海外旅行用のクレジットカードを調べると、年会費無料、ポイント還元、海外旅行保険などさまざまな特徴があり、「結局どれを選べばいいの?」と迷いやすいですよね。
海外旅行では、ポイント還元率だけではなく、海外旅行保険・国際ブランド・海外事務手数料・保険の適用条件まで確認することが大切です。
また、1枚だけに絞るのではなく、異なる国際ブランドのカードをメイン・サブとして使い分けることで、紛失や利用停止などのトラブルにも備えやすくなります。
この記事では、海外旅行におすすめのクレジットカード7枚を比較し、年会費・海外旅行保険・海外事務手数料・国際ブランドから自分に合うカードを選ぶ方法を解説します。
旅行中に「カードが使えない」「保険が適用されなかった」と困らないためにも、出発前に自分に合うメインカードとサブカードを準備しておきましょう。
海外旅行におすすめのクレジットカード7選を比較|まず結論を確認
海外旅行向けのクレジットカードは、ポイント還元率だけで選ぶのではなく、海外旅行保険・国際ブランド・海外事務手数料を優先して比較するのがおすすめです。
今回紹介する7枚にも、年会費無料、保険の自動付帯、ポイント還元など異なる強みがあります。1枚を無理に「最強」と決めるのではなく、自分が海外旅行で何を重視するかによって選び分けましょう。
海外旅行向けクレジットカード7枚の比較早見表
今回比較する7枚の基本情報をまとめました。
2026年8月時点では、年会費無料で持てるカードが多い一方、海外旅行保険の適用条件には大きな違いがあります。
| カード | 年会費 | 国際ブランド | 海外旅行保険 |
|---|---|---|---|
| エポスカード | 永年無料 | Visa | 利用付帯 最高3,000万円 |
| 三井住友カード(NL) | 永年無料 | Visa Mastercard |
利用付帯 最高2,000万円 |
| リクルートカード | 永年無料 | Visa Mastercard JCB |
利用付帯 最高2,000万円 |
| TOKYU CARD ClubQ JMB | 初年度無料 2年目以降1,100円 |
Visa Mastercard |
利用付帯 最高1,000万円 |
| スルガJCBカード S | 永年無料 | JCB | 適用条件あり 最高2,000万円 |
| JAカード | 初年度無料 2年目以降1,375円 ※無料条件あり |
Visa Mastercard |
自動付帯 最高2,000万円 |
| JCBカード W | 永年無料 | JCB | 利用付帯 最高2,000万円 |
表だけを見ると「最高2,000万円なら同じ」と感じるかもしれませんが、実際には傷害・疾病治療費用や保険の適用条件が異なります。
たとえばエポスカードは旅行代金などの対象料金をカードで支払うことが条件ですが、JAカードは2026年8月時点で海外旅行傷害保険が自動付帯です。
比較表では候補を絞ることを優先し、最終的には「保険が付く条件」と「病気・ケガの治療費用」まで確認しましょう。
また、JCBカード Wは39歳以下が入会対象です。年齢や保有しているカードによっても選択肢が変わるため、単純なスペック比較だけで決めないことがポイントです。
初めての海外旅行では保険・国際ブランド・手数料を優先する
初めて海外旅行用のクレジットカードを選ぶなら、「海外で支払える」「トラブルに備えられる」「余計なコストを抑えられる」の3点を先に確認しましょう。
ポイント還元率が0.5%違っても、10万円の利用なら差は500円です。一方、海外事務手数料や旅行保険の条件を見落とすと、ポイント以上に負担やリスクが大きくなる可能性があります。
- 旅行先で利用しやすい国際ブランドか
- 病気やケガに備えられる海外旅行保険があるか
- 保険を適用するための条件を満たせるか
- 海外事務手数料がどの程度かかるか
- 旅行後も年会費やポイント面で持ち続けやすいか
特に、すでにクレジットカードを持っている人は、同じような特徴のカードをもう1枚作る必要はありません。現在のカードに足りないブランドや保険を補えるカードを選ぶと、海外旅行での役割を分けやすくなります。
海外旅行向けクレジットカードで失敗しない5つの選び方
海外旅行向けのカードは、年会費無料やポイント還元だけで決めると、現地で使いにくかったり、想定していた保険が適用されなかったりする可能性があります。
国際ブランド→旅行保険→適用条件→海外事務手数料→旅行後の使いやすさの順に確認すると、自分に必要なカードを絞りやすくなります。
Visa・Mastercard・JCBなど海外で使いやすい国際ブランドを選ぶ
海外旅行では、クレジットカードそのものだけでなく国際ブランドも確認しておきましょう。
Visa・Mastercard・JCBでは利用できる加盟店やサービスが異なり、同じ国でも店舗によって対応ブランドが違う場合があります。そのため、カードを2枚持っていくなら、同じブランドにそろえるよりブランドを分けた方が決済手段を分散できます。
たとえば、すでにVisaを持っているなら、2枚目にMastercardやJCBを選ぶという考え方です。
海外旅行用に2枚準備するときは、「カード会社を分ける」だけでなく「国際ブランドも分ける」と考えると選びやすくなります。
JCBも海外のJCB加盟店で利用でき、ハワイなどJCB独自の海外サービスを利用できる地域があります。一方で、渡航先や利用する店舗によって対応状況は変わるため、1つのブランドだけに依存しないことが海外旅行では安心につながります。
海外旅行保険は最高補償額より傷害・疾病治療費用を見る
海外旅行保険を比較するときは、「最高2,000万円」「最高3,000万円」といった数字だけで判断しないようにしましょう。
この数字は傷害死亡・後遺障害の最高補償額として表示されていることが多く、旅行中に病気やケガで病院を利用したときに関係する「傷害治療費用」「疾病治療費用」は別に設定されています。
たとえば、今回比較するカードの一部では次のように違います。
| カード | 傷害治療費用 | 疾病治療費用 | 付帯条件 |
|---|---|---|---|
| エポスカード | 最高200万円 | 最高270万円 | 利用付帯 |
| 三井住友カード(NL) | 最高50万円 | 最高50万円 | 利用付帯 |
| TOKYU CARD ClubQ JMB | 最高100万円 | 最高100万円 | 利用付帯 |
| JAカード | 最高200万円 | 最高200万円 | 自動付帯 |
外務省も、海外では医療費が高額になる場合が多いとして海外旅行保険への加入を勧めています。そのため、死亡・後遺障害だけを見るのではなく、治療費用の補償額も比較しておきたいところです。
参考資料:外務省「海外安全対策」
クレジットカード付帯保険だけで十分とは限りません。
渡航先、旅行日数、必要な補償額によっては、別途海外旅行保険へ加入する選択肢もあります。カード選びでは「保険があるか」だけでなく、「自分が必要とする補償額を満たしているか」まで確認しましょう。
自動付帯・利用付帯と旅行代金の支払い条件を確認する
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていても、利用付帯の条件を満たしていなければ保険が適用されない場合があります。
自動付帯は、基本的にカードを保有していることで所定の海外旅行傷害保険が適用される仕組みです。一方、利用付帯は航空券や公共交通機関、募集型企画旅行など、カード会社が指定する旅行代金を対象カードで支払う必要があります。
たとえばエポスカードでは、宿泊を伴う募集型企画旅行または公共交通乗用具の料金をカードで支払うことが条件です。JCBカード Wも、日本出国前に対象となる公共交通乗用具や募集型企画旅行の料金を支払うことが保険適用の条件になっています。
ココに注意
「海外旅行保険付きだから、カードを財布に入れておけば大丈夫」とは限りません。対象になる支払いはカードごとに違うため、航空券やツアーを予約する前に保険の適用条件を確認しましょう。
特に見落としやすいのが、「ホテルをカード払いすれば利用付帯になるだろう」と自己判断するケースです。対象となる料金は各社で定義されているため、申し込み時だけでなく旅行代金を支払う前にも公式サイトで確認すると失敗を避けやすくなります。
海外事務手数料まで含めて実際の支払額を比較する
海外で外貨決済するときは、国際ブランドの基準レートなどで円換算した金額に、カード会社が定める海外事務手数料が加算されます。
そのため、ポイント還元率だけではなく、海外利用時に最終的にいくら支払うのかまで考えてカードを比較しましょう。
2026年8月時点の例では、海外ショッピング時の事務処理費はエポスカードが3.85%、三井住友カード(NL)のVisa・Mastercardが3.63%です。JCBが直接発行するJCBカードでは、基準レートに1.60%を加えた換算レートが適用されます。
| カード・ブランド例 | 海外利用に加算される率 | 10万円相当利用時の目安 |
|---|---|---|
| エポスカード | 3.85% | 約3,850円 |
| 三井住友カード(NL) Visa・Mastercard |
3.63% | 約3,630円 |
| JCB直接発行カード | 1.60% | 約1,600円 |
※実際の請求額は、カード会社・国際ブランドが適用する換算レートやデータ処理日などによって変わります。
たとえば海外で10万円相当を利用した場合、手数料率が1%違えば単純計算で約1,000円の差になります。旅行中のホテル・食事・買い物をカードでまとめて支払うほど、手数料の違いは無視しにくくなります。
海外事務手数料は改定されることがあります。2026年11月以降に手数料改定を予定しているカード会社もあるため、出発前に保有カードの最新手数料を確認してください。
年会費・ポイント・発行スピードは旅行後の使い方まで考えて選ぶ
海外旅行に必要な条件を満たしたカードが複数残ったら、最後に年会費・ポイント・発行スピードを比較しましょう。
旅行が年1〜2回程度なら、海外旅行だけでなく帰国後も使い続けやすいカードを選ぶと、カードを増やしすぎずに済みます。
たとえばリクルートカードは年会費永年無料で基本1.2%還元のため、旅行後の日常利用も重視する人が比較しやすいカードです。JCBカード Wも年会費無料ですが、新規入会は39歳以下に限定されています。一方、TOKYU CARD ClubQ JMBは2年目以降に年会費がかかるため、東急サービスやJALマイレージバンクなどを利用するかも判断材料になります。
初めて海外旅行用カードを作る人は、発行スピードだけで決めないことも大切です。
オンラインでカード番号を早く発行できるサービスがあっても、海外では物理カードを利用する場面があります。審査やカード配送、暗証番号や保険条件の確認まで考え、出発直前ではなく余裕を持って申し込みましょう。
旅行後もメインカードとして使うならポイントや日常の使いやすさ、海外旅行専用のサブカードとして持つなら年会費や保険を優先するなど、「旅行中にどう使うか」と「帰国後にどう使うか」の両方から選ぶと、自分に合うカードを絞り込みやすくなります。
海外旅行におすすめのクレジットカード7選
海外旅行向けのクレジットカードは、年会費やポイント還元率だけでなく、海外旅行保険・国際ブランド・利用条件・旅行後の使いやすさまで比較して選ぶことが大切です。
今回紹介する7枚はそれぞれ強みが異なります。ランキング形式ではなく、「海外旅行保険を重視したい」「普段使いでもポイントを貯めたい」など、目的に合うカードを選んでください。
エポスカード|年会費無料で海外旅行保険とVisaを重視する人向け
エポスカードは、年会費をかけずに海外旅行保険を充実させたい人が比較したいカードです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 永年無料 |
| 国際ブランド | Visa |
| 海外旅行傷害保険 | 利用付帯・死亡後遺障害最高3,000万円 |
| 疾病治療費用 | 最高270万円 |
海外旅行で注目したいのが、病気による治療費用が最高270万円、ケガによる治療費用が最高200万円まで補償される点です。死亡・後遺障害の最高金額だけでなく、旅行中に実際に利用する可能性がある治療費補償を重視する人と相性がよいでしょう。
Visaブランドなので、メインカードとして海外へ持っていきたい人にも選択肢になります。海外で紛失・盗難した場合のサポートや、不正利用に対する補償も用意されています。
一方、海外旅行傷害保険は自動付帯ではありません。宿泊を伴う募集型企画旅行や公共交通乗用具など、対象となる旅行代金をエポスカードで支払う必要があります。
エポスカードを持っているだけでは海外旅行保険が適用されないため、航空券や空港までの公共交通機関などを支払う前に適用条件を確認してください。
- 年会費無料の海外旅行向けカードを探している人
- 病気・ケガの治療費補償を重視する人
- 海外用にVisaブランドのカードを持ちたい人
三井住友カード(NL)|年会費無料でVisa・Mastercardから選びたい人向け
三井住友カード(NL)は、海外旅行だけでなく普段の買い物でも使いやすいカードを探している人に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 永年無料 |
| 国際ブランド | Visa・Mastercard |
| 海外旅行傷害保険 | 利用付帯・最高2,000万円 |
| 通常ポイント | 200円(税込)につき1ポイント |
VisaとMastercardから選択できるため、すでに持っているカードとは異なる国際ブランドを選びやすいのがメリットです。たとえば、Visaをすでに持っている人ならMastercardを選び、海外旅行での決済手段を分散できます。
カード番号を券面に記載しないナンバーレス仕様で、利用状況はVpassアプリから確認できます。海外旅行中にカードを使ったときも利用履歴をスマートフォンから確認しやすいため、不正利用が気になる人にも使いやすいでしょう。
海外旅行傷害保険は最高2,000万円ですが、旅費などを事前にカードで支払うことが条件です。
また、三井住友カードには付帯保険を別の無料保険へ変更できる仕組みがあります。海外旅行で利用する予定がある場合は、出発前に現在どの保険が適用される状態になっているか確認しておくことが大切です。
「海外用だけのカードを増やしたくない」という人は、普段使いと海外旅行を1枚で両立しやすい三井住友カード(NL)を候補にすると選びやすくなります。
リクルートカード|基本1.2%還元で旅行後も使いたい人向け
リクルートカードは、海外旅行だけでなく帰国後の普段使いでもポイントを貯めたい人が比較したいカードです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 永年無料 |
| 国際ブランド | Visa・Mastercard・JCB |
| 基本還元率 | 1.2% |
| 海外旅行傷害保険 | 利用付帯・最高2,000万円 |
基本還元率は1.2%で、普段の買い物や固定費などでもリクルートポイントを貯められます。貯まったポイントはPontaポイントやdポイントへの交換にも対応しているため、海外旅行が終わったあとも使い道を作りやすいカードです。
また、Visa・Mastercard・JCBから国際ブランドを選べるため、現在持っているカードとの組み合わせを考えやすい点もメリットです。
「海外旅行のためだけにカードを作るのはもったいない」と感じる人なら、海外旅行と日常利用を両立できるカードとして比較しやすいでしょう。
ただし、海外旅行傷害保険は利用付帯です。また、選択する国際ブランドによって発行会社や一部のサービス・条件が異なる場合があります。
リクルートカードはポイント還元が魅力ですが、海外旅行用として選ぶ場合は還元率だけで決めず、選択するブランドの保険条件や海外利用時の手数料も確認しましょう。
TOKYU CARD ClubQ JMB|東急サービスやJALマイルも活用したい人向け
TOKYU CARD ClubQ JMBは、東急グループを普段から利用し、JALマイルも活用したい人に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 初年度無料・2年目以降1,100円(税込) |
| 国際ブランド | Visa・Mastercard |
| 海外旅行傷害保険 | 利用条件あり・最高1,000万円 |
| 主な特徴 | TOKYU POINT・JALマイレージバンク |
TOKYU POINTを貯められるほか、JALマイレージバンク機能が付いており、JALマイルとTOKYU POINTを相互交換できます。東急線や東急グループの店舗を利用する機会が多い人なら、海外旅行後もカードのメリットを活かしやすいでしょう。
海外旅行保険では、事前に公共交通乗用具や対象となる募集型企画旅行の料金をカードで支払うことで保険が適用されます。ケガ・病気による治療費用はそれぞれ最高100万円です。
一方で、2年目以降は年会費1,100円(税込)がかかります。
東急グループやJALマイルをほとんど利用しない人は、年会費無料のカードと比較してから判断しましょう。海外旅行だけを目的に作る場合は、年会費に見合うメリットを得られるか確認する必要があります。
そのため、海外旅行向けカードというより、普段の東急利用と旅行をまとめて便利にしたい人に適した選択肢です。
スルガJCBカード S|年会費無料でJCBの優待も活用したい人向け
スルガJCBカード Sは、年会費永年無料で、JCBブランドと旅行以外の優待サービスも重視したい人に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 永年無料 |
| 国際ブランド | JCB |
| 海外旅行傷害保険 | 適用条件あり・最高2,000万円 |
| 主な特徴 | JCBカード S 優待 クラブオフ |
国内外20万ヵ所以上の施設やサービスが対象となる「JCBカード S 優待 クラブオフ」を利用できるのが特徴です。旅行だけでなく、レジャー・飲食店・温泉など幅広い優待を活用できます。
また、海外旅行傷害保険は最高2,000万円で、海外で購入した商品の破損・盗難などを補償するショッピングガード保険も用意されています。
すでにVisaやMastercardをメインカードとして持っている人なら、JCBブランドのサブカードとして組み合わせる方法もあります。
ただし、オンライン入会では引き落とし口座にスルガ銀行を指定する必要があります。
ココに注意
スルガ銀行の口座を持っていない場合は、カード申し込みに加えて口座開設が必要になります。年会費だけでなく、申し込みの手間も含めて他のカードと比較しましょう。
JAカード|海外旅行傷害保険の自動付帯を重視する人向け
JAカードは、今回比較するカードの中でも、海外旅行傷害保険の自動付帯を重視する人に注目してほしいカードです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 初年度無料・2年目以降1,375円(税込) ※無料化条件あり |
| 国際ブランド | Visa・Mastercard |
| 海外旅行傷害保険 | 自動付帯・最高2,000万円 |
| 主な特徴 | JA関連サービス・ポイントプログラム |
エポスカードや三井住友カード(NL)など利用付帯のカードでは、指定された旅行代金をカードで支払う必要があります。一方、JAカードの海外旅行傷害保険は自動付帯のため、旅行代金の支払い条件を気にせず保険を備えたい人にメリットがあります。
VisaまたはMastercardから選べるため、海外で利用するメイン・サブカードとしてブランドを組み合わせることも可能です。
ただし、通常のJAカードは初年度こそ年会費無料ですが、2年目以降は1,375円(税込)です。所定の条件を満たせば次年度の年会費を無料にできますが、無条件で永年無料ではありません。
「利用付帯の条件を管理するのが面倒」という人には自動付帯がメリットです。一方、年会費を一切かけたくない場合は、無料化条件を満たせるか確認してから選びましょう。
保険の適用条件を優先するなら候補になりますが、ポイント還元や年会費を最優先する人は、ほかの年会費無料カードと比較したうえで判断するのがおすすめです。
JCBカード W|39歳以下でポイント還元も重視する人向け
JCBカード Wは、18〜39歳で、海外旅行と普段使いのポイントの両方を重視したい人に向いています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 永年無料 |
| 国際ブランド | JCB |
| 申し込み年齢 | 18〜39歳 |
| 海外旅行傷害保険 | 適用条件あり・最高2,000万円 |
JCBカード Wは39歳までに入会すれば、40歳以降も年会費無料のまま継続できます。通常のJCBカードよりポイントが貯まりやすく、2026年からはJ-POINTが200円(税込)につき2ポイント貯まります。
海外利用でもポイントが貯まるため、旅行中のホテル・レストラン・買い物などの決済だけでなく、帰国後もカードを使い続けたい人と相性がよいでしょう。
また、ナンバーレスタイプなら、条件を満たした場合に最短5分でカード番号を確認できます。ただし、海外旅行では物理カードを利用する場面もあるため、旅行直前ではなくカード本体が届く期間まで考えて申し込むことをおすすめします。
すでにVisaやMastercardを持っている人なら、JCBカード Wをサブカードとして追加する方法もあります。異なる国際ブランドを持つことで、利用できる店舗やサービスの選択肢を増やせます。
一方、新規入会できるのは39歳以下に限られます。また、海外旅行傷害保険には適用条件があるため、年会費無料やポイントだけで判断せず、旅行前に保険条件まで確認しておきましょう。
目的別|海外旅行におすすめのクレジットカードを選び分ける
7枚の中から迷ったときは、すべてのスペックを比較するのではなく、自分が最も重視する条件を1つ決めると選びやすくなります。
年会費と保険、ポイント還元、自動付帯など、優先する条件によって適したカードは変わります。1枚に絞れない場合は、メインカードとサブカードで役割を分ける方法もあります。
年会費無料と海外旅行保険を重視するならエポスカードなどから選ぶ
年会費をかけずに海外旅行保険も備えたいなら、エポスカード、三井住友カード(NL)、リクルートカード、JCBカード Wなどが候補になります。
その中でもエポスカードは、年会費永年無料で、海外旅行中の病気やケガに対する治療費補償も重視したい人が比較しやすいカードです。
| カード | 年会費 | 海外旅行保険の特徴 |
|---|---|---|
| エポスカード | 永年無料 | 利用付帯 疾病治療費用は最高270万円 |
| 三井住友カード(NL) | 永年無料 | 利用付帯 最高2,000万円 |
| リクルートカード | 永年無料 | 利用付帯 最高2,000万円 |
| JCBカード W | 永年無料 | 利用条件あり 最高2,000万円 |
ただし、年会費無料だからという理由だけで選ぶのはおすすめしません。4枚とも特徴が異なり、海外旅行保険の補償内容や適用条件にも違いがあります。
特にエポスカードや三井住友カード(NL)などは、指定された旅行代金をカードで支払うことが保険適用の条件です。
年会費無料を重視する人は、「無料かどうか」で候補を絞ったあと、傷害・疾病治療費用と保険の適用条件を比較すると選びやすくなります。
年会費を抑えながら治療費補償も重視するならエポスカード、普段使いとのバランスも重視するなら三井住友カード(NL)やリクルートカードなど、目的に合わせて選び分けましょう。
旅行後のポイント還元も重視するならリクルートカード・JCBカード Wを比較する
海外旅行のためだけにカードを作るのではなく、帰国後も普段使いしたいなら、リクルートカードとJCBカード Wを比較してみましょう。
リクルートカードは基本1.2%還元で、普段の買い物や固定費など幅広い支払いでポイントを貯めやすいのが特徴です。
一方、JCBカード Wは39歳以下が入会できる年会費無料カードで、JCBのパートナー店などを利用する人はポイントを貯めやすくなります。
| 比較項目 | リクルートカード | JCBカード W |
|---|---|---|
| 年会費 | 永年無料 | 永年無料 |
| 特徴 | 基本1.2%還元 | JCBのポイント優待を利用できる |
| 国際ブランド | Visa・Mastercard・JCB | JCB |
| 入会年齢 | カードの申込条件による | 18〜39歳 |
シンプルな基本還元率を重視するならリクルートカード、JCBのサービスや対象店を利用するならJCBカード Wが比較しやすいでしょう。
また、現在VisaやMastercardを持っている場合は、JCBカード Wを追加して国際ブランドを分散する選び方もできます。
海外旅行だけを基準にせず、帰国後にどこでカードを使うかまで考えると、旅行が終わったあとに使わないカードを増やすことも避けやすくなります。
保険の自動付帯を重視するならJAカードを検討する
海外旅行保険の利用条件をできるだけシンプルにしたいなら、JAカードも候補です。
今回紹介している一般のJAカードでは、海外旅行傷害保険が自動付帯されています。入会日以降に出発する海外旅行が対象となるため、利用付帯のように指定された旅行代金をカードで支払うことを保険適用の条件としていません。
利用付帯のカードでは、航空券やツアー料金などの支払い方法によって保険が適用されない可能性があります。複数枚のカードを使い分けている人ほど、「どのカードで何を支払ったか」を確認する必要があります。
その点、自動付帯なら支払い条件を気にせず保険を備えやすいのがメリットです。
ただし、JAカードは初年度年会費無料でも、2年目以降は通常1,375円(税込)がかかります。所定の条件を満たすことで次年度年会費を無料にできますが、無条件で永年無料ではありません。
ココがポイント
年会費を最優先するなら年会費永年無料のカード、自動付帯を重視するならJAカードというように、「無料」と「保険の適用条件」のどちらを優先するかで選び分けましょう。
迷うなら異なる国際ブランドでメイン・サブの2枚を準備する
1枚に絞れない人は、無理に1枚を選ぶ必要はありません。海外旅行では、異なる国際ブランドのカードをメイン・サブの2枚に分けて持つ方法があります。
たとえば、VisaまたはMastercardをメインカードにし、JCBをサブカードとして用意するといった組み合わせです。
- 店舗が一方の国際ブランドに対応していなくても別のカードを試せる
- 1枚を紛失・盗難した場合の予備になる
- 不正利用などで一時的に利用停止になった場合に備えられる
- 利用限度額に達した場合の支払い手段を確保できる
たとえばVisaのエポスカードとJCBカード W、Mastercardの三井住友カード(NL)とJCBカード Wなど、同じ特徴のカードを2枚持つのではなく、弱点を補い合える組み合わせを考えるのがポイントです。
また、2枚を同じ財布に入れていると、財布を紛失したときに両方失う可能性があります。メインカードは財布、サブカードはホテルのセーフティボックスなど、状況に応じて保管場所を分けることも検討しましょう。
ただし、カードを増やしすぎると利用状況や暗証番号の管理が複雑になります。海外旅行のためだけに何枚も申し込むのではなく、現在持っているカードを確認したうえで不足する役割を1枚追加する程度から考えると管理しやすくなります。
海外旅行でクレジットカードを使うときによくある失敗と注意点
海外旅行では、自分に合うクレジットカードを選んでも、使い方を間違えると保険が適用されなかったり、想定より支払額が高くなったりすることがあります。
特に注意したいのが、利用付帯の条件・決済通貨・カードの紛失や利用停止・保険の補償額です。カードを作って終わりではなく、出発前と現地での使い方まで確認しておきましょう。
利用付帯の条件を満たさず海外旅行保険が適用されない
海外旅行保険付きのクレジットカードで特に避けたいのが、保険が付いていると思っていたのに利用付帯の条件を満たしていなかったという失敗です。
利用付帯では、カードを保有しているだけで保険が適用されるわけではありません。航空券、空港までの公共交通機関、募集型企画旅行など、カード会社が指定する料金を対象カードで支払う必要があります。
「海外のホテルをカードで払えば対象になる」「現地で電車に乗れば対象になる」などと自己判断しないでください。対象となる支払いの種類や支払うタイミングはカードによって異なります。
特に複数枚のクレジットカードを使っている人は注意が必要です。航空券をカードA、ホテルをカードBで支払い、カードBの旅行保険が適用されると思い込むなど、支払いと保険の条件が一致しない可能性があります。
旅行を予約するときは、次の順番で確認すると分かりやすくなります。
step
1利用付帯か自動付帯か確認する
カード会社の海外旅行保険ページで付帯条件を確認します。
step
2何を支払えば条件を満たすか確認する
航空券・公共交通機関・ツアーなど、対象となる料金を確認します。
step
3対象カードで旅行代金を支払う
条件を確認してから決済し、利用明細も確認できるようにしておきましょう。
旅行を予約してから保険を確認するのではなく、支払い前に確認することで、利用付帯の条件を満たし忘れる失敗を避けやすくなります。
海外で日本円建て決済を選び割高になることがある
海外のホテルやレストラン、ショップなどでは、カード決済時に「日本円(JPY)」と「現地通貨」のどちらで支払うか選べる場合があります。
金額が日本円で表示されると安心して選びたくなりますが、日本円建てでは店舗側が設定した為替レートが使用され、割高になる可能性があります。
日本円建て決済には、その場で日本円の支払額が確定するメリットがあります。一方で、店舗側の換算レートがカード会社の換算より不利に設定されている場合があります。
現地通貨で支払った場合は、国際ブランドなどの基準レートをもとにカード会社が日本円へ換算し、所定の海外事務手数料などが反映されます。
| 支払い方法 | 特徴 |
|---|---|
| 日本円建て | その場で日本円の金額が分かるが、店舗側の換算レートで割高になる可能性がある |
| 現地通貨建て | カード会社側の換算方法が適用され、海外事務手数料などが反映される |
決済画面に「JPY」と現地通貨の2つが表示されたら、通貨を確認してから暗証番号入力や決済確定を行いましょう。
日本円建てが必ず高くなると断定することはできませんが、金額が分かりやすいという理由だけで選ばず、表示されている換算レートや支払額を確認することが大切です。
クレジットカード1枚だけで海外へ行き紛失・利用停止で困る
海外旅行での支払いをクレジットカード1枚だけに頼ると、そのカードが使えなくなったときに支払い手段を失う可能性があります。
海外では紛失・盗難だけでなく、セキュリティ上の判断による一時的な利用停止、カードの破損、利用限度額への到達なども考えておく必要があります。
- カードの有効期限
- 暗証番号
- 利用可能額
- 利用通知の設定
- 紛失・盗難時の連絡方法
- サブカードの保管場所
特に航空券やホテル代をカードで支払うと、普段より利用額が大きくなります。現地でショッピングや食事に使おうとしたときに利用可能額が不足しないよう、出発前に確認しておきましょう。
また、メインカードとサブカードを持っていても、2枚を同じ財布に入れていては紛失・盗難時のリスク分散になりません。
必要に応じて保管場所を分け、少額の現金も用意しておくと、カードが一時的に利用できない場合にも対応しやすくなります。
クレジットカード付帯保険だけで十分とは限らない
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていても、カード付帯保険だけで必要な補償をすべてカバーできるとは限りません。
判断するときは「海外旅行保険付き」という表示だけではなく、傷害・疾病治療費用、救援者費用、賠償責任、携行品損害などの補償額を確認しましょう。
外務省も、海外では医療費が高額になる場合が多いとして、十分な補償内容の海外旅行保険への加入を勧めています。
参考資料:外務省 海外安全ホームページ「海外旅行保険加入のおすすめ」
カード付帯保険だけでよいか、別途海外旅行保険へ加入した方がよいかは、次のような条件から判断します。
- 渡航先の医療費
- 旅行期間
- カード付帯保険の治療費補償額
- 携行品や賠償責任など必要な補償
- 持病や旅行中に行うスポーツ・レジャーなどの補償条件
たとえば治療費補償が十分ではないと感じる場合や、医療費が高額になりやすい地域へ旅行する場合は、別途加入する海外旅行保険で不足分を補う方法があります。
ココがポイント
クレジットカード付帯保険は「ある・ない」だけで判断せず、補償内容を確認して、不足する部分があれば別の保険で補うと考えましょう。
カードを申し込んだあとも、出発前に保険の適用条件と補償内容を再確認しておくことで、「保険があると思っていたのに使えなかった」という失敗を避けやすくなります。
クレジットカードを申し込んでから海外旅行へ出発するまでの準備
海外旅行向けのクレジットカードを決めたら、申し込んで終わりではありません。カードの到着・暗証番号・利用可能額・海外旅行保険の適用条件まで確認しておくことで、現地で支払いができない、保険が適用されないといった失敗を防ぎやすくなります。
旅行直前に慌てないよう、カードが手元に届いてから実際に使える状態まで準備しておきましょう。
旅行直前ではなく余裕を持ってクレジットカードへ申し込む
海外旅行用のクレジットカードは、できるだけ出発まで余裕がある時期に申し込むのがおすすめです。
一部のクレジットカードでは、審査後すぐにアプリ上でカード番号を確認できる即時発行に対応しています。ただし、海外旅行ではホテルのデポジットや店舗での支払いなど、物理カードを利用する場面も考えられます。
カード番号を早く発行できても、カード本体が届くまでの期間は別に考える必要があります。また、審査状況や本人確認などによって通常より時間がかかる可能性もあります。
海外旅行では、カード到着後にも次の準備が必要です。
- カード本体を受け取る
- 暗証番号を確認する
- 利用可能額を確認する
- カード会社のアプリを設定する
- 海外旅行保険の適用条件を確認する
- 紛失・盗難時の連絡方法を確認する
そのため、「即時発行できるから直前でも問題ない」と考えず、カードを受け取ったあとに準備する時間まで含めて申し込むと安心です。
カードによって発行方法や配送日数は異なるため、旅行までの日数が少ない場合は、申し込み前に公式サイトで最新の発行目安を確認してください。
暗証番号・利用可能額・アプリ・紛失時の連絡先を確認する
カードが届いたら、海外へ持っていく前に実際に現地で問題なく利用できる状態か確認しておきましょう。
特に忘れやすいのが暗証番号です。国内ではタッチ決済やサインで支払う機会が多く、普段ほとんど暗証番号を入力していない人もいるでしょう。
海外の店舗やATMなどでは暗証番号の入力を求められる場合があるため、出発前に確認しておくと安心です。
- 4桁の暗証番号を確認する
- カードの有効期限を確認する
- ショッピング利用可能額を確認する
- カード会社の公式アプリへログインできる状態にする
- 利用通知を設定する
- 海外から利用できる紛失・盗難時の連絡先を確認する
航空券やホテルをカードで支払っていると、出発前の時点ですでに利用可能額が減っていることがあります。たとえば利用可能額が50万円でも、航空券やホテルで30万円を利用していれば、旅行中に使える金額はその分少なくなります。
また、アプリの利用通知を設定しておけば、身に覚えのない決済にも気付きやすくなります。
カード番号や暗証番号、セキュリティコードをスマートフォンのメモなどにそのまま保存するのは避けましょう。
紛失・盗難時の連絡先は、カードそのものとは別の方法で確認できるようにしておくと、カードを失った場合にも対応しやすくなります。
利用付帯カードは旅行代金の支払い条件を出発前に確認する
エポスカードや三井住友カード(NL)など、海外旅行保険が利用付帯のカードを選んだ場合は、出発前に保険の適用条件をもう一度確認してください。
利用付帯では、カードを保有しているだけでは海外旅行保険が適用されません。対象となる公共交通機関や募集型企画旅行などの料金を、所定の条件でカード払いする必要があります。
確認するタイミングは、できれば旅行予約時です。
step
1カード会社の海外旅行保険ページを確認する
利用付帯か自動付帯かを確認し、利用付帯の場合は対象となる旅行代金を確認します。
step
2旅行代金を支払う前に対象になるか確認する
航空券、電車、バス、ツアー料金など、どの支払いが対象になるのかを確認します。
step
3対象カードで支払い利用明細を確認する
条件を満たす支払いができたら、カード会社のアプリやWeb明細で決済履歴も確認しておきましょう。
ココに注意
「航空券を買えば対象」「ホテル代を払えば対象」といった条件は、すべてのクレジットカードで共通ではありません。利用付帯の対象になる支払いは、必ず自分が持っているカードの公式情報で確認してください。
旅行を予約したあとでは支払い方法を変更できないこともあります。海外旅行保険を利用する予定なら、旅行代金を決済する前に適用条件を確認することが失敗を避けるポイントです。
海外旅行向けクレジットカードに関するよくある質問
海外旅行用のクレジットカードを選ぶときは、「何枚必要?」「VisaとJCBのどちらがいい?」「カード付帯保険だけで大丈夫?」など細かな疑問も出てきます。
最後に、初めて海外旅行向けのカードを準備する人が迷いやすいポイントを整理します。
海外旅行ではクレジットカードを何枚持っていくべきですか?
海外旅行では、メインカードとサブカードの2枚程度を準備するとリスクを分散しやすくなります。
1枚だけの場合、そのカードを紛失したり利用停止になったりすると、クレジットカードで支払えなくなる可能性があります。
一方で、3枚、4枚と必要以上に増やすと、紛失や利用明細、暗証番号などの管理が複雑になります。
すでに海外で使えるカードを1枚持っているなら、新しく何枚も申し込む必要はありません。現在のカードに足りない国際ブランドや保険を補える1枚を追加する方法もあります。
2枚持っていく場合は同じ財布にまとめず、状況に応じて保管場所を分けることも検討しましょう。
海外旅行ではVisaとMastercardとJCBのどれがおすすめですか?
海外旅行では、1つの国際ブランドだけで選ぶより、渡航先で使えるかと、手持ちカードとの組み合わせで判断するのがおすすめです。
Visa・Mastercard・JCBはそれぞれ利用できる加盟店や提供サービスが異なります。どのブランドが利用しやすいかは、国・地域・店舗によっても変わります。
そのため2枚持つなら、次のようにブランドを分ける方法があります。
- Visa+Mastercard
- Visa+JCB
- Mastercard+JCB
たとえば現在Visaを持っているなら、新しいカードはMastercardやJCBにすることで、利用できる決済手段を分散できます。
JCBにはハワイなど海外で独自サービスを提供している地域もあります。国際ブランド単体で優劣を決めるのではなく、渡航先と現在持っているカードを確認して選びましょう。
年会費無料のクレジットカードでも海外旅行に使えますか?
年会費無料のクレジットカードでも海外旅行に利用できます。
今回紹介したエポスカード、三井住友カード(NL)、リクルートカード、JCBカード Wなどは、年会費無料で海外旅行の選択肢にできます。
ただし、「年会費無料=海外旅行に必要な条件がすべてそろっている」という意味ではありません。
年会費より先に確認したいのは、国際ブランド・海外旅行保険・保険の適用条件・海外事務手数料です。
たとえば同じ年会費無料でも、海外旅行保険の治療費補償や利用付帯の条件はカードによって異なります。
年1〜2回程度の海外旅行なら、年会費無料カードから候補を探しつつ、自分に必要な補償や使いやすさを満たしているか確認すると選びやすいでしょう。
海外旅行保険付きクレジットカードだけで十分ですか?
クレジットカード付帯の海外旅行保険だけで十分かどうかは、渡航先・旅行期間・カードの補償内容によって判断する必要があります。
特に確認したいのは、傷害死亡・後遺障害の最高額だけではなく、病気やケガによる治療費用です。
外務省も、海外では日本と比較して医療費が高額になる場合があるとして、十分な補償内容の海外旅行保険への加入を案内しています。
参考資料:外務省 海外安全ホームページ「海外旅行保険加入のおすすめ」
カード付帯保険の補償額では不安がある場合や、長期間の旅行、医療費が高額になりやすい地域への旅行では、別途海外旅行保険へ加入して補償を追加する方法があります。
カード付帯保険か別途加入する保険かの二択ではなく、不足する補償を追加するという考え方で判断しましょう。
海外旅行直前でもクレジットカードを発行できますか?
即時発行に対応したクレジットカードであれば、審査後すぐにカード番号を確認できる場合があります。
ただし、海外旅行用として準備するなら直前の申し込みは避けた方が安心です。
即時発行されるのはカード番号であり、物理カードがその場で届くわけではないサービスもあります。また、申し込み内容や審査状況によっては、通常より発行に時間がかかることがあります。
海外では物理カードを利用する場面も想定して、「カードが届く日」ではなく「カード到着後に設定や保険条件を確認できる日数」まで考えて申し込みましょう。
旅行直前の場合は、希望するカードの公式サイトで現在の発行方法とカード本体の配送目安を確認したうえで判断してください。
まとめ|海外旅行向けクレジットカードは保険・手数料・国際ブランドで選ぶ
海外旅行向けのクレジットカードは、年会費無料やポイント還元率だけで決めるのではなく、海外で実際に使いやすく、必要な補償を受けられるかを基準に選びましょう。
1枚ですべてを満たそうとせず、すでに持っているカードも含めてメイン・サブの役割を分ける方法があります。
迷ったら「海外で使える・保険条件を満たせる・維持しやすい」の3点で絞る
7枚を比較しても決めきれない場合は、次の3点に絞って候補を整理してください。
- 渡航先で使いやすい国際ブランドか
- 必要な海外旅行保険があり、適用条件を満たせるか
- 年会費やポイントを含め、旅行後も維持しやすいか
たとえば、年会費無料と治療費補償を重視するならエポスカード、普段使いとのバランスなら三井住友カード(NL)やリクルートカード、海外旅行保険の自動付帯を重視するならJAカードというように、自分の優先条件から逆算して選ぶと迷いにくくなります。
また、すでに使いやすいVisaやMastercardを持っているなら、同じ特徴のカードを増やすより、JCBなど異なるブランドをサブカードとして追加する方法もあります。
カードの数やスペックを増やすことより、海外旅行でどのように使うのかを明確にすることが大切です。
自分に合うカードを選び旅行前に余裕を持って準備しよう
海外旅行用のカードが決まったら、出発直前まで申し込みを先延ばしにせず、余裕を持って準備しましょう。
ココがポイント
海外旅行用のカード選びでは、「おすすめだから申し込む」のではなく、「自分が重視する条件を満たしているから選ぶ」という状態まで比較してから申し込むことが大切です。
申し込み後はカードが届いたことだけで安心せず、暗証番号・利用可能額・アプリ・紛失時の連絡方法・海外旅行保険の適用条件まで確認しておきます。
特に利用付帯のカードは、旅行代金を支払ったあとでは条件を満たせない場合があるため、決済前の確認が重要です。
自分に合うメインカードと必要に応じたサブカードを準備し、支払い方法や保険への不安を減らした状態で海外旅行へ出発しましょう。