「社会人留学には、全部でいくら必要なの?」
「仕事を辞めて留学しても、かかった費用を回収できるのか不安……」
社会人留学では、語学学校の授業料や現地の生活費だけでなく、留学中に受け取れなくなる給与や、日本で支払い続ける固定費も考える必要があります。
社会人留学に必要な費用は、国や期間、学校、滞在方法によって大きく異なります。
また、現地でアルバイトができる国でも、バイト代だけで学費と生活費のすべてを賄えるとは限りません。
結論として、社会人留学を成功させるには、留学費用・失う収入・日本の固定費・帰国後資金を合計した実質的な費用を把握することが大切です。
この記事では、社会人留学の期間別・国別費用、現地アルバイトで賄える生活費、働きながら資金を準備する方法、費用を抑えるコツを詳しく解説します。
留学費用を帰国後の仕事やキャリアで回収する考え方も紹介するため、自分の予算に合ったコスパのよい留学プランを考えられるようになります。
社会人留学の費用はいくら?期間別の目安
社会人留学に必要な費用は、留学する国・都市・学校・期間によって大きく変わります。
語学留学を想定すると、1週間で約20万〜45万円、1年間では約250万〜700万円がひとつの目安です。
ただし、社会人は学校へ支払う費用だけでなく、休職や退職によって受け取れなくなる給与も考えなければなりません。
| 留学期間 | 費用の目安 | 向いている社会人 |
|---|---|---|
| 1週間 | 約20万〜45万円 | 有給休暇で海外生活を体験したい人 |
| 1か月 | 約35万〜90万円 | 短期間で英語を使う環境に入りたい人 |
| 3か月 | 約80万〜220万円 | 英語学習と海外生活を本格的に経験したい人 |
| 半年 | 約150万〜400万円 | 休職や退職をして英語力を高めたい人 |
| 1年間 | 約250万〜700万円以上 | 語学・専門スキル・就労経験を得たい人 |
上記は、語学学校の授業料、滞在費、生活費、航空券、保険などを含めたWJE独自の概算です。
大学や大学院への正規留学、物価の高い都市への留学では、目安を大きく上回る可能性があります。
メモ
留学費用は為替レートや学校の料金改定によって変わります。
費用表を見るときは、金額だけでなく、授業料・食事・滞在費・航空券・保険のどこまで含まれているかを確認しましょう。
海外留学では、授業料や滞在費のほかに、渡航費、海外保険、ビザ申請費用なども必要です。
1週間の社会人留学に必要な費用
1週間の社会人留学に必要な費用は、約20万〜45万円が目安です。
費用には、語学学校の授業料、入学金、滞在費、往復航空券、海外保険、食費、交通費などが含まれます。
1週間留学は滞在日数が短いものの、航空券や入学金などの固定費は長期留学と同じように発生します。
そのため、1日あたりの費用は長期留学より高くなりやすい点に注意してください。
一方で、有給休暇や大型連休を利用できれば、仕事を辞めずに留学できます。
留学中の給与を失いにくく、帰国後の転職費用も必要ないため、社会人にとって金銭的なリスクを抑えやすい方法です。
英語力を大幅に伸ばす期間というより、海外生活への適性を確認したり、将来の長期留学に向けて下見をしたりする期間として考えるとよいでしょう。
- 有給休暇を使えるため収入への影響を抑えやすい
- 航空券や入学金があるため1日あたりの費用は高くなりやすい
- 英語力向上よりも海外生活の体験や下見に向いている
オーストラリアへの短期留学を検討している方は、社会人のオーストラリア短期留学に必要な費用とプランも参考にしてください。
1か月の社会人留学に必要な費用
1か月の社会人留学に必要な費用は、約35万〜90万円が目安です。
フィリピンなど授業料と宿泊費を抑えやすい国では総額が低くなる一方、オーストラリア、カナダ、アメリカ、イギリスなどでは航空券や家賃の負担が大きくなります。
1か月あれば、学校の授業に慣れるだけでなく、買い物、交通機関、ホームステイ先での会話など、生活の中で英語を使う経験も増やせます。
社会人の場合は、会社の長期休暇、休職制度、退職前の有給消化を利用する方法が考えられます。
無給休職を利用する場合は、学校費用とは別に、1か月分の手取り収入がなくなることも計算に入れましょう。
たとえば手取り月収が25万円なら、留学費用が60万円でも、失う給与を含めた実質的な負担は85万円になります。
短期留学だから安いと決めつけず、受け取れなくなる給与まで含めて判断することが大切です。
3か月の社会人留学に必要な費用
3か月の社会人留学に必要な費用は、約80万〜220万円が目安です。
3か月になると授業料や滞在費が大きくなりますが、短期割増が減り、1週間や1か月よりも1日あたりの費用を抑えられる学校もあります。
学校生活に慣れた後も英語を使う時間を確保できるため、会話への抵抗感を減らしたい社会人にとって現実的な期間です。
一方で、3か月の休暇を取得できる会社は限られます。
休職や退職を選ぶ場合は、留学費用に加えて3か月分の給与、日本で残る家賃、住民税、帰国後の生活費も確認してください。
タカリンの体験談
私がオーストラリアのシドニーへ3か月留学したときは、授業だけで英語力が伸びたわけではありません。
クラスメイトとの会話や街での買い物など、生活の中で英語を使った経験が、その後の英語学習を続けるきっかけになりました。
留学費用の価値は、テストの点数だけでなく、その後の行動が変わったかどうかでも判断する必要があります。
半年の社会人留学に必要な費用
半年の社会人留学に必要な費用は、約150万〜400万円が目安です。
半年間の語学留学では、授業料や滞在費に加えて、ビザ、海外保険、教材費、交通費、日用品、交際費などの負担も大きくなります。
渡航前に学費をまとめて支払う学校もあるため、出発直前に資金が不足しないよう、支払い時期も確認しておきましょう。
半年留学は、英語を学ぶだけでなく、専門コースやインターンシップを組み合わせたい人にも向いています。
ただし、現地でアルバイトをする予定でも、収入を最初から費用計画へ入れすぎるのは危険です。
仕事探しに1〜2か月かかることや、希望する勤務時間を確保できないこともあります。
少なくとも学費と渡航後数か月分の生活費は、日本にいる間に準備するのが安全です。
留学エージェントへ相談するときは、現地収入を除いた状態で必要な総額を出してもらいましょう。
1年間の社会人留学に必要な費用
1年間の社会人留学に必要な費用は、語学留学で約250万〜700万円以上が目安です。
フィリピンなど比較的物価を抑えやすい国と、アメリカやイギリスの大都市では、授業料や家賃に大きな差があります。
大学・大学院への正規留学や専門コースを選ぶ場合は、年間費用がさらに高くなる可能性があります。
1年間仕事を休む、または退職する場合は、直接支払う留学費用だけで判断してはいけません。
たとえば留学費用が350万円で、毎月の手取りが25万円なら、1年間に受け取れなくなる給与は単純計算で300万円です。
日本の固定費や帰国後の転職期間も加えると、実質的な負担が600万円を超えるケースも考えられます。
そのため、1年間の社会人留学では、英語力、資格、専門スキル、現地就労など、帰国時に残したい成果を出発前に決めることが重要です。
留学プランや見積もりを比較したい方は、留学エージェントのおすすめ比較と選び方も確認してみてください。
社会人留学にかかる費用の内訳
社会人留学の予算を立てるときは、授業料や滞在費だけでなく、出発前から帰国後までに発生する支出を整理することが大切です。
特に見落としやすいのが、日本で支払い続ける固定費と、帰国後すぐに仕事が決まらなかった場合の生活費です。
ここでは、社会人留学で必要になる費用を6つに分けて解説します。
| 費用項目 | 主な内容 | 確認するポイント |
|---|---|---|
| 授業料 | 入学金・授業料・教材費 | 授業時間と追加料金 |
| 滞在費 | ホームステイ・寮・家賃 | 食事や光熱費の有無 |
| 生活費 | 食費・交通費・日用品 | 都市の物価と生活スタイル |
| 渡航準備費 | 航空券・ビザ・保険・通信 | 見積もりに含まれる範囲 |
| 日本の固定費 | 家賃・税金・年金・通信費 | 解約・休止・手続きの可否 |
| 帰国後の費用 | 生活費・引っ越し・転職活動 | 無収入期間への備え |
学校の見積書だけでは、留学に必要な総額を把握できない場合があります。
出発前・留学中・帰国後の3段階に分けて費用を計算することが、資金不足を防ぐポイントです。
語学学校や大学へ支払う授業料
語学学校や大学へ支払う費用には、授業料だけでなく、入学金、教材費、施設利用料、試験料などが含まれる場合があります。
語学学校では、一般英語、ビジネス英語、TOEIC・IELTS対策、マンツーマンレッスンなど、選ぶコースによって料金が変わります。
授業料が安く見えても、週の授業時間が少なければ、学習時間あたりのコスパは高くありません。
反対に、料金が高くても授業時間が多く、少人数クラスや個別指導を受けられるなら、目的によっては費用に見合う可能性があります。
学校を比較するときは、総額だけでなく、週の授業時間、クラス人数、教材費、入学金、返金条件まで確認しましょう。
大学や大学院への正規留学では、学部や専攻によって授業料が大きく異なります。
学費だけで予算を使い切らず、滞在費や生活費を含めた資金計画が必要です。
授業料の見積もりで確認すること
- 入学金や教材費が授業料に含まれているか
- 週あたりの授業時間は何時間か
- 祝日による休校分の振り替えがあるか
- コース変更やキャンセル時の返金条件はどうなっているか
- 海外送金やカード決済の手数料が発生するか
留学エージェントの見積もりを確認する際は、留学エージェントの手数料と追加費用も参考にしてください。
ホームステイ・学生寮・シェアハウスの滞在費
留学中の滞在費は、授業料と並んで大きな割合を占める費用です。
ホームステイ、学生寮、シェアハウスでは、家賃だけでなく、食事、光熱費、通学費、保証金などの条件が異なります。
ホームステイは朝食や夕食が含まれることがあり、初めて海外生活をする社会人でも生活を始めやすい方法です。
ただし、学校から離れていると交通費が高くなり、通学時間も長くなる可能性があります。
学生寮は学校に近く、留学生同士で交流しやすい一方、個室か相部屋かによって料金が大きく変わります。
シェアハウスは長期留学で滞在費を抑えやすい方法ですが、保証金、家具、寝具、光熱費、インターネット代が家賃とは別に必要になることがあります。
月額家賃だけで比較せず、食費と交通費を含めた総額で判断することが大切です。
| 滞在方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| ホームステイ | 食事付きのプランがある | 学校まで遠い場合がある |
| 学生寮 | 友達を作りやすい | 相部屋や共同設備が多い |
| シェアハウス | 長期滞在の費用を調整しやすい | 保証金や光熱費を確認する |
最初の数週間はホームステイや寮を利用し、現地に慣れてからシェアハウスへ移る方法もあります。
食費・交通費・日用品などの生活費
留学中の生活費には、食費、交通費、日用品、洗濯、衣類、交際費、娯楽費などが含まれます。
生活費の目安は国や都市によって異なりますが、語学留学では月8万〜25万円程度を想定しておくと計画を立てやすくなります。
外食が多い人や都市部に住む人は、さらに費用が増える可能性があります。
一方で、学校や滞在先に食事が含まれている場合や、自炊を中心にする場合は負担を抑えられます。
交通費も見落としやすい項目です。
家賃が安い郊外を選んでも、毎日の通学費と移動時間を含めると、学校近くに住む場合と負担があまり変わらないことがあります。
留学前には、1か月の予算だけでなく、1週間に使える金額へ分けて管理するのがおすすめです。
たとえば月の生活費を12万円に設定するなら、週2万5,000円程度を基本予算にし、残りを予備費として残します。
毎週の支出を確認する習慣を作ると、帰国直前の資金不足を防ぎやすくなります。
航空券・ビザ・海外保険・通信費
航空券、ビザ、海外保険、通信費は、留学の見積もりに含まれていないことが多い費用です。
短期留学では合計15万〜35万円程度、長期留学では保険やビザの負担が増えるため、合計30万〜80万円以上になる場合があります。
航空券は渡航時期、直行便か乗り継ぎ便か、受託手荷物の有無によって料金が変わります。
安い航空券でも、日程変更やキャンセルができない場合があるため、価格だけで選ばないようにしましょう。
ビザの種類と申請料金は、国、留学期間、受講するコースによって異なります。
制度や料金が変更されることもあるため、申請前には渡航先の政府機関や大使館の公式情報を確認してください。
海外保険は病気やケガだけでなく、救援費用、携行品、賠償責任などの補償内容も比較する必要があります。
外務省も海外渡航者に対して海外旅行保険への加入をすすめています。
参考資料:外務省 海外安全ホームページ「海外旅行保険加入のおすすめ」
通信費は、海外ローミング、eSIM、現地SIM、携帯電話会社の月額プランによって変わります。
渡航直後に地図や連絡手段を使いたい方は、留学におすすめのeSIMと選び方を事前に確認しておくと安心です。
留学中も日本で発生する固定費
社会人留学では、海外で使うお金だけでなく、留学中も日本で発生する固定費を確認する必要があります。
代表的な費用は、日本の住居費、住民税、国民年金、携帯電話料金、サブスクリプション、保険料、奨学金やローンの返済です。
賃貸住宅を残す場合は、留学中も家賃と管理費が発生します。
解約する場合でも、荷物の保管料、退去費用、帰国後の新居に必要な初期費用を考えなければなりません。
住民税は前年の所得をもとに計算されるため、退職して収入がなくなった後も支払いが発生する可能性があります。
海外へ転出する場合は、出国前に未納分や納税管理人の手続きが必要になるケースもあります。
参考資料:さいたま市「海外へ転出する場合の個人市民税・県民税は?」
海外居住によって国民年金の強制加入対象から外れる場合でも、日本国籍がある方は任意加入できる制度があります。
住所や働き方によって必要な手続きが異なるため、勤務先、市区町村、年金事務所へ事前に確認してください。
参考資料:日本年金機構「国民年金の任意加入の手続き(日本の年金制度への継続加入)」
- 賃貸住宅の家賃や荷物の保管料
- 前年の所得に対して発生する住民税
- 国民年金や各種保険の支払い
- 携帯電話や動画配信などのサブスクリプション
- 奨学金、カード、ローンなどの返済
注意点
海外転出届を提出すれば、すべての税金や社会保険料が自動的になくなるわけではありません。
出国日、住民票、雇用状況、前年の所得などによって扱いが異なるため、自分の判断だけで手続きを進めず、関係機関へ確認しましょう。
帰国後の転職活動に必要な生活費
退職して社会人留学へ行く場合は、帰国後の転職活動に必要な生活費も準備しておきましょう。
帰国後すぐに希望する仕事が決まるとは限りません。
履歴書や職務経歴書の作成、求人探し、面接、引っ越しなどに時間と費用がかかる可能性があります。
留学費用を使い切って帰国すると、生活費を確保するために急いで仕事を選ばなければならず、留学経験や英語力を活かせない職場へ就職してしまうこともあります。
そのため、留学資金とは別に、帰国後3〜6か月分の生活費を確保しておくと安心です。
毎月の生活費が15万円なら、45万〜90万円を帰国後資金として分けて管理します。
実家へ戻れる人と、新しく賃貸住宅を契約する人では必要な金額が異なります。
賃貸住宅を借りる場合は、敷金、礼金、仲介手数料、家具、家電などの初期費用も加えてください。
帰国後資金の計算方法
帰国後資金は「毎月の生活費×3〜6か月+住居の初期費用+転職活動費」で計算します。
留学中にアルバイト収入があっても、帰国後資金には手を付けないルールを決めておくのがおすすめです。
留学中の支払い方法や予備資金を準備したい方は、留学におすすめのクレジットカードと選び方も確認しておきましょう。
社会人の留学費用を国別に比較
社会人留学の費用は、選ぶ国によって大きく変わります。
授業料が安くても航空券が高い国や、現地で働けても家賃が高い国があるため、学校費用だけでは比較できません。
ここでは、授業料・滞在費・生活費・航空券・保険などを含めた費用の目安と、それぞれの国に向いている社会人を解説します。
| 国 | 1か月 | 3か月 | 1年間 |
|---|---|---|---|
| フィリピン | 約25万〜50万円 | 約65万〜130万円 | 約250万〜450万円 |
| カナダ | 約45万〜85万円 | 約110万〜220万円 | 約380万〜700万円 |
| オーストラリア | 約45万〜90万円 | 約120万〜230万円 | 約380万〜700万円 |
| ニュージーランド | 約40万〜80万円 | 約105万〜210万円 | 約330万〜620万円 |
| マルタ | 約35万〜75万円 | 約90万〜190万円 | 約300万〜550万円 |
| アイルランド | 約45万〜85万円 | 約110万〜220万円 | 約360万〜650万円 |
| アメリカ | 約55万〜110万円 | 約140万〜300万円 | 約450万〜850万円 |
| イギリス | 約50万〜100万円 | 約130万〜280万円 | 約420万〜800万円 |
上記は、語学学校の授業料、滞在費、生活費、往復航空券、海外保険、ビザなどを含めたWJE独自の概算です。
学校、都市、部屋タイプ、為替レートによって実際の費用は変わります。
休職や退職によって受け取れなくなる給与と、日本で発生する固定費は含めていません。
費用表を見るときの注意点
費用が安い国でも、授業時間が少なければ十分な学習量を確保できないことがあります。
反対に、費用が高くても、現地就労や専門コースを経験できれば、帰国後のキャリアにつながる可能性があります。
「総額」「授業量」「英語環境」「働ける条件」の4点を比較しましょう。
フィリピン|短期間で授業量を確保しやすい
フィリピン留学は、費用を抑えながら短期間で多くの授業を受けたい社会人に向いています。
欧米の語学学校ではグループレッスンが中心ですが、フィリピンではマンツーマン授業を組み込んだ学校が多くあります。
1日を通して英語を話す時間を確保しやすいため、単語や文法は分かるものの、会話になると言葉が出てこない人と相性がよい留学先です。
学校の寮、授業、食事がセットになったプランも多く、初めて海外生活をする人でも予算を把握しやすい特徴があります。
ただし、フィリピン留学は、現地でアルバイトをしながら費用を補う留学には向いていません。
語学学校へ通うための許可と、現地で働くための許可は別に考える必要があります。
現地収入に頼らず、日本で費用を準備してから渡航する短期集中型として検討しましょう。
参考資料:フィリピン入国管理局「Visas」
カナダ|語学留学・専門留学・就労を組み合わせやすい
カナダは、語学留学だけでなく、カレッジ、専門コース、就労経験まで視野に入れたい社会人に向いています。
トロントやバンクーバーは学校の選択肢が多く、日本人留学生向けの情報やサポートも見つけやすい都市です。
一方で、家賃や食費が高くなりやすいため、都市中心部に住む場合は十分な生活費が必要になります。
カナダでは、条件を満たす留学生は、授業期間中に学外で週24時間まで働けます。
ただし、語学コースだけを受講する留学生が、必ず学外で働けるわけではありません。
対象となる学校、コース、就学状況などの条件を満たす必要があります。
「カナダへ留学すればアルバイトできる」と決めつけず、申し込むコースに就労資格があるかを学校や政府の公式情報で確認しましょう。
参考資料:カナダ政府「Work off campus as an international student」
オーストラリアとの違いを知りたい方は、オーストラリア留学とカナダ留学の費用・生活環境の比較も参考にしてください。
オーストラリア|働きながら長期滞在したい人に向いている
オーストラリアは、英語学習と現地就労を組み合わせながら、長期滞在したい社会人に向いています。
シドニーやメルボルンは家賃が高くなりやすいものの、語学学校、専門学校、大学、ワーキングホリデーなど、目的に応じた選択肢が豊富です。
学生ビザでは、原則としてコース受講期間中に2週間で48時間まで働けます。
学校の休暇期間は異なる条件が適用されることもありますが、実際に働ける範囲は保有するビザの条件を確認する必要があります。
ワーキングホリデービザであれば、学校へ通いながら仕事を探す方法もあります。
ただし、家賃や物価が高いため、アルバイト代だけで学費と生活費のすべてを賄う計画は危険です。
渡航直後の数か月分は働かなくても生活できる資金を準備しておきましょう。
オーストラリア留学を具体的に検討している方は、オーストラリア留学エージェントのおすすめ比較も確認してみてください。
ニュージーランド|勉強と海外生活を両立しやすい
ニュージーランドは、落ち着いた生活環境で英語を学びながら、海外生活そのものも経験したい社会人に向いています。
オークランドは学校や仕事の選択肢が多い一方、地方都市は比較的静かな環境で学習へ集中しやすい傾向があります。
都市によって家賃、交通事情、求人の数が異なるため、費用だけでなく生活スタイルとの相性も確認しましょう。
条件を満たす学生ビザでは、授業期間中に週25時間まで働ける場合があります。
ただし、すべての語学学校やコースで自動的に就労できるわけではありません。
保有するビザに記載された就労条件を確認し、学校へ通う時間とアルバイト時間のバランスを取る必要があります。
勉強を優先しつつ、生活費の一部を現地収入で補いたい人に適した留学先です。
参考資料:ニュージーランド移民局「Working on a student visa」
マルタ|ヨーロッパ留学の費用を抑えやすい
マルタは、ヨーロッパの文化や生活を経験しながら、英語を学びたい社会人に向いています。
アメリカやイギリスと比較すると授業料を抑えやすく、短期留学から長期留学まで選びやすい点が魅力です。
一方で、夏の観光シーズンは航空券や滞在費が高くなりやすいため、渡航時期によって総額が変わります。
90日を超えるコースで一定の条件を満たす場合は、雇用許可を取得したうえで週20時間まで働けることがあります。
ただし、一般的には最初の3か月間は働けない場合があるため、渡航直後からアルバイト代を得られる前提で計画しないようにしましょう。
短期なら英語学習とヨーロッパ体験、長期なら就労条件まで確認することが重要です。
参考資料:マルタ政府Identità「Student Visa Employment」
オーストラリアとの費用や生活の違いは、オーストラリア留学とマルタ留学の比較で詳しく解説しています。
アイルランド|英語学習と現地就労を組み合わせやすい
アイルランドは、ヨーロッパの英語圏で生活しながら、長期的に英語を学びたい社会人に向いています。
首都ダブリンには語学学校や求人が集まりやすい一方、住宅不足や家賃の高さが留学費用を押し上げる原因になります。
学校を決める前に、授業料だけでなく、滞在先を確保できるかまで確認しましょう。
対象となるコースへ通い、Stamp 2の滞在許可を得ている場合は、決められた範囲で働けます。
一般的には授業期間中は週20時間、指定された休暇期間は週40時間まで働ける制度があります。
ただし、短期コースや対象外の学校では就労できない可能性があります。
授業料が安い学校を探すだけでなく、就労資格の対象となるコースか確認することが大切です。
参考資料:アイルランド移民局「Notice to Students attending English Language Courses」
アメリカ|費用は高いが学校や専門分野の選択肢が多い
アメリカ留学は、費用を抑えることよりも、学校や専門分野の選択肢を重視する社会人に向いています。
語学学校、コミュニティカレッジ、大学、大学院、ビジネススクールなどがあり、英語と専門スキルを組み合わせやすい点が特徴です。
ただし、授業料、家賃、医療保険の負担が大きく、都市によっては年間費用が非常に高くなります。
F-1ビザの留学生は、最初の学年度に自由な学外アルバイトをすることは原則として認められていません。
一定の条件を満たす学内勤務や、専攻と関係する実習制度などはありますが、日本の学生アルバイトと同じ感覚では働けません。
そのため、現地収入を期待せず、必要な学費と生活費を渡航前に用意することが基本です。
参考資料:米国市民権・移民局「Students and Employment」
イギリス|専門スキルや学位取得を重視する人に向いている
イギリスは、語学力だけでなく、専門スキルや学位を取得してキャリアにつなげたい社会人に向いています。
ロンドンは学校や仕事の選択肢が豊富ですが、家賃や交通費が高くなりやすいため、地方都市も含めて比較することが大切です。
大学院のコースには1年間で修了できるものもあり、仕事を離れる期間を短くしたい社会人に合う可能性があります。
Student visaで働けるかどうかや、認められる勤務時間は、受講するコースのレベルや授業期間によって異なります。
大学の学位コースでは働ける場合がありますが、語学コースだから必ずアルバイトできるとは限りません。
自営業や一部の職種が認められないなどの制限もあります。
学位や専門性を得る目的を明確にし、就労条件は発給されたビザで確認しましょう。
参考資料:英国政府「Student visa」
働きながら社会人留学する4つの方法
社会人が働きながら留学する方法は、現地でアルバイトをすることだけではありません。
有給休暇、会社の休職制度、退職後のワーキングホリデーなど、現在の仕事や希望する留学期間に合わせて選べます。
収入を守りたいのか、長期間海外で生活したいのかを整理したうえで、自分に合う方法を選びましょう。
有給休暇や長期休暇を利用して短期留学する
仕事を辞めずに留学したい社会人には、有給休暇や長期休暇を利用した1週間から1か月程度の短期留学が向いています。
在籍したまま渡航できれば、留学後に転職活動をする必要がなく、受け取れなくなる給与も抑えられます。
社会人留学において、金銭的なリスクが比較的小さい方法です。
一方で、1週間程度では、英語力を大きく伸ばすよりも、海外で英語を使う経験を得ることが中心になります。
出発前にオンライン英会話や英語学習アプリで自己紹介、買い物、聞き返しの表現を練習しておくと、限られた期間を有効に使えます。
初めての留学では、短期留学を長期留学の下見として活用する方法もおすすめです。
社会人向けの短期プランは、社会人のオーストラリア短期留学に必要な費用で詳しく解説しています。
会社の休職制度を利用して留学する
3か月以上の留学を希望しているものの、帰国後に現在の会社へ戻りたい場合は、休職制度を利用できないか確認しましょう。
休職できれば、退職するよりも帰国後のキャリアが安定しやすく、転職活動を急ぐ必要もありません。
ただし、自己都合の留学を理由とした休職が認められるかは、会社の就業規則や判断によって異なります。
休職中は給与が支給されないことが多く、社会保険料や住民税の支払い方法も確認する必要があります。
復職時期、休職できる期間、副業や現地就労の可否についても、人事担当者へ相談しておきましょう。
留学の希望だけを伝えるのではなく、留学後に経験を仕事へどう活かすかまで説明すると、社内で相談しやすくなります。
休職前に会社へ確認すること
- 留学を理由とした休職が認められるか
- 休職できる期間と申請期限
- 休職中の給与や社会保険料の扱い
- 現地でのアルバイトが認められるか
- 帰国後の復職時期と配属先
退職して長期留学やワーホリへ行く
半年から1年以上の留学やワーキングホリデーを希望する場合は、仕事を退職して渡航する方法があります。
休暇や休職期間に縛られず、語学学校、現地就労、旅行、資格取得などを自由に組み合わせやすい点がメリットです。
一方で、留学費用に加えて、受け取れなくなる給与と帰国後の転職期間も負担になります。
「今の仕事を辞めたい」という気持ちだけで決めると、留学中に目的を見失う可能性があります。
出発前に、身につける英語力、取得する資格、経験したい仕事、帰国後に目指す職種を決めておきましょう。
退職は留学の目的ではなく、目的を達成するための手段として判断することが大切です。
オーストラリアで長期滞在を検討している方は、オーストラリアワーホリエージェントの費用とサポート比較も参考にしてください。
現地でアルバイトをしながら学校へ通う
学生ビザやワーキングホリデービザで就労が認められる国では、学校へ通いながらアルバイトをする方法があります。
現地収入を得られるだけでなく、接客、電話対応、同僚との会話など、授業外で英語を使う機会を増やせる点がメリットです。
ただし、ビザの種類、学校、コースによって働ける条件は異なります。
また、英語力が低い状態では、応募できる求人が限られたり、仕事探しが長引いたりする可能性があります。
渡航前から英語の履歴書、面接での自己紹介、接客フレーズを練習しておきましょう。
アルバイトを生活費の一部を補う手段として考え、学費まで全額賄う前提にしないことが安全です。
留学中のアルバイトで生活費はいくら賄える?
留学中のアルバイト代で賄えるのは、食費、交通費、通信費、家賃の一部などが中心です。
就労できる時間や時給が高くても、税金や通勤費を差し引くと、自由に使える金額は想像より少なくなることがあります。
ここでは、現地収入を過大評価せず、安全な資金計画を立てる方法を解説します。
留学中に働けるかは国・ビザ・コースによって異なる
留学先でアルバイトができるかどうかは、国だけでなく、保有するビザ、通う学校、コースの種類によって決まります。
同じ国でも、大学や専門コースの学生は働ける一方、短期の語学留学生は働けない場合があります。
観光目的の滞在で働くことはできません。
就労条件に違反すると、ビザの取り消しや今後の入国に影響する可能性があるため、必ず公式情報を確認してください。
| 国 | 就労条件の概要 |
|---|---|
| フィリピン | 語学留学の許可だけで自由に働けるわけではない |
| カナダ | 対象コースでは授業期間中に週24時間まで |
| オーストラリア | 学生ビザでは原則2週間で48時間まで |
| ニュージーランド | 対象となる学生は週25時間まで |
| マルタ | 雇用許可取得後に週20時間まで |
| アイルランド | Stamp 2では授業期間中に週20時間まで |
| アメリカ | 自由な学外アルバイトは原則として難しい |
| イギリス | コースや学期によって就労条件が異なる |
上記は制度の概要であり、すべての留学生に同じ条件が適用されるわけではありません。
学校へ申し込む前に、そのコースで働けるかを書面で確認することが重要です。
留学先のバイト代は時給だけで判断しない
留学先を比較するときは、表示されている時給だけで「稼げる国」と判断しないようにしましょう。
時給が高い国では、家賃、食費、交通費も高い傾向があります。
週20時間働けたとしても、税金、通勤費、制服代、仕事中の食費などを差し引くと、手元に残る金額は少なくなります。
また、求人票の時給で毎週決まった時間を働けるとは限りません。
閑散期にシフトが減る仕事や、研修期間中の勤務時間が少ない仕事もあります。
チップがある職種でも、毎月同じ金額を得られるとは限りません。
時給ではなく、1か月の手取り収入と生活費の差額で判断しましょう。
確認するポイント
求人を見るときは、時給、週の勤務時間、税引き後の金額、交通費、勤務開始日を確認します。
高時給でも、学校から職場まで遠かったり、週に数時間しか働けなかったりすると、十分な収入にはなりません。
留学中のアルバイト収入をシミュレーションする方法
留学中のアルバイト収入は、「時給×週の勤務時間×4.3週」で月額の概算を出せます。
たとえば時給20現地通貨で週15時間働く場合は、20×15×4.3で、月1,290現地通貨が税引き前の目安です。
実際には税金や通勤費などが差し引かれます。
また、渡航した月からすぐに働けるとは限らないため、仕事がない期間も含めて計算しましょう。
| 想定 | 働き方 | 資金計画 |
|---|---|---|
| 悲観ケース | 最初の2か月は収入なし | 国内で生活費を全額用意する |
| 標準ケース | 3か月目から週15時間働く | 食費や交通費の一部を補う |
| 楽観ケース | 早期に仕事が決まり上限近く働く | 貯金や旅行費へ回す |
資金計画では、悲観ケースを基準にして、アルバイト収入を追加分として扱うと安心です。
仕事が早く決まった場合は、帰国後資金や緊急費用として残しましょう。
アルバイト代で賄いやすい生活費
留学中のアルバイト代は、食費、交通費、通信費、日用品、交際費など、毎月発生する生活費へ充てやすい収入です。
勤務時間や家賃によっては、シェアハウスの家賃の一部を補える場合もあります。
一方で、語学学校の授業料、航空券、ビザ、海外保険などは、渡航前にまとまった支払いが必要になることが多くあります。
これらを将来のアルバイト収入で払う計画は現実的ではありません。
- 食費や日用品などの毎月の支出
- 通学や通勤に必要な交通費
- 現地SIMやスマートフォンの通信費
- シェアハウスの家賃の一部
- 休日の外出や旅行に使う費用
学費と渡航直後の生活費は日本で準備し、現地収入は日常生活を支えるお金として使うのがおすすめです。
現地アルバイトだけで学費と生活費を賄うのは難しい
現地アルバイトだけで、授業料、家賃、食費、保険、交通費のすべてを賄うのは簡単ではありません。
学生ビザでは勤務時間に上限があり、学校の課題や試験が忙しい時期には、希望どおりに働けないこともあります。
働く時間を増やしすぎると、授業中に集中できず、英語を学ぶために留学した目的を見失う可能性もあります。
また、病気やケガ、職場の閉店などによって収入が途切れるリスクもあります。
学費を現地収入に頼っていると、仕事を失っただけで学校を続けられなくなるかもしれません。
留学の中心は勉強であり、アルバイトは資金計画を補助するものと考えましょう。
海外への支払いや予備資金の管理については、留学におすすめの海外送金サービスも参考になります。
仕事が見つかるまでの生活費も準備しておく
留学先で働く予定でも、仕事が見つかるまでの生活費を日本で準備しておく必要があります。
英語の履歴書作成、求人への応募、面接、必要資格の取得などに時間がかかり、仕事探しが1〜3か月続く可能性もあります。
特に英語初心者は、面接で自分の経験を説明できず、応募できる職種が限られやすくなります。
安全に生活するためには、学費とは別に、少なくとも3か月分の家賃と生活費を用意しておくと安心です。
さらに、保証金、仕事用の服、交通費、銀行口座や携帯電話の準備費用も見込んでおきましょう。
仕事が決まらなくても焦らず探せる資金があれば、違法な働き方や条件の悪い職場を避けやすくなります。
オーストラリアでの応募方法を知りたい方は、オーストラリア留学中の仕事の探し方と英語対策も確認してみてください。
社会人留学のコスパを判断する5つの基準
社会人留学のコスパは、費用の安さだけでは判断できません。
大切なのは、支払った金額に対して、英語力・海外経験・専門スキル・キャリアなど、目的に合った成果を得られるかどうかです。
ここでは、留学後に「お金を無駄にした」と後悔しないための5つの判断基準を解説します。
| 判断基準 | 確認する内容 |
|---|---|
| 目的達成 | 英語力や経験の目標を達成できるか |
| 授業時間 | 費用に対して十分な学習量があるか |
| 英語環境 | 授業外でも英語を使えるか |
| キャリア | 帰国後の仕事に活かせるか |
| 実質負担 | 失う給与を含めても価値があるか |
費用が高い留学でも、目的に合った成果が得られればコスパがよい場合があります。
反対に、安く留学できても、英語をほとんど使わずに帰国すれば、満足できない可能性があります。
留学の目的を達成できるか
社会人留学のコスパを判断するうえで最も重要なのは、留学の目的を達成できるかどうかです。
「英語が話せるようになりたい」という目標だけでは、学校やコースを正しく比較できません。
たとえば、日常英会話への抵抗を減らしたい人と、海外企業への転職を目指す人では、必要な授業内容や留学期間が異なります。
出発前に、英語で自己紹介を3分間続ける、TOEICで850点以上を取る、現地企業でインターンを経験するなど、行動や数値で確認できる目標を決めましょう。
留学のコスパは、支払った金額ではなく、目的をどこまで達成できたかで判断することが大切です。
留学前に決めたい目標の例
- 外国人と10分間英語で会話を続ける
- ホームステイ先で自分から毎日話しかける
- TOEICやIELTSなどで目標スコアを取得する
- 英語で履歴書を作成して現地の仕事へ応募する
- 帰国後に英語を使う仕事へ転職する
目的が曖昧な場合は、国や学校を決める前に、留学後にどのような自分になりたいかを書き出してみてください。
支払う費用に対して授業時間が多いか
学校のコスパを比較するときは、授業料の総額だけでなく、1週間に受けられる授業時間を確認しましょう。
同じ30万円のコースでも、週15時間のグループ授業と、週30時間のマンツーマン授業では、英語を話せる時間が大きく異なります。
入学金、教材費、祝日の休校、選択授業の追加料金なども含めて計算することが重要です。
比較するときは、授業料を総授業時間で割り、1時間あたりの費用を計算すると分かりやすくなります。
ただし、授業時間が長すぎて復習できなければ、学習効果が下がる可能性もあります。
授業時間の多さと、復習や交流に使える時間のバランスを見ながら選びましょう。
| 比較項目 | 学校A | 学校B |
|---|---|---|
| 4週間の授業料 | 24万円 | 30万円 |
| 週の授業時間 | 15時間 | 25時間 |
| 4週間の総授業時間 | 60時間 | 100時間 |
| 1時間あたり | 約4,000円 | 約3,000円 |
この例では総額が高い学校Bの方が、1時間あたりの授業料は低くなります。
料金表だけでは分からないため、留学エージェントへ相談するときも授業時間まで確認してください。
現地で英語を使える環境があるか
留学の成果は、学校の授業だけでなく、授業外でどれだけ英語を使うかによって変わります。
日本人が多い学校でも、自分から外国人の友達へ話しかければ英語を使えます。
反対に、日本人比率が低い学校を選んでも、放課後を一人で過ごしていれば会話量は増えません。
ホームステイ、学生寮、シェアハウス、交流イベント、アルバイトなど、英語を使う場面まで含めて留学先を比較しましょう。
私はオーストラリアへ留学した際、授業で学んだ英語だけでなく、クラスメイトとの会話や街での買い物を通して、英語を使う抵抗感が減りました。
英語環境は学校がすべて用意してくれるものではなく、自分の行動によって作るものでもあります。
タカリンの体験談
留学すれば、自然に外国人の友達が増えて英語を話せるようになると思っていました。
しかし、実際には自分から話しかけなければ、会話の機会は増えません。
授業料を無駄にしないためにも、放課後や休日に英語を使う予定まで考えておくことが大切です。
留学前に会話への抵抗感を減らしたい方は、留学前におすすめのオンライン英会話も参考にしてください。
帰国後のキャリアにつながるか
社会人留学では、留学中の楽しさだけでなく、帰国後の仕事へどうつなげるかも考える必要があります。
英語を学んだ事実だけでは、転職活動で十分な評価を得られない可能性があります。
語学力に加えて、海外で取り組んだ課題、現地での仕事、専門コース、資格、異文化環境で工夫した経験などを説明できる状態にしましょう。
出発前に希望する職種の求人を確認し、求められる英語力やスキルから留学内容を逆算する方法がおすすめです。
たとえば、海外営業を目指すならビジネス英語、観光業を目指すなら接客英語、IT職を目指すなら英語とデジタルスキルを組み合わせます。
留学中の成果を日記やポートフォリオとして記録しておくと、帰国後の面接でも具体的に説明しやすくなります。
日本で失う収入を含めても価値があるか
社会人留学の費用を判断するときは、学校や航空会社へ支払う金額だけでなく、留学中に得られなくなる給与も含めましょう。
たとえば、留学費用が200万円で、退職によって月25万円の手取りを6か月間失う場合、実質的な負担は単純計算で350万円になります。
さらに、日本で残る家賃や住民税、帰国後の転職活動費も必要です。
一方で、有給休暇を利用した短期留学なら、給与への影響を抑えながら海外経験を得られます。
長期留学が必ずコスパに優れているわけではありません。
留学費用と失う収入を合計し、それでも得たい経験かどうかを考えて判断しましょう。
実質負担を考えるポイント
仕事を辞める場合は、留学先で使うお金だけでなく、受け取れなくなる手取り収入も費用として考えます。
長期留学と短期留学のどちらがよいか迷ったら、目的を達成するために本当に必要な期間から判断しましょう。
社会人は留学費用を回収できる?
社会人留学の費用は、帰国後の年収アップだけで回収するものではありません。
英語力、専門スキル、海外で生活した経験、自信、人脈など、その後の人生で活かせる価値も含めて考える必要があります。
ここでは、留学費用をどのように回収するのか、計算方法と成功しやすい考え方を解説します。
留学費用の回収には金銭的回収と経験的回収がある
留学費用の回収方法は、金銭的回収と経験的回収の2つに分けて考えると整理しやすくなります。
金銭的回収とは、帰国後の年収アップ、英語を使う職種への転職、副業収入、海外勤務など、収入の増加によって費用を取り戻すことです。
経験的回収とは、英語への抵抗感が減る、海外で生活する自信がつく、異なる価値観を知る、人脈が広がるなど、お金では測りにくい成果を得ることです。
留学費用は、収入だけでなく、その後の選択肢がどれだけ広がったかでも回収できます。
ただし、経験だけを理由に高額なプランを選ぶのではなく、自分が得たい成果と予算のバランスを取ることが大切です。
| 回収方法 | 具体例 |
|---|---|
| 金銭的回収 | 転職・昇給・副業・海外勤務 |
| 経験的回収 | 英語力・自信・人脈・価値観 |
| 時間的回収 | 将来の学習や海外挑戦が進めやすくなる |
留学前に「年収を上げたい」「英語で旅行を楽しみたい」など、自分にとっての回収条件を決めておきましょう。
社会人留学の実質的な費用を計算する
社会人留学の実質的な費用は、学校や留学エージェントへ支払う金額だけではありません。
授業料、滞在費、生活費、航空券、保険に加えて、留学中に失う給与、日本で残る固定費、帰国後の生活費も含めて計算します。
一方で、現地アルバイトの手取り収入、奨学金、会社の補助金を受け取れる場合は、総額から差し引けます。
実質コスト=留学関連費用+失う手取り収入+日本の固定費+帰国後資金−現地収入−奨学金・会社補助
たとえば、留学関連費用が200万円、失う給与が150万円、日本の固定費が30万円、帰国後資金が60万円なら、支出合計は440万円です。
現地で40万円を稼いだ場合、実質コストは400万円になります。
実質コストに含める項目
- 学校の授業料や入学金
- 滞在費や現地生活費
- 航空券、ビザ、海外保険
- 留学中に受け取れなくなる給与
- 日本で支払い続ける家賃や税金
- 帰国後の生活費と転職活動費
計算結果が予算を超える場合は、留学期間、国、学校、退職の必要性を見直しましょう。
留学費用を回収するまでの年数を計算する
金銭的に留学費用を回収したい場合は、帰国後に増えた年間手取り収入から回収年数を計算できます。
計算式は「留学の実質コスト÷留学後に増えた年間手取り収入」です。
たとえば実質コストが300万円で、留学後の手取り収入が年間60万円増えた場合、単純計算では5年間で回収できます。
年間30万円の増加なら10年間です。
| 実質コスト | 年間の手取り増加 | 回収年数 |
|---|---|---|
| 300万円 | 30万円 | 約10年 |
| 300万円 | 60万円 | 約5年 |
| 300万円 | 100万円 | 約3年 |
この計算は、将来の収入を保証するものではありません。
税金、転職時期、昇給、働き方によって結果は変わります。
あくまで留学費用と期待する成果のバランスを考える目安として利用しましょう。
留学後の年収アップだけを前提にしない
英語を学んで海外生活を経験しても、帰国後に必ず年収が上がるとは限りません。
企業が評価するのは、留学した事実だけでなく、留学中に何を学び、仕事でどう活かせるかです。
語学学校へ通っただけでは、転職市場で十分な差別化にならないこともあります。
また、未経験職種へ転職する場合は、一時的に年収が下がる可能性もあります。
そのため、留学後すぐに費用を回収しようと焦らず、数年間のキャリアで考えることが大切です。
「留学すれば年収が上がる」ではなく、「留学経験を使ってどのような仕事ができるか」まで設計しましょう。
帰国後に目指す職種の求人を留学前から確認し、必要な資格、経験、英語スコアを調べておくと行動しやすくなります。
留学費用を回収しやすい社会人の成功パターン
留学費用を回収しやすい社会人には、出発前から帰国後の行動を具体的に決めている共通点があります。
留学先で何となく英語を学ぶのではなく、帰国後に必要となる英語力やスキルから学校とコースを選んでいます。
また、留学中の成果を客観的に示せるよう、TOEICやIELTSのスコア、修了証、ポートフォリオ、仕事経験などを残しています。
現地で経験した失敗や工夫も記録しておけば、転職面接で異文化対応力や行動力を説明できます。
- 帰国後に目指す職種を出発前に決めている
- 英語力の目標を数値や行動で設定している
- 語学以外の専門スキルも学んでいる
- 現地の仕事やインターンへ挑戦している
- 帰国前から求人情報を確認している
- 留学中の成果や経験を記録している
留学を思い出で終わらせず、履歴書や職務経歴書で説明できる成果へ変えることがポイントです。
英語力と専門スキルを組み合わせて市場価値を高める
英語力だけで転職市場の評価を大きく高めるのは簡単ではありません。
英語と営業、IT、マーケティング、観光、貿易、会計、接客など、仕事で使える専門スキルを組み合わせることが重要です。
たとえば、英語を話せる営業経験者なら海外営業、Webマーケティング経験者なら海外向け広告運用、接客経験者ならホテルや観光業など、これまでの職歴を活かせます。
現在の職歴を捨ててゼロから考えるのではなく、これまでの経験に英語を追加する視点を持ちましょう。
留学中に専門コースを受講する場合も、修了証を取ることだけを目的にせず、仕事で使える成果物を作ることが大切です。
帰国後の選択肢を増やすには、英語力と専門性の両方を説明できる状態を目指してください。
社会人留学の費用を安く抑える方法
社会人留学の費用は、国や学校を安さだけで選ばなくても抑えられます。
渡航時期、滞在方法、支払い手段、留学前の英語力などを見直すことで、学習の質を下げずに節約できます。
ここでは、初心者でも実践しやすい8つの方法を紹介します。
物価と授業料の安い国や都市を選ぶ
留学費用を大きく抑えたい場合は、授業料と生活費の両方を比較して国や都市を選びましょう。
フィリピンは、欧米圏と比較して授業料や滞在費を抑えながら、マンツーマン授業を受けやすい留学先です。
オーストラリアやカナダでも、シドニー、メルボルン、バンクーバー、トロントなどの大都市を避けることで、家賃を調整できる場合があります。
ただし、地方都市は求人や公共交通機関が少ないこともあります。
安い都市を選ぶときは、授業料、家賃、交通費、仕事の探しやすさを合計して比較しましょう。
家賃が安くても学校までの交通費が高ければ、総額はあまり変わらない可能性があります。
オーストラリアとカナダで迷っている方は、オーストラリア留学とカナダ留学の費用・生活環境の比較も参考にしてください。
航空券や滞在費が高くなる繁忙期を避ける
航空券や滞在費は、渡航する季節によって変わります。
年末年始、ゴールデンウィーク、夏休み、現地の観光シーズンは需要が増え、航空券や短期滞在先が高くなりやすい時期です。
出発日を数日ずらすだけでも、航空券の料金が変わることがあります。
留学開始日が自由に選べる場合は、複数の日程で検索しましょう。
ただし、安い航空券には、受託手荷物、座席指定、機内食が含まれていない場合があります。
キャンセルや日程変更の条件も含めた総額で判断してください。
学校の繁忙期には入学金や授業料ではなく、滞在先へ追加料金が設定されることもあるため、見積書の内訳を確認しましょう。
複数の留学エージェントから同じ条件で見積もりを取る
留学費用を比較するときは、1社だけで決めず、2〜3社へ同じ条件を伝えて見積もりを依頼しましょう。
国、都市、学校、期間、授業数、滞在方法、部屋タイプが異なる見積もりを比べても、どの会社が安いのか判断できません。
必ず同じ条件で総額を出してもらい、含まれる費用と含まれない費用を確認してください。
授業料が安く見えても、入学金、教材費、空港送迎、海外送金手数料、現地サポート費用が追加される可能性があります。
キャンセル規定や為替レートの計算方法も確認しましょう。
見積もりで統一する条件
- 留学する国と都市
- 語学学校と受講するコース
- 授業数と留学期間
- 滞在先と部屋タイプ
- 食事や空港送迎の有無
- 海外保険やビザサポートの有無
エージェントを比較したい方は、語学留学エージェントのおすすめ比較を確認してみてください。
ホームステイ・学生寮・シェアハウスを比較する
滞在費を抑えるには、家賃だけでなく、食費、光熱費、通学費を含めて比較することが大切です。
ホームステイは食事付きのプランを選べるため、外食が多くなりそうな人には割安になる場合があります。
学生寮は学校へ通いやすく、交通費を抑えやすい一方、個室を選ぶと料金が高くなる可能性があります。
シェアハウスは長期滞在で家賃を調整しやすいものの、保証金、光熱費、インターネット代、家具代が別に必要なことがあります。
最初の2〜4週間はホームステイや寮を予約し、現地に到着してからシェアハウスを探す方法もあります。
写真だけで長期契約を決めず、立地、設備、契約条件を確認してから選びましょう。
奨学金や会社の補助制度を利用する
留学目的や進学先によっては、奨学金や勤務先の補助制度を利用できる場合があります。
奨学金には返済不要の給付型と、返済が必要な貸与型があります。
語学留学、大学・大学院進学、研究留学など、制度ごとに対象者、年齢、留学期間、募集時期が異なります。
社会人が利用できる制度もありますが、すべての奨学金が社会人や語学留学を対象としているわけではありません。
日本学生支援機構の海外留学情報サイトでは、条件を指定して奨学金を検索できます。
参考資料:日本学生支援機構「留学のための奨学金」
会社員の場合は、社費留学、資格取得支援、研修費補助、休職制度などがないか、就業規則や福利厚生を確認しましょう。
補助を受けた後に一定期間勤務する条件が設定されている場合もあるため、返還条件まで確認してください。
現地で自炊して食費を抑える
留学中の食費を抑えるには、外食の回数を減らして自炊を取り入れる方法が効果的です。
外食費が高い国では、毎日カフェやレストランを利用すると、月の予算を大きく超える可能性があります。
米、パスタ、卵、冷凍野菜など、調理しやすい食材をまとめて購入し、数日分を作り置きすると節約しやすくなります。
ただし、安さだけを優先して食事量や栄養を減らすと、体調を崩して授業を休む原因になります。
学校や仕事へ持っていく昼食を用意し、外食は友達との交流や休日の楽しみとして予算を決めましょう。
食費を週単位で管理すると、月末に使えるお金がなくなる失敗を防ぎやすくなります。
海外SIMやクレジットカードの手数料を比較する
留学費用を抑えるには、毎月の通信費や支払い手数料も見直しましょう。
日本の携帯電話会社の海外ローミング、現地SIM、eSIMでは、利用料金や設定方法が異なります。
短期留学は出発前に設定できるeSIM、長期留学は現地の月額プランが合う場合があります。
クレジットカードは、年会費だけでなく、海外事務手数料、ATM利用料、キャッシングの利息、付帯保険を確認してください。
為替レートや手数料が異なるため、1枚だけでなく、用途が異なるカードを用意する方法もあります。
現金を大量に持ち歩くのは避け、カード、現地口座、少額の現金を使い分けましょう。
通信方法は、留学におすすめのeSIM比較で詳しく解説しています。
留学中の支払い方法を確認したい方は、留学におすすめのクレジットカードも参考にしてください。
渡航前に英語力を高めて留学期間を有効活用する
留学費用のコスパを高めるには、日本にいる間に英語の基礎を身につけておくことが重要です。
現地の語学学校で中学英文法や基本単語から学び始めると、高い授業料を基礎学習に使うことになります。
渡航前に単語、文法、リスニングを復習し、自己紹介や聞き返し表現を口に出せる状態にしておきましょう。
現地では、授業で学んだ英語を友達との会話や買い物で使うことに時間を使えます。
日本でできる基礎学習を先に終わらせ、留学先では英語を実際に使うことが、費用を無駄にしないポイントです。
留学前の準備を始めたい方は、留学前に取り組みたい英語学習と優先順位を確認してみてください。
費用を抑えるだけでなく成果を増やそう
留学のコスパを高める方法は、支払う金額を減らすことだけではありません。
渡航前の英語学習によって現地で得られる経験を増やせれば、同じ留学費用でも大きな成果につながります。
働きながら留学費用を準備する方法
働きながら留学費用を準備するには、余ったお金を貯金するのではなく、必要額と出発時期から毎月の積立額を逆算することが大切です。
留学費用、帰国後の生活費、緊急時の予備費を分けて管理すると、準備途中でお金を使ってしまう失敗も防ぎやすくなります。
ここでは、会社員が現在の生活を維持しながら、無理なく留学資金を貯める方法を解説します。
| 準備項目 | 具体的に決めること |
|---|---|
| 留学プラン | 国・都市・期間・学校・滞在方法 |
| 必要資金 | 留学費用・予備費・帰国後資金 |
| 出発時期 | 何年何月に渡航するか |
| 毎月の積立額 | 給料から自動的に移す金額 |
| 固定費 | 解約・休止・変更できる契約 |
留学資金は、貯金額ではなく目的別に管理することがポイントです。
同じ200万円でも、全額を留学先で使える人と、帰国後の生活費を含めなければならない人では、選べるプランが異なります。
必要な留学費用と出発時期を決める
留学費用を準備する最初のステップは、必要な総額と出発時期を具体的に決めることです。
「いつか留学したい」という状態では、毎月いくら貯めればよいのか分からず、日常の支出を優先しやすくなります。
まずは国、都市、期間、語学学校、滞在方法を仮決めし、授業料、滞在費、生活費、航空券、海外保険、ビザなどを合計しましょう。
さらに、為替変動や想定外の出費に備える予備費と、帰国後の生活費も加えます。
たとえば留学関連費用が150万円、予備費が20万円、帰国後資金が60万円なら、目標額は230万円です。
正確な金額が分からない段階でも、仮のプランを作って目標額を設定することが大切です。
留学準備を始める時期については、留学エージェントへいつから相談すべきかも参考にしてください。
出発までの期間から毎月の貯金額を逆算する
必要な留学費用が分かったら、出発までの月数から毎月の貯金額を逆算します。
計算方法は「目標額−現在の留学用貯金」を「出発までの月数」で割るだけです。
たとえば目標額が230万円で、現在の留学用貯金が50万円、出発まで24か月ある場合は、残り180万円を準備します。
180万円を24か月で割ると、毎月必要な積立額は7万5,000円です。
現在の収入で難しい場合は、出発時期を延ばす、留学期間を短くする、滞在先を変更するなど、計画を調整しましょう。
無理な金額を設定して途中で挫折するより、現実的に続けられる計画へ修正する方が安全です。
| 目標額 | 準備期間 | 毎月の積立額 |
|---|---|---|
| 120万円 | 24か月 | 5万円 |
| 180万円 | 24か月 | 7万5,000円 |
| 180万円 | 36か月 | 5万円 |
| 240万円 | 36か月 | 約6万7,000円 |
上記は現在の留学用貯金を含めない単純な計算例です。
実際にはボーナスや臨時収入を加えることで、毎月の負担を抑えられます。
留学専用口座へ給料日に自動積立する
留学費用を確実に貯めるには、生活費を使った後に残った金額を貯金するのではなく、給料日に先取りする方法がおすすめです。
給料が振り込まれた直後に、決めた金額を留学専用口座へ自動で移します。
普段使う口座と分けることで、貯まったお金を外食、買い物、旅行などに使ってしまう失敗を防ぎやすくなります。
口座残高が増えていく様子を確認できるため、留学準備を続けるモチベーションにもなります。
ただし、毎月の生活費が不足してカード払いが増えてしまっては意味がありません。
最初は手取り収入の10%程度から始め、家計に余裕が出たら増額するなど、継続できる金額に設定しましょう。
自動積立を続けるコツ
留学専用口座は、普段利用する決済アプリやデビットカードと連携しない方法がおすすめです。
すぐに使えない状態を作ることで、留学以外の目的で取り崩しにくくなります。
ボーナスや副業収入の一部を留学資金に回す
毎月の給与だけで目標額を準備するのが難しい場合は、ボーナスや副業収入の一部を留学資金に回しましょう。
臨時収入をすべて貯金する必要はありません。
たとえば、ボーナスの50%を留学資金、30%を生活防衛資金、20%を自由に使うお金と決めると、楽しみを残しながら準備できます。
副業を始める場合は、留学後のキャリアにもつながる仕事を選ぶ方法があります。
Webライティング、デザイン、動画編集、プログラミングなどを学べば、留学資金を増やすだけでなく、帰国後や海外滞在中に活かせる可能性があります。
ただし、本業や英語学習に影響するほど働きすぎると、留学準備全体が続かなくなります。
臨時収入の使い道を入金前に決めておくことが、使い切らずに貯めるポイントです。
渡航前に日本の固定費を見直す
留学費用を準備するときは、食費や娯楽費だけでなく、毎月自動的に支払っている固定費を見直しましょう。
携帯電話、動画配信サービス、ジム、保険、定額制アプリなどは、1件あたりの金額が小さくても、年間では大きな支出になります。
たとえば月1万円の固定費を削減できれば、1年間で12万円、2年間で24万円を留学資金へ回せます。
渡航中に利用しないサービスについては、解約だけでなく、一時休止や低料金プランへの変更も検討してください。
賃貸住宅を残す場合は家賃が大きな負担になるため、退去する場合の費用や荷物の保管料と比較します。
生活の満足度を大きく下げる節約より、利用していない契約を整理する方が続けやすくなります。
- 携帯電話の料金プラン
- 動画や音楽の配信サービス
- ジムやオンラインサービスの月額料金
- 利用していないクレジットカードの年会費
- 内容が重複している保険や保証サービス
- 渡航中も残す賃貸住宅の家賃
留学中の通信費も見直したい方は、留学におすすめのeSIMと選び方を確認してみてください。
生活防衛資金と留学資金を分けて管理する
留学のために貯金を増やしても、全額を学校や海外生活へ使うのは危険です。
病気、ケガ、緊急帰国、家族の事情、帰国後の転職活動など、計画外の出来事が発生する可能性があります。
そのため、留学資金とは別に、生活防衛資金を確保しましょう。
生活防衛資金の金額は生活環境によって異なりますが、帰国後3〜6か月分の生活費をひとつの目安として考えると計画を立てやすくなります。
毎月の生活費が15万円なら、45万〜90万円を留学中に使わない資金として分けます。
留学資金、生活防衛資金、日常生活用のお金を別々に管理すれば、現在いくら使えるのかも把握しやすくなります。
お金を3つに分けて管理する
- 留学資金:学費・滞在費・航空券・保険などに使う
- 生活防衛資金:緊急帰国や帰国後の生活に残す
- 日常生活費:日本での家賃・食費・交際費に使う
社会人留学でよくある費用面の失敗
社会人留学で資金不足になる原因は、留学費用そのものが高いことだけではありません。
見積もりに含まれない支出、現地収入への期待、為替変動、帰国後の生活費などを計算していないことで、予算を超えてしまうケースがあります。
ここでは、社会人が特に注意したい7つの失敗と改善方法を解説します。
| よくある失敗 | 改善方法 |
|---|---|
| 学校料金だけで計算する | 出発前から帰国後まで合計する |
| 現地収入をあてにする | 収入なしでも生活できる資金を持つ |
| 安さだけで選ぶ | 授業・滞在・サポートも比較する |
| 為替を考えない | 予算に余裕を持たせる |
| 帰国後資金を残さない | 生活費を別口座で管理する |
留学費用は、学校へ申し込むまでではなく、帰国して生活が安定するまでをひとつの期間として考えることが大切です。
学校へ支払う料金だけで予算を組む
社会人留学で多い失敗は、語学学校や留学エージェントへ支払う金額だけを必要費用だと考えることです。
授業料と滞在費が100万円でも、航空券、ビザ、海外保険、食費、交通費、通信費、教材費などが別に必要になる可能性があります。
留学中も日本の家賃、住民税、携帯電話料金、奨学金の返済などが続く場合があります。
さらに、退職して留学する場合は、帰国後の生活費や賃貸住宅を契約する初期費用も必要です。
見積書を受け取ったら、「含まれている費用」「別に支払う費用」「現地で支払う費用」の3つに分けましょう。
留学エージェントの費用項目については、留学エージェントの手数料と追加費用でも詳しく解説しています。
現地のバイト代を最初から収入に入れる
現地でアルバイトをする予定でも、仕事がすぐに見つかる前提で資金計画を立てるのは危険です。
求人の数、英語力、職歴、渡航する季節によっては、仕事探しに数か月かかる可能性があります。
働き始めても、研修期間で勤務時間が少なかったり、閑散期にシフトが減ったりすることがあります。
また、学生ビザでは働ける時間に制限があり、学校やコースによっては就労できない場合もあります。
アルバイト収入は、食費や交通費などを補う追加収入として考えましょう。
少なくとも渡航後3か月程度は収入がなくても生活できる資金を準備しておくと、仕事探しで焦りにくくなります。
改善例
「渡航した翌月から月15万円稼ぐ」と計算するのではなく、「最初の3か月は収入なし」で予算を作ります。
早く仕事が決まった場合は、得られた収入を予備費や帰国後資金へ回しましょう。
安さだけで留学先や語学学校を選ぶ
費用を抑えることは大切ですが、料金だけで国や語学学校を選ぶと、留学の目的を達成できない可能性があります。
授業料が安くても、週の授業時間が少ない、クラス人数が多い、日本人同士で過ごしやすいなど、自分の希望と合わない場合があります。
滞在費が安い郊外を選んでも、学校までの交通費や通学時間が増えれば、総合的な負担は大きくなります。
学校を選ぶときは、授業料、授業時間、クラス人数、日本人比率、滞在先、サポート、キャンセル条件を比較しましょう。
「安いから選ぶ」のではなく、「目的を達成するために必要な内容を、予算内で利用できるか」で判断することが重要です。
為替変動や物価上昇を考慮しない
海外留学の費用は、現地通貨で設定されていることが多く、為替レートによって日本円の支払額が変わります。
見積もりを取得した時点より円安が進めば、授業料、滞在費、生活費の負担が増える可能性があります。
また、家賃、食品、交通機関などの料金が留学準備中に上がることもあります。
見積額と同じ金額だけを準備するのではなく、全体の10〜20%程度を予備費として確保すると対応しやすくなります。
学校費用を支払う時期や、見積もりに使われる為替レートも確認しましょう。
海外送金の方法によっても手数料や適用レートが異なります。
支払い方法を比較したい方は、留学におすすめの海外送金サービスも参考にしてください。
英語をほとんど勉強せずに渡航する
「海外へ行けば自然に英語を話せるようになる」と考え、ほとんど準備せずに渡航すると、授業や生活に慣れるだけで時間を使ってしまいます。
中学レベルの単語や文法を現地で一から学ぶ場合、高い授業料を日本でもできる基礎学習に使うことになります。
また、英語に自信がないと、店員への質問、友達作り、仕事探しなどを避けやすくなります。
渡航前には、自己紹介、聞き返し、買い物、ホームステイ、学校で使う表現を声に出して練習しましょう。
難しい英文を覚えるより、短い英語をすぐに言える状態を目指すことが大切です。
留学前の学習方法は、留学前に取り組みたい英語学習と優先順位で詳しく紹介しています。
帰国後のキャリアを決めずに仕事を辞める
現在の仕事を辞めることだけを目的に留学すると、現地で何を学ぶべきか分からなくなる可能性があります。
帰国後に英語を使う仕事へ転職したい場合でも、英語力だけで希望する職種に就けるとは限りません。
これまでの職歴、留学中に得る経験、必要な資格や英語スコアを組み合わせて考える必要があります。
出発前から求人情報を確認し、希望職種で求められる条件を調べましょう。
海外営業なら営業経験とビジネス英語、観光業なら接客経験と会話力など、現在持っているスキルに英語を加える方法が現実的です。
帰国後の方向性が決まっていれば、語学学校や専門コースも目的に合わせて選びやすくなります。
留学資金を使い切って帰国する
留学生活が終わるまでの費用だけを計算し、貯金を使い切って帰国すると、仕事や住居を急いで決めなければならなくなります。
帰国後は、交通費、転職活動費、携帯電話、健康保険、税金、引っ越しなどの支払いが発生します。
新しく賃貸住宅を契約する場合は、敷金、礼金、仲介手数料、家具、家電なども必要です。
資金に余裕がなければ、英語を活かせる求人を十分に探せず、最初に採用された仕事を選んでしまう可能性があります。
帰国後3〜6か月分の生活費は、留学中に使わない口座へ分けておきましょう。
帰国前後に必要な手続きについては、留学の帰国準備と帰国後にすることも参考になります。
注意点
留学期間を延長したくなっても、帰国後資金を使ってまで滞在を続けるのは慎重に判断しましょう。
留学の目的を達成できたか、帰国後に必要なお金を残せるかを確認してから決めることが大切です。
コスパのよい社会人留学を実現する5ステップ
コスパのよい社会人留学を実現するには、安いプランを探す前に、目的・予算・期間・国・英語学習を順番に整理する必要があります。
この順番を守ることで、自分に必要のないサービスや長すぎる留学期間を選ぶ失敗を防げます。
ここでは、留学の検討から出発までに取り組みたい5つのステップを紹介します。
| ステップ | 決めること |
|---|---|
| STEP1 | 留学後に得たい成果 |
| STEP2 | 使える予算と残す貯金 |
| STEP3 | 期間・国・留学スタイル |
| STEP4 | 見積もりとサポート内容 |
| STEP5 | 渡航前の英語学習計画 |
国や学校から選ぶのではなく、目的と予算を決めてから留学プランを比較することがポイントです。
STEP1:留学で達成したい成果を具体的に決める
最初に、留学を通して何を得たいのかを具体的に決めましょう。
「英語を話せるようになりたい」「海外で生活してみたい」という目標だけでは、必要な国や期間を判断できません。
外国人と10分間会話を続ける、TOEICで850点を取る、現地の仕事へ応募する、専門コースを修了するなど、行動や数値で確認できる成果へ変えます。
目標が明確になれば、マンツーマン授業が必要なのか、現地就労が必要なのか、短期留学でも十分なのかを判断できます。
また、留学後に目標を達成できたか確認しやすくなります。
成果を具体化する例
- 英語で自己紹介や仕事の説明ができる
- 外国人の友達と英語で会話を続けられる
- TOEICやIELTSで目標スコアを取得する
- 現地企業や店舗で働く経験を得る
- 帰国後に英語を使う仕事へ応募する
STEP2:使える予算と帰国後に残す貯金を決める
目標を決めたら、留学に使える予算の上限を設定します。
現在の貯金をすべて留学費用として考えるのではなく、生活防衛資金と帰国後資金を先に分けましょう。
たとえば貯金が300万円あり、帰国後資金として90万円、緊急時の資金として30万円を残す場合、留学に使える上限は180万円です。
予算内で目的を達成できない場合は、期間を短くする、都市を変更する、渡航時期を延ばすなどの調整が必要です。
ローンや借り入れを前提に高額なプランを選ぶと、帰国後の仕事選びに余裕がなくなる可能性があります。
残すお金を先に決め、余った範囲で留学プランを作ることが安全です。
STEP3:期間・国・留学スタイルを比較する
同じ目標でも、期間や国によって費用と学習環境は異なります。
会話量を増やしたい場合は短期のフィリピン留学、英語学習と就労を組み合わせたい場合はオーストラリアやカナダなど、目的によって候補が変わります。
1つのプランだけを調べるのではなく、短期・標準・長期の3案を作ると比較しやすくなります。
たとえば、1か月の短期集中留学、3か月の語学留学、1年間のワーキングホリデーについて、総額、授業時間、現地就労、失う給与を比べます。
国の知名度や憧れだけでなく、目的を達成するために必要な環境があるかを確認しましょう。
オーストラリアの期間別費用を知りたい方は、オーストラリア半年留学の費用と必要な貯金額も参考にしてください。
STEP4:複数の留学エージェントへ見積もりを依頼する
候補となるプランを決めたら、2〜3社の留学エージェントへ同じ条件で見積もりを依頼しましょう。
会社ごとに違う学校や滞在先を指定すると、料金差の原因が分からなくなります。
国、都市、学校、期間、授業数、滞在方法、部屋タイプを統一して比較してください。
総額だけでなく、入学金、教材費、空港送迎、海外保険、ビザ申請、現地サポートが含まれているかも確認します。
また、料金が安くても、キャンセル規定が厳しい、相談への回答が曖昧、希望していない学校を強く勧められる場合は慎重に判断しましょう。
無料相談では、見積もりを受け取るだけでなく、帰国後の目的まで伝えることが重要です。
STEP5:渡航前から英語学習を始める
国や学校が決まったら、出発日を待たずに英語学習を始めましょう。
留学前に単語、文法、リスニングの基礎を身につけておけば、現地では会話、友達作り、授業への質問など、実践的な経験へ時間を使えます。
TOEIC500〜650点程度の方は、知識があっても、英語を口に出す練習が不足していることがあります。
自己紹介、出身地、仕事内容、留学目的、趣味など、自分がよく話す内容を短い英文にして練習しましょう。
オンライン英会話や英語学習アプリを利用すれば、日本にいながら会話への抵抗感を減らせます。
留学先で英語の勉強を始めるのではなく、留学先で英語を使える状態を目指して準備することが、費用対効果を高めるポイントです。
留学前に何を勉強するべきか迷っている方は、留学前の英語学習方法と優先順位から始めてみてください。
社会人留学を成功させるポイント
留学の成功は、渡航後の行動だけで決まるわけではありません。
目的、予算、帰国後の計画、英語学習を出発前に整理することで、同じ費用でも得られる経験を増やせます。
社会人留学前に取り組みたい英語学習
社会人留学の費用対効果を高めるには、渡航してから英語学習を始めるのではなく、日本にいる間に基礎を固めておくことが重要です。
単語や文法を理解するだけでなく、知っている英語を実際の会話で使う練習も必要です。
ここでは、仕事を続けながらでも取り組みやすい5つの学習方法を紹介します。
| 学習内容 | 目的 | 取り組み方 |
|---|---|---|
| 中学英文法 | 英語の文を組み立てる | 教材を1冊に絞って復習する |
| 単語・フレーズ | 留学生活の会話に備える | 場面別に声へ出して覚える |
| オンライン英会話 | 話すことに慣れる | 週2〜3回から始める |
| 英語学習アプリ | 発音と聞き取りを改善する | 毎日10〜15分継続する |
| TOEIC | 英語力の変化を記録する | 留学前後に受験する |
留学前は難しい英語を増やすよりも、基本的な英語をすぐに使える状態にすることを優先しましょう。
中学英文法を1冊で復習する
留学前の英文法は、難しい参考書を何冊も使うより、中学英文法を1冊で復習する方法がおすすめです。
自己紹介、質問、買い物、学校での会話に必要な英文の多くは、基本的な語順や時制を理解していれば作れます。
特に、現在形、過去形、未来表現、疑問文、助動詞、比較、現在完了を重点的に確認しましょう。
問題を解いて正解するだけでなく、「昨日は仕事でした」「来週学校が始まります」など、自分に関係する英文を作って声に出すことが大切です。
1冊を最後まで学習したら、間違えた部分だけを繰り返し、会話で使える知識へ変えていきましょう。
留学前の詳しい学習手順は、留学前の英語勉強法ロードマップでも解説しています。
留学生活で使う英単語とフレーズを覚える
留学前に覚える英語は、試験に出やすい難しい単語だけでなく、現地生活で何度も使う表現を優先しましょう。
空港、入国審査、ホームステイ、語学学校、買い物、レストラン、病院など、場面ごとに整理すると覚えやすくなります。
「もう一度言ってください」「この単語の意味は何ですか」「一緒に行ってもいいですか」など、会話を続けるためのフレーズも重要です。
単語帳を眺めるだけでは、実際の場面ですぐに言葉が出てこないことがあります。
音声を聞き、自分の声で繰り返し、主語や場所を入れ替えながら練習してください。
留学前に言えるようにしたいフレーズ
- Could you say that again?
- What does this word mean?
- I do not understand this part.
- Could you speak more slowly?
- Can I join you?
- What do you recommend?
オンライン英会話で英語を話すことに慣れる
単語や文法を勉強していても、英語を口に出す練習が少ないと、会話ではすぐに文章を作れません。
オンライン英会話を利用し、間違えても英語を話し続ける経験を増やしておきましょう。
最初から毎日受講する必要はなく、仕事がある社会人は週2〜3回から始めても構いません。
自己紹介、仕事内容、趣味、留学の目的、日本の文化など、現地で話す可能性が高いテーマを繰り返し練習してください。
レッスン後は言えなかった内容を短い英文に直し、次回のレッスンでもう一度使うと定着しやすくなります。
正しく話すことより、分からないときも会話を止めない練習を重視しましょう。
サービス選びで迷っている方は、留学前におすすめのオンライン英会話も参考にしてください。
英語学習アプリで発音とリスニングを強化する
忙しい社会人には、通勤中や休憩時間に短時間で取り組める英語学習アプリが向いています。
発音を録音して確認できるアプリや、短い英会話を繰り返し聞けるアプリを選ぶと、留学生活に必要な力を伸ばしやすくなります。
リスニングでは、音声を聞くだけで終わらず、スクリプトを確認し、音声をまねて発音するシャドーイングも取り入れましょう。
発音が改善すると、自分の英語が伝わりやすくなるだけでなく、相手が話す英語の音も聞き取りやすくなります。
毎日長時間勉強するより、10〜15分でも継続し、同じ音声を繰り返すことが重要です。
発音・会話・TOEIC対策を比較したい方は、留学前におすすめの英語学習アプリを確認してみてください。
TOEICで留学前の英語力を記録する
留学前にTOEICを受験しておくと、現在のリスニング力とリーディング力を数値で記録できます。
帰国後にも同じ試験を受ければ、留学前後の変化を客観的に比較できます。
ただし、TOEIC Listening & Reading Testは、英語を聞く力と読む力を測る試験であり、会話力を直接測定する試験ではありません。
TOEICのスコアだけでなく、自己紹介を続けられる時間や、オンライン英会話で話せた内容なども記録しましょう。
テストの点数と実際に英語を使える力の両方を確認することが、留学の成果を正しく判断するポイントです。
参考資料:IIBC TOEIC Program「TOEIC Listening & Reading Testとは」
留学に必要なスコアの考え方は、留学に必要な英語力とTOEICの目安でも詳しく解説しています。
社会人留学に向いている人
社会人留学に向いているのは、英語力が高い人だけではありません。
目的、費用、帰国後の計画を考え、自分から行動できる人であれば、英語初心者でも留学経験を活かせます。
ここでは、社会人留学で成果を得やすい人の5つの特徴を紹介します。
こんな方におすすめ
- 留学後に実現したいことが決まっている
- 必要資金と帰国後資金を準備できる
- 渡航前から英語学習を継続できる
- 失敗を恐れず現地で行動できる
- 留学経験を仕事や人生に活かしたい
留学の目的と帰国後の計画が明確な人
社会人留学に向いているのは、海外へ行くこと自体ではなく、留学後に達成したいことが明確な人です。
英語で会話できるようになる、資格を取得する、海外で働く、英語を使う職種へ転職するなど、目的によって必要な国や期間は異なります。
帰国後の計画が決まっていれば、授業内容や専門コースも選びやすくなります。
また、留学中に思うように英語が伸びない時期があっても、目的を思い出して学習を続けられます。
留学を人生のゴールではなく、次の行動につなげる途中の経験として考えられる人は、費用と時間を有効に使いやすいでしょう。
必要な費用を渡航前に準備できる人
学費、滞在費、生活費、航空券、海外保険などを渡航前に準備できる人は、現地での学習に集中しやすくなります。
現地アルバイトの収入がなくても生活できる資金があれば、仕事が見つからないときも焦らずに行動できます。
また、条件の悪い仕事や、ビザのルールに反する働き方を選ぶリスクも抑えられます。
必要資金には、学校へ支払う金額だけでなく、日本で残る固定費と帰国後の生活費も含めましょう。
目標額を一度に用意できなくても、出発時期から逆算し、毎月計画的に積み立てられる人であれば留学を実現できます。
渡航前から英語学習を継続できる人
留学前から英語学習を続けられる人は、現地で得られる経験を増やしやすくなります。
基本的な単語や文法を理解していれば、授業内容を吸収しやすく、クラスメイトとの会話にも参加しやすくなるからです。
毎日2時間勉強する必要はありません。
仕事で疲れている日は単語を10個確認する、英語音声を5分聞くなど、小さな学習でも継続することが大切です。
留学中も、授業へ出席するだけでなく、復習や会話練習を続ける必要があります。
日本で学習習慣を作れている人は、環境が変わった後も自分で学習時間を確保しやすいでしょう。
留学中に積極的に行動できる人
社会人留学では、自分から質問したり、友達を誘ったり、新しい環境へ参加したりできる人ほど、多くの経験を得やすくなります。
語学学校へ通っているだけでは、授業外で英語を使う機会が十分に増えないこともあります。
間違いを恐れずにクラスで発言し、放課後の交流イベントや地域の活動にも参加してみましょう。
英語が聞き取れないときに分かったふりをせず、聞き返すことも大切な行動です。
私はオーストラリア留学を通して、英語力だけでなく、自分から話しかけなければ交流は始まらないことを実感しました。
タカリンの体験談
海外へ行けば自然に外国人の友達ができると思っていましたが、実際には自分から話しかける必要がありました。
完璧な英語を待つより、短い表現でも使ってみる人の方が、会話の機会を増やしやすいと感じています。
留学経験を仕事やキャリアに活かしたい人
留学経験を仕事やキャリアに活かしたい人は、出発前から必要な成果を逆算できます。
海外営業を目指すならビジネス英語、観光業なら接客英語、IT職なら英語とデジタルスキルなど、英語と既存の職歴を組み合わせることが重要です。
留学中には、TOEICなどのスコアだけでなく、英語で取り組んだ課題、現地での仕事、失敗を改善した経験も記録しましょう。
帰国後の面接では、留学した事実より、留学中に何を考えて行動したかが重要になります。
長期留学を検討している方は、長期留学エージェントのおすすめ比較も参考にしてください。
社会人留学を慎重に検討した方がよい人
社会人留学は、すべての人がすぐに実行するべきものではありません。
資金や目的が不十分なまま仕事を辞めると、留学中の生活だけでなく、帰国後のキャリアにも影響する可能性があります。
当てはまる項目があっても諦める必要はなく、先に問題を解決してから渡航すればリスクを抑えられます。
貯金をすべて留学費用に使う必要がある人
現在の貯金をすべて使わなければ留学できない場合は、出発時期や留学プランを慎重に見直しましょう。
海外では、病気、ケガ、盗難、急な引っ越し、緊急帰国など、予定していなかった支出が発生する可能性があります。
さらに、退職して留学する場合は、帰国後の生活費や転職活動費も必要です。
貯金を使い切る計画では、現地で問題が起きたときに選択肢が限られます。
留学費用とは別に、緊急時と帰国後のためのお金を残せる状態になるまで、短期留学へ変更したり、出発を延期したりする方法も検討してください。
現地アルバイトの収入だけを頼りにしている人
現地アルバイトの収入だけで学費と生活費を賄う計画は、慎重に見直す必要があります。
働ける時間は国やビザによって制限され、語学コースの種類によっては就労できない場合もあります。
仕事探しに数か月かかることや、採用されても十分なシフトへ入れないことも考えられます。
授業料や海外保険などは渡航前に支払うケースが多く、将来のバイト代をあてにできません。
現地収入は食費や交通費などを補う追加収入として考え、少なくとも渡航後数か月は働かなくても生活できる資金を準備しましょう。
仕事を辞めることだけが留学の目的になっている人
現在の仕事がつらいと、環境を変えるために留学したいと考えることがあります。
しかし、仕事を辞めることだけが目的になっていると、現地へ到着した後に何を学べばよいのか分からなくなる可能性があります。
留学には費用がかかり、帰国後には再び仕事を探す必要があります。
まずは、休暇を取る、部署異動を相談する、転職する、1週間の短期留学を試すなど、ほかの選択肢も比較しましょう。
それでも留学したい場合は、留学中に得たい成果と帰国後の計画を決めてから退職を判断することが大切です。
有給休暇を利用した留学は、社会人のオーストラリア短期留学でも紹介しています。
帰国後の生活費を準備していない人
退職して留学する場合は、帰国後すぐに希望する仕事が決まるとは限りません。
履歴書や職務経歴書の作成、求人への応募、面接、住居探しなどに数か月かかる可能性があります。
帰国後資金がなければ、生活費を得るために急いで就職先を決めることになり、英語力や留学経験を活かせない仕事を選んでしまうこともあります。
毎月の生活費を計算し、少なくとも3〜6か月分を留学中に使わない口座へ分けておきましょう。
賃貸住宅を新しく契約する場合は、敷金、礼金、仲介手数料、家具、家電の費用も加える必要があります。
留学すれば自然に英語が話せると思っている人
英語圏で生活するだけで、自然に英語が話せるようになるとは限りません。
日本人同士で過ごしたり、聞き取れない場面を避けたりしていれば、海外にいても英語を使う時間は増えないからです。
語学学校でも、授業へ出席するだけでなく、復習、音読、会話練習を続ける必要があります。
留学は英語を使う機会を増やす環境であり、自動的に英語力を伸ばしてくれるサービスではありません。
渡航前から学習習慣を作り、現地では毎日自分から英語を使う行動を決めておきましょう。
準備方法は、留学前に取り組みたい英語学習でも詳しく解説しています。
社会人留学の費用に関するよくある質問
最後に、社会人留学の期間、貯金、アルバイト、年齢、ローン、留学エージェントについてよくある質問へ回答します。
費用の目安だけでなく、仕事や帰国後の生活まで含めて判断することが大切です。
自分の状況に近い質問を確認し、具体的な資金計画へつなげてください。
社会人留学には最低いくら必要ですか?
短期の語学留学であれば、1週間で約20万〜45万円、1か月で約35万〜90万円がひとつの目安です。
ただし、国、航空券、学校、滞在方法によって必要な金額は異なります。
仕事を辞めず、有給休暇を利用する短期留学なら、失う給与や帰国後の転職費用を抑えられます。
半年や1年間の留学では、学費と生活費だけで数百万円になることもあります。
最低額だけで計画せず、為替変動や緊急時に備えた予備費も加えましょう。
正確な金額を知るには、希望する国・期間・学校を決め、同じ条件で複数社から見積もりを取る方法がおすすめです。
留学後のために貯金はいくら残しておくべきですか?
帰国後に残す貯金は、毎月の生活費の3〜6か月分をひとつの目安として考えましょう。
毎月15万円が必要なら45万〜90万円、毎月20万円なら60万〜120万円です。
実家へ戻れる人と、新しく住居を借りる人では必要な金額が異なります。
賃貸住宅を契約する場合は、生活費に加えて敷金、礼金、仲介手数料、引っ越し、家具、家電の費用も必要です。
帰国後資金は留学中の旅行や延長費用には使わず、別口座で管理してください。
無収入期間が長引いても焦らずに仕事を探せる状態を作ることが重要です。
仕事を辞めずに社会人留学できますか?
仕事を辞めなくても、有給休暇、大型連休、会社の休職制度を利用して留学できる可能性があります。
1週間から2週間の短期留学なら、土日や祝日と有給休暇を組み合わせやすいでしょう。
1か月以上の留学では、長期休暇や休職制度を利用できないか、就業規則と人事担当者へ確認してください。
休職中は給与が支給されないことが多く、社会保険料や住民税の支払いが続く場合もあります。
復職時期、現地就労の可否、休職中の費用を確認したうえで判断しましょう。
最初に短期留学を経験し、長期留学への適性を確かめる方法もあります。
現地アルバイトで生活費を全額賄えますか?
現地アルバイトで食費、交通費、通信費、家賃の一部を補える可能性はあります。
ただし、生活費を全額賄えるとは限りません。
学生ビザでは働ける時間に上限があり、通う学校やコースによってはアルバイトが認められない場合もあります。
また、仕事がすぐに見つかる保証はなく、税金や通勤費を差し引くと手取り額は少なくなります。
学費、航空券、海外保険と、渡航後数か月分の生活費は日本で用意しましょう。
現地収入がなくても留学を続けられる計画を作ることが安全です。
留学先では月にどのくらいのバイト代を稼げますか?
留学中のバイト代は、国の最低賃金、職種、英語力、勤務時間、税金によって異なります。
月収の概算は「時給×週の勤務時間×4.3週」で計算できます。
たとえば時給20現地通貨で週15時間働く場合、税引き前の月収は約1,290現地通貨です。
ただし、毎週同じ時間を働けるとは限らず、勤務時間が減る月もあります。
税金、交通費、仕事用の衣類なども差し引いて考えましょう。
国別の金額を比較するときは、現地通貨を日本円に換算した収入だけでなく、家賃や食費とのバランスを見る必要があります。
30代から留学しても費用を回収できますか?
30代からでも、目的と帰国後の計画が明確であれば、留学費用を回収できる可能性があります。
重要なのは年齢だけでなく、留学経験をこれまでの職歴へどう加えるかです。
営業経験と英語を組み合わせて海外営業を目指す、接客経験を活かして観光業へ進むなど、既存のスキルを活用しましょう。
留学すれば自動的に年収が上がるわけではありません。
しかし、英語力、資格、専門スキル、現地での仕事経験を具体的に説明できれば、キャリアの選択肢を広げられます。
出発前から希望職種の求人を確認し、必要な成果を逆算してください。
社会人留学で最もコスパのよい国はどこですか?
すべての社会人にとって最もコスパがよい国はありません。
短期間で多くのマンツーマン授業を受けたい人にはフィリピン、英語学習と就労を組み合わせたい人にはオーストラリアやニュージーランドが候補になります。
専門留学や大学進学を重視する場合は、カナダ、アメリカ、イギリスなども比較対象です。
ヨーロッパ生活を経験しながら英語を学びたい人には、マルタやアイルランドも考えられます。
費用の安さだけでなく、授業時間、就労条件、英語環境、帰国後の目的から判断しましょう。
留学ローンを利用しても大丈夫ですか?
留学ローンを利用する場合は、借りられる金額ではなく、帰国後に返済できる金額から判断してください。
退職して留学する場合は、帰国後の収入や就職時期が確定していません。
高額な借り入れをすると、帰国後に返済を優先して仕事を選ばなければならない可能性があります。
金利、返済期間、毎月の返済額、繰り上げ返済の条件を確認しましょう。
日本政策金融公庫の「国の教育ローン」などもありますが、対象となる学校、利用者、収入などに条件があります。
語学留学や本人の利用が必ず対象になるわけではないため、契約前に公式情報を確認してください。
参考資料:日本政策金融公庫「教育一般貸付(国の教育ローン)」
奨学金やローンの情報は、日本学生支援機構の海外留学情報サイトでも確認できます。
留学エージェントを利用すると費用は高くなりますか?
留学エージェントを利用した場合の費用は、会社とサポート内容によって異なります。
手数料が無料でも、学校の授業料、滞在費、航空券、ビザ、海外保険などは別に必要です。
有料エージェントでは、現地サポート、ビザ申請、学校選び、キャリア相談などが料金に含まれる場合があります。
無料か有料かだけで判断せず、自分に必要なサポートと総額を確認しましょう。
1社だけでは費用が高いか判断しにくいため、同じ学校・期間・滞在条件で2〜3社から見積もりを取る方法がおすすめです。
詳しくは、留学エージェントの手数料と追加費用を確認してください。
まとめ|社会人留学は費用だけでなく回収方法まで考えよう
社会人留学では、授業料や滞在費だけでなく、留学中に受け取れなくなる給与、日本で残る固定費、帰国後の生活費まで含めて資金計画を立てる必要があります。
現地アルバイトの収入を過度に期待せず、学費と数か月分の生活費は渡航前に用意しましょう。
また、留学のコスパは、単純な料金の安さだけでは判断できません。
英語力、専門スキル、海外経験、帰国後のキャリアなど、支払った費用に対して何を得たいのかを明確にすることが重要です。
- 留学費用と帰国後資金を分けて準備する
- 失う給与や日本の固定費も計算する
- 現地アルバイトの収入を前提にしない
- 留学で達成したい成果を具体的に決める
- 複数の留学プランと見積もりを比較する
- 渡航前から英語を話す練習を始める
社会人留学を成功させるには、出発することではなく、留学経験を帰国後の人生へつなげることが大切です。
希望する国や期間が決まったら、複数の留学エージェントへ同じ条件で見積もりを依頼し、費用とサポート内容を比較してみましょう。
相談先を選びたい方は、留学エージェントのおすすめ比較と失敗しない選び方を参考にしてください。
留学前の英語力に不安がある方は、留学前に取り組みたい英語学習から準備を始めましょう。