英文法アプリは、スキマ時間でも問題演習や復習ができる便利な学習ツールです。
しかし、正解数を増やすことだけを目的にすると、「文法問題は解けるのに、英作文や英会話では使えない」という状態になることがあります。
英文法を身につけるには、文法ルールを理解し、問題を解き、間違いを復習したうえで、自分でも英文を作って使ってみることが重要です。
この記事では、英文法アプリの効果的な使い方を7ステップで紹介します。
1日のおすすめ勉強法や復習するタイミング、参考書との使い分け、TOEICや英会話につなげる方法まで解説するので、「英文法アプリをどう活用すればいいか分からない」という方はぜひ参考にしてください。
英文法アプリは「問題を解くだけ」ではもったいない
英文法アプリを効果的に使うなら、問題を解いて正解・不正解を確認するだけで終わらせないことが大切です。
「文法を理解する→問題を解く→間違いを復習する→自分で英文を作る」までを1セットにすると、覚えた文法を読解や英会話でも使いやすくなります。
たとえば、「I have lived here for three years.」という現在完了の問題に正解しても、それだけでは会話で使えるとは限りません。
「I have studied English for three years.」のように、自分の状況へ置き換えて英文を作るところまで進めると、文法知識と実際に使う英語がつながっていきます。
メモ
英文法アプリは「正解数を増やすためのツール」ではなく、文法を理解し、繰り返し使うためのツールとして活用するのがおすすめです。
英語学習全体の進め方が分からない方は、留学前の英語学習は何をするべき?初心者向けの勉強法も参考にしてみてください。
英文法アプリの効果的な使い方7ステップ
英文法アプリの使い方で迷ったら、思いついた問題から闇雲に解くのではなく、一定の順番で学習するのがおすすめです。
目的設定からアウトプットまでを7ステップで繰り返すと、「勉強しているのに身につかない」という状態を防ぎやすくなります。
- 自分のレベルと目的を決める
- 使う英文法アプリを絞る
- 解説を読んで文法を理解する
- 問題演習で理解度を確認する
- 間違えた問題を復習する
- 音読・英作文で文法を使う
- TOEICや英会話でアウトプットする
①自分の英語レベルと学習目的を決める
英文法アプリを使い始める前に、まず「何のために文法を勉強するのか」を決めましょう。
目的によって、優先して勉強する内容やアプリの使い方が変わるからです。
中学英文法に不安がある人と、TOEIC800点を目指している人では、同じ問題を同じ順番で進める必要はありません。
| 目的 | おすすめの学習方法 |
|---|---|
| 中学英文法の復習 | 基礎項目を最初から順番に学ぶ |
| TOEIC対策 | 苦手な文法項目を中心に問題演習する |
| 英会話 | 例文・音読・英作文まで行う |
| 留学・ワーホリ | 基礎文法と会話で使う表現を優先する |
たとえば、TOEIC500〜650点前後で中学英文法にも不安があるなら、難しい問題へ進むより、時制・助動詞・不定詞・動名詞・比較などの基本から確認する方が進めやすいです。
一方で基礎文法がある程度分かるなら、自分が間違えやすい単元を重点的に学習しましょう。
②英文法アプリはまず1つに絞る
英文法アプリは、最初から何個も併用するよりメインで使うアプリを1つ決めるのがおすすめです。
複数のアプリを同時に始めると、それぞれ少しずつ進めるだけになり、どの文法を理解できていて、どこが苦手なのか分かりにくくなります。
たとえば、英文法アプリをメイン教材にするなら、毎日の問題演習と復習はそのアプリに集約します。
解説を読んでも理解できない単元だけ参考書で調べる、といった使い分けがシンプルです。
アプリを増やすことよりも、同じ教材を繰り返して苦手を減らすことを優先しましょう。
③解説を読んで文法ルールを理解する
英文法アプリでは、正解したかどうかだけを見るのではなく、解説まで読むことが重要です。
正解していても、「なんとなくこれだと思った」という状態では、別の英文になったときに同じ文法を使えない可能性があります。
たとえば、「He goes to school every day.」という英文なら、答えを覚えるだけでなく、「主語が三人称単数なのでgoにsが付く」と説明できるところまで確認します。
さらに、間違えた選択肢についても「なぜ違うのか」を考えると理解が深まります。
解説を読むときの確認ポイント
- なぜこの答えになるのか
- どの文法ルールが使われているのか
- 他の選択肢はなぜ間違いなのか
- 自分はどこを勘違いしていたのか
「正解できる」から「理由を説明できる」へ進むことが、英文法アプリを効果的に活用するポイントです。
④問題演習で理解できているか確認する
文法の解説を読んだら、必ず問題演習を行って理解できているか確認しましょう。
解説を読んで「分かった」と感じても、実際に問題になると答えられないことは珍しくありません。
インプットした知識をすぐに問題で使うことで、自分が理解できている部分と曖昧な部分を見つけやすくなります。
たとえば、現在完了を学習した直後に5〜10問程度解き、「継続」「経験」「完了」などの違いを判断できるか確認します。
間違えた場合も落ち込む必要はありません。
むしろ、問題演習の目的は「できないところを見つけること」です。
正答率だけを上げようとせず、「なぜ間違えたのか」を確認しながら次の復習につなげましょう。
⑤間違えた問題を重点的に復習する
英文法アプリの大きなメリットは、間違えた問題を管理しやすいことです。
すべての問題を毎回最初からやり直すよりも、自分が間違えた問題や迷った問題を優先して復習する方が、弱点を把握しやすくなります。
アプリに間違い履歴、お気に入り、復習リストなどの機能がある場合は積極的に活用しましょう。
復習するときのポイント
間違えた問題だけでなく、「正解したけれど理由を説明できなかった問題」も復習対象にするのがおすすめです。
たとえば、その日に20問解いて5問間違えたなら、翌日は新しい問題へ進む前にその5問を確認します。
数日後にも再び解き、迷わず理由まで説明できれば次へ進みます。
一度正解しただけで卒業にせず、時間を空けてもう一度確認することが大切です。
⑥例文を音読・英作文して文法を使ってみる
問題を解けるようになったら、次は覚えた文法を自分で使ってみましょう。
英文法を「知っている状態」から「使える状態」に近づけるには、例文の音読と簡単な英作文を組み合わせるのがおすすめです。
たとえば、「I have been to Australia.」という現在完了の例文を学習したとします。
そのまま覚えるだけでなく、「I have been to Tokyo.」「I have been to Korea.」のように、自分の経験へ置き換えて英文を作ってみましょう。
長い英文を作る必要はありません。
1つの文法につき2〜3文でもよいので、自分のことを英語で表現する練習を追加してみましょう。
⑦TOEICや英会話で実際にアウトプットする
英文法アプリで学習した内容は、最終的にTOEICや英会話などの実践で使ってみましょう。
アプリ内の問題だけを繰り返していると、そのアプリの出題形式には慣れても、初めて見る英文や会話で使えるかどうかまでは確認できません。
TOEICを勉強している方なら、アプリで文法を学習したあとに問題集や公式教材へ進みます。
英会話が目的なら、覚えた文法を使って英語日記を書いたり、AI英会話やオンライン英会話で話したりしてみましょう。
- TOEIC問題で初見の英文に対応する
- 覚えた文法を使って英語日記を書く
- AI英会話で同じ文法を繰り返し使う
- オンライン英会話で実際の会話に使う
僕自身もTOEIC学習では、教材で覚えた知識を実際の問題で何度も確認してきました。
英文法アプリをゴールにせず、実際の英語へつなげることが大切です。
留学や海外生活を想定して英語を使う練習をしたい方は、留学で英語が話せず会話できないときの対策も参考にしてみてください。
英文法アプリを使った1日のおすすめ勉強法
英文法アプリは、まとまった時間を確保できなくても活用できます。
大切なのは、長時間勉強することよりも、使える時間に合わせて「復習・理解・問題演習」の優先順位を変えることです。
10分しかない日に無理に新しい単元を進める必要はありません。一方で20〜30分取れる日は、新しい文法の理解から復習まで一連の流れを作ると効率的です。
ここでは、忙しい日でも実践しやすい1日の英文法アプリの学習方法を紹介します。
10分しかない日は「復習+問題演習」に集中する
1日10分しか勉強できない日は、新しい文法をたくさん覚えようとせず、前回間違えた問題の復習と短い問題演習に集中しましょう。
新しい範囲を広げすぎると、理解が浅いまま次の単元へ進んでしまう可能性があります。短時間の日は「忘れないための学習」と割り切るのがおすすめです。
| 時間 | 学習内容 |
|---|---|
| 3分 | 前回間違えた問題を復習する |
| 5分 | 英文法問題を5〜10問解く |
| 2分 | 間違えた理由を確認する |
たとえば通勤前や昼休みに10分取れるなら、復習リストを開いて数問解くだけでも構いません。
「今日は30分できなかったから勉強しない」ではなく、10分用の学習メニューをあらかじめ決めておくと継続しやすくなります。
20〜30分ある日は「理解→演習→復習」で進める
20〜30分程度確保できる日は、「文法を理解する→問題を解く→間違いを復習する」までを1セットにしましょう。
問題演習だけを20分続けるよりも、最初に文法ルールを理解してから問題を解き、最後に間違いを確認した方が、自分の弱点を把握しやすくなります。
| 時間 | 学習内容 |
|---|---|
| 5分 | 前日に間違えた問題を復習する |
| 5〜10分 | 新しい文法の解説を読む |
| 10分 | 関連する問題を解く |
| 5分 | 間違い確認・例文音読をする |
たとえば「関係代名詞」を勉強する日なら、最初にwho・which・thatの基本ルールを確認します。その後に問題を解き、最後に間違えた問題の解説を読み直します。
時間に余裕があれば、学習した文法を使った例文を1〜3文作って声に出してみましょう。
毎日すべてを完璧にこなす必要はありません。理解と演習を分断せず、その日のうちにつなげることを意識してください。
スキマ時間と机での勉強を使い分ける
英文法アプリを効率よく活用するには、スキマ時間ですべてを済ませようとせず、学習内容によって場所を使い分けるのがおすすめです。
通勤中や待ち時間は、すでに学習した問題の復習や短い問題演習に向いています。一方で、新しい文法を理解したり、自分で英文を作ったりする学習は、集中できる環境で行う方が取り組みやすいでしょう。
時間帯ごとのおすすめ学習内容
- 通勤・移動中:間違えた問題の復習
- 昼休み・待ち時間:5〜10問の問題演習
- 自宅・カフェ:新しい文法の理解
- 声を出せる場所:例文の音読・英作文
たとえば電車では前日の問題を復習し、帰宅後に10分だけ新しい単元を学習する方法でも構いません。
アプリの強みである「すぐ開けること」を復習に活用し、集中が必要な学習と分けると、生活の中に英文法を組み込みやすくなります。
留学や海外生活に向けて英語学習全体を組み立てたい方は、留学前の英語学習は何をするべき?初心者向けに勉強法と優先順位を解説も参考にしてみてください。
英文法アプリの復習はいつ・何回すればいい?
英文法アプリで学んだ内容を定着させるには、一度正解して終わりにせず、時間を空けて復習することが大切です。
ただし、「必ず3回復習すれば覚えられる」といった全員共通の回数があるわけではありません。
間違えた問題や迷った問題ほど復習回数を増やし、簡単に答えられる問題は減らすという考え方がおすすめです。
ここでは、初心者でも実践しやすい復習方法を紹介します。
間違えた問題を優先して復習する
英文法アプリを復習するときは、最初からすべての問題を解き直すより、間違えた問題を優先しましょう。
すでに迷わず答えられる問題へ多くの時間を使うと、本当に克服したい苦手分野へ使える時間が少なくなってしまいます。
たとえば20問中15問正解し、5問間違えた場合は、次回の学習でまず5問を解き直します。
その際は答えを覚えているかではなく、「なぜこの選択肢になるのか」を説明できるか確認してください。
メモ
「間違えた問題」だけでなく、「二択まで絞れたけれど勘で正解した問題」「文法ルールを説明できない問題」も復習リストへ入れておくのがおすすめです。
復習する問題を絞ることで、自分の弱点に学習時間を集中できます。
英文法アプリに間違い履歴、お気に入り、苦手問題などの機能がある場合は活用し、毎回ゼロから復習する手間を減らしましょう。
「翌日→数日後→1週間後」を目安に復習する
英文法を復習するときは、同じ日に何度も続けて解くだけではなく、時間を空けて再び思い出す機会を作りましょう。
実践しやすい一例として、「学習した翌日→数日後→約1週間後」のように間隔を空けて確認する方法があります。ただし、この日数がすべての人や文法項目にとって最適という意味ではありません。
| タイミング | 確認すること |
|---|---|
| 学習当日 | 解説を理解して問題を解く |
| 翌日 | 答えを覚えているか確認する |
| 数日後 | ヒントなしで解き直す |
| 約1週間後 | 理由まで説明できるか確認する |
学習内容を一定の間隔を空けて繰り返す「分散学習」については、学習を一度に集中させるより、時間を空けて複数回学ぶことが長期的な記憶保持に役立つことを示した研究があります。
重要なのは日数を厳密に守ることではなく、一度覚えた内容を時間を空けて思い出すことです。
参考資料:National Library of Medicine「Spacing effects in learning: a temporal ridgeline of optimal retention」
正解できても理由を説明できなければ復習する
英文法問題では、正解したからといって完全に理解できているとは限りません。
選択肢を見て「なんとなくこれだと思った」「前に見た問題だから答えを覚えていた」というケースもあるからです。
そのため、「正解したか」だけでなく「なぜその答えになるのか説明できるか」を復習終了の判断基準にしてみましょう。
たとえば「He has lived in Tokyo for five years.」という英文を選べたなら、「for+期間があり、過去から現在まで続いているため現在完了を使う」と説明できるか確認します。
最終的には、選択肢がなくても同じ文法を使って自分で英文を作れる状態を目指します。
問題を丸暗記するのではなく、ルールを理解して別の英文にも応用できるようになれば、TOEICや英会話にもつながります。
目的別|英文法アプリのおすすめ学習方法
英文法アプリの使い方は、現在の英語力や学習目的によって変える必要があります。
中学英文法を復習したい初心者が、いきなり難しいTOEIC問題ばかり解いても効率的とはいえません。反対に、基礎文法を理解している人が簡単な問題だけを繰り返しても、新しい弱点を見つけにくくなります。
「基礎固め」「TOEIC」「英会話」のどれを目的にするか決めて、アプリの使い方を変えることがポイントです。
英語初心者・中学英文法をやり直したい人
中学英文法に不安がある人は、苦手な単元だけをバラバラに解くより、基礎から順番に学べる英文法アプリを使うのがおすすめです。
be動詞や一般動詞から始め、時制、助動詞、不定詞、動名詞、比較、受動態、現在完了、関係代名詞などへ少しずつ進みましょう。
- 最初は基礎単元から順番に進める
- 1日に進める量を増やしすぎない
- 間違えた問題は翌日もう一度解く
- 例文を声に出して読む
- 学んだ文法で短い英文を作る
初心者の場合、難しい文法用語をすべて暗記する必要はありません。
たとえば過去形を学んだら、「I watched a movie yesterday.」のように、昨日したことを自分で表現できれば十分な練習になります。
文法の名前を覚えることより、簡単な英文を理解して作れるようになることを優先しましょう。
留学を考えている方も、難しい英文法へ進む前に基本文法を復習しておくと、現地で短い英文を組み立てる練習につなげやすくなります。
TOEIC500〜800点を目指す人
TOEIC対策として英文法アプリを使う場合は、文法を最初からすべて学び直すだけでなく、問題演習を通して苦手分野を特定する方法がおすすめです。
TOEIC500点前後で基礎文法に不安がある場合は中学英文法も復習しつつ、基礎が固まってきたら品詞・時制・態・準動詞・接続詞・前置詞・関係詞など、自分が間違えやすい分野を重点的に取り組みます。
| 段階 | 学習の重点 |
|---|---|
| 基礎に不安がある | 中学英文法を復習する |
| 基礎が理解できている | 苦手な文法項目を演習する |
| 問題演習に慣れてきた | TOEIC形式の問題で確認する |
アプリ内で同じ問題だけを繰り返すと、答えそのものを覚えてしまう場合があります。
そのため、文法アプリで理解した後は、別のTOEIC教材や初見問題でも正解できるか確認しましょう。
僕自身もTOEICでは、アプリだけで完結させず、問題集や公式教材を組み合わせて学習してきました。
文法アプリは弱点を補うツールとして使い、最終的には本番に近い英文でも判断できる状態を目指してください。
英会話ができるようになりたい人
英会話を目的に英文法アプリを使う人は、問題に正解することをゴールにしないことが重要です。
文法を理解したら、「例文を読む→一部を置き換える→自分の英文を作る→実際に話す」という順番でアウトプットを増やしましょう。
たとえば「I want to ~.」を学習した場合、「I want to visit Australia.」「I want to improve my English.」のように、自分が実際に言いそうな内容へ置き換えます。
ホテルで使いたいなら「Could I check in?」、レストランなら「I'd like to order this.」など、実際の場面を想定して練習するのもおすすめです。
さらに、AI英会話やオンライン英会話で覚えた文法を意識的に使えば、選択問題とは違う実践練習ができます。
留学先で英語が口から出てこないことに不安がある方は、留学で英語が話せず友達と会話できない人へ|会話を続けるコツを解説も参考にしてください。
英文法アプリでやってはいけない5つの使い方
英文法アプリは手軽に問題演習や復習ができる一方で、使い方を間違えると「毎日続けているのに文法が身につかない」という状態になりやすいです。
特に注意したいのが、正解することや学習量を増やすこと自体が目的になってしまうことです。
ここでは、英文法アプリを使うときに避けたい5つの失敗例と、それぞれの改善方法を具体的に紹介します。
①正解数だけを気にする
英文法アプリを使うときは、正答率や連続正解数だけを目標にしないようにしましょう。
選択式の問題では、文法を完全に理解していなくても、消去法や勘で正解できることがあります。その状態で次へ進むと、少し違う英文が出たときに答えられなくなる可能性があります。
たとえば「He plays tennis every Sunday.」に正解したら、「主語が三人称単数なのでplayにsが付く」と説明できるか確認します。
さらに「My friends play tennis.」ではなぜsが付かないのかまで説明できれば、文法ルールそのものを理解できていると判断しやすくなります。
「何問正解したか」ではなく「なぜ正解なのか説明できるか」を基準にしましょう。
②解説を読まずに次へ進む
問題に正解しても不正解でも、理解が曖昧な場合は解説を確認してから次へ進みましょう。
英文法アプリではテンポよく問題を進められるため、ゲーム感覚で次々と解いてしまいがちです。しかし、解説を読まずに正解と不正解だけ確認していると、同じ文法ルールで何度も間違える原因になります。
- なぜその選択肢が正解なのか確認する
- 自分が選んだ答えがなぜ間違いなのか確認する
- 知らなかった文法ルールを確認する
- 似ている文法との違いを確認する
たとえば前置詞と接続詞を間違えたなら、正しい答えだけを覚えるのではなく、その後ろに名詞が来るのか、主語+動詞が来るのかまで確認します。
解説は答え合わせではなく、次に同じ間違いをしないために読むものと考えましょう。
③間違えた問題を復習しない
英文法アプリで最も避けたい使い方の一つが、間違えた問題を確認せず、新しい問題ばかり進めることです。
新しい単元を進めると勉強した実感を得やすいですが、間違いを放置すると苦手な文法が残ったままになります。特に時制や品詞、前置詞など、何度も同じ種類の問題で迷う場合は復習を優先しましょう。
間違えた問題は学習材料
不正解は悪い結果ではありません。「自分がまだ理解できていない文法をアプリが教えてくれた」と考えると、次に何を復習すればいいのか分かります。
たとえば今日30問解いて8問間違えたなら、翌日に新しい30問へ進む前に、その8問をもう一度解いてみます。
再び間違えた問題はお気に入りや苦手リストへ残し、数日後にも確認しましょう。
新しい問題を増やすことより、同じ間違いを減らすことを優先すると、自分の弱点を効率よく改善できます。
④何個もの英文法アプリを併用する
英文法を効率よく勉強したいからといって、似た目的のアプリを何個も同時に使う必要はありません。
アプリごとに進捗管理や出題順が異なるため、3個、4個と増やすと「どれも途中まで進めている」という状態になりやすいです。また、同じ基礎文法を複数のアプリで繰り返し、苦手分野まで進めないこともあります。
おすすめは、メインの英文法アプリを1つ決め、不足する部分だけ別教材で補う方法です。
たとえば英文法アプリで問題演習を行い、詳しい説明が必要な単元だけ参考書で調べます。
「アプリを何個使ったか」ではなく、「苦手だった文法を理解できるようになったか」で学習成果を判断しましょう。
⑤英文法を覚えるだけで実際に使わない
英文法の知識を増やすだけでは、実際の英会話で自然に英文が出てくるとは限りません。
文法問題では選択肢から正解を選べても、会話では自分で単語を選び、語順を考えて英文を作る必要があります。そのため、英会話が目的なら、アプリで覚えた文法を使う時間まで学習に含めましょう。
たとえば比較級を学んだなら、「Tokyo is bigger than my hometown.」など、自分に関係する英文を2〜3文作ります。
現在完了なら「I have been to Australia.」のように、自分の経験について話してみるのもおすすめです。
「問題を見る→答える」だけでなく、「何も見ずに英文を作る」練習へ進むことがポイントです。
スピーキング練習用のアプリも活用したい方は、トーキングマラソンの効果と話せるようになるための使い方も参考にしてみてください。
英文法アプリと参考書はどう使い分ける?
英文法アプリと参考書は、どちらか一方だけを選ばなければならないわけではありません。
アプリは短時間の問題演習や復習、参考書は文法を体系的に理解することに向いています。
それぞれの長所を理解し、自分の苦手や学習する場面に合わせて使い分けると効率的です。
まずはアプリと参考書の役割を比較してみましょう。
| 項目 | 英文法アプリ | 参考書 |
|---|---|---|
| 問題演習 | 取り組みやすい | 教材によって異なる |
| 復習 | スキマ時間でもしやすい | ページを探す必要がある |
| 詳しい解説 | 簡潔なものが多い | 体系的に確認しやすい |
| 持ち運び | スマホ1台で学べる | 持ち運ぶ必要がある |
| おすすめ用途 | 演習・反復 | 理解・調べ直し |
どちらが優れているかではなく、「理解は参考書、演習と復習はアプリ」のように役割を分けるのがおすすめです。
アプリは問題演習・復習に向いている
英文法アプリは、覚えた文法を問題で確認したり、間違えた問題を繰り返したりする用途に向いています。
スマートフォンがあれば場所を選ばず学習できるため、通勤時間や昼休み、待ち時間などを問題演習に変えられるのがメリットです。また、アプリによっては間違い履歴やお気に入りなどを利用でき、自分で復習問題を探す手間を減らせます。
たとえば朝に参考書で「現在完了」を勉強し、通勤中に関連する問題を10問解く使い方もできます。
翌日に間違えた問題だけ解き直せば、短時間でも復習できます。
アプリが向いている学習
英文法アプリは「新しい知識を増やすためだけの教材」と考えるより、理解した文法を何度も思い出すための問題演習・復習ツールとして活用すると使いやすくなります。
毎日の学習に取り入れやすいことが、英文法アプリの強みです。
机に向かえる時間が少ない人ほど、細かなスキマ時間を復習に利用してみましょう。
参考書は英文法を体系的に理解するのに向いている
参考書は、「なぜこの英文になるのか」を詳しく理解したいときに役立ちます。
英文法アプリは短時間で学びやすいよう解説が簡潔になっている場合があります。そのため、時制の違いや不定詞と動名詞の使い分けなど、複数の文法事項をまとめて理解したいときは参考書で確認すると整理しやすくなります。
たとえば現在完了の問題を何度も間違えているなら、その問題だけを暗記するのではなく、参考書で「経験・継続・完了」の違いをまとめて確認します。
そのあとアプリへ戻り、別の問題でも判断できるか試しましょう。
参考書は最初から最後まで暗記するためではなく、理解できない部分を深掘りする辞書のように使う方法もおすすめです。
英文法に苦手意識がある初心者ほど、アプリの短い解説だけで分からないときに無理に先へ進まず、参考書で一度整理してみてください。
初心者は「参考書+アプリ」の併用もおすすめ
英文法を基礎からやり直したい初心者には、「参考書で理解して、アプリで問題を解く」という組み合わせがおすすめです。
参考書だけでは読んで理解したつもりになりやすく、アプリだけでは文法の全体像を把握しにくい場合があります。両方を役割分担すると、理解と問題演習をつなげられます。
参考書+英文法アプリの使い方
- 参考書で1つの文法項目を理解する
- 英文法アプリで関連問題を解く
- 間違えた理由を解説で確認する
- 分からなければ参考書へ戻る
- 数日後にアプリでもう一度問題を解く
- 最後に例文を音読・英作文する
たとえば自宅で15分参考書を読み、翌日の通勤時間にアプリで復習するだけでも、教材ごとの長所を活かせます。
最初から参考書もアプリも何種類もそろえる必要はありません。
「参考書1冊+メインアプリ1つ」程度から始め、最後まで使い切ることを意識しましょう。
英語学習全体で何を優先すればよいか迷っている方は、留学前の英語学習で優先したい勉強法も参考にしてみてください。
英文法アプリで勉強した文法を「使える英語」に変える方法
英文法アプリで問題を解けるようになっても、実際の会話ですぐに英語が出てくるとは限りません。
覚えた文法を「自分で英文を作る→声に出す→実際の会話で使う」まで進めることが、知識を使える英語へ変えるポイントです。
ここでは、英文法アプリで学んだ内容を英会話や海外旅行、留学などの実践につなげる3つの方法を紹介します。
例文を自分のことに置き換えて英文を作る
英文法アプリに出てくる例文は、そのまま暗記するだけでなく、自分のことに置き換えてみましょう。
自分が実際に話しそうな内容で英文を作ると、文法ルールを理解しているか確認できるだけでなく、英会話で使える表現も増やせます。
たとえば「I have been to Australia.」という現在完了を学んだ場合は、「I have been to Tokyo many times.」「I have never been to Canada.」など、自分の経験に合わせて単語を変更します。
例文を置き換える練習例
- I want to visit Australia. → I want to visit Canada.
- I went shopping yesterday. → I studied English yesterday.
- I have lived here for three years. → I have studied English for three years.
最初から難しい英文を作る必要はありません。
学習した文法1つにつき2〜3文程度でもよいので、旅行、仕事、趣味、家族など、自分が普段話しそうな内容へ置き換えてみてください。
例文を音読して英語の語順に慣れる
自分で英文を作ったら、目で読むだけではなく声に出して音読しましょう。
英語を話すときは、日本語の文章をすべて考えてから一語ずつ英訳するのではなく、英語の語順で英文を組み立てる必要があります。短い英文を繰り返し音読すると、学習した文法を語順とセットで確認できます。
たとえば「I want to travel abroad next year.」を何度か読んだあと、英文を見ずに言ってみます。
次に「I want to study abroad next year.」のように一部を変更します。
例文を丸暗記することより、英文の型を使い回せるようになることを目標にしましょう。
AI英会話やオンライン英会話で実際に使ってみる
英文法アプリで理解し、英作文や音読までできたら、最後は実際の会話で使ってみましょう。
一人で問題を解いているだけでは、「相手に突然質問されたときに英文を作れるか」までは確認できません。AI英会話やオンライン英会話を利用すれば、覚えた文法を自分の言葉として使う練習ができます。
たとえば現在完了を学んだ日は、「Have you ever been to Japan?」「I have studied English for three years.」など、その文法を最低1回使うことを目標にします。
学んだ文法を会話で使うコツ
レッスン前に「今日は現在完了を3回使う」「今日は比較級を使って好きな街について話す」のようにテーマを1つ決めておくと、英文法の勉強と英会話練習をつなげやすくなります。
いきなり外国人講師と話すことに緊張する方は、まずAI英会話やスピーキングアプリで一人練習を始めても構いません。
英文を素早く口から出す練習に興味がある方は、トーキングマラソンの効果と話せるようになるための使い方も参考にしてみてください。
留学先で実際に会話を始める場面を練習したい方は、留学先で友達を作るときに使える英語フレーズもあわせて確認してみましょう。
英文法アプリに関するよくある質問
英文法アプリを使い始めると、「アプリだけで大丈夫?」「何分やればいい?」「何周すれば覚えられる?」など、学習方法について迷うことがあります。
しかし、必要な時間や周回数は現在の英語力や目的によって異なります。
ここでは、英文法アプリの使い方で初心者が迷いやすい7つの疑問に答えます。
英文法アプリだけで英文法は身につく?
英文法アプリだけでも基礎知識や問題演習を進めることはできますが、すべての人がアプリだけで十分とは限りません。
アプリは問題を繰り返したり、スキマ時間に復習したりするのに便利ですが、苦手な文法を体系的に理解したい場合は、参考書などを併用した方が理解しやすいこともあります。
特に同じ種類の問題を何度も間違える場合は、答えだけを覚えようとせず、その文法項目を一度まとめて確認しましょう。
また、英会話が目的ならアプリ内の文法問題だけで学習を終わらせず、英作文や音読、スピーキングも必要です。
「アプリだけで勉強するか」より、「理解・演習・復習・実践までできているか」を基準に考えてみてください。
英文法アプリは1日何分やればいい?
英文法アプリの学習時間に、すべての人に共通する正解はありません。
初心者なら、まずは1日10〜20分程度から始め、無理なく続けられる時間を探すのがおすすめです。忙しい日は10分で復習だけ行い、余裕がある日は20〜30分使って新しい文法の理解と問題演習まで進めても構いません。
重要なのは、毎日長時間アプリを開くことではありません。
1時間まとめて勉強してその後何日も触らないより、「今日は前日の間違いを5問だけ確認する」という学習でも継続しやすくなります。
英文法アプリは何周すればいい?
英文法アプリは、「必ず3周する」「5周すれば完成する」と周回数だけで決める必要はありません。
同じ1周でも、解説まで理解しながら進めた人と、答えだけ確認して進めた人では定着度が異なるからです。周回数ではなく、苦手な問題がどれくらい残っているかを基準にしましょう。
たとえば1周目は全範囲を学習し、2周目は間違えた問題を中心に解きます。その後は、まだ理由を説明できない問題だけを繰り返す方法があります。
- 1周目:文法を理解しながら全体を進める
- 2周目:間違えた問題を重点的に解く
- 3周目以降:苦手な問題だけを繰り返す
全問を毎回最初から解くことより、「理由まで説明できない問題をなくす」ことをゴールにすると効率的です。
英文法を勉強するときノートは必要?
英文法アプリを使う場合、必ずノートを作る必要はありません。
きれいなまとめノートを作ることに時間を使いすぎると、問題演習や復習の時間が減ってしまうからです。アプリ内にお気に入りや間違いリストなどの機能があれば、基本的にはそれを活用しても構いません。
一方で、何度も間違える文法や、自分なりに整理しないと理解しにくい内容はノートに残すと便利です。
たとえば「前置詞と接続詞の違い」「現在完了と過去形の違い」など、混同しやすい内容だけ簡潔に記録します。
ノートを作るなら
問題文や解説をすべて書き写すのではなく、「自分が間違えた理由」「次に確認するポイント」「自分で作った例文」だけを残すと復習しやすくなります。
ノートを作ること自体を目的にせず、苦手を減らすための補助ツールとして使いましょう。
無料アプリと有料アプリはどちらがおすすめ?
無料と有料のどちらが向いているかは、学習目的と必要な機能によって変わります。
英文法を少し復習したい人や、アプリ学習が自分に合うか試したい人なら、まず無料で使える範囲から始めても構いません。一方で、体系的な講義、問題数の多さ、苦手分析、復習機能などを重視する場合は、有料アプリの方が使いやすいことがあります。
| タイプ | 向いている人 |
|---|---|
| 無料アプリ | まず英文法学習を試したい人 |
| 有料アプリ | 継続的に学習して機能を活用したい人 |
重要なのは、料金だけで選ぶことではありません。
自分が必要としている「解説」「問題演習」「復習」「学習管理」などの機能があるか確認しましょう。
無料アプリを何個も入れるより、自分に合った1つを継続的に使う方が学習を管理しやすい場合もあります。
英文法と英単語はどちらを先に勉強する?
英文法と英単語は、どちらか一方を完全に終わらせてからもう一方へ進む必要はありません。
英単語が分からなければ英文の意味を理解しにくく、文法が分からなければ知っている単語が並んでいても文全体の意味を正確に捉えにくくなります。そのため、初心者は英単語と基礎英文法を並行して勉強するのがおすすめです。
たとえば1日30分勉強するなら、15分を英単語、15分を英文法に分けても構いません。
単語を覚えるときも「travel=旅行する」だけで覚えるのではなく、「I want to travel abroad.」のように短い英文の中で確認すると、単語と文法を同時に学べます。
どちらを先に終わらせるか悩むより、自分の弱い方へ少し多めに時間を使いながら両方を続けていきましょう。
英文法アプリで英会話も上達する?
英文法アプリは英会話の土台作りに役立ちますが、文法問題を解くだけでスピーキングまで自動的に上達するとは限りません。
英会話では、知っている単語や文法を使って、その場で英文を組み立てて口に出す必要があるからです。英文法アプリで「I would like to ~」を覚えたなら、「I'd like to check in.」「I'd like to order this.」など、旅行先で実際に使う英文へ変えて練習しましょう。
英文法の勉強とスピーキング練習を別々に考えず、覚えた文法をその日のうちに使うことを意識してみてください。
留学や海外旅行で実際に英語を使えるようになりたい方は、留学前にやっておきたい英語の勉強法と優先順位も参考にしてみてください。
まとめ|英文法アプリは「理解→演習→復習→実践」で使おう
英文法アプリは、スマートフォンだけで問題演習や復習ができる便利な学習ツールです。
しかし、問題数や正答率だけを追いかけるのではなく、「理解→演習→復習→実践」までつなげることが大切です。
- 自分のレベルと目的を決める
- 英文法アプリはまず1つに絞る
- 解説を読んで文法ルールを理解する
- 問題演習で理解度を確認する
- 間違えた問題を重点的に復習する
- 例文を自分のことに置き換えて音読する
- 英作文や英会話で実際に使ってみる
英文法を完璧にしてから英語を使い始める必要はありません。
簡単な文法でも、自分の経験や気持ちを英文にして声に出すことで、海外旅行や留学、英会話で使える表現を少しずつ増やせます。
英文法アプリを「問題に正解するためのツール」で終わらせず、自分の英語を作って話すための練習ツールとして活用していきましょう。
次にスピーキング練習を取り入れたい方は、トーキングマラソンの効果と実践的な使い方もあわせて参考にしてみてください。