場合は、往復の交通費を1ヶ月分に換算して確認しましょう。
| 滞在先 | 家賃 | 交通費 | 1ヶ月の合計 |
|---|---|---|---|
| 学校近くの学生寮 | 15万円 | 0円 | 15万円 |
| 郊外のホームステイ | 12万円 | 2万円 | 14万円 |
| 遠方のシェアハウス | 10万円 | 3万円 | 13万円 |
上記は比較方法を示すための一例です。実際には、食費や光熱費も加えて判断する必要があります。
学生割引や定期券を利用できる国・地域もありますが、語学学校の学生は対象外になる場合があります。申し込み前に、学校へ通学方法や交通費の目安を確認しましょう。
通学時間が長すぎると、遅刻や欠席が増えたり、放課後の交流に参加しにくくなったりすることもあります。金額だけでなく、時間も留学生活のコストとして考えることが大切です。
滞在先の変更・キャンセル・延長料金
留学中に滞在先を変更・キャンセル・延長すると、追加料金が発生する場合があります。
ホームステイ先との相性が合わない、学生寮の生活音が気になる、学校や仕事の場所が変わったなど、予定していた滞在先を途中で変更したくなることはあります。
ただし、自己都合で退去する場合は、残りの滞在費が全額返金されるとは限りません。退去日の2〜4週間前までに申し出るなど、通知期限が決められていることもあります。
延長する場合も、同じ部屋を利用できるとは限りません。延長手数料や新しい部屋への移動費、ハイシーズン料金が加わる可能性があります。
契約前に確認したい変更条件
- 申し込み後のキャンセル料
- 入居後に途中退去する場合の返金額
- 滞在先を変更できる条件
- 変更・延長時の手数料
- 退去を伝える期限
- 延長時に適用される滞在料金
滞在先に問題が起きたときは、我慢し続けず、学校または留学エージェントへ早めに相談することが大切です。
留学エージェントへ相談する時期や準備の流れは、留学エージェントはいつから相談するべきかを解説した記事も参考にしてください。
留学期間や目的に合った滞在先の選び方
留学の滞在先は、安さだけではなく、滞在期間・英語力・生活経験に合わせて選ぶことが大切です。
短期留学では入居後すぐに生活できるホームステイや学生寮が便利です。一方、長期留学やワーホリでは、途中からシェアハウスへ移ることで、滞在費を抑えられる場合があります。
1週間〜1ヶ月の短期留学にはホームステイ・学生寮が向いている
1週間〜1ヶ月の短期留学には、学校や留学エージェントが手配するホームステイ・学生寮が向いています。
短期留学で自分からシェアハウスを探すと、内見・契約・デポジットの支払いだけで数日かかる可能性があります。ようやく生活に慣れた頃には帰国日が近づくため、限られた時間を有効に使えません。
ホームステイであれば、家具・寝具・光熱費に加えて、朝食や夕食が滞在料金に含まれる場合があります。学生寮も学校に近い場所にあれば、通学時間を短縮しやすく、授業や交流に集中できます。
- 到着後すぐに入居できる
- 家具や寝具を購入する負担が少ない
- 学校への通学方法を確認しやすい
- 生活上のトラブルを学校へ相談しやすい
- 短期契約に対応していることが多い
短期留学では、1週間あたりの料金だけを見ると高く感じることがあります。しかし、家具の購入費やシェアハウスを探すまでのホテル代まで含めると、手配済みの滞在先のほうが総額を抑えられることもあります。
短期留学では、数万円の安さより、到着後すぐに生活と学習を始められる環境を優先しましょう。
1〜3ヶ月の語学留学は費用と英語環境を比較する
1〜3ヶ月の語学留学では、滞在費だけでなく、日常的に英語を使える環境かどうかも比較しましょう。
ホームステイでは、食事や生活ルールについてホストファミリーと話す機会があります。ただし、家庭によって会話量や生活スタイルが異なるため、滞在するだけで英語が話せるようになるとは限りません。
学生寮では、さまざまな国から来た留学生と交流しやすい一方、日本人同士で過ごす時間が増える可能性もあります。共通の趣味がある学生に自分から話しかけたり、共用スペースを利用したりする工夫が必要です。
| 比較項目 | ホームステイ | 学生寮 |
|---|---|---|
| 英語を使う相手 | ホストファミリー | 留学生・現地学生 |
| 食事 | 含まれる場合が多い | 食事付き・自炊型がある |
| 生活の自由度 | 家庭のルールがある | 比較的高い |
| 学校への距離 | 郊外の場合がある | 学校周辺に多い |
英語を話すことに不安がある人は、渡航前に自己紹介・食事・洗濯・門限などの生活英語を練習しておくと安心です。
留学前の会話練習には、留学前におすすめのオンライン英会話を比較した記事も参考にしてください。
3ヶ月〜半年は途中で滞在先を変更する方法もある
3ヶ月〜半年の留学では、最初から最後まで同じ滞在先を利用するだけでなく、途中で滞在先を変更する方法もあります。
例えば、最初の4週間をホームステイで過ごし、残りの期間をシェアハウスで生活する流れです。到着直後はホストファミリーや学校のサポートを受けながら生活し、現地の治安・交通・家賃相場を理解してから部屋を探せます。
現地の友人やクラスメートから物件情報を聞けるため、日本から写真だけを見て契約するより、部屋の状態や通学環境を確認しやすくなります。
ただし、途中で引っ越す場合は、次の費用も必要です。
滞在先を変更するときに必要な費用
- 新しい部屋のデポジット・ボンド
- 前払いする数週間分の家賃
- 荷物を運ぶための交通費
- 寝具・調理器具・生活用品の購入費
- 契約前に利用するホテルやホステル代
変更後に節約できる金額と、引っ越しに必要な初期費用を計算してから判断しましょう。
半年〜1年の長期留学・ワーホリはシェアハウスも検討する
半年〜1年の長期留学やワーホリでは、シェアハウスを利用することで、毎月の滞在費を抑えやすくなります。
ホームステイや食事付き学生寮は生活を始めやすい反面、食事やサポートを含む分、長期間利用すると総額が大きくなる可能性があります。シェアハウスなら、相部屋・郊外・自炊などを組み合わせて予算を調整できます。
一方、ワーホリでは学校を卒業した後に仕事先が決まり、生活圏が変わる場合があります。到着前から1年間の部屋を契約すると、職場まで遠くなったり、途中退去で費用が発生したりするかもしれません。
最初の2〜4週間はホームステイや学生寮を利用し、学校・仕事・交通事情を把握してからシェアハウスを探す方法が現実的です。
シェアハウスを選ぶポイント
家賃の安さだけでなく、最低滞在期間・退去通知・光熱費・家具・通学時間・周辺の治安を確認しましょう。内見前に高額なボンドを送金するのは避けてください。
オーストラリア政府の留学生向け案内でも、最初に短期滞在施設を利用し、都市や一緒に暮らす人について理解してから長期的な住居を探す方法が紹介されています。
参考資料:オーストラリア政府 Study Australia「Accommodation」
高校生・未成年の留学は安全性と学校の規定を優先する
高校生や18歳未満の留学では、滞在費の安さより、安全性と学校・留学先の規定を優先してください。
国や教育機関によっては、未成年者が利用できる滞在先が、学校指定のホームステイ・学生寮・親族宅などに限られます。一般的なシェアハウスへ自由に入居できるとは限りません。
例えば、オーストラリアでは、保護者や法的な管理者が同行しない18歳未満の学生について、教育機関が滞在先・生活支援・福祉の手配を承認する仕組みがあります。カナダでも、17歳未満の未成年者が保護者と渡航しない場合、現地で世話をするカストディアンが必要です。
- 学校が認めている滞在方法か
- 現地の保護者・管理者が必要か
- 食事や通学のサポートがあるか
- 緊急時の連絡先が決められているか
- 門限や外泊に関するルールがあるか
- 滞在先の変更手続きを確認できるか
保護者と本人だけで滞在先を決めず、学校や留学エージェントに、年齢・渡航期間・同行者の有無を伝えて確認しましょう。
未成年者の留学では、学校が承認した滞在先とサポート体制を選ぶことが最優先です。
参考資料:オーストラリア政府 Study Australia「宿泊施設」
参考資料:カナダ政府「Studying in Canada as a minor」
留学の滞在費を安くする方法
留学の滞在費を安くするには、最も家賃が低い部屋を探すだけでは不十分です。
食費・光熱費・交通費・初期費用まで含めて比較し、留学期間に合う滞在方法を選ぶ必要があります。生活の安全性や学習時間を損なわない範囲で、無理なく節約しましょう。
家賃ではなく食費や交通費を含めた総額で比較する
留学の滞在費を抑えるために最初に行いたいのが、家賃以外の費用を含めた総額の比較です。
シェアハウスの家賃がホームステイより月3万円安くても、食費・光熱費・Wi-Fi代・交通費が別に必要であれば、実際の差は小さくなります。反対に、ホームステイの料金が高く見えても、朝夕の食事や光熱費が含まれていれば、支出を管理しやすくなります。
滞在費の計算方法
1ヶ月の滞在費は「家賃・寮費+食費+光熱費+Wi-Fi代+通学交通費+初期費用の月割り額」で比較しましょう。
例えば、6ヶ月間の留学で手配料が3万円かかる場合は、1ヶ月あたり5,000円として計算できます。デポジットは返金予定の費用ですが、渡航時には必要になるため、準備資金には含めてください。
料金表の一番大きな数字だけでなく、最終的に自分の財布から出ていく総額を比べることが節約の基本です。
学生寮やシェアハウスの複数人部屋を選ぶ
個室にこだわらなければ、学生寮やシェアハウスの複数人部屋を選ぶことで滞在費を抑えられます。
一般的に、1人部屋より2人部屋、2人部屋より3〜4人部屋のほうが、1人あたりの料金は安くなります。長期留学では、毎月数万円の差が年間で大きな節約につながる場合があります。
ただし、相部屋ではルームメイトの生活音・照明・冷暖房・清掃方法などが気になることがあります。安くても睡眠や学習に集中できなければ、留学生活の満足度が下がるかもしれません。
相部屋を選ぶ前の確認項目
- 部屋を何人で利用するか
- 鍵付きの収納スペースがあるか
- 机やコンセントを一人ずつ使えるか
- 男女別の部屋になっているか
- ルームメイトを変更できるか
- 夜間の生活ルールがあるか
最初は2人部屋を選び、生活に慣れてから個室やさらに安い部屋へ移る方法もあります。
費用と生活環境のバランスを考え、無理なく続けられる部屋タイプを選びましょう。
食事付きと自炊の費用を比較する
滞在費を安くしたい場合は、食事付きプランと自炊に必要な費用を比較しましょう。
自炊型の学生寮やシェアハウスは、表示される滞在料金を抑えやすいです。しかし、食材・調味料・調理器具・保存容器などを用意する必要があります。料理をする時間がなく外食が増えると、食事付きホームステイより高くなる可能性もあります。
| 比較項目 | 食事付き | 自炊 |
|---|---|---|
| 毎月の費用 | 計算しやすい | 買い方によって変わる |
| 初期費用 | 少ない | 調理器具などが必要 |
| 自由度 | 食事時間が決まる場合がある | 好きな時間に食べられる |
| 短期留学 | 利用しやすい | 準備の負担が大きい |
短期留学では、食材や調味料を使い切れず、帰国前に処分することがあります。半年以上の長期留学で自炊を続けられる人は、まとめ買いや作り置きによって食費を調整しやすくなります。
中心部と郊外を交通費込みで比較する
郊外の滞在先を選ぶと家賃を抑えやすくなりますが、交通費と通学時間が増える可能性があります。
中心部の学生寮が月16万円、郊外のシェアハウスが月12万円であれば、家賃だけではシェアハウスが4万円安く見えます。しかし、毎月の交通費が2万円かかれば、実際の差は2万円です。
| 比較項目 | 中心部 | 郊外 |
|---|---|---|
| 家賃 | 高くなりやすい | 抑えやすい |
| 交通費 | 少ない | 高くなる場合がある |
| 通学時間 | 短い | 長くなりやすい |
| 買い物・外食 | 選択肢が多い | 地域によって限られる |
通学に毎日2時間かかると、自習・アルバイト・友人との交流に使える時間が減ります。帰宅時間が遅くなれば、夜間の安全面も確認しなければなりません。
家賃の差額だけでなく、1ヶ月の交通費と往復の通学時間まで数字にして比較しましょう。
滞在費が高くなるハイシーズンを避ける
渡航時期を調整できる場合は、滞在先への申し込みが集中するハイシーズンを避けることも節約方法の一つです。
大学や語学学校の入学時期、現地の夏休み、年末年始、大規模なイベントの開催時期などは、学生寮・ホテル・ホステルの需要が高まります。安い部屋から埋まり、希望する部屋タイプを選べない可能性もあります。
特に短期滞在向けの宿泊施設では、時期によって料金が変動することがあります。ホームステイでも、夏季料金・冬季料金・クリスマス期間の追加料金などが設定される場合があります。
留学時期を決めるときは、授業料と航空券だけでなく、同じ条件の滞在先が渡航時期によっていくら変わるかも確認しましょう。
ただし、料金の安さだけを理由に、希望するコースの開講時期や気候を無視するのはおすすめできません。学習目的を優先したうえで、前後数週間の日程を比較してください。
長期留学では途中でシェアハウスへ移る
半年以上の長期留学では、到着後しばらくしてからシェアハウスへ移ることで、滞在費を抑えられる場合があります。
到着直後はホームステイや学生寮を利用すれば、土地勘がない状態で急いで部屋を契約する必要がありません。学校へ通いながら地域ごとの家賃・治安・交通を確認し、信頼できる友人から物件情報を聞くこともできます。
シェアハウスへ移る時期は、ホームステイや学生寮の契約終了日に合わせましょう。契約期間の途中で退去すると、未使用分の料金が返金されず、節約効果が小さくなる可能性があります。
滞在先を移る流れ
最初の滞在先を4週間程度確保し、現地到着後に家賃相場を調べます。候補の部屋を実際に内見し、契約条件と家主の身元を確認してから支払いましょう。
オーストラリア政府の留学生向け案内では、個人で賃貸物件やシェアハウスを契約する前に、貸主の身元と部屋を貸す権限があることを確認するよう案内しています。
参考資料:オーストラリア政府 Study Australia「Accommodation: know your rights」
複数の留学エージェントから見積もりを取る
滞在費を比較するには、2〜3社の留学エージェントから、同じ条件で見積もりを取る方法がおすすめです。
留学エージェントによって、提携している学校・ホームステイ会社・学生寮が異なります。同じ国と期間でも、紹介される滞在先や手配料、空港送迎費、現地サポートの内容に差が出る場合があります。
見積もりを依頼するときは、以下の条件をそろえましょう。
- 留学する国・都市・学校
- 授業を受ける期間
- 入居日と退去日
- ホームステイ・学生寮などの滞在方法
- 個室・相部屋などの部屋タイプ
- 食事の回数
- 空港送迎の有無
- 現地サポートの有無
総額だけでなく、滞在先手配料・キャンセル条件・為替レートも比較してください。安い見積もりでも、必要なサポートや食事が含まれていなければ、現地で追加費用が発生します。
留学エージェントへ相談する時期は、留学エージェントへいつから相談するべきかを解説した記事も参考にしてください。
留学の滞在費を計算する5ステップ
留学の滞在費は、国・期間・部屋タイプを順番に決めると計算しやすくなります。
最初から細かい金額を調べるのではなく、希望条件を整理し、複数の見積もりを同じ基準で比較しましょう。最後に食費や予備費を加えれば、現実的な資金計画を作れます。
STEP1 留学する国・都市・期間を決める
最初に、留学する国・都市・期間を決めます。
滞在費は国だけでなく、都市によっても大きく異なります。オーストラリア留学でも、シドニー中心部と地方都市では、ホームステイやシェアハウスの料金、交通費、物件の見つけやすさが異なります。
まだ留学先を決められない場合は、候補を2〜3都市に絞りましょう。最初から1都市に決めつけず、学校・生活費・気候・仕事の探しやすさなどを比較すると、自分に合う地域を選びやすくなります。
最初に整理する条件
- 留学の目的
- 希望する国と都市
- 出発予定月
- 留学する期間
- 学校へ通う期間
- 支払える予算
留学期間は「約半年」ではなく、入居日と退去日まで仮定すると計算しやすくなります。週単位の料金を利用する国では、正確な滞在週数も確認してください。
国・都市・期間が決まれば、滞在費の見積もりに必要な基本条件がそろいます。
STEP2 希望する滞在条件を整理する
次に、滞在先へ求める条件を整理します。
すべての希望を満たす部屋を探すと費用が高くなるため、「必ず必要な条件」と「妥協できる条件」を分けることが大切です。例えば、個室は必要でも、専用バスルームまでは必要ないと判断できれば、候補を増やせます。
- ホームステイ・学生寮・シェアハウスの希望
- 個室または相部屋
- 食事付きまたは自炊
- 学校までの通学時間
- 家具・寝具・Wi-Fiの有無
- 専用または共用のバスルーム
- 門限・来客・喫煙・ペットの条件
英語を使う機会を増やしたい人は、ホストファミリーとの会話や、留学生と交流できる共用スペースも確認しましょう。静かに勉強したい人は、机・照明・生活音について質問することも必要です。
滞在方法ごとの特徴は、留学の滞在先の選び方を比較した記事で詳しく解説しています。
STEP3 滞在先ごとの見積もりを集める
希望条件を整理したら、ホームステイ・学生寮・シェアハウスの見積もりを集めます。
学校や留学エージェントへ依頼する場合は、滞在料金だけでなく、手配料・食事・空港送迎・キャンセル料が分かる内訳を受け取りましょう。「滞在費一式」とだけ書かれている場合は、含まれる項目を質問してください。
| 比較項目 | 見積もりA | 見積もりB | 見積もりC |
|---|---|---|---|
| 滞在料金 | |||
| 食事 | |||
| 手配料 | |||
| 光熱費・Wi-Fi | |||
| 通学時間 | |||
| キャンセル条件 |
見積もりごとに異なる通貨や週数が使われている場合は、日本円・1ヶ月・留学期間全体の3種類に換算すると比較しやすくなります。
留学エージェントの費用を比較する際は、留学エージェントの手数料と追加費用を解説した記事も確認してください。
STEP4 家賃以外の食費・交通費・初期費用を加える
見積もりを受け取ったら、家賃や寮費に含まれていない生活費を加えます。
特に、食事なしの学生寮やシェアハウスでは、食費・光熱費・Wi-Fi代が別に必要です。郊外の滞在先では、毎日の通学交通費も計算しなければなりません。
滞在費へ加える項目
- 食費・外食費
- 水道・電気・ガス代
- Wi-Fi・通信費
- 通学交通費
- 滞在先手配料・入寮費
- 寝具・家具・生活用品
- 空港送迎費
- 返金されない清掃費
デポジットやボンドは退去時に返金される可能性がありますが、渡航直後に支払う必要があります。そのため、留学の総費用とは分けて、出発時に用意する資金へ加えましょう。
見積書の合計額と、実際に生活するための総額は異なります。
項目ごとに「料金に含まれる」「別払い」「返金予定」の3つへ分けると、必要な資金を把握しやすくなります。
STEP5 為替変動や引っ越しに備えた予備費を加える
最後に、計算した滞在費へ予備費を加えます。
海外の家賃や学生寮費は現地通貨で決められているため、円安が進むと日本円での支払額が増えます。また、ホームステイ先との相性、学生寮の空室、学校や仕事先の変更などにより、予定外の引っ越しが必要になる場合もあります。
予備費は、計算した滞在費の5〜10%程度を一つの目安として確保すると、急な出費へ対応しやすくなります。ただし、これは余分に使うためのお金ではなく、緊急時まで残しておく資金です。
- 為替レートが変動した場合の差額
- 新しい部屋のデポジット
- 引っ越しまでのホテル代
- 荷物を運ぶための交通費
- 家具・寝具の買い直し
- 急な延泊や契約延長
滞在費を限界まで使わず、予備費を残した状態で留学へ出発することが大切です。
希望条件に合う滞在先の費用が分からない場合は、複数の留学エージェントへ同じ条件で見積もりを依頼し、料金の内訳とサポート内容を比較しましょう。
留学の滞在先費用でよくある失敗
留学の滞在先選びでは、表示されている家賃だけを見て契約すると、あとから予想外の費用が発生することがあります。
デポジット・交通費・食費・光熱費などを含めて比較し、契約期間や退去条件まで確認することが大切です。ここでは、留学初心者が注意したい失敗例と改善方法を解説します。
表示されている家賃だけで比較してしまう
留学の滞在先費用でよくある失敗が、広告や見積書に表示されている家賃だけで比較してしまうことです。
家賃が安く見えても、食費・水道光熱費・Wi-Fi代・通学交通費などが別に必要であれば、実際の負担は大きくなります。入居時に手配料や清掃費をまとめて支払う場合もあります。
例えば、月10万円のシェアハウスでも、食費3万円、光熱費1万円、交通費2万円が必要なら、実質的な負担は月16万円です。一方、月15万円のホームステイに食事・光熱費・Wi-Fiが含まれていれば、総額ではほとんど差がない可能性があります。
| 比較項目 | 滞在先A | 滞在先B |
|---|---|---|
| 家賃・滞在料金 | 10万円 | 15万円 |
| 食費 | 3万円 | 料金に含む |
| 光熱費・Wi-Fi | 1万円 | 料金に含む |
| 交通費 | 2万円 | 5,000円 |
| 実質的な月額 | 16万円 | 15万5,000円 |
上記は比較方法を示すための一例です。
留学の滞在費は、家賃ではなく、現地で1ヶ月生活するための総額で比較しましょう。
デポジットや手配料を予算に入れていない
家賃や寮費だけを準備し、デポジット・ボンド・滞在先手配料を予算に入れていないケースもあります。
デポジットやボンドは、家賃の未払いや部屋の破損に備えて、入居時に預ける保証金です。退去時に返金される可能性はありますが、入居時には自分のお金から支払わなければなりません。
ホームステイや学生寮では、滞在先の手配料・入寮費・空港送迎費・寝具代などが追加される場合もあります。これらは滞在期間にかかわらず、申し込み時に一度だけ発生するケースが多いため、短期留学ほど1日あたりの負担が大きくなります。
入居前に発生しやすい費用
- デポジット・ボンド
- 滞在先手配料
- 入寮費・登録料
- 前払いする家賃
- 空港送迎費
- 寝具・リネン代
- 退去時の清掃費
「返金予定の費用」と「返金されない費用」を分け、どちらも出発時に必要な資金へ含めましょう。
留学エージェントの見積もりで発生しやすい費用は、留学エージェントの手数料と追加費用を解説した記事も参考にしてください。
安さだけで学校から遠い滞在先を選ぶ
家賃の安さだけを重視し、学校から遠い滞在先を選ぶことも、留学でよくある失敗です。
郊外のホームステイやシェアハウスは、中心部より家賃が安い傾向にあります。しかし、電車・バス・トラムなどを毎日利用すると、通学交通費が増えます。
例えば、学校近くの学生寮より家賃が月3万円安くても、交通費が月2万円かかれば、実際に節約できる金額は月1万円です。さらに、往復2時間の通学が必要になれば、自習・アルバイト・友人との交流に使える時間も減ります。
夜の授業やイベントへ参加する場合は、最終電車や最終バスの時間も確認しなければなりません。帰宅が遅くなる地域では、夜間の移動や治安にも注意が必要です。
滞在先は「家賃・交通費・通学時間」の3つをセットで比較することが大切です。
食事や光熱費が含まれると思い込む
ホームステイや学生寮の料金には、食事や光熱費がすべて含まれていると思い込まないようにしましょう。
ホームステイでは、朝食と夕食のみ提供され、平日の昼食は自分で用意する場合があります。「食事付き」と記載されていても、1日何食なのか、土日や祝日も提供されるのかを確認する必要があります。
学生寮では、光熱費とWi-Fiが含まれていても、洗濯機・乾燥機・食堂の利用が有料になっていることがあります。シェアハウスでは、家賃とは別に、電気・ガス・水道代を住人同士で分担するケースも少なくありません。
- 食事は1日何回提供されるか
- 平日と休日で食事内容が変わるか
- 水道・電気・ガス代が含まれるか
- 光熱費の使用量に上限があるか
- Wi-Fiや洗濯設備を無料で使えるか
「食事付き」「光熱費込み」という言葉だけで判断せず、具体的に何が含まれているか質問しましょう。
契約期間や退去条件を確認せずに支払う
滞在先の契約期間や退去条件を確認せずに支払うと、予定より早く退去しても、残りの滞在費が返金されない可能性があります。
学生寮では、1学期・半年・1年間など、契約期間が決められていることがあります。シェアハウスでも、最低滞在期間や、退去日の数週間前までに連絡するルールが設定されている場合があります。
契約期間は、固定期間と期間の定めがない契約で扱いが異なることがあります。また、同じ国でも地域や契約形態によって退去手続きが変わるため、日本の賃貸契約と同じだと思い込まないことが大切です。
支払い前に確認する項目
契約開始日・終了日・最低滞在期間・退去通知期間・途中退去時の支払い・自動更新の有無を、書面で確認しましょう。
ニュージーランドのTenancy Servicesでも、賃貸契約は書面で作成し、署名済みの契約書を入居前に借主へ渡すことが案内されています。
参考資料:ニュージーランド政府 Tenancy Services「Tenancy agreements」
口頭説明だけで契約せず、支払う前に契約書の内容を保存してください。
現地到着前に個人間でシェアハウスを契約する
留学前に滞在先を確保したいからといって、確認できない個人へ家賃やデポジットを送金するのは危険です。
賃貸詐欺では、実在しない部屋や、掲載者に貸し出す権限がない物件が使われることがあります。「海外にいるため内見に対応できない」「すぐ送金しなければほかの人に決まる」などと説明し、前払いを急がせる手口にも注意が必要です。
オーストラリア政府のScamwatchでも、偽の家主が存在しない物件や所有していない物件を掲載し、内見できない理由を伝えたうえで、ボンドや家賃の前払いを求める事例が案内されています。
参考資料:オーストラリア政府 Scamwatch「Buying and selling scams」
前払い前に確認したいこと
- 物件を実際に内見できるか
- 貸主または管理会社の身元を確認できるか
- 住所や写真が別の広告から転載されていないか
- 契約書や支払い条件が提示されているか
- 領収書を発行してもらえるか
- 不自然に安い料金ではないか
現地到着前は学校手配の滞在先を確保し、シェアハウスは現地で内見してから契約する方法が安心です。
滞在先を変更する費用を想定していない
ホームステイ先との相性や学生寮の生活音などにより、留学中に滞在先を変更したくなることがあります。
しかし、引っ越しには、新しい部屋のデポジット・前払い家賃・移動費・寝具や生活用品の購入費が必要です。新しい部屋へ入居できるまで、ホテルやホステルへ一時的に宿泊する可能性もあります。
現在の契約期間が残っている場合は、古い滞在先と新しい滞在先の料金を同時に負担することもあります。変更手数料や再手配料が設定されていれば、予想以上の出費になるかもしれません。
| 変更時に必要な費用 | 具体例 |
|---|---|
| 新しい部屋の初期費用 | デポジット・前払い家賃 |
| 一時滞在費 | ホテル・ホステル代 |
| 移動費 | タクシー・荷物運搬費 |
| 生活準備費 | 寝具・食器・日用品 |
| 契約関連費 | 変更料・再手配料 |
安全上の問題がある場合は、費用だけを理由に我慢せず、学校や留学エージェントへ早めに相談してください。
留学の滞在先を契約する前に確認したいこと
留学の滞在先を契約する前には、料金・契約期間・設備・生活ルールを具体的に確認しましょう。
口頭で聞いただけでは、入居後に認識の違いが起きる可能性があります。質問への回答や契約条件は、メールや契約書など、あとから確認できる形で残すことが大切です。
料金に含まれるもの・含まれないものを確認する
滞在先の見積もりを受け取ったら、最初に料金へ含まれるものと、別に支払うものを確認します。
「1ヶ月の滞在費」と書かれていても、ホームステイ・学生寮・シェアハウスでは含まれる項目が異なります。家賃以外の支出を確認しないまま契約すると、現地で毎月の生活費が不足する可能性があります。
- 食事の回数と提供される曜日
- 水道・電気・ガス代
- Wi-Fi・インターネット代
- 家具・寝具・リネン代
- 洗濯機・乾燥機の利用料
- 共用部分や退去時の清掃費
- 滞在先手配料・登録料
- 空港送迎費
料金に含まれない項目は、1週間または1ヶ月あたりの予想額を確認しましょう。光熱費が変動する場合は、過去の平均額や住人同士の分担方法を聞いておくと、予算を立てやすくなります。
見積書の合計金額だけでなく、現地で別に支払う費用まで書き出して比較しましょう。
留学エージェントから見積もりを取る場合は、留学エージェントの手数料や見積もりの注意点も確認してください。
最低滞在期間と退去通知期間を確認する
契約前には、最低滞在期間と退去を伝える期限を確認しましょう。
最低滞在期間とは、入居後に滞在しなければならない最短の期間です。例えば、最低3ヶ月の契約で1ヶ月後に退去しても、残りの期間に相当する料金を求められる場合があります。
退去通知期間とは、退去したい日から逆算して、貸主や管理者へ連絡しなければならない期限です。通知が遅れると、実際には住んでいない期間の家賃が発生する可能性があります。
契約期間で確認する項目
- 契約開始日と終了日
- 最低滞在期間
- 退去を伝える期限
- 通知方法と連絡先
- 契約が自動更新されるか
- 途中退去時に必要な支払い
国や地域、契約形態によって適用されるルールは異なります。シェアハウスでは、自分が正式な借主なのか、契約者から部屋を借りるフラットメイトなのかによっても保護される範囲が変わる場合があります。
ニュージーランド政府のTenancy Servicesでは、正式な借主と一緒に住むフラットメイトの取り決めは、書面に残すよう案内しています。
参考資料:ニュージーランド政府 Tenancy Services「Flatting」
キャンセル・変更・返金条件を確認する
申し込み後に予定が変わった場合に備え、キャンセル・変更・返金条件も確認しておきましょう。
留学では、ビザの発給時期、航空便、学校の開始日、体調などにより、入居日を変更する可能性があります。申し込み直後であっても、手配料や登録料は返金されない場合があります。
ホームステイや学生寮では、入居日の何日前からキャンセル料が高くなるのかを確認してください。シェアハウスでは、予約を取り消した場合に、デポジットや前払い家賃が返金されるかを契約書で確認します。
確認したい質問
「入居前にキャンセルした場合」「入居後に早く退去する場合」「入居日を変更する場合」「滞在を延長する場合」の4つに分けて、支払う金額を確認しましょう。
口頭で「状況に応じて対応する」と説明されただけでは、実際の返金額を判断できません。キャンセル料が発生する時期と計算方法を、書面で残してもらいましょう。
契約時には、申し込む方法だけでなく、予定を変更するときの手続きまで確認することが重要です。
部屋の設備・食事・インターネット環境を確認する
入居後に困らないためには、部屋の写真だけでなく、設備・食事・インターネット環境を確認する必要があります。
家具付きの部屋でも、ベッド・机・椅子・収納のすべてが用意されているとは限りません。寝具やタオルを自分で購入する場合もあるため、到着直後から必要なものを聞いておきましょう。
ホームステイでは、食事の回数・アレルギー対応・キッチンの利用可否を確認します。学生寮やシェアハウスでは、キッチンの広さ、冷蔵庫の収納スペース、食器や調理器具を使えるかも確認しましょう。
設備と生活環境の確認項目
- ベッド・机・椅子・収納
- 寝具・タオル・リネン
- キッチン・冷蔵庫・調理器具
- 洗濯機・乾燥機
- 冷暖房・給湯設備
- Wi-Fiの速度・容量・利用範囲
- 個室の鍵と貴重品の保管場所
オンライン授業や家族とのビデオ通話を予定している人は、Wi-Fiがあるだけでなく、通信量の制限や接続しやすい場所も確認してください。
留学先ですぐにインターネットを使いたい方は、留学におすすめのeSIMと選び方を解説した記事も参考にしてください。
学校までの距離と交通費を確認する
滞在先を契約する前に、学校までの距離・通学時間・交通費を確認しましょう。
広告に「学校の近く」と書かれていても、徒歩で近いとは限りません。電車やバスで乗り換えが必要な場合や、交通機関の本数が少ない場合もあります。
地図アプリを使い、平日の授業開始時間に合わせて経路を検索してください。朝の混雑や乗り換え時間を含め、余裕を持って通学できるかを確認します。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 移動時間 | ドアから学校までの所要時間 |
| 乗り換え | 電車・バスの回数 |
| 交通費 | 1日・1週間・1ヶ月の料金 |
| 運行時間 | 始発・終電・休日の本数 |
| 徒歩区間 | 夜間の明るさや人通り |
ホームステイでは、正確な住所が入居直前まで分からない場合があります。その場合は、学校までの平均的な通学時間や、利用する交通機関の目安を確認しましょう。
家賃が安くても、交通費と移動時間が増えると留学生活の負担が大きくなります。
門限・来客・洗濯などの生活ルールを確認する
ホームステイ・学生寮・シェアハウスでは、住人全員が生活しやすいようにルールが決められています。
ホームステイでは、夕食の時間・シャワーの長さ・洗濯できる曜日・門限・外泊時の連絡などを確認しましょう。ホストファミリーの家は宿泊施設ではなく生活の場であるため、家庭のルールを尊重する必要があります。
学生寮では、来客・飲酒・喫煙・騒音・共用スペースの利用時間などが決められている場合があります。シェアハウスでは、掃除当番・冷蔵庫の使い方・日用品の分担・友人やパートナーの宿泊について、住人同士でルールを決めるケースがあります。
- 門限や夜間の出入り
- 外泊時の連絡方法
- 友人や家族の訪問・宿泊
- シャワーや洗濯機の利用時間
- キッチンや冷蔵庫の使い方
- 掃除・ゴミ出しの担当
- 喫煙・飲酒・ペットのルール
生活ルールは「聞いていなかった」とならないよう、入居前または入居初日に確認しましょう。
留学準備を始める時期で迷っている方は、留学エージェントへいつから相談するべきかを解説した記事も参考にしてください。
滞在先で困らないために覚えたい英語
留学先では、難しい英語を話すことより、分からないことをそのままにせず確認する力が大切です。
ホームステイの生活ルールやシェアハウスの契約条件は、短い英語でも確認できます。よく使う表現を場面ごとに覚え、実際に声に出して練習しておきましょう。
ホームステイの生活ルールを確認する英語
ホームステイでは、食事・シャワー・洗濯・門限など、家庭ごとの生活ルールを最初に確認しましょう。
分からないまま過ごすと、ホストファミリーに迷惑をかけたり、自分が生活しにくくなったりする可能性があります。長い英文を作る必要はなく、「Can I〜?」「What time〜?」などの短い表現で十分です。
| 英語フレーズ | 日本語の意味 |
|---|---|
| Are there any house rules? | 何か家のルールはありますか? |
| What time is dinner? | 夕食は何時ですか? |
| When can I use the shower? | シャワーはいつ使えますか? |
| Can I use the washing machine? | 洗濯機を使ってもよいですか? |
| Should I let you know if I come home late? | 帰宅が遅くなる場合は連絡したほうがよいですか? |
| Can I use the kitchen? | キッチンを使ってもよいですか? |
ホストファミリーの説明が聞き取れなかったときは、「Could you say that again more slowly?」と伝えましょう。
一度で理解できなくても失礼にはなりません。重要なルールについては、「Could you write it down for me?」とお願いし、文章で残してもらうと安心です。
ホームステイでは、生活ルールを推測せず、分からないことを早めに確認することが大切です。
留学先で会話を始める表現も覚えたい方は、留学先で友達を作るときに使える英語フレーズも参考にしてください。
シェアハウスの契約条件を確認する英語
シェアハウスでは、家賃・デポジット・光熱費・最低滞在期間など、お金と契約に関する条件を英語で確認します。
数字を聞き間違えると大きなトラブルにつながるため、口頭だけで判断してはいけません。契約書やメッセージで条件を確認し、支払い前に記録を保存しましょう。
| 英語フレーズ | 日本語の意味 |
|---|---|
| How much is the rent per week? | 家賃は1週間いくらですか? |
| Are utilities included in the rent? | 光熱費は家賃に含まれていますか? |
| How much is the bond? | ボンドはいくらですか? |
| What is the minimum stay? | 最低滞在期間はどのくらいですか? |
| How much notice do I need to give before moving out? | 退去の何日前までに連絡が必要ですか? |
| Can I see the rental agreement? | 賃貸契約書を確認できますか? |
| When will the bond be returned? | ボンドはいつ返金されますか? |
「Utilities」は、電気・水道・ガスなどの光熱費を表す言葉です。Wi-Fiまで含まれているとは限らないため、「Does that include Wi-Fi?」と追加で確認しましょう。
契約書を読んで分からない部分があれば、「Could you explain this part?」と伝えます。すぐに署名せず、学校のスタッフや留学エージェントへ相談する方法もあります。
契約条件は書面で確認する
家賃・ボンド・契約期間・退去条件は、会話だけで済ませないようにしましょう。メールや契約書で確認し、支払いの記録と領収書も保存してください。
オーストラリア政府の留学生向け案内では、ボンドは入居時に支払う保証金で、未払い家賃や借主に責任のある損傷がなければ、退去後に返金されると説明されています。
参考資料:オーストラリア政府 Study Australia「住居について自分の権利を知ろう」
設備の故障や生活トラブルを伝える英語
滞在先で設備が故障したときは、何が起きているのかを短く具体的に伝えましょう。
遠慮して報告を遅らせると、故障が悪化したり、自分が壊したと誤解されたりする可能性があります。問題に気づいた日時と場所を伝え、必要に応じて写真や動画も残してください。
| 英語フレーズ | 日本語の意味 |
|---|---|
| There is no hot water. | お湯が出ません。 |
| The Wi-Fi is not working. | Wi-Fiが使えません。 |
| The washing machine is broken. | 洗濯機が壊れています。 |
| There is a leak under the sink. | 流し台の下で水漏れしています。 |
| I cannot lock the door. | ドアに鍵をかけられません。 |
| There is mold on the wall. | 壁にカビがあります。 |
| Could you have a look at it? | 確認していただけますか? |
緊急ではない修理を頼むときは、「Could you have a look at it when you have time?」と伝えると、やわらかい印象になります。
水漏れ・ガスのにおい・鍵の故障など、安全に関わる問題は「It’s urgent.」を加え、すぐに管理者へ連絡しましょう。夜間の緊急連絡先も入居時に確認しておくと安心です。
騒音などをルームメイトへ伝える場合は、「You are too noisy.」と直接責めるより、「Could you keep the noise down after 11 p.m.?」のように、希望する行動を具体的に伝えます。
設備の故障は早めに報告し、連絡内容と写真を残しておくことが大切です。
オンライン英会話で海外生活の会話を練習する
留学前に英語を話す練習をするなら、オンライン英会話で海外生活を想定したロールプレイに取り組む方法がおすすめです。
英語フレーズを読んで覚えても、実際の会話では相手の返答に合わせて話す必要があります。講師をホストファミリーや家主に見立てれば、質問する練習と聞き返す練習を同時に行えます。
オンライン英会話で練習したい場面
- ホストファミリーへ生活ルールを質問する
- シェアハウスの家賃と光熱費を確認する
- 内見で部屋の設備について質問する
- Wi-Fiやシャワーの故障を伝える
- 聞き取れなかった内容を聞き返す
- ルームメイトへ掃除や騒音について相談する
レッスンを始めるときは、「I’d like to practice a conversation with my host family.」と伝えましょう。シェアハウスの内見なら、「Could we role-play a room inspection?」と頼めます。
私もオンライン英会話を利用してきましたが、最初から長い英文を話そうとするより、短い文で質問と確認を繰り返すほうが会話を続けやすいと感じました。
留学前に利用するサービスで迷っている方は、留学前におすすめのオンライン英会話を比較した記事も参考にしてください。
英語学習アプリでリスニングと発音を強化する
英語学習アプリは、留学先で使うフレーズを短時間で繰り返し練習したい人に向いています。
通勤時間や寝る前などに、音声を聞いてまねする練習を続ければ、英語の音と口の動きを少しずつ覚えられます。ただし、画面を見て問題を解くだけでは、実際の会話で言葉が出てこない場合があります。
- 英語音声を聞いて内容を確認する
- 文章を見ながら音声をまねする
- 画面を見ずに同じ表現を言う
- 自分の留学条件に合わせて単語を入れ替える
- オンライン英会話で実際に使ってみる
例えば、「How much is the rent?」を覚えたら、「How much is the bond?」「How much is the laundry fee?」のように単語を入れ替えて練習します。一つの型から複数の表現を作れるようになるため、暗記する文章を増やしすぎずに済みます。
発音練習では、完璧なネイティブ発音を目指す必要はありません。相手に伝わる速さと音量で、最後まで言えることを優先しましょう。
英語学習アプリでインプットし、オンライン英会話で使う流れを作ると、覚えた表現を会話につなげやすくなります。
アプリ選びで迷っている方は、留学前におすすめの英語学習アプリを比較した記事も確認してください。
留学の滞在費に関するよくある質問
留学の滞在費は、国・都市・期間・部屋タイプによって異なるため、一つの金額だけで判断できません。
ここでは、ホームステイ・学生寮・シェアハウスの費用や契約について、留学前によくある疑問へ回答します。
留学の滞在先で一番安いのはどれですか?
一般的には、複数人で暮らすシェアハウスが、ホームステイや学生寮より安くなる傾向があります。
ただし、表示されている家賃だけで最安とは判断できません。シェアハウスでは、食費・光熱費・Wi-Fi代・日用品費・通学交通費が別に必要になる場合があります。
ホームステイは滞在料金が高く見えても、朝食や夕食、光熱費、Wi-Fiが含まれていれば、生活費の総額を抑えられる可能性があります。学校近くの学生寮なら、交通費をほとんど使わずに済むこともあります。
| 優先したい条件 | 候補となる滞在先 |
|---|---|
| 家賃の安さ | 相部屋のシェアハウス |
| 食費を含めた管理のしやすさ | 食事付きホームステイ |
| 通学交通費の安さ | 学校近くの学生寮 |
| 短期留学の総費用 | ホームステイ・学生寮 |
一番安い滞在先は条件によって変わるため、家賃・食費・光熱費・交通費を合計して比較しましょう。
ホームステイ費用には食事も含まれますか?
ホームステイ費用に食事が含まれるかどうかは、申し込むプランによって異なります。
朝食と夕食が付くプラン、朝食のみのプラン、食事が付かないプランなどがあります。平日は朝夕2食、休日は3食という条件が設定される場合もあるため、「食事付き」という表記だけでは判断できません。
申し込み前には、食事の回数・提供される曜日・平日の昼食・外泊時の扱いを確認しましょう。食物アレルギーや宗教上の制限、苦手な食べ物がある場合は、手配前に学校や留学エージェントへ伝える必要があります。
また、外食した日は食事代が返金されないことが一般的です。ホストファミリーが食事を準備している可能性があるため、夕食が不要な日は早めに連絡しましょう。
ホームステイ費用を比較するときは、料金だけでなく、1日何食が含まれるかを確認してください。
学生寮の費用には光熱費が含まれますか?
学生寮では、水道・電気・ガス・Wi-Fi代が寮費に含まれていることがありますが、すべての施設に共通するわけではありません。
光熱費込みでも、冷暖房の使用量に上限が設定される場合があります。上限を超えると追加料金が請求されたり、退去時にデポジットから差し引かれたりする可能性があります。
また、洗濯機・乾燥機・寝具・清掃サービスなどは、寮費とは別に支払うケースがあります。食事付き学生寮では、食堂が利用できない日や休暇期間も確認しましょう。
- 水道・電気・ガス代が含まれるか
- Wi-Fi代と通信量の制限
- 冷暖房の使用条件
- 洗濯機・乾燥機の料金
- 寝具・清掃費の有無
学生寮の料金表では、「含まれるサービス」と「別途必要な費用」の両方を確認しましょう。
シェアハウスではデポジットが必要ですか?
シェアハウスでは、入居時にデポジットやボンドと呼ばれる保証金を求められることがあります。
保証金は、未払い家賃や借主に責任のある部屋の損傷などに備えて預けるお金です。問題なく退去できれば返金される可能性がありますが、国・地域・契約形態によって手続きが異なります。
支払う前には、金額・保管先・返金条件・返金時期を書面で確認しましょう。現金で支払う場合は領収書を受け取り、銀行振込の場合も明細を保存してください。
入居直後には、壁・床・家具・家電の傷や汚れを写真で残します。以前からあった損傷を自分の責任にされないよう、撮影日が分かる状態で管理者へ共有しておくと安心です。
デポジットは家主の説明だけで支払わず、現地の制度と正式な手続きを確認してください。
参考資料:オーストラリア政府 Study Australia「住居について自分の権利を知ろう」
留学中にホームステイからシェアハウスへ変更できますか?
留学中にホームステイからシェアハウスへ変更できる場合はあります。
実際に、到着直後はホームステイで生活し、現地の交通・治安・家賃相場を理解してからシェアハウスへ移る人もいます。長期留学やワーホリでは、毎月の滞在費を調整しやすい方法です。
ただし、ホームステイの契約期間中に退去すると、未使用分の滞在費が返金されない可能性があります。退去通知の期限や変更手数料も確認しなければなりません。
新しいシェアハウスでは、デポジット・前払い家賃・引っ越し費用が必要です。一時的にホテルへ泊まる場合は、二重に宿泊費がかかることもあります。
安全上の問題がある場合は、費用を理由に我慢せず、学校や留学エージェントへ早めに相談してください。
滞在先は日本から決めたほうがよいですか?
初めて留学する場合は、到着後すぐに入居する最初の滞在先を日本から決めておくと安心です。
土地勘や現地の連絡先がない状態で部屋を探すと、ホテル代が増えたり、焦って条件の悪い物件を契約したりする可能性があります。最初の2〜4週間は、学校手配のホームステイや学生寮を確保すると、落ち着いて生活を始められます。
一方、長期間住むシェアハウスは、現地で内見してから決める方法がおすすめです。部屋の広さ・設備・周辺環境・ルームメイトの雰囲気は、写真だけでは判断できません。
内見できないことを理由に、個人から家賃やデポジットの前払いを急かされた場合は注意してください。
日本では最初の滞在先を確保し、長期のシェアハウスは現地で確認してから契約する方法が現実的です。
参考資料:オーストラリア政府 Scamwatch「Rental scams targeting more Australians」
留学の滞在費はいつ支払いますか?
留学の滞在費を支払う時期は、ホームステイ・学生寮・シェアハウスによって異なります。
学校や留学エージェントが手配するホームステイ・学生寮では、渡航前に授業料とあわせて支払うことがあります。申し込み時に一部を払い、入居日までに残額を支払うケースもあります。
シェアハウスでは、契約時または入居前に、デポジットと最初の家賃を支払う場合があります。週払い・2週間ごと・月払いなど、支払い周期は国や物件によって異なります。
支払い前に確認すること
- 支払期限
- 一括払いまたは分割払い
- 支払いに使用する通貨
- 海外送金やカードの手数料
- キャンセル時の返金条件
- 領収書や支払証明の発行
支払いを急かされても、契約書・請求元・振込先を確認できるまでは送金しないようにしましょう。
滞在費は支払日だけでなく、支払い後にキャンセルした場合の扱いまで確認することが重要です。
留学エージェントに滞在先だけ相談できますか?
留学エージェントによっては、ホームステイ・学生寮などの滞在先について相談できます。
ただし、滞在先だけを手配できるかどうかは、エージェントや留学プランによって異なります。提携する語学学校への申し込みが条件になっていたり、滞在先のみの手配には別料金が必要だったりする場合があります。
相談するときは、国・都市・期間・学校名・希望する部屋タイプを伝えましょう。食事の有無・通学時間・予算・アレルギーなども共有すると、希望に近い滞在先を提案してもらいやすくなります。
複数社から見積もりを取る場合は、同じ条件で依頼してください。総額だけでなく、手配料・空港送迎・現地トラブル時のサポート・変更条件まで比較しましょう。
滞在先だけの手配が可能か、申し込み条件と追加料金を無料相談の段階で確認してください。
留学相談を始めるタイミングは、留学エージェントへいつから相談するべきかを解説した記事も参考にしてください。
まとめ|留学の滞在費は家賃以外の費用も含めて比較しよう
留学の滞在費は、ホームステイ・学生寮・シェアハウスの家賃だけでは比較できません。
食費・水道光熱費・Wi-Fi代・通学交通費・手配料・デポジットなどを加え、留学期間全体でいくら必要になるかを計算しましょう。
- 短期留学ではホームステイ・学生寮を利用しやすい
- 長期留学やワーホリではシェアハウスも検討する
- 家賃と食費・交通費を合わせた総額で比較する
- 契約期間・退去条件・返金条件を書面で確認する
- 個人間契約では内見前の高額な送金を避ける
- 為替変動や引っ越しに備えて予備費を準備する
短期留学では、多少高くても、食事や生活サポートが付いたホームステイが安心できる場合があります。長期留学では、現地生活に慣れてからシェアハウスへ移ることで、滞在費を抑えやすくなります。
また、滞在先で困ったときに備え、生活ルールを確認する英語や、設備の故障を伝える英語も練習しておきましょう。完璧な英文を覚える必要はありません。短い表現でも、質問・確認・相談ができれば、海外生活の不安を減らせます。
希望条件に合う滞在先の費用が分からない場合は、複数の留学エージェントへ同じ条件で見積もりを依頼する方法がおすすめです。
見積もりでは、家賃だけでなく、食事・交通費・初期費用・変更時の条件まで確認してください。出発前から英語の準備も進めたい方は、留学前に取り組みたい英語学習と優先順位もあわせて確認しましょう。