英単語アプリを使っているものの、「毎日やっているのになかなか単語を覚えられない」と悩んでいませんか?
英単語アプリは、スキマ時間に学習できる便利な教材です。しかし、4択問題を何となく解いたり、新しい単語ばかり進めたりしていると、「アプリでは正解できるのに実際の英文では意味が出てこない」という状態になることがあります。
この記事では、英単語アプリの効果的な使い方7ステップをはじめ、効率よく覚えるコツ、1日の勉強法、TOEIC・英会話・旅行・留学など目的別の使い方まで詳しく解説します。
英単語を「見たことがある」で終わらせず、読んだり聞いたりしたときに意味が分かり、必要な場面で使える語彙へ変えていきましょう。
英単語アプリは「覚える→思い出す→復習する」の使い方が効果的
英単語アプリを使うときは、単語を何度も眺めるだけではなく、「覚える→思い出す→復習する」までを1セットにすることが大切です。
アプリには、単語カード、4択テスト、音声、苦手単語の登録など便利な機能があります。しかし、毎日アプリを開いていても、答えを見ながら進めるだけでは「見覚えはあるけれど意味が出てこない」という状態になりやすいです。
たとえば「reservation」を学習するときに、画面へ表示された「reservation=予約」を読むだけで終わらせないようにします。
次に「reservation」だけを見て、「予約」という意味を自力で思い出してみましょう。さらに音声を聞き、「I have a reservation.」のような例文まで確認すると、読む・聞く・話す場面へつなげやすくなります。
| 学習段階 | 取り組み方 | 確認すること |
|---|---|---|
| 覚える | 英単語・意味・音声を確認する | 単語の基本情報を知る |
| 思い出す | 答えを隠して意味を考える | 自力で思い出せるか確認する |
| 復習する | 間違えた単語を再テストする | 時間が空いても思い出せるか確認する |
| 使う | 例文を音読したり会話で使ったりする | 実際の英語で使えるか確認する |
英単語学習では、「何回見たか」よりも「答えを隠した状態で思い出せるか」を確認することがポイントです。
英語語彙学習における検索練習を調べた研究でも、英単語から意味を思い出す練習と、伝えたい意味から英単語を思い出す練習では、身につき方に違いが見られています。研究対象や条件が限られているためすべての学習者へそのまま当てはめることはできませんが、「見るだけ」で終わらず、自分の記憶から答えを取り出す練習を組み込む参考になります。
また、覚えた単語を英会話までつなげたい場合は、単語学習だけで完結させないことも重要です。単語や文法からスピーキングまでの学習方法は、留学前の英語学習で何をするべきか解説した記事も参考にしてください。
メモ
英単語アプリは「学習した単語数」を増やすためだけの道具ではありません。「答えを隠して思い出す」「間違えた単語をもう一度解く」「音声や例文でも確認する」という使い方を意識しましょう。
英単語アプリの効果的な使い方7ステップ
英単語アプリを効果的に使うには、いきなり大量の単語を暗記するのではなく、目的設定から復習、アウトプットまで順番に進めるのがおすすめです。
特に初心者〜中級者は、アプリの問題をこなすこと自体が目的になりがちです。ここでは、TOEICや英会話でも使える単語力につなげる7ステップを、実際の行動まで落とし込んで解説します。
- 英単語を覚える目的を決める
- 目的とレベルに合うアプリを1つ選ぶ
- 最初から完璧を目指さずテンポよく進める
- 答えを見る前に意味を思い出す
- 英単語と発音をセットで覚える
- 間違えた英単語を優先して復習する
- 例文や英会話で実際に使う
STEP1|TOEIC・英会話など英単語を覚える目的を決める
最初に、「何のために英単語を覚えるのか」を決めましょう。目的によって優先する単語や練習方法が変わるからです。
たとえばTOEIC対策なら、問題を読んだり音声を聞いたりしたときに、英単語の意味を素早く理解できる状態を目指します。一方、英会話が目的なら、「予約」と言いたいときに「reservation」が出てくるような、日本語や伝えたい内容から英語を取り出す練習も必要です。
| 目的 | 優先したい単語 | おすすめの練習 |
|---|---|---|
| TOEIC | 試験で頻出する語彙 | 英語を見聞きして意味を答える |
| 英会話 | 日常生活で使う語彙 | 日本語や場面から英語を思い出す |
| 海外旅行 | 空港・ホテル・飲食店の語彙 | 場面別の例文で覚える |
| 留学・ワーホリ | 学校・生活・仕事の語彙 | 例文を音読して実際に使う |
目的を決めずに「難しそうな単語をたくさん覚えよう」とすると、今すぐ必要ではない語彙まで広げてしまいます。
海外旅行なら「boarding pass」「baggage」「reservation」、留学なら「assignment」「classmate」「rent」など、自分が実際に使う場面から優先順位を付けると学習内容が明確になります。
留学を考えている方は、留学前に優先したい英語の勉強法もあわせて確認してみてください。
STEP2|目的とレベルに合う英単語アプリを1つ選ぶ
英単語アプリは、最初から何個も併用するよりも、主教材として使うアプリを1つ決めるのがおすすめです。
複数のアプリを少しずつ使うと、同じレベルの単語を別々の場所で学習したり、どこまで復習したのか分からなくなったりします。「今日はどのアプリを使おう」と迷う時間も増えるため、学習を習慣化しにくくなる場合があります。
アプリを選ぶときは、知名度だけではなく、自分の目的とレベルに合っているかを確認しましょう。
英単語アプリを選ぶポイント
- 自分の英語レベルに合っている
- TOEICや英会話など目的に合った語彙を学べる
- 英単語の音声を再生できる
- 例文で使い方を確認できる
- 苦手な単語だけを復習できる
- 毎日の学習量や進捗を確認できる
TOEIC500〜650点程度なら、知らない単語ばかりの上級者向け教材より、「知っている単語もあるけれど、迷う単語もある」と感じるレベルから始める方が進めやすいです。
まずは1つを主教材として使い、「このアプリで単語学習をする」と決めましょう。別のアプリを追加する場合も、発音や英会話など役割が重複しないものを選ぶと学習内容を整理しやすくなります。
STEP3|最初から完璧に覚えずテンポよく進める
英単語アプリでは、最初の1周ですべて覚えようとしないことが大切です。
1語のスペル、意味、派生語、例文、発音をすべて完璧にしてから次へ進もうとすると、10語や20語だけでも時間がかかります。学習が進まないことで達成感を得にくくなり、英単語学習そのものが負担になってしまうこともあります。
最初は「意味を知っているか」をテンポよく確認しましょう。分からなければ答えを確認し、印や苦手登録を付けて次へ進みます。2周目以降で、覚えていない単語を重点的に確認すれば問題ありません。
おすすめは「100%覚えてから次へ」ではなく、まず広く触れて、苦手な単語へ学習時間を寄せていく方法です。
正解した単語に毎回同じ時間を使う必要はありません。「すぐ意味が出る」「少し迷う」「分からない」の3段階に分けるだけでも、次に何を復習すべきか判断しやすくなります。
STEP4|答えを見る前に英単語の意味を思い出す
英単語を覚えたいなら、答えをすぐに表示せず、数秒でも自分で意味を思い出す時間を作りましょう。
たとえば「available」が表示されたとき、すぐ日本語訳を見るのではなく、「利用できる」「空いている」といった意味を頭の中で答えてから確認します。分からなかった場合も問題ありません。思い出そうとしたあとで答えを確認し、もう一度テストすればよいからです。
英語語彙の検索練習を調べた研究では、英単語から意味を取り出す練習を行った条件は、単語と情報を見ながら反復した条件より、受容語彙のテストで高い結果を示しました。ただし、大学生18人と疑似単語を用いた研究であるため、「すべての人に同じ結果になる」と断言するものではありません。
アプリの4択問題を使う場合も、選択肢だけを見て判断するのではなく、選択肢を見る前に答えを頭の中で作るのがおすすめです。正解率だけではなく、「選択肢なしでも答えられたか」を自分なりの基準にすると、覚えたつもりを減らせます。
STEP5|英単語と発音をセットで覚える
英単語アプリに音声機能があるなら、意味を確認するときに発音もセットで聞く習慣を付けましょう。
文字だけで「reservation=予約」と覚えていても、実際のホテルで「reservation」と言われたときに音と単語が結び付かなければ、知っている単語なのに聞き取れないことがあります。TOEICのリスニングでも同じで、スペルを見れば分かる単語を音声では認識できないケースがあります。
1語ごとに長時間発音練習をする必要はありません。アプリで単語を確認したら音声を1〜2回聞き、その直後に自分でも声に出してみましょう。
おすすめの流れ
「英単語を見る→意味を思い出す→答えを確認する→音声を聞く→自分でも発音する」の順番なら、1語の学習に長い時間をかけず、意味と音を一緒に確認できます。
電車内など声を出せない場所では、イヤホンで発音を確認するだけでも構いません。自宅へ戻ってから間違えた単語だけ音読するなど、場所によって学習方法を変えると続けやすくなります。
留学先で英語を聞き取ったり話したりする練習まで進めたい方は、留学先で英語の会話を続けるコツも参考にしてください。
STEP6|間違えた英単語を優先して復習する
英単語アプリの復習では、すべての単語を毎回同じようにやり直すより、間違えた単語や迷った単語へ時間を使うのがおすすめです。
たとえば100語を学習して、60語はすぐ答えられ、20語は迷い、20語は分からなかったとします。翌日も100語すべてを同じペースで確認するより、まず後半の40語を重点的に復習した方が、自分の弱点へ学習時間を使えます。
また、覚えた直後に何度も連続して正解できても、数日後に思い出せるとは限りません。復習日を分け、時間を空けて再テストしましょう。
第二言語の語彙学習における復習間隔を調べた研究では、日本人大学生が英単語と日本語の組み合わせを学習した実験で、復習間隔の取り方によって遅延テストの結果に違いが確認されています。一方で、どの間隔が常に最適かについては研究上も一律の結論が出ていません。
参考資料:関東甲信越英語教育学会「The Effects of Relative Spacing on L2 Vocabulary Learning for Japanese EFL Learners」
そのため、「必ず○日後」と細かく固定するよりも、アプリの復習機能を利用しながら、今日・翌日・数日後など時間を空けて再び思い出せるか確認するところから始めると実践しやすいです。
STEP7|例文・英会話で実際に使って定着させる
英単語を英会話でも使いたい場合は、単語の日本語訳を覚えたところで終了せず、短い例文を作って実際に口から出してみましょう。
たとえば「reservation=予約」を覚えたら、「I have a reservation.」まで声に出します。「available=利用できる・空いている」なら、「Is this seat available?」のように、自分が海外で使いそうな場面へ置き換えます。
単語だけを暗記するより、「いつ、誰に、何を伝えるために使うか」までイメージすると、英会話の練習につなげやすくなります。
前述した語彙学習の研究でも、意味から英語表現を取り出す「産出的な検索練習」は、産出語彙を測るテストで有効性が確認されています。研究条件には限界がありますが、英会話が目的なら、英語を見て日本語を答える練習だけではなく、言いたい意味から英語を思い出す練習も取り入れる理由の一つになります。
単語を覚えた後は、自分で例文を1つ作る、AI英会話で使う、オンライン英会話で講師との会話に入れるなど、小さなアウトプットを加えてください。留学先で使える会話練習については、留学で英語が話せないときの会話練習方法でも詳しく解説しています。
英単語アプリで効率よく覚える5つのコツ
英単語アプリの操作方法が分かっても、ただ学習量を増やすだけでは効率的とはいえません。大切なのは、すでに覚えている単語と苦手な単語を分け、自分が思い出しにくい部分へ時間を使うことです。
ここでは、英単語アプリで「やった単語」を「思い出せる単語」に変える5つのコツを紹介します。すべて一度に取り入れる必要はなく、まずは1つずつ試してみてください。
英語を見て意味を思い出してから答えを見る
最初に取り入れたいのが、答えを見る前に数秒考える習慣です。
英単語アプリでは画面をタップすればすぐ日本語訳を確認できるため、分からない単語を見るたびに反射的に答えを表示してしまいがちです。しかし、それでは「単語と意味を見直す時間」は増えても、「自力で思い出せるか」を確認する機会が少なくなります。
たとえば「purchase」が表示されたら、すぐタップせず、「購入する、購入」という意味を頭の中で答えます。3〜5秒考えて分からなければ答えを見て構いません。
- 英単語だけを見る
- 意味を頭の中で答える
- 答えを表示して確認する
- 間違えたら苦手単語へ登録する
- 時間を空けてもう一度テストする
4択形式の場合も同じです。選択肢を見る前に意味を考えてから選びましょう。
「正解したか」だけでなく「選択肢なしでも答えられたか」を基準にすると、なんとなく選んで正解した単語を見逃しにくくなります。
単語の意味だけでなく音も一緒に覚える
英単語は、スペルと日本語訳だけでなく、音まで一緒に覚えることをおすすめします。
たとえば文章で「comfortable」を見れば意味が分かっても、会話やリスニングで聞いた瞬間に同じ単語だと気づけなければ、実践では理解できません。特に海外旅行や留学を考えている方は、自分が発音できるかだけでなく、相手から言われたときに認識できるかも確認しましょう。
効率よく進めるなら、すべての単語で何度も音声を流す必要はありません。新しく覚える単語や、文字と音が結び付いていない単語を中心に確認します。
| 確認方法 | 目的 |
|---|---|
| 英単語を見る | スペルを認識する |
| 音声を聞く | 単語の音を認識する |
| まねして発音する | 音と口の動きを結び付ける |
| 例文の音声を聞く | 文章の中の音にも慣れる |
特に「文字なら分かるのにリスニングでは聞き取れない」と感じる単語は、優先的に音声を聞いてください。
海外で使う英語まで練習したい方は、留学の授業で使える英語フレーズのような実践的な文章を使い、覚えた単語が文章の中でどう発音されるか確認する方法もおすすめです。
例文の中で英単語の使い方を確認する
英単語の意味を覚えたら、短い例文を1つ確認して「どう使う単語なのか」まで理解すると実践につなげやすくなります。
たとえば「apply=申し込む」とだけ覚えるより、「apply for a job」「apply for a visa」のように一緒に使われる語句を確認すると、実際に英文を作るときに使いやすくなります。「reservation」なら「make a reservation」、「available」なら「Is this room available?」のように、旅行や留学で使う場面と結び付ける方法もおすすめです。
ただし、例文を丸ごと完璧に暗記する必要はありません。長く難しい例文を何度も読むより、自分が使いそうな短文を選びましょう。
例文を選ぶときのポイント
- 文法が難しすぎない
- 単語の使い方が一目で分かる
- 自分が旅行や日常生活で使いそう
- 声に出して言える長さにする
TOEIC対策が目的なら試験で出やすい使い方を確認し、英会話が目的なら自分の日常に置き換えてください。
単語の意味と「使われる場面」を一緒に覚えることで、単語帳の中だけの知識にせず、読む・聞く・話す学習へ広げられます。
間違えた単語ほど繰り返し復習する
英単語アプリを効率よく使うなら、正解した単語より、間違えた単語へ復習時間を多く使いましょう。
毎回100語すべてを最初からやり直す方法は分かりやすいですが、すでに即答できる単語にも同じ時間を使うことになります。限られた学習時間で語彙を増やしたい場合は、「分からなかった」「意味を勘違いした」「正解したけれど迷った」という単語を優先する方が取り組みやすいです。
おすすめは、アプリ上で単語を3段階に分ける方法です。
英単語を3段階に分ける
- ○:見た瞬間に意味が分かる
- △:意味は分かるが少し迷う
- ×:意味が分からない、または間違えた
次の学習では「△」「×」から始めます。「○」も完全に放置するのではなく、数日後など時間を空けて確認しましょう。
間隔を設けた語彙学習を扱った研究でも、復習スケジュールによって長期保持に差が生じる可能性が示されています。
参考資料:関東甲信越英語教育学会「The Effects of Relative Spacing on L2 Vocabulary Learning for Japanese EFL Learners」
アプリに苦手単語・お気に入り・復習リストなどの機能がある場合は積極的に活用し、自分専用の復習リストを作るイメージで進めましょう。
一度で覚えようとせず何度も思い出す
英単語がなかなか覚えられないときほど、一度で記憶しようとせず、何度も思い出す前提で学習することが大切です。
昨日覚えた単語を今日忘れていたとしても、それだけで勉強方法が失敗だったとはいえません。もう一度意味を確認し、翌日や数日後に再びテストします。「忘れないように何十分も眺め続ける」より、学習する日を分けて何度も自力で答える機会を作る方が、アプリの手軽さを生かしやすくなります。
たとえば1日の学習を「新しい100語だけ」にするのではなく、「新しい単語+前日に間違えた単語」という形にすると、復習を自然に組み込めます。
| タイミング | 取り組む内容 |
|---|---|
| 初回 | 新しい単語の意味と音を確認する |
| 同日 | 間違えた単語だけ再テストする |
| 翌日以降 | 答えを隠してもう一度思い出す |
| 数日後 | 迷った単語を含めて再確認する |
具体的な復習間隔に唯一の正解があるわけではありません。学習する単語の難しさや現在の英語力によっても変わります。
重要なのは「何周したか」だけを目標にせず、時間が空いても自分で思い出せるか確認することです。
そして、意味を思い出せる単語が増えてきたら、音声、例文、英作文、英会話へ学習を広げていきましょう。留学や海外生活を目標にしている方は、留学前に取り組みたい英語学習の優先順位も参考にしながら、覚えた単語を実際に使う練習までつなげてみてください。
英単語アプリを使うときのポイント
英単語アプリでは「何語学習したか」「何周したか」だけで成果を判断しないようにしましょう。英単語だけを見て意味が出る、音を聞いて意味が分かる、必要な場面で自分から使えるというように、少しずつ「使える単語」を増やしていくことが大切です。
初心者でも続けやすい英単語アプリの1日の勉強法
英単語アプリは、まとまった時間を1回確保するよりも、朝・スキマ時間・夜に役割を分けて使うと続けやすくなります。
朝は新しい単語に触れ、昼間は分からなかった単語をテストし、夜はその日の苦手語を復習する流れです。毎回違う勉強を考える必要がなくなるため、「アプリを開いたけれど何をすればいいか分からない」という状態も防ぎやすくなります。
| タイミング | 学習内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 朝 | 新しい英単語を確認する | 新しい語彙に触れる |
| スキマ時間 | 分からなかった単語をテストする | 自力で思い出す |
| 夜 | 間違えた単語を復習する | 苦手語を減らす |
| 翌日以降 | 時間を空けて再テストする | 定着度を確認する |
この流れをそのまま実践する必要はありません。生活リズムに合わせて時間帯を入れ替えても大丈夫です。
重要なのは、1回の学習ですべて終わらせるのではなく、同じ単語を別のタイミングでも思い出す機会を作ることです。
朝|新しい英単語をテンポよく確認する
朝は、新しい英単語に触れる時間として使うのがおすすめです。最初から一つひとつ完璧に暗記するのではなく、「今日覚えたい単語を一度確認する時間」と考えると負担を減らせます。
たとえば通勤や通学前にアプリを開き、新しい単語をテンポよく確認します。「英単語を見る→意味を考える→答えを確認する→音声を聞く」という流れで進めれば十分です。
たとえば新しく30語に取り組む場合も、「30語を完全暗記する」ことを目標にする必要はありません。すぐ意味が分かった単語と、分からなかった単語を仕分ける感覚で進めましょう。
朝に一度触れておけば、昼や夜の復習では初見ではなくなります。朝はインプット、後の時間は思い出す練習と役割を分けると、英単語アプリを1日の中で使いやすくなります。
スキマ時間|分からなかった単語をもう一度テストする
通勤・通学、昼休み、待ち時間などのスキマ時間は、朝に分からなかった英単語をもう一度テストする時間に向いています。
新しい単語をどんどん追加するのではなく、すでに一度学習した単語を「答えを見ずに思い出せるか」確認することを優先しましょう。5分程度の短い時間でも取り組みやすいのが、英単語アプリの大きな利点です。
たとえば朝に「available」を間違えたなら、スキマ時間にもう一度表示させます。そのとき「利用できる」「空いている」と自分で答えてから正解を確認します。
- 朝に間違えた単語を表示する
- 答えを見る前に意味を考える
- 迷った単語も苦手語として扱う
- 正解できたら次の単語へ進む
- 分からなければ夜の復習対象に残す
電車内など声を出せない場所では、意味を思い出す練習だけでも構いません。イヤホンを使える環境なら音声も確認すると、リスニング対策にもつなげられます。
毎日の学習時間を長く確保できない人ほど、スキマ時間を「復習専用」に決めておくと学習内容に迷いにくくなります。
夜|その日に間違えた英単語を復習する
夜は、その日に学習したすべての英単語を最初からやり直すのではなく、間違えた単語と迷った単語を中心に復習しましょう。
朝とスキマ時間で何度も正解できた単語に時間を使うより、まだ意味が出てこない単語へ学習時間を集中させた方が効率的です。苦手単語機能やお気に入り機能があるアプリなら、その日の復習リストとして活用できます。
たとえば30語学習して、「すぐ分かった」が15語、「迷った」が8語、「分からなかった」が7語だったとします。この場合、夜は後半の15語から確認します。
タカリンの学習ポイント
僕も英単語を勉強するときは、正解したかどうかだけではなく「すぐ分かったか」を意識しています。選択肢を見て何となく正解した単語は、本番では意味が出てこないことがあります。迷った単語も復習対象にしておくと安心です。
夜の復習では意味だけでなく、余裕があれば発音や例文も確認します。ただし、すべてを一度に完璧にしようとする必要はありません。
翌日もう一度確認する前提で終えることで、毎日の負担を抑えながら英単語学習を続けやすくなります。
翌日以降|時間を空けてもう一度思い出す
その日のうちに何度も正解できた単語でも、翌日や数日後には意味が出てこないことがあります。そのため、学習した日だけで終わらせず、時間を空けて再び思い出すことが大切です。
翌日は前日に間違えた単語からスタートし、その後に新しい単語へ進むと復習を習慣に組み込みやすくなります。「新しい単語だけを毎日100語」のような進め方にすると、学習済みの単語が抜け落ちやすくなります。
おすすめなのは、「新規学習」と「復習」を毎日のメニューに両方入れる方法です。
| 日 | 学習例 |
|---|---|
| 1日目 | 新しい単語+当日の復習 |
| 2日目 | 前日の苦手語+新しい単語 |
| 3日目以降 | 過去の苦手語+新しい単語 |
復習する間隔を細かく管理するのが負担なら、アプリの復習機能に任せても構いません。
大切なのは「一度覚えたから終了」ではなく、時間が空いても答えられるかを確認することです。この考え方を持っておけば、「何周すればいいのか」と数字だけを気にする必要も少なくなります。
目的別|英単語アプリの使い方・勉強法
英単語アプリの効果的な使い方は、学習目的によって少し変わります。TOEICなら「素早く意味を理解する力」、英会話なら「自分から英語を取り出す力」、旅行や留学なら「場面に合った英語を使う力」が重要です。
同じ単語でも、「試験で分かればいいのか」「会話で使いたいのか」によって練習方法を変えましょう。
| 目的 | 重視する力 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| TOEIC | 見聞きして意味を理解する | 英語→意味を素早く答える |
| 英会話 | 自分から英語を出す | 意味・場面→英語を答える |
| 旅行・留学 | 場面に合った表現を使う | 場面+単語+例文で覚える |
目的を決めることで、「アプリで正解すること」から「必要な場面で英語を使えるようになること」へ学習目標を変えられます。
TOEIC対策|英語を見てすぐ意味が分かる状態を目指す
TOEIC対策で英単語アプリを使う場合は、英単語を見たり聞いたりしたときに、意味を素早く理解できる状態を目指しましょう。
TOEIC Listening & Reading Testは、リスニング100問とリーディング100問の合計200問で構成されています。問題を限られた時間内で処理するため、知っている単語でも意味を思い出すまで毎回長く迷っていると、文章全体を理解する負担が大きくなります。
参考資料:IIBC TOEIC Program「テストの形式と構成」
そのため、TOEIC向けの単語学習では「英語→日本語」をテンポよく答える練習と相性が良いです。
たとえば「purchase」を見たときに、「購入する」と数秒以内に意味をイメージできる状態を目指します。さらに音声も聞き、文字だけでなく耳から入ってきたときにも意味を認識できるか確認しましょう。
TOEIC向け英単語アプリの使い方
- TOEICで使われる語彙を優先する
- 英単語を見て意味を素早く答える
- 品詞も一緒に確認する
- 単語音声を聞いて意味を答える
- 例文で実際の使われ方を確認する
なお、英単語だけを増やしてもTOEIC対策は完結しません。単語を覚えたら、公式問題などを使って文章や音声の中でも意味を理解できるか確認することが重要です。
英会話|日本語から英語を思い出す練習も取り入れる
英会話が目的なら、「英語を見れば意味が分かる」だけではなく、自分が伝えたい内容から英語を思い出す練習も取り入れましょう。
たとえば「reservation」を見て「予約」と答えられても、ホテルで「予約しています」と言いたいときに「reservation」が出てこなければ、会話では使いにくい状態です。そこで「予約→reservation」のように逆方向でもテストします。
たとえば「appointment」を覚えたら、日本語の意味を確認するだけで終わらせず、「I have an appointment at 3 p.m.」のような短文を声に出します。
さらに、自分の日常に合わせて「I have an appointment tomorrow.」など内容を変えてみましょう。
「単語を知っている→短文を作れる→会話で使える」と段階的に進めることで、英単語アプリで覚えた知識をスピーキングへつなげやすくなります。
実際に話す練習まで増やしたい方は、留学前の英語学習でオンライン英会話を活用する方法も参考にしてください。
旅行・留学|場面とセットで英単語を覚える
海外旅行や留学が目的なら、英単語をアルファベット順に覚えるだけでなく、空港・入国審査・ホテル・レストランなどの場面ごとにまとめて覚える方法がおすすめです。
実際の海外では、「この単語の日本語訳は何だったか」を答えるのではなく、目の前の状況を理解したり、自分の希望を伝えたりする必要があります。
たとえば空港なら「departure」「arrival」「boarding pass」「baggage」、ホテルなら「reservation」「available」「check-in」「checkout」など、関連する単語をまとめます。
旅行・留学での覚え方の例
- 空港:departure、arrival、gate、baggage
- 入国審査:purpose、stay、return、accommodation
- ホテル:reservation、available、check-in、checkout
- レストラン:menu、order、bill、recommend
- 留学生活:assignment、classmate、rent、laundry
単語を確認したら、「Where is the departure gate?」「I have a reservation.」のような短い例文まで声に出しましょう。
場所と場面をイメージしながら覚えることで、「海外でこの単語をいつ使うのか」が具体的になります。
入国審査の英語を実践的に練習したい方は、留学の入国審査で使える英語フレーズと答え方もあわせて確認してみてください。
英単語アプリで効果が出にくい7つの使い方
英単語アプリを毎日使っていても、「なかなか覚えられない」と感じることがあります。その場合、アプリそのものではなく、使い方に原因が隠れている可能性があります。
特に注意したいのは、正解数や学習日数だけを増やし、「自力で思い出せるか」を確認していない状態です。ここでは初心者がやりやすい7つの失敗例と、それぞれの改善方法を解説します。
- 4択問題に正解することだけを目的にする
- 考えずにすぐ答えを見る
- 1回で完璧に覚えようとする
- 復習せず新しい単語ばかり進める
- 発音や音声を確認しない
- 複数のアプリを同時に使う
- 毎日アプリを開くこと自体が目的になる
4択問題に正解することだけを目的にする
4択形式の英単語アプリで注意したいのが、「正解できた=完全に覚えた」と判断してしまうことです。
選択肢が表示されていると、「たぶんこれだったはず」と消去法で正解できる場合があります。しかし、実際の英文や英会話では、都合よく4つの候補が表示されるわけではありません。
たとえば「purchase」の意味を4択から選べても、単語だけを見た瞬間には意味が出てこないことがあります。この場合は「○」ではなく「△」として復習対象にしておきましょう。
改善方法はシンプルです。問題が表示されたら、選択肢を見る前に答えを自分で考えるようにします。
アプリにフラッシュカード形式や記述形式があれば、それらも活用しましょう。4択問題は理解度を素早く確認するには便利ですが、正解率だけで語彙力を判断しないことが大切です。
「選択肢なしでも意味が言えるか」を基準にするだけでも、覚えたつもりを減らしやすくなります。
考えずにすぐ答えを見てしまう
英単語が分からないときに、毎回すぐ答えを表示している場合も注意が必要です。答えを見ること自体が悪いわけではありませんが、その前に一度、自分の記憶から意味を探す時間を作ることがポイントです。
たとえば「accommodation」が表示された瞬間に日本語訳を開くのではなく、「宿泊施設だったかな」と数秒考えてから確認します。
完全に思い出せなくても構いません。「見たことがある」「旅行関係だった気がする」と考えるだけでも、自分がどこまで覚えているのか確認できます。
| 使い方 | 状態 |
|---|---|
| すぐ答えを見る | 見直すだけになりやすい |
| 少し考えてから見る | 思い出せるか確認できる |
| 後でもう一度テストする | 定着度を確認できる |
もちろん、1語に何十秒も悩む必要はありません。数秒考えて分からなければ答えを確認し、次へ進みましょう。
「長時間悩む」のではなく「答えを見る前に一度考える」という小さなルールを作るだけなら、毎日の英単語学習にも取り入れやすいです。
1回で完璧に覚えようとする
英単語学習が続かない原因の一つが、最初から完璧を目指しすぎることです。
1語を見るたびに意味、発音、スペル、例文、派生語、類義語まで全部覚えようとすると、数十語進めるだけでも学習負担が大きくなります。その結果、「単語学習は時間がかかる」と感じてアプリを開かなくなることもあります。
初心者〜中級者なら、最初の学習では「代表的な意味+発音」を確認する程度でも構いません。次に同じ単語へ出会ったときに例文を確認し、必要に応じて関連表現まで広げていきましょう。
1周目は「知る」、2周目以降は「思い出せるようにする」と役割を分けて考えると、学習のハードルを下げられます。
復習せず新しい英単語ばかり進める
アプリでは学習した単語数が増えていくため、新しい単語を進めることに達成感を感じやすいです。しかし、新規学習だけを続けて復習しないと、以前覚えた単語が抜けていく可能性があります。
たとえば毎日50語ずつ進めれば、1週間で350語に触れられます。ただし「350語学習したこと」と「350語を覚えていること」は同じではありません。
そこで、新しい単語を始める前に前日の苦手語を確認するなど、復習を学習メニューへ固定しておきましょう。
新規学習と復習を両立する例
- 最初の5分:前日に間違えた単語を復習する
- 次の5〜10分:新しい単語を確認する
- 最後の数分:その日に間違えた単語を再テストする
時間がない日は、新しい単語を増やさず復習だけでも構いません。
毎日の学習量よりも、以前学習した単語を自力で思い出せる状態へ持っていくことを優先しましょう。
発音や音声を確認しない
英単語アプリを目で見るだけで使っていると、「文章なら分かるのに、聞くと分からない」という単語が増える場合があります。
特に英会話、海外旅行、留学、TOEICのリスニングまで考えているなら、文字と意味だけでなく、単語の音も一緒に確認することが重要です。
たとえば「comfortable」という単語をスペルだけで覚えていると、実際の会話で聞いたときに知っている単語だと気づけない可能性があります。
英単語アプリに音声機能があるなら、新しく覚える単語では最低でも一度は再生してみましょう。自宅なら、音声を聞いたあとに自分でもまねして発音します。
ただし、発音を完璧にしてから次へ進む必要はありません。最初は「このスペルは、この音として聞こえる」と結び付けることから始めれば十分です。
留学や海外旅行が目標なら、単語だけでなく実際のフレーズ音声も聞き、文章になったときの音にも少しずつ慣れていきましょう。
複数の英単語アプリを同時に使う
良さそうな英単語アプリを見つけるたびに追加していると、学習内容が分散しやすくなります。
Aのアプリで100語、Bのアプリで50語、Cのアプリで30語と進めても、それぞれで復習方法や進捗が異なるため、「結局どの単語を覚えたのか」が分かりにくくなることがあります。
特に英単語学習を始めたばかりなら、主教材を1つ決めるのがおすすめです。
アプリを併用するなら役割を分ける
複数の英語学習アプリを使うこと自体が悪いわけではありません。「英単語はA」「発音はB」「英会話はC」のように役割が違えば、併用する意味があります。一方、「英単語を覚える」という同じ目的のアプリを何個も並行する場合は、まず1つに絞った方が進捗を管理しやすいです。
新しいアプリが気になっても、現在使っている教材で一定範囲を学習してから比較しましょう。
アプリを探す時間より、選んだ教材を繰り返す時間を増やすことが、英単語を覚えるうえでは大切です。
留学前に単語・文法・英会話をどう組み合わせるか迷っている方は、留学前の英語学習の優先順位と勉強法も参考にしてください。
アプリを毎日開くこと自体が目的になる
英単語アプリには、連続学習日数や学習語数など、継続を助けてくれる機能があります。習慣化には便利ですが、「今日もアプリを開いたから勉強できた」と満足して終わらないことも大切です。
たとえば毎日10分学習していても、答えを見ながら問題を進めるだけなら、学習時間ほど単語が身についていない可能性があります。
そこで、学習日数とは別に「何ができるようになったか」を確認しましょう。
学習成果を確認するポイント
- 英単語だけを見て意味を答えられるか
- 音声だけでも単語の意味が分かるか
- 例文の中でも意味を理解できるか
- 数日後でも意味を思い出せるか
- 必要な場面で自分から英単語を使えるか
継続日数は「学習を続けるための指標」、覚えた単語は「英語力を伸ばすための成果」と分けて考えると分かりやすいです。
毎日長時間取り組む必要はありません。5分しか時間がない日は、苦手な10語を再テストするだけでも構いません。
アプリを開くことをゴールにせず、昨日より1語でも「自力で思い出せる単語」を増やすことを意識して続けていきましょう。
英単語アプリと紙の単語帳はどちらを使うべき?
英単語アプリと紙の単語帳には、それぞれ違った使いやすさがあります。どちらか一方が絶対に優れているわけではなく、学習する場所や自分が覚えやすい方法に合わせて選ぶことが大切です。
通勤や休憩中に短時間で復習したいならアプリ、書き込みながらじっくり学習したいなら紙の単語帳が向いています。迷う場合は、まずアプリを中心にして、必要な部分だけ紙を併用すると教材が増えすぎません。
| 比較項目 | 英単語アプリ | 紙の単語帳 |
|---|---|---|
| 持ち運び | スマホだけで学習できる | 教材を持ち歩く必要がある |
| 復習 | 苦手語を絞りやすい | 付箋や印で管理できる |
| 音声 | その場で再生しやすい | 別途音声を利用する場合がある |
| 書き込み | 自由度は低め | メモを書き込みやすい |
| 一覧性 | 画面ごとに確認することが多い | ページ全体を見渡しやすい |
大切なのは教材の形式ではなく、覚えた単語を繰り返し思い出せる学習環境を作ることです。自分の生活に無理なく入れられる方法を選びましょう。
スキマ時間や反復学習なら英単語アプリが使いやすい
通勤、通学、昼休み、待ち時間などを英単語学習に使いたいなら、アプリが便利です。スマホがあればその場で始められるため、5分や10分程度の短い時間でも単語を復習しやすいという特徴があります。
たとえば朝の電車で新しい単語を確認し、昼休みに間違えた単語だけ再テストし、帰宅中にもう一度復習するといった使い方ができます。紙の単語帳を毎回開くのが難しい状況でも、スマホなら学習を始めるまでの負担を減らせます。
また、アプリによっては間違えた問題や苦手な単語をまとめられるため、「どこを復習すればいいか」を判断しやすい点もメリットです。
ただし、アプリを開いて4択問題を流すだけでは十分とはいえません。答えを見る前に意味を思い出し、間違えた単語を後でもう一度確認するなど、反復学習の道具として使うことを意識しましょう。
書き込みや一覧性を重視するなら紙の単語帳も便利
自分でメモを書いたり、関連語をまとめたりしながら覚えたい人には、紙の単語帳も便利です。ページを開けば周辺の単語まで一度に確認できるため、学習範囲を一覧で見渡しやすいというメリットがあります。
たとえば覚えにくい単語へ付箋を貼ったり、余白に似た意味の単語を書いたり、間違えた回数を正の字で記録したりできます。自分専用に教材を書き込んでいきたい人には、紙の方が使いやすい場合があります。
また、「スマホを開くとSNSや動画を見てしまう」という人もいるでしょう。その場合は、勉強するときだけ紙の単語帳を開くことで、学習に集中しやすくなることもあります。
一方で、外出先で毎回持ち歩くことが負担になるなら無理に紙へ統一する必要はありません。紙かアプリかではなく、自分が繰り返し使えるかを基準に選びましょう。
迷ったらアプリを主教材にして必要に応じて併用する
どちらを使うか迷っている初心者には、まず英単語アプリを主教材にして、必要なときだけ紙の単語帳を併用する方法がおすすめです。
たとえば普段の学習はアプリで行い、「どうしても覚えられない単語」「関連語をまとめたい単語」だけノートや紙の単語帳で確認します。こうすれば、教材を増やしすぎず、それぞれの良さを生かせます。
たとえばTOEIC対策なら、メインの単語教材を1冊または1アプリに決めます。外出中はアプリ、自宅では紙というように使い分ける場合も、学習範囲をできるだけ揃えると復習しやすくなります。
教材選びそのものに迷っている方は、英語学習におすすめのサービス比較も参考にしてください。
メモ
教材を増やしただけでは、覚えられる単語が自動的に増えるわけではありません。「メイン教材はこれ」と決めて、同じ単語へ何度も触れることを優先しましょう。
効果的に勉強できる英単語アプリの選び方
英単語アプリを選ぶときは、人気や知名度だけで判断するのではなく、自分の目的・レベル・学習スタイルに合っているかを確認しましょう。
TOEICを勉強したい人と海外旅行で英語を話したい人では、必要な単語が異なります。また、単語一覧を見るだけのアプリより、音声や例文、復習機能まで利用できる方が自分には合っている場合もあります。ここでは、選ぶときに確認したい5つのポイントを紹介します。
目的に合った英単語が収録されている
英単語アプリを選ぶうえで最初に確認したいのが、自分の目的に必要な英単語を学べるかです。
TOEIC対策が目的なのに旅行英会話中心の単語ばかり学んでも、試験対策としては遠回りになる可能性があります。一方、海外旅行で簡単な英会話をできるようになりたい人が、難しいビジネス語彙ばかり覚える必要もありません。
目的ごとに、優先する内容を整理してみましょう。
目的別に確認したい内容
- TOEIC:スコア帯や試験対策に合わせた語彙
- 英会話:日常生活で使いやすい語彙
- 海外旅行:空港・ホテル・レストランなどの語彙
- 留学:授業・学校生活・日常生活で使う語彙
- ワーホリ:仕事探し・接客・生活に関する語彙
アプリによって複数の単語コースが用意されている場合は、自分が今必要としているものから始めます。
「いつか使うかもしれない単語」より、近い将来に使う可能性が高い単語を優先する方が、学習目的を見失いにくくなります。
発音音声や例文が収録されている
英単語の意味だけでなく、リスニングや英会話にもつなげたいなら、発音音声と例文を確認できるアプリがおすすめです。
文字だけで覚えると、「見れば意味が分かるのに、聞くと分からない」という状態になる場合があります。また、日本語訳だけでは、その単語が実際の英文でどのように使われるのか分かりにくいこともあります。
たとえば「available=利用できる」と覚えるだけでなく、「Is this room available?」という例文を確認すれば、ホテルで空室を尋ねる場面までイメージできます。
英単語アプリを選ぶときは、次の点を実際に操作して確認してみてください。
- 単語音声を簡単に再生できるか
- 例文が難しすぎないか
- 例文にも音声が付いているか
- 再生速度などを調整できるか
- 学習中に音声を繰り返し聞きやすいか
特に海外旅行や留学を目標にしている方は、目で覚えるだけでなく耳でも確認できるアプリを選ぶと、実際に英語を使う練習へ広げやすくなります。
苦手な英単語を効率よく復習できる
英単語アプリでは、新しい単語をどれだけ学べるかだけでなく、間違えた単語を簡単に復習できるかも重要です。
100語学習したとき、すでに分かる70語を毎回やり直すより、分からなかった30語を優先した方が自分の弱点へ時間を使えます。そのため、苦手単語の登録、間違えた問題の一覧、復習問題などが使いやすいかを確認しましょう。
アプリによっては自動で復習対象を提示してくれるものもあります。一方、自動機能がなくても、お気に入りやチェック機能で間違えた単語だけをまとめられれば十分活用できます。
重要なのは機能の多さではありません。自分が学習したあとに、「今日間違えた単語をもう一度やりたい」と思ったとき、すぐ復習できることです。
無料版を試せる場合は、新しい単語を解くだけでなく、一度間違えてから復習まで操作してみましょう。実際の学習サイクルを試すことで、自分に合うか判断しやすくなります。
短時間でも学習しやすい
英単語アプリを毎日の習慣にしたいなら、1回の学習時間だけでなく、短時間でもすぐ始められる操作性を確認しましょう。
仕事や学校がある日は、毎日30分や1時間を単語学習だけに使えるとは限りません。そこで「5分空いたから10語だけ復習しよう」と思ったときに、すぐ学習を再開できるアプリの方が日常生活へ取り入れやすくなります。
たとえば、次のような場面で使えるか考えてみてください。
英単語アプリを使いやすいスキマ時間
- 通勤・通学の電車を待っている時間
- 電車やバスでの移動中
- 昼休みの5〜10分
- 予定までの待ち時間
- 寝る前の短い時間
毎回「コースを選択して、ページを探して、学習範囲を設定して」と何段階も操作する必要があると、短時間では使いにくく感じる場合があります。
アプリを選ぶときは、機能の豊富さだけでなく、昨日の続きや苦手単語の復習へすぐ移動できるかも確認しておきましょう。
無料版と有料版の機能を確認する
英単語アプリには無料で使えるものもあれば、一部の機能や教材が有料になっているものもあります。選ぶときは「無料か有料か」だけではなく、自分が必要な機能をどこまで使えるかを確認しましょう。
たとえば基本的な単語学習は無料でも、すべての教材、詳細な学習分析、復習機能、例文音声などを利用するには有料プランが必要な場合があります。逆に、自分が必要なのが単語カードと音声だけなら、無料版で十分なこともあります。
有料プランを検討するときは、料金だけで判断せず、次の項目を比較しましょう。
| 確認項目 | チェックする内容 |
|---|---|
| 収録範囲 | 学びたい単語まで利用できるか |
| 復習機能 | 苦手語を効率よく学べるか |
| 音声・例文 | 必要な機能が対象になっているか |
| 料金 | 継続できる金額か |
最初から長期間の契約を前提にする必要はありません。無料版や体験期間が利用できる場合は、実際に学習して操作性を確認してから判断しましょう。
英語学習アプリを含めてサービスを比較したい方は、Wonder Journey Englishのおすすめ英語学習サービス比較も参考にしてください。
英単語アプリの使い方に関するよくある質問
英単語アプリを使い始めると、「1日何語覚えるべき?」「何周すればいい?」「書かなくても大丈夫?」など、勉強量や進め方について疑問が出てきます。
結論として、すべての人に共通する正解の数字はありません。現在の英語力や学習時間、TOEIC・英会話などの目的によって適切な量は変わります。ここでは、初心者が特に迷いやすい5つの疑問へ答えます。
英単語アプリは1日何語やればいい?
英単語アプリで学習する単語数に、すべての人へ当てはまる正解はありません。重要なのは、新しい単語数だけを増やさず、復習できる範囲で続けることです。
初めて取り組むなら、たとえば1日20〜50語程度から試してみる方法があります。余裕があれば増やし、翌日にほとんど復習できないほど負担になっているなら減らしましょう。この数字は目標ではなく、自分に合う学習量を探すためのスタートラインです。
たとえば30語の新規学習に加えて、前日に間違えた20語を復習する方法でも十分です。
「今日は何語進んだか」ではなく「何語を思い出せるようになったか」を見るようにしましょう。
英単語アプリは何周すれば覚えられる?
英単語アプリは「3周すれば覚えられる」「5周すれば十分」と、周回数だけで判断しない方がよいでしょう。同じ3周でも、毎回答えを見ながら進めた人と、自分で意味を思い出しながら復習した人では学習内容が異なるからです。
そのため、周回数ではなく「単語だけを見て意味を答えられるか」を終了基準にするのがおすすめです。
たとえば1周目では、知らない単語を確認します。2周目では「分かる・迷う・分からない」に分け、3周目以降は「迷う・分からない」を中心に復習します。
周回するときの考え方
- 1周目:知らない単語を確認する
- 2周目:自力で意味を思い出してみる
- 3周目以降:苦手な単語を優先する
- 時間を空けて:本当に覚えているか再確認する
すぐ答えられる単語まで毎回同じ回数やる必要はありません。
自分が覚えていない単語ほど周回数を増やすという考え方にすると、限られた時間を苦手語へ使いやすくなります。
英単語は書いて覚えたほうがいい?
英単語は、すべて何度も書かなければ覚えられないわけではありません。TOEICの語彙を増やしたり、英文を読んで意味を理解したりすることが目的なら、書くことだけに長い時間を使う必要はありません。
まずは英単語を見て意味を思い出し、音声を聞き、何度も復習する方法を中心にしてみましょう。そのうえで、どうしてもスペルを覚えられない単語や、自分で英文を書くときに使いたい単語だけ書く方法があります。
たとえば「necessary」のスペルを何度も間違えるなら、実際に数回書いて文字の並びを確認する価値があります。一方、「available」を見て意味を答えることが目的なら、何十回も書き写す必要はありません。
使い分けのポイント
「書くか、書かないか」を一律に決める必要はありません。意味を覚えるときはアプリを中心にして、スペルや英作文でつまずく単語だけ書くなど、自分の弱点に合わせて使い分けましょう。
書く行為そのものを目的にせず、何を覚えるために書くのかを考えることが大切です。
無料の英単語アプリでも効果はある?
無料の英単語アプリでも、自分の目的に合う語彙を学習でき、繰り返し復習できるのであれば活用できます。有料だから覚えられる、無料だから効果がないという単純な違いではありません。
まず確認したいのは、単語数、音声、例文、復習機能など、自分が必要な機能を無料版で利用できるかです。
たとえば単語カードと音声だけで十分な人なら、無料版でも学習を続けられる場合があります。一方、TOEICの特定レベルまで学びたい、苦手語を自動で出題してほしい、詳しい学習分析を使いたいといった場合には、有料版の方が使いやすいこともあります。
- 学びたい単語が無料範囲に含まれるか
- 音声や例文を利用できるか
- 苦手単語を復習できるか
- 広告などが学習の妨げにならないか
- 有料版にすると何が追加されるか
最初は無料で使ってみて、「この機能があればもっと勉強しやすい」と感じた段階で課金を検討しても遅くありません。
料金よりも、毎日使いやすく、復習を続けられるかを優先して選びましょう。
英単語アプリだけで英語は話せるようになる?
英単語アプリだけで語彙を増やすことはできますが、英単語を覚えるだけで自由に英会話ができるようになるとは限りません。
会話では、知っている単語を思い出すだけでなく、文法を使って文章を組み立て、相手の英語を聞き、自分の考えをその場で口に出す必要があります。そのため、話せるようになりたいなら単語学習に加えて、リスニングやスピーキングの練習も取り入れましょう。
たとえばアプリで「recommend」という単語を覚えたら、「What do you recommend?」と声に出します。その後、AI英会話やオンライン英会話で実際に使ってみると、単語学習と会話練習をつなげられます。
英単語学習と英会話を組み合わせたい方は、留学前に取り組みたい英語学習と勉強の優先順位も参考にしてください。
また、アプリやオンライン英会話を比較したい方は、英語学習におすすめのサービス比較から自分の目的に合うものを探せます。
まとめ|英単語アプリは「解く」より「思い出して復習する」使い方が重要
英単語アプリは、スマホだけで手軽に学習できる便利な教材です。しかし、問題数を増やしたり毎日アプリを開いたりするだけではなく、「自力で意味を思い出せる単語を増やす」という目的を持って使うことが大切です。
今回紹介した使い方を、最後にもう一度整理します。
- TOEIC・英会話など英単語を覚える目的を決める
- 目的とレベルに合う英単語アプリを1つ選ぶ
- 1回で完璧に覚えようとせずテンポよく進める
- 答えを見る前に英単語の意味を思い出す
- 単語の意味と発音をセットで確認する
- 間違えた単語を優先して繰り返し復習する
- 例文や英会話で覚えた単語を実際に使う
英単語を一度で覚えられなくても、焦る必要はありません。翌日に忘れていたらもう一度思い出し、数日後に再びテストします。その繰り返しによって、「見たことがある単語」を「意味が分かる単語」へ変えていきましょう。
さらに英会話が目標なら、意味を答えられるようになったところで終了せず、短い例文を作って声に出すことも重要です。「見る→思い出す→復習する→実際に使う」までを1セットとして考えてみてください。
最初から複数の教材やアプリを使いこなす必要もありません。まずは自分に合う英単語アプリを1つ決め、毎日のスキマ時間から始めましょう。
英単語だけでなく、英会話や発音、TOEIC対策など目的に合うサービスを探したい方は、Wonder Journey Englishがおすすめする英語学習サービス比較も参考にしてください。